永遠の都・ヴェローナ

2010/08/24 - 2010/08/25

ロミオとジュリエットの街は暑い夏、オペラに染まる。

エリア ベローナ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5

ヴェネツィアのサンタ・ルチア駅１０：５０分発、ES９７１４電車で出発した。たまたまエアコンがその車両だけ故障、切符のチェックに来た車掌は早速、エアコンの効く車両に変更してくれた。

ヴェネツィア・サンタルチア駅。

ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅まで１時間と少し。快適だった。ポルタ・ヌオーヴァ駅構内。

ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅外観。

ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅前。

駅前を線路沿いに西に５分ばかり。駅前でありながら日本のような喧騒はない。宿舎にしたノボホテル・ロッシ。☆☆☆と思えない充実した設備で快適に過ごした。

ホテルから街の中心・ブラ広場まで１．５Kほど。私の歩ける範囲だが、ホテルに自転車があるか聞いたら、ある、とのこと。早速借用して街に出た。しかも無料。

街の中心をアディジェ川が流れ、そこから引かれた水路が街のあちこちにみられた。潤いを感じる街であった。

ヴェローナの周辺は緑豊かな穀草地であった。

駅前を北にヌオーヴァ門を目指したつもりが、北西に進んでいた。途中で引き返したがパオリ門をくぐって西から旧市街に入った。自転車だったので、遠回りも楽しいサイクリングになった。

パリオ門近くのレストランで昼食を取り、さらに東（北東）に進むとカステルベッキオに出くわした。自転車も多かった。

カステル・ベッキオ。ヴェローナ領主スカラ家の城。現在は美術館。

カステル・ベッキオ。

カステル・ベッキオの前の通りがカブール通り。その通りを突き進むとボルサーリ門。ローマ時代の遺跡。かつてはここが街の正面玄関だったとのこと。

ボルサリーノ門周辺の街並み。

ボルザーリ門から少し進むとエルベ広場。

エルベ広場の横にランベルティの塔。

エルベ広場。

エルベ広場の噴水。ヴェローナのマドンナと言うそうな。

エルベ広場。

スカラ家の館。

シニョーリ広場からのランベルティの塔。

シニョーリ広場へ。

シニョーリ広場とダンテの象。

ジュリエッタの家は観光客で混雑。その入り口。

ロミオがジュリエッタに呼びかけたとされるベランダ。

そう広くない庭にジュリエッタの像。胸に触ると思いが通じるのか、多くの人がジュリエッタの胸に触って記念写真を撮っていた。日本人が特に目立つ。

ジュリエッタの家。内側から。

石畳の道を５分もかからずアレーナに着いた。１世紀の建築だそうだ。今夜はここでオペラを見る。

アレーナの前は市の中心ブラ広場。そのまた真ん中に噴水。

ブラ広場のヴィットリオ・エマヌエーレ２聖像。イタリア王国建国の中心人物。彼の像や名前の通りがイタリアには各地にある。

ヴェローナではアレーナを使った音楽祭が毎年夏に開かれる。世界中からオペラの愛好家が集まると言う。ブラ広場にもその看板。

ブラ広場入り口。

ブラ広場を取り囲む城壁の銘板。戦争の犠牲者の銘板のようだった。

ブラ広場南側の博物館？

アレーナ横の市庁舎の前にはオペラを題材のモニュメント。

ブラ広場横の市庁舎。

このような観光バス？も。

アレーナ前。

ホテルからはオペラ鑑賞のためのバスが出た。２０人ほどが乗った。バスを降り、レストランで夕食、そしてアレーナに向かった。もうたくさんの人が詰めかけていた。人出は昼間より多い。アレーナの入り口。

上演開始は午後９時。３０分前にこれくらい。古代ローマのアレーナで開かれるオペラはまた雰囲気が違う気がした。多くの市民が詰めかけていた。

スタンドの様子。

会場の様子。

舞台とオーケストラのピット。

午後９時「カルメン」が始まった。アレーナに響く肉声に圧倒される。

上演は９時から午前１時まで続いた。さすがに１２時までは会場の雰囲気に呑まれて観覧したが、そこまでだった。外に出て休憩を取った。観覧者はほとんど最後まで見続けていた。イタリア人のオペラへの思いを感じた。

ふと夜空を見るとアレーナの上にきれいな月が出ていた。

舞台の上に本物の馬が登場した。舞台の広さ、登場人物の多さに圧倒された。一番多い時は２００人ぐらいの人が舞台に立った。

舞台の一場面。

ホテルには午前２時ころ帰った。せいぜい夜は１０時ころまでしか行動しない私には初めての経験だった。深夜でも安全への不安は全くなかった。翌日、遅い朝食を取り感動冷めやらぬ内にミラノへ向かった。再びヴェローナ駅へ。

ヴェローナ駅。電車到着１０分前にホームが変更になった。心配した市民からミラノ行きESのホームが変わりましたよ、４番ホームです、と教えてもらった。６番ホームにいた私は急いで４番ホームに行ったが、何気ない心遣いがとてもうれしかった。