エティハド航空でアイルランド避暑の旅②　～イニシュモア島編～

2010/08/10 - 2010/08/16

当初、アイルランドに行くなら「ジャイアンツ･コーズウェイ」と「モハーの断崖」を巡りたいな～と思ってたムーラン。夏は旅行代金も高いし、高緯度にしては温暖なアイルランドだから、冬に行く気満々でした。

が…

何年か前にテレビ番組でアイルランドの離島(アラン諸島)を見て、やっぱり離島も外せないかな！？なんて思ったり。となるとフェリーで渡らなくちゃだから天候が落ち着いてる方がいいし、オフシーズンの離島は淋しそうだし、やっぱりオンシーズンの夏がいいよね！！ってことで冬の旅先リストから外れたアイルランド。

適当に選定してるように見えて、季節を重視してるムーランの旅。冬に比べると、夏は順番待ち状態で^^;ノルウェーのフィヨルド、ギリシャのサントリーニ島、トルコのカッパドキアetc…

ついにアイルランドの順番が回ってきた2010年夏☆

夏を待ち続けたムーランにお天気の神様は味方してくれるのか！？
絶好のサイクリング日和になるのか！？
予備日なしの日帰り離島の旅！！

エリア その他の観光地(アイルランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 観光バス 船 自転車
• 航空会社: エティハド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

イニシュモア島(Inis M醇pr)へはAran Islands Ferriesを利用しました。

ロッサヴィール港(Ros a' Mh醇^l)までのシャトルバスは別料金だけど、フェリー会社のサイトから直接予約すると10％割引でちょっとだけお得！！オンライン予約の場合でも、フェリーとシャトルバスのチケットは事前に窓口で引き換える必要あり。

イニシュモア島往復：?25(オンライン予約で?22.5)
シャトルバス往復：?7

【Aran Islands Ferries】
http://www.aranislandferries.com/#


シャトルバス乗り場は、クイーン・ストリート(Queen St)の角っこ。地球の歩き方に書いてある乗り場はビミョーに違うので要注意！！

10:30のフェリーを予約したら、シャトルバスは9:30って言われたんだけど…9:00にバス乗り場に行ってみたら長蛇の列^^;
さすがオンシーズンのアラン諸島、かなりの混雑っぷり。バスは何台か来るものの、早目に並んだ方が無難かも。

ロッサヴィール港まではバスで1時間くらい。途中でバスに乗ることもできるっぽいですが、満席だとスルーされます。立ち乗り厳禁！！

ロッサヴィール港も大混雑！！
10:30は2隻のフェリーが出航。ムーランは後発の“大型”フェリーに乗り込みました。どうやら2隻とも満員御礼っぽい。これじゃあ、突然港にやって来ても乗れなさそうです。

めちゃめちゃ揺れると評判の(？)アラン諸島へのフェリー。どれだけ揺れちゃうのかしら！？とワクワクしてたんだけど、これが意外と揺れない。“大型”フェリーだから安定感抜群なのかも。（実は、このフェリーがAran Islands Ferries最大のフェリーだったりします。）

なんてことはなく…出航して20分くらい経ったところで横揺れスタート。霞ヶ浦の台風観測ほどじゃなかったけど、このお天気にしては揺れ揺れ！！ウワサ通り、このあたりは波が荒めっぽい。


40分の船旅も終わって、いよいよイニシュモア島に到着〜♪♪

フェリーから降りたら、イニシュモア島での“足”を選びます。

レンタサイクルもイニシュモア島ミニバスツアーもどちらも?10。島に着いたときは若干曇り気味だったから迷ったんだけど、ここは帰国後に控えてる富士登山の体力作りの意味も込めてサイクリングを選択！！

めちゃめちゃ治安がいいらしく、鍵はなし。盗んだところで、島だから逃げられないし、そもそもほとんど観光客しかいないしね〜
とりあえず、自転車盗難の心配はしなくてよさそうでした。

相棒を選んで、いざ出発！！

港近くのコンビニでジュースを調達した後、郵便局で切手を調達。崖に座ってぼんやりしながらポストカードを書こっかな〜と思って。

郵便局から出てきたところで、ポツっと嫌なかんじ。。。雨だよ(-_-;)

傘はないし、自転車はあるしでどうすればいいのやら…
せっかく極東アジアの日本からアイルランドの離島まで来たんだし、ドン・エンガス(断崖絶壁の遺跡)を見ないで帰るわけにはいかないわ！！雨の中、ドン・エンガスを目指して、ひたすらペダルを漕ぎ続けました。

それにしても、予想以上にアップダウンが激しいイニシュモア島。サイクリングが気持ちいい♪♪なんて書いてあるから、平坦なコースだと思ってたのに。

雨といい、アップダウンなコースといい、予想外な展開を見せるイニシュモア島サイクリング。ミニバスツアーにすればよかったなんて、ちょっと後悔し出したころ、太陽が顔を出してくれました(^o^)

遠くに断崖絶壁らしき風景を見つけて、なんとかやる気回復(笑)

どの辺りを走ってるのかよくわからないまま、ひたすらまっすぐ走り続けたムーラン。

突然、ちっちゃなビーチが目の前に現れました〜！！
島の地図を確認すると、この海岸線のくぼみは一ヵ所だけ。ドン・エンガス・ビジターセンターのすぐそばまで来たっぽい(^o^)v

