2010/09/04 - 2010/09/05
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HACHI4さん
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オランダの旅2日目、まずはデルフトへ。
ここは画家フェルメールが生涯を過ごした街。
そして、白地に深い青が印象的なデルフト焼きで有名です。
訪問の一番の目的は、
17世紀から続く唯一のデルフト焼きの窯元、
ロイヤル・デルフトでの絵付け体験。
以前、ハンガリーの磁器工房ヘレンドで体験したことがある絵付け。
苦労したもののとても面白かったので、
「ロイヤル・デルフトでも絵付け出来るって!」
と夫婦で飛びつきました。
午後はハーグの美術館でフェルメール作品に出会う予定なので、
そのお勉強も兼ねて、デルフトへ出発です。
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
昨日に続いて、とてもいい天気。
空も雲も、とてもキレイ。 -
デルフトの街には9時頃到着。
ここはロイヤル・デルフトの工房裏手です。
大型ゴミ箱がデルフト焼き風に装飾されてました。
ゴミ箱もこんなだとかわいく見える。
ちなみに、さすがに写真は撮りませんでしたが、
工房内のWCの便器にも、こういう装飾がされていました。
さすがに本物のデルフト焼きではないと思いますが、
(いや本物かも?)
「こちらロイヤル・デルフトでございます」
といちいち主張してるところに、こだわりを感じます。 -
ロイヤル・デルフトでの絵付け体験は10:30からなので、
先にデルフト市内散策へ。
運河沿いに見える街並み。
市街中心部は、もう少し奥です。 -
フェルメールの絵画『デルフトの眺望』は、
ここからの景色を描いたのでは…
という候補地の一つ。
現存するフェルメールの風景画は2点しかなく、
いずれも”見たままの景色”をそのまま描いているわけではないので、
「ここを描いたのでは?」と言われている場所が複数あります。
でも、デルフトの人々にとっては、
「デルフトの街を描いたんだ」
という事実だけで充分な気もします。 -
運河沿いには、個人所有のヨットも係留されてます。
デルフトから北海まで、直線距離で15?ほど。
お天気のいい日には、北海へクルーズに行くのかしらね? -
デルフト市街。
街中を縦横に走る運河と細い道は、
オランダの古い街の典型のようです。
時間がそこそこ早いのと、日曜でお店がお休みなのもあって、
静かで落ち着いた雰囲気。 -
マルクト広場に建つ市庁舎。
ヨーロッパの市庁舎って、どこに行っても素敵な建物。
街の象徴だからかな。 -
市庁舎の向かいに建つ新教会。
フェルメールはここで洗礼を受けました。 -
画家ギルド(同業者組合)建物跡地。
今はフェルメール・センター。
フェルメールに関する様々な展示がなされています。
しかし、肝心の作品が
この街には一つもないというのは、
なんとも皮肉なお話。 -
運河には小さな緑(藻?)がたくさん浮いていて、
「落ちたら大変だね」
と冗談を言っていたのですが、
カモが泳ぐと道が出来てました。
先頭を行くカモは偉いなぁ。 -
街のあちこちに
くるくる回る立方体の案内板(案内箱?)があります。
これはフェルメール作『小路』。
(アムステルダムの国立美術館所蔵) -
そしてこの辺りが『小路』を
描いたとされる候補地のひとつ。
似てるような似てないような…。 -
山積みチーズ。さすがオランダ。
ゴーダもエダムもオランダチーズですからね〜。
今日は日曜日、
お店がお休みで残念です。 -
橋の下をくぐる船。
川面と橋の間は、ギリギリ通れるくらいの高さ。
乗ってる人達が、ひょいと寝そべり、
橋を抜けるとひょいと起き上がる何気なさに、
運河と共にある生活の日常を垣間見た気分。
さて、そろそろロイヤル・デルフトに戻る時間です。 -
さてさて、デルフト工房へ。
絵付け体験の受付をし、
まずは館内のガイドツアーへ。
オーディオガイドもパンフレットも日本語有り。
ここはホール。
壁も床も階段も、建築陶器という
とても頑丈な陶器で作られています。 -
絵付け工房。
普通は職人さんが実演してるようなんだけど、
日曜だからか誰もいません。
こんな真っ黒な顔料が、
