1989/09/19 - 1989/09/20
172位(同エリア587件中)
がおちんさん
虎跳峡トレッキング3日目の続きです。
大きな滝の水しぶきを受けてビショ濡れになったのもつかの間、トレイルを塞ぐ2番目の滝が現れました。
すぐ後ろは崖。パンツ1枚になり、意を決して滝を通過するも、次々と新たな滝に出くわしてウンザリ。ずっとパンツのまま歩くわけにも行かず、服が濡れるままトレッキングを続けました。
夕方には無事に橋頭の町に到着。公安に捕まることもなく、翌日には麗江に戻りました。
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1989年9月19日の続き。
最初の滝を過ぎると、道を間違えてしまった。
「山ではなく崖沿いの道を行け」と地元の納西族に教えてもらう。 -
落石さえ気をつければ余裕で歩ける。
道は悪いが、眺めが最高だ。 -
大きな岩盤の道を、地元民が歩いて行く。
人がいると、峡谷の大きさが分かる。 -
所によっては道幅の狭い、危険な箇所がある。
滑らないようにゆっくりと歩く。 -
トレイルの下は、このとおり。
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核桃園を出発して1時間半、2番目の滝が見えてきた。
昨日、Eさんがあきらめて戻ってきた滝だ。
ザーッという音が遠くまで聴こえて来る。 -
難関を目前にして一服する。
ずぶ濡れは覚悟しなくてはならないようだ。 -
そして滝に向かう。すごい水の勢いだ。
すぐ後ろは崖になっているため、かなり怖い。もし足を滑らしたら200mは落ちて死ぬだろう。
まずは私が服をつかんだままNさんが足場を探し、そのまま彼が先に通過した。その後、二人の荷物を向こう側に投げ渡し、私の番。
頭まで水を浴びるため、息を止めての行動となる。途中で足元の石が動いた時は、もうダメかと思った。
なんとか無事に通過する。 -
3番目の滝。ここは楽だった。
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もう、開き直ってバンザーイ!
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これまで来た道を振り返る。
どうあっても戻りたくはない。
前進あるのみ。 -
長時間歩いたせいか、崖の道には慣れてしまった。
しかし滝だけは勘弁だ。
この先に難所が無いことを祈りつつ進む。
眼下にはゴーゴーと金沙江が唸っている。 -
4番目の滝を越えるべく、崖を下りていく。
とはいえ、谷底からは相当な高さだ。 -
ちょっと無理して記念撮影。
高度感があるので、足がムズムズした。 -
銃を持った猟師に出会う。
対岸の大きな景色に遠近感が狂わされる。 -
また滝だ。
もう、何度うんざりしたことか。 -
幸い晴れてきたので、服も乾いた。
それだけで気持ちが良くなる。 -
7番目の滝。
細かい飛沫がミストのようになって気持ちいい。今で言うマイナスイオンがたっぷりの状態だ。
馬も滝の前に立っている。 -
馬は気持ち良さそうに滝の飛沫を浴びていた。
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歩き始めて5時間。
9ヶ所の滝を越え、永勝村まで来た。
トレイルも緩やかになりホッとする。 -
野菜を担いでいた少年。
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同じく、こちらは山娘。
学校には行ってないんだろうな。 -
再び、歩いてきた道を振り返る。
峡谷を遠望できる最後の場所だ。 -
ここら辺から道がぐっと広くなる。
もう大丈夫。安心してトレッキングできる。 -
峡谷が最も狭まった所。
もう流れが荒れ狂っています。 -
自然の驚異に見とれる。
腹をえぐるような轟音だ。 -
雨で増水したせいか、虎飛石も見えない。
昇仙峡とは違うなー。 -
馬で荷を運ぶ人たちに会った。
「町までは遠くない」と言う。 -
峡谷へ向かう、馬の隊列。
これで虎跳峡も見納めだ。 -
大理石の石切り場まで来た。
トレッキングも、あと少しで終わり。
「腹減ったー」とNさん。 -
ようやく、虎跳峡のモニュメントに着いた。
金沙江と、もうひとつの川との合流地点である。 -
激しかった虎跳峡のイメージと違い、可愛らしいモニュメント。
一気に気が抜けた〜。 -
虎のモニュメントから1時間ちょっと歩いて橋頭に到着。
やっと飯が食えるぞ。 -
とにもかくにも食堂へ直行。
親切な店主から、公安関係の情報も入手する。 -
とにかく、いただきます。
写真ではあまり美味そうじゃないけど、この時は大満足だった。
肉を食うのは大理の生肉以来、8日ぶり。
やっぱ豚肉は炒めたものに限るなー。 -
「国営の旅社はやめとけ」と言われたので、向かいにある旅社に泊まる。
応接間がついた2部屋続きに通されたが、なぜかトイレは無い。
公共厠所まで行かなくてはならないのが辛い。(臭すぎ) -
記念品に旅社のレシートをノートに貼った。
未開放地区はいろいろ面倒だけど、旅が安くできる。 -
さあ、トレッキングの無事成功を祝い、ビールで乾杯。
時計以外、全て中国製品で身を包んだ私、かっこ悪い。
夜中に公共厠所に行く途中、もう少しで犬に噛まれそうになった。旅で一番たちが悪いのが犬だ。
また、足元で大きな黒いものが動いたのでライトで照らすと、手足を縛られた豚がブーブーと鳴いた。
なんで、夜中に道に転がされているのか、よく分からん。
まあ要するに未開放とはそういう所だ。 -
1989年9月20日(水)
朝の橋頭。
昨夜は公安に起こされることもなく、ぐっすり眠ることができた。
11時のバスで麗江に向かう。
途中、九河から乗ろうとした男らを、乗客のチベタンたちが怒って降ろさせた。彼らによると、「あいつらはスリだ」とのことだった。 -
麗江に到着。
心配した魯南での公安チェックも無く、無事に開放エリアに戻ってきた。
ここで同行したNさんと別れる。
さようなら、またどこかで会いましょう。
雲南の旅 1989 (17) 麗江〜白沙のドクター・ホーを訪ねる に続く
http://4travel.jp/travelogue/10504519
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