『燃える大地』＜ゴンドワナの大陸を旅して＞（５２）タスマニア州立博物館（３）、タスマニアの鉱物。

2010/04/25 - 2010/05/10

先日１００歳を越えて亡くなったフランス人人類学者レビ・ストロースだったら、この部屋に何日間も籠っているかも知れない。そして、毎日、来るたびに新たな発見をしているかも知れない。

旅人の当方、特別これからの予定があると言う訳ではないが、どうしても気ぜわしさが先に立つ。この民芸コーナーはさっと、一周し、次の鉱物の部屋に向う。

地球が誕生して約５０億年。それから１０億、２０億年経って、今の地球の形が出来上がり、詳しいことは分からないが、今から３０億年ほど前にこの豪州の前形、ゴンドワナ大陸が出来上がった。それから更に数億年経って、このタスマニアがゴンドワナから分離した。

これ等鉱物を見ていると、地球が生まれ、ゴンドワナが出来た頃の１０億、２０億年前の息吹、灼熱の大陸、生命体はどこにも存在せず、熱せられた岩石と岩石がぶつかり合い陸地を形成して行く。そんな遥か昔の遠い光景を思い起こさせるものがあった。

南ア大陸同様に古い地層の残っているゴンドワナ。今現在南アでは豊富な地下資源、鉱物資源が掘り出されているが、この豪州大陸でも同じことが言えるかも知れない。この先、将来の地球でいよいよ先細る資源。ここ豪州にはまだまだ未開拓な土地が多く残され、未来の地球を救う救世主になるかも知れない。

そんな数十億前の地球の姿、或いは、数百年、数千年先の地球の将来、そんな空想、妄想を抱きつつ、この部屋を一巡した。

エリア ホバート(オーストラリア)

古い地層のゴンドワナ大陸には、古い時代の古生物の化石が数多く発見されている。

いろいろな種類の岩石標本が展示されている。

この中にはダイヤモンドも混じっているかも知れない・・

希少金属にエネルギー、或いはウラ二ウム。豪州は未来の地球の危機を救うかも知れない。

化石と化石燃料。古代のロマンに満ちている。

こんな綺麗な原石の一つでも自分の宝物にしたいなあ〜