スペイン・ポルトガルの旅⑩　「天正少年使節と支倉常長一行の足跡」-6　「コインブラ」 、「パターリャ」、「アルコパサ」

2010/07/12 - 2010/07/12

少年使節はローマに70日間滞在し、再び、リスボンに帰って来ますが、帰りの船の予定が4ヶ月後ということになり、その間に、コインブラ、バターリャ、アルコバサを訪問しています。（表紙写真は、コインブラの旧カテドラル）
「コインブラ」では、市長や司教などの大歓迎を受け、コインブラ大学では学生が歓迎のため登校しないので休講になったほどだったそうです。
コインブラはローマ時代、イスラム時代から商業の中心地として栄えましたが、1290年にコインブラ大学が出来てからは、ポルトガルの文化の中心として発展し、市民の4割が大学関係者という学生街で、観光の中心も大学のある丘になっていて、ここからスタートして、ロマネスク様式の旧カテドラル（1162年建立）、バロック様式の新カテドラル（1598年）、マヌエル様式のサンタクルス修道院（1131年）など古い建物が美しい。
続いて彼らは、「リスボンへ帰る道中に壮大な二つの修道院を見た」という記録が残っています。
一つは、ポルトガル独立戦争の勝利を記念して建てられ、別名「勝利の聖母マリア修道院」と言われる「パターリャ修道院」で、屋根や尖塔が豪華なゴシック建築の傑作で、特にたくさんある豪奢なステンドグラスは、少年たちも感動したに違いありません。
もう一つは、対照的に簡素な造りの「アルコバサのサンタ・マリア修道院」。
禁欲主義の厳しい修道会で、中でも肥満者をチェックするための幅の狭い通路はおもしろい。
また、悲恋物語で有名な王様と王妃の棺は華麗な装飾が施され、ポルトガル彫刻の最高傑作とされています。
彼らは、1584年8月にリスボンに到着してから1586年4月に出発するまで1年8ヶ月間滞在し、行く先々で大歓迎を受けたのにはビックリですが、
黒船来航のペリーもこの使節のことを知っていたそうですから、西洋とヨーロッパとの初めての国際交流を果たしたこの使節の偉業は凄いです。
13才くらいで出発して帰ってきたら20才。
昔の子供も、命令する大人も偉い。

エリア コインブラ(ポルトガル)

コインブラ大学

ジョアン三世像

コインブラ
新カテドラル

コインブラ
旧カテドラル

コインブラ
サンタクルス修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院

パターリャ修道院前フリーマーケット

パターリャ修道院前フリーマーケット

パターリャ修道院

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」

アルコパサ「サンタ・マリア修道院」