2006/04/30 - 2006/05/03
36位(同エリア341件中)
哈桑湖さん
カスピ海沿岸に、ヨーロッパ唯一の仏教国、ロシア連邦カルムイク共和国があります。私はカルムイク共和国のサイトを、目にしました。そこには、ロシア人とカルムイク人が、仲良く暮らしている様子が、描かれています。私には、このサイトは、政府のプロパガンダではないかと、思えたのです。
カルムイク人とチェチェン人はともに、ナチス・ドイツに協力したとされ、スターリンによって、罰せられた民族です。カルムイク人は、ウラルやシベリアに、チェチェン人は、カザフスタンをはじめとする、中央アジアに追放されました。
それゆえ、カルムイク人は、ロシア人を怨んでいないはずがないと、私は思っていたからです。
実際はどうなのか、この目確かめたいと思い、カルムイク共和国の首都のエリスタに、やって来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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もうすぐ、エリスタ空港到着です。
上空から見ると、ステップの上の道路が、ナスカの地上絵みたいです。
それにしても、どこまでも続く原っぱの国です。
チェチェンには、背後に険しいカフカス山脈があり、独立派の武装勢力の人たちは、ここへ逃げ込めます。
しかしカルムイクでは、隠れる所はありません。 -
小さい飛行機です。
見事な着陸です。
ロシア人機長が出てきます。
乗客たちは、「スパシーバ、スパシーバ」と言います。
本当に、仏教徒らしいです。 -
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だんだん中心部に。
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今日泊まる、エリスタ・ホテルです。
夜はとても寒く、ジャンバーのまま毛布です。 -
ここを、くぐります。
ロシア人、カルムイク人、チェチェン人がいます。 -
向かって右の建物が、カルムイク庁舎です。
あれ? なぜか、レーニンさんが、横を向いています。 -
普通は、庁舎を、背にして立っているのに。
ソ連時代は、背にして、立っていました。 -
門を超えた所に、お釈迦様の像が建てられました。
レーニンさんの向きを、90度回転させないと、お釈迦様に、お尻を向けることになります。
それでは、お釈迦様に失礼です。それで、回転させたのです。
そりゃ、お釈迦様の方が、レーニンさんより偉いですよ。 -
お釈迦様の前に、ドラゴンが。
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カルムイク人男性から見て、ロシア女性は美しいようです。
でも、あと数年すれば、朝青龍ですが。 -
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Сякюсн-Сюме(シャキュスン・スュメ)寺院です。
エリスタ市郊外にあります。 -
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ここの戸を開けて中に。
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中には、大きな大仏様が、そして、何と、「ダライラマ」の写真が。
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2004年に、チベットのダライラマは、カルムイク共和国を、訪問されています。
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寺院の一角に、たくさんの写真が、掲示されています。
キルサンイルムジノフ・カルムイク大統領(向かって左端)と、一緒に。 -
2004年、ダライラマ訪問時の写真。
雪でとても寒かったようですが。
現在、中国との友好関係を考慮して、ダライラマの入国を,ロシアの連邦政府は、禁止にしています。
イルムジノフ大統領は、プーチン大統領に、そのことを伝えると、プーチン大統領は、「知らなかった」と、そして「調査する」と。 -
青い目の仏教僧もいます。
思い起こせば、キリスト教徒は、色々なことをしてきました。
植民地を作り、奴隷制度を打ちたて、人種差別を、してきました。
原爆投下の爆撃機のクルー達も、キリスト教徒です。
彼らは、「狂ったサルには、キリストの裁きをした」と、誇らしげに、言っていました。
ベトナムの枯葉作戦も、キリスト教徒が、しました。
そして、現在のアフガニスタン、イラクでも、キリスト教徒が、イスラム教徒を、爆撃で殺しています。
非暴力、不服従を唱えた、ガンジーさんは、「キリスト教は好きだけだ、キリスト教徒は、嫌いだ」と、おっしゃっていましたが。
キリスト様は、人を殺すな、人を裁くな、隣人を愛せよと、おっしゃっているのに。 -
昔のエリスタの寺院です。
宗教を否定するスターリンによって破壊されました。
ナチス・ドイツに協力したとされ、カルムイク人は、シベリアやウラルに強制移住させられます。
エリスタという町は、ステプノイ(直訳すると、形容詞の、ステップの、という意味)という名前に、変えられます。 -
ヨーロッパ最大の仏教寺院 世界仏教センターです。
イルムジノフ大統領が、私財を投げ打って建てました。 -