ドン・エンガスのビジターセンターに到着！！

ここで入場券を買います。「あそこに説明書きがあるから」と指さされた先には、見慣れた日本語が！！

どこへ行っても、日本語の浸透っぷりには驚かされるなぁ。

ビジターセンターに着いたからといって気を抜いちゃあいけません！！

ビジターセンターの向こうは断崖絶壁じゃなくて…草原^^;
ドン・エンガスの砦までは、ここから1kmの道のり！！しかも往路は登り気味。。。

でも、この草原の中を歩くのは気持ちいい☆

牛もいっぱい！！

誰の(何の？)家かしら！？

写真だとよくわからないけど、小動物サイズのお家です。

崖が見えてきた〜♪♪

ドン・エンガス(D醇Ｏ Aonghasa)

アラン諸島の中で最も有名な先史時代の砦、または神殿。

アイルランドに伝わる神話によれば、エンガスとはダグダの神と女神ボアン(ボイン川の化身)の息子で、アランに居を構えたフィル・ボルグ族の王だったそう。

この部族がアイルランド本土からの侵略を防ぐためにドン・エンガスを造った、と言われていますが、ほかにも面白い説がいろいろあり…伝説の島アトランティスからアラン諸島を守る為に造られた、とか、砦はケルトの祖先達にとって崇拝の対象で儀式に使われていた、という説などもあったり。

高いとこ好きのムーラン、断崖絶壁にテンションあがりまくり〜(^o^)

みんな崖っぷちに寝そべってます。

超強風だし、飛ばされないようにムーランもゴロゴロ♪♪

100mの崖の下をのぞきこむと…こんなかんじ！！

崖っぷちで特大スコーン食べたし、ポストカードも書いたし、ドン・エンガスをかなり満喫したところで、そろそろ次の遺跡に移動しますか。

イニシュモア島の草花☆

残念ながら、草花には全く詳しくなく…^^;

ドン・オウレ(D醇Ｏ Eochla)

青銅器時代の円形の砦。イニシュモア島の中で最も高い位置にある遺跡！！

ドゥン・オクラはイニシュモア島で一番高い位置にある円形の砦。砦はおそらく西暦 550 〜 800 年の間に建てられたと見られ、もっと古くからあった居住地が建て替えられたとも言われています。ここは小規模な氏族、もしくは大人数の一家族の住居で、内壁の内側には茅葺屋根と石で出来た小屋を建て、外壁の内側では家畜を飼っていました。(ユー・ツアーズガイドより)


ドン・エンガスでのんびりしすぎて時間がなくなちゃったから、サイクリングの途中でパチリ☆
砦の上からはバレン高原も眺められちゃうらしい。行きたかった…ガイドブック読み足りず残念(-_-;)

ナ・ショフト・ジャンピルを目指してひたすら西へ向かうムーラン。でも、なかなか姿を現してくれません。こんなに頑張ってペダル漕いでるのに…(-_-;)

だんだん残り時間も少なくなってきて、ちょっと焦りだしたとき、とんでもないことに気づいちゃいました。「ギア軽すぎ！！」
坂道が多いせいかギアが軽くなってたレンタサイクル。なんとなくそのまま乗ってたんだけど、どうやら軽すぎだったみたい。。。

ギアを調節しなおして、リスタート☆
今度はスイスイ前に進んで、俄然楽しくなってきた島サイクリング♪♪

調子もでてきたことろで、ナ・ショフト・ジャンピルに到着！！

ナ・ショフト・ジャンピル(Na Seacht d'Teampall)

オーノクト村 (Eoghanacht) の近くにあるアラン諸島で最も重要な修道院跡。7つの教会という名前にもかかわらず、ここにあるのは2つの教会だけで、他の建物は修道士達の住居だったそう。

このエリアには聖なる泉もいくつか発見されているほか、幾何学的なケルト模様やキリストと人間の姿が彫られている 12 世紀のハイクロスのかけらも多数見つかっているんだって。

ギアチェンジして調子が上がってきたら、島の西端まで行きたくなって来ちゃった。さらに西を目指すムーラン☆

イニシュモア島で見つけた萱葺屋根。遠く離れたアイルランドにも萱葺屋根があるなんてビックリ！！

島の西端ボン・ガウラ(Bun Gabhla)までたどり着いたのかどうか分からないけど…
フェリーの出航時間まであと2時間しかないから、ここで引き返すことにしました。


そもそもボン・ガウラってどんなとこなんだろう？？？^^;

行きはよいよい帰りは…って歌があるけれど、フェリー乗り場までは1時間弱で着いちゃいました。こんなことなら、もっと遺跡巡ればよかったよ。。。

悔やまれる「軽すぎたギア」　(-_-;)


フェリー乗り場で1時間程フラフラして、早目に乗船しました。帰りも“大型”フェリーだったけど、やっぱり満席状態。フェリーに乗ってぼんやりてたムーラン、ふと真っ赤になってる手の甲に気づきました。まさかの「手の甲だけ日焼け」です！！長袖着てたから、日焼けに無防備になってたよ(TT)カッコワルすぎる…


イシュモニア島とロッサヴィール港のちょうど真ん中あたりにさしかかたっとき、フェリーの上から「ヴォ〜」とスゴイ音が聞こえて来ました。みんなザワザワし始めて、デッキのそばに人だかりができちゃうくらいの轟音！！

なんとヘリコプターで海難救助の訓練してたっぽい。海猿？？？
定期便で訓練しちゃうのもビックリだし、訓練するってアナウンスがないのもビックリだわ^^;

そんなサプライズ(？)もあったけど、予定通りロッサヴィール港に到着！！

雨も降ったし、軽すぎたギアで無駄に体力消耗したし、手の甲は真っ赤になっちゃたけど、充実したイニシュモア島の一日でした☆