焼くと綺麗なブルーに変わるんですね。
この後の絵付け体験に向け、
早くもドキドキワクワク。 -
1885年作のタイル画『ワイン祭り』。
手前には各製作過程のデルフト陶器が置かれていて、
出来上がっていく様子が分かります。 -
レンブラント作『夜警』のタイル画。
原寸大の模写です。
480枚のタイルで成り立っていて、
二人の職人が1年がかりで作り上げたそうです。
まさに名人芸! -
とにかくたくさんの貴重なデルフト陶器を
鑑賞することが出来ます。
工場にも入れてくれます。
ここも普段は実際に生産しているようなのだけど、
今日は日曜だからか誰もいない。
残念。 -
絵付けされる前のミッフィー貯金箱。
シルエットだけで既にかわいい。 -
最後はショールーム。
買物ショップでツアーを締めくくるのは万国共通だなぁ。
ミッフィーものも結構あります。
手描きの製品は驚くほど高く、
ちょっとした小皿でも100ユーロ超。
でもミッフィーって、ラインがシンプルな分、
ちょっとしたズレで可愛くなくなりますよね。
デルフト職人といえどディック・ブルーナに非ず、
確かにミッフィーなんだけど微妙に違うような…。
ミッフィーものに関しては、
敢えて機械プリントの方が無難かなと
個人的には思います。
値段もずっと安いですし。 -
チューリップ用の花瓶。
かなり大きいので、手描きの製品だと、
4000ユーロ以上してました。
50〜60万くらい?
チューリップ専用の花瓶があるってことが、
なんともオランダっぽい。 -
これは絵ですが、実際に活けるとこんな感じ。
「中はどうやって洗うのかな」
という心配を真っ先にしちゃうのは庶民の発想? -
というわけで、いよいよ絵付け体験です!
黒い顔料が端の方にちょっぴりこびりついた小皿と
2本の絵筆を渡されます。
水で顔料を溶く方法と、それを使った塗り方を
インストラクターのお姉さんが
チョチョイとデモンストレーション。
「じゃ、練習してみて」。
えっ、教えることはそれだけ!?
机の上にはデルフト焼きの伝統的絵柄の
見本パターンがドンと置かれています。
「この中から、とりあえず好きなの描いてみて」
…はい、頑張ります。 -
こんな陶器の欠片を渡されて自主練習。
細い筆で輪郭を書き、
太い筆で、薄い色→濃い色の順に重ね塗りしていきます。
筆を置いた瞬間から、
陶器に染み込んで乾いてしまうので、
書き直しは一切不可能です。
はぁ〜難しい…。 -
多少練習したところで上手くなる気がしないので、
集中力があるうちに本番に突入してしまうことに。
風景・動物・花・人物・12星座といった絵柄から
好きなものを選ぶことが出来ます。
用意してある絵柄を使わず、自由に描くことも出来ます。 -
夫は自分の星座である山羊座をチョイス。
絵柄はステンシルになっていて、
木炭で皿に輪郭を写してくれます。
言ってしまえば“なぞるだけ”なんですけどね。
そんな簡単でもないんですよ、これが。
絵付けは四角いタイルか丸い皿を選べるので、
丸い皿にしたんですが、
用意されてた絵柄は四角い型紙ばかり…。
タイルに絵付けする人の方が多いんでしょうか? -
妻は伝統的な絵柄だという風車をチョイス。
自分の星座の絵柄が
びっくりするくらい可愛くなかったので、
迷った挙句のチョイスです。
絵柄が込み入ってて大変。
インストラクターのお姉さん曰く、
「私達は4〜5年かけてやることを
1時間でやろうっていうんだから大変よ」
仰る通りなんですが、
せめてもう少しアドバイスなり頂けませんか? -
見本とにらめっこしながら、
輪郭を描き、濃淡をつけて色を塗り… -
四隅にデルフト文様(というのかな?)
を入れて完成です!
絵付け時間は約1時間半。
このあと、釉薬をかけて焼いて、
後日郵送してくれます。
綺麗に出来上がりますように! -
終了後、ショップに併設されたカフェでひと休み。
コーヒー&ケーキをいただけるクーポンも、
絵付けコースに付いています。
ガイドツアー・絵付け・カフェ、
全て込みで39ユーロ(\5,000くらい)なら、
お得感有りです! -
こちらが後日届いた完成品。
3日後くらいに到着、早くてビックリしました。
苦労の跡もうかがえるけれど、
綺麗に焼きあがっていて感激です。
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