キルサン・イルムジノフ大統領が、このお寺にやってきます。
ガイドさんが、声をかけると、大統領は、私に「コンニチワ」と、日本語で挨拶をして、握手を。
私は、お会いするまでは、かなりのカリスマ的な指導者だと、思っていましたから。
物腰の柔らかい、笑顔の素敵なお方です
。
カルムイクのイルムジノフ大統領は、ビジネスマン出身です。
一方、チェチェン独立派の、カリスマ的指導者のドゥダーエフ将軍は、軍人出身です。「最後の血の一滴まで、ロシアと戦う」と、言っていましたが。
でも、ドゥダーエフ将軍の奥さんは、ロシア人でした。そのことを考えると、戦争という選択以外のものが、選べなかったのでしょうか。(タタールスタンのシャイミーエフ大統領は、モスクワに圧力をかけ、譲歩を勝ち取りましたが。)戦争で、一番犠牲になるのは、一般市民ですから。 -
ヨーロッパ最大の大仏様です。
蓮の花の上に、座っています。 -
日本人そっくりの先生が、お祈りしています。
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ロシア人の子どもたちが、やって来ます。
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大仏様の説明です。
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卒塔婆です。
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作品の名前は、「響き」です。
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産科病院の前にて
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イルムジノフ大統領が、私財を投げ打って建てた、ロシア正教会です。
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このマリア様の前で、チェチェンに従軍に行っている息子のために、母親が祈りを。
なんと、全員が無事に戻って来ました。 -
他のロシアの地方より、この国は豊かで、食べていけないほど、貧しい人はいないとのことです。
この国の発展は、イルムジノフ大統領なしでは、発展しなかったようです。
ご覧のように、野良猫までも、丸々としています。 -
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エリスタから250キロ離れた、ラガニ村です。
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アストラハン行きの船です。
車では、カスピ海には、出られません。 -
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ラガニの猫ちゃんです。
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エリスタに戻ったのは、午前1時です。
とても寒いです -
チェス・シティです。
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チェス・シティのコテージです。
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みんな真剣です。
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イルムジノフ大統領も、プーチン大統領も、表情が厳しいです。
ダライラマの入国を、認めて欲しいと、イルムジノフ大統領は、お願いしているのでしょうか?
それとも、確かこの頃、ラガニ沖合いのカスピ海の小島について、アストラハン州と、カルムイク共和国とで、領有争いを、していましたが、そのことでしょうか?
結局アストラハン州に、持っていかれました。
この中には、ユダヤ教を国教とした謎のハザール帝国の首都イティルが、あったという、チスターヤ・バンカ(直訳すると、「綺麗な缶」)島も、あります。 -
ここでは、二人の大統領とも、笑顔です。
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エリスタの町は、本当に平和です。
すぐ南のダゲスタン共和国や、スタプロポリ州で、テロがあるなど、信じられないです。
この町には、チェチェン人も沢山います。
チェチェン人は、カルムイク人に対して、「スターリンから、あんな酷い目(シベリアやウラルへの強制移住)に会わされて、どうしてロシア人を、憎まないんだ」と、よく言われるようです。
すると、カルムイク人は、「私たちは、仏教徒です。だから人を、許すのです」と、答えるのです。
もっとも、スターリンは、グルジア人ですし、当時の秘密警察長官で、辣腕を奮ったベリアは、グルジアの中の少数民族の、メグレル人ですが。 -
エリスタの人は、みんなとても表情が、穏やかです。
またロシア人とカルムイク人のカップルも珍しくありません。
ミックスの子どもは、顔も綺麗で、優秀とのことです。 -
エリスタの町を、歩いているだけで、民族間の憎悪が、遺伝子に組み込まれ、次の世代に受け継がれる、そんなことは絶対にありえないと、実感するのです。
そして、町の人から、幸せを与えられた気分にすら、させられるのです。
