ひょんなことから宮崎へ

2010/08/08 - 2010/08/12

子供が宮崎県にある、とある大学に受かった。。。
「なんで、みやざき？」関西在住の私にとっては当然の疑問だったのだか、
進学する以上は仕方ない・・・４月当初に入学準備と生活環境を整えるため
とりあえず準備をしてやったのだが、その生活も４ヶ月を過ぎて、
やっつけ準備に何かと不都合も出てきたそうな。。。

で、今回の再び宮崎を訪れることとなった次第。

エリア 都井岬・串間(宮崎)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

不便な宮崎の、これまた不便な郊外に位置する学校・・・
「緑豊かな」と言えば聞こえはいいが、「緑」以外に何がある？
市内への移動のタクシー代もバカにならなかった教訓から
今回は車を連れていくことにした。

宮崎カーフェリー・・・いくら高速が千円と言われても、
片道940?13時間強って、行けるか！

どうです。遠くに明石海峡大橋が見えます。

デッキからはこんなに綺麗な景色も・・・。
船ならばこそ乗船後はお酒も飲めるし、お風呂も入れるし、
寝台とったからゆっくり眠れる・・・そのハズでした。

２等寝台というのは、一部屋にベットが上下２段で８〜１２ほど。
当然貸し切りではありませんので、他人の方もおられる。

日本人というのはこういう公共の場では
子供さんであっても他人の目を気にするものです。

なのに・・・隣のベットの「ジジイ」
乗るなりすぐに爆睡、その上寝言と鼾がうるさいのなんの！
乗船中はずっと眠り続け、こっちは一睡もできない。
強烈な一晩を過ごすことになりました。寝台代を返せ！

睡眠不足で朦朧とした意識の中で、宮崎に到着。

せめて、さわやかな南国の空と風を・・・。



・・・あつーく積み重なったどよよ〜んとした雲。
・・・宮崎は今日も雨だ。

９日到着後、汗だくになりながら子供の生活再建を果たした我々は
折角宮崎くんだりまで来たのだから、観光のまねごとをしようと
翌１０日に「都井馬を見よう！」と一念発起。

台風４号の影響か、天気予報は全て雨マークだったのが奇跡がおきました。
快晴ではないものの青空が見えてます。
捨てる神ありゃ拾う神あり・・・これぞ南国宮崎です。

ここは道の駅南郷・・・景色が心をなごませてくれます。

梅雨時の九州南部の豪雨の傷跡で、海岸線の道路は途中寸断されている
箇所もあり回り道を余儀なくされましたが、何とか都井岬に到着。

ここの野生馬は元々は江戸時代九州南部の各藩で飼育されていた軍用馬で、
明治以降使役用途のなくなった馬たちがかつて「牧」であったこの地に
放たれ、野生化したものらしい。日本の固有種でいわゆるサラブレッドと
違い、体高も130?前後と小柄。

現在100頭余りが生息し、餌付けなどは行われておらず、
自力で生活をしている。野生馬というよりノラ犬ならぬノラ馬に
近いのかも、ただかつて30頭余りに激減したことから、
生態研究と環境保護活動が行われています。

多くの観光客が訪れるためか、人を恐れることはなく
本当に間近で見ることができますが、餌をやるのは厳禁。

サラブレッドの大きさもないため、威圧感もありませんが
何と言っても野生なので、突然噛んだり蹴ったりすることも
あって、安易に近づいたり触ったりするのも厳禁。

本当にのどかな風景で癒されます。

馬達はひがな一日草を食んでます。
平和な風景ですが、戦時中はこの岬には塹壕が掘られ、
砲台があったといいます。色んな歴史があるのですね。

この後、レストハウスで食事をとってから
近くの蘇鉄自生の地と都井岬灯台を回って帰路につきました。

美しい風景や愛くるしい馬達に心の栄養をもらった気分で、
宮崎でようやく観光らしいものを過ごせたからとても満足しました。
天気もよかったしね。

今度来た時は神々のふる里高千穂あたりに行きたいなぁ。

口蹄疫や豪雨に悩まされる今年の宮崎ですが
交通の便はよくないものの、いいところはいっぱいあります。

東国原さんの「どげんかせんといかん」というのもよく
わかりますが、この宮崎の良さも生かしつつ、改革改善に
つとめてほしいですね。

11日は再び曇天、市内で子供買い物をすませ、午後７時宮崎を出ます。
台風４号が九州北部に接近するというので、フェリー出航が危ぶまれましたが、海上はその影響もなく極めておだやかでした。

さすがに疲れが出たためか、帰路は爆睡状態で大阪南港に戻れました。

今回の旅行記はここまでです。
最後までご覧下さり、ありがとうございました。