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この旅行記へのコメント (3)
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- 近鉄バッファローズさん 2011/09/28 09:18:22
- モンゴルの遺民
- 浦潮斯徳さん、おはようございます。
近鉄バッファローズです。
カルムイク人は、モンゴル系のオイラト人が17世紀に西へ
移住してきた人達だそうねすね。Wikipediaで調べました。
だから、小乗仏教系なんですね。人々の顔立ちもモンゴル系ですよね。
カスピ海沿岸、あれだけたくさんの仏教施設があるとは
なかなか想像できないです。周りは、正教やイスラムばかりで。
ロシア連邦の「連邦」たる由縁を見た気がします。
キルサン・イリュムジーノフ大統領は、昨年退任したのですね。
これもWikipediaで見ました。
カルムイクの平和な様子は、仏教徒もあるのかも知れませんが、
やはりその前大統領が金持ちだったこともあるような気がします。
旅行記でもおっしゃっていたように、隣国は殺伐としているのに。
他の旅行記も拝見させて頂きます。
- 哈桑湖さん からの返信 2011/09/28 21:28:14
- RE: モンゴルの遺民
- > 近鉄バッファローズ様
お便り有り難うございます。カルムイクもカスピ海沿岸から、石油が出るようです。周りのロシアの地域よりは、貧しい人は少ないです。独裁者ですが、ものごしが柔らかいので、驚きました。治安もよくイルムジノフ大統領の身辺警護も、他のロシアの地方の首長より、ゆるやかです。
チェチェンでは、石油利権を巡って、平野部と山間部のチェチェン人同士の、内ゲバが発端です。ドゥダーエフ大統領は、統治能力なしと、山間部のチェチェン人からも思われていました。このとき、ドゥダーエフ大統領は、ロシアを挑発して、戦争に持ち込むことで、地盤固めを。
現在のラムザン・カディロフ大統領の父親である、アフマド・カディロフは、イスラム教の聖職者で、第一次チェチェン戦争では、ドゥダーエフ将軍とともに、ロシアを敵として戦ったのです。
このあと、チェチェンでは、イスラム原理主義が台頭してきて、手に負えなくなったので、ロシア側に寝返ったのです。アフマド・カディロフは、何者かに暗殺されました。
チェチェン人は、ガリャーチイ(熱い)と言われています。熱くなると、何をしでかすか分からないと。カルムイク共和国にも、チェチェン人は沢山います。カルムイク人のガイドさんが言うには、チェチェン人がときどき危険だと、おっしゃっていました。
少し前ですが、スイスの航空管制官のミスで、飛行機が空中で衝突して、ロシアのウファ発マドリード行きの、子どもたちと母親を乗せた、チャーター機の乗員全てが死亡しました。
この中に、チェチェン人男性と結婚しているロシア人女性と子どももいました。父親のチェチェン人は、スイスに乗り込み、夜中にこのスイス人管制官一家の首をナイフで掻き切って殺害しました。
ロシアでもカザフスタンでも、チェチェン人は、クレイジーという人は、結構います。今はどうか知りませんが、かつてはモスクワのホテルの3分の1は、チェチェン・マフィアの所有でした。
あとカルムイク人男性は、カルムイク女性よりも、ロシア女性の方が美しいといいます。イルムジノフ大統領自身も、ロシア正教会を建てたりして、ロシア人とは、仲良くしていこうとしています。
カルムイク人は、純粋のモンゴル系の人と、コサックの血の混じった人がいるようです。イルムジノフ大統領は、顔が整っています。コサックの血が混じったカルムイク人だそうです。姓で分かるようですが。
- 近鉄バッファローズさん からの返信 2011/09/28 22:17:40
- 平穏な暮らしはいつ‥‥
- 浦潮斯徳さん、こんばんは。
近鉄バッファローズです。
なるほど、石油が出るんですね。だから豊かなんですね。
全然その辺りに明るくなく、無知をさらけ出しております。
独裁でも豊かであれば、人民もそれほど不幸ではない、
と言うことなのでしょうか。民族性もあろうと思いますが。
カルムイクの人々は、あまり独裁に文句を言わないんですね。
独裁だから、その点については言えない状態でもあるんでしょうが。
チェチェンの内紛にはそんな発端があったんですね。
私はすっかりロシアからの独立を求める民族紛争かと思っていました。
その前段階に、内輪もめがあったんですね。勉強になります。
内輪がうまくいかないときに、外へ戦いを仕掛けることで
乗り切ろうとするのは、古今東西よくあることですね。
でも、そこでチェチェン人のガリャーチイに火がついたんですね。
モスクワでのテロなど、相当なことをしてますよね。
そういう意味ではアフマド・カディロフ氏は
あまりチェチェ人らしくないから、暗殺されたのでしょうか。
やはり、混住しているとは言え、民族が違うと文化の違いが大きいんですね。
そこには簡単に越えられない壁のようなものがあるように思います。
長い歴史に基づくものだから、なかなか超えられないのも仕方がないですが。
個人的には、カルムイクの人々には独自の文化を守って欲しいので、
あまり混血にはいい印象がないですが、それも彼らの選択ですからね。
カフカスがもっと平和になればいいですね。
そうすれば、浦潮斯徳さんも旅行がしやすくなるでしょうから。
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