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http://sankei.jp.msn.com/world/china/100809/chn1008090710000-n1.htm<br /><br />http://sankei.jp.msn.com/world/china/100809/chn1008092302004-n1.htm<br /><br />河西回廊は西安を起点として甘粛省内を西行し敦煌へいたる街道である。シルクロードとも重なっている。<br /><br />筆者は2004年07月02日〜07月11日に河西回廊を旅している。<br />この時の旅は西安から敦煌まで飛行機で飛び敦煌から順次、安西、嘉峪関、酒泉、帳掖、武威、蘭州とバスで移動した。概ね砂漠の中を疾駆した。立ち寄った都市はオアシスに形成された集落が発展したものといえる。<br /><br />旅日記を紐解いて洪水防止対策と思われる箇所を抜粋すると下記の如くである。この旅日記には敦煌で見た作品の画像を欲張って多数アップしたものだからサイトが重くなり閲覧に時間がかかるのが難点である。今後のサイト管理における反省材料である。<br /><br /><br />http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10059244/<br /><br />以下上記日記からの抜粋である。<br /> 鳥鞘嶺での絶景を堪能してからバスは山間の沙漠を蘭州へ向けてひた走った。大概の乗客は沙漠の景色には見飽きて居眠りを始めていたが、筆者は飽きることなく窓外に移りゆく景色に何か発見はないかと眺め続けた。<br /><br /> そのうち周囲の禿げ山に鉢巻き状の筋が一定の間隔で刻まれているのに気がついた。これが植林のための土壌作りだと気がつくまでに時間はかからなかった。かつて内モンゴルへ遊んだ時、これと大同小異の光景を見たことを思い出した。バスがこの鉢巻きに接近した時、この考えに間違いのないことを確信した。それは鉢巻き状の線は近くで見ると幅をもった溝になっており、ビニール袋に穴の空けたものが置かれている。これは肥料と土壌改良剤の混合したものが入っているのだろう。灼熱の太陽に焼き付けられて肥料と土壌改良剤が地山と緩やかに反応して土壌が形成されるのである。ある程度土壌が出来上がったところで今度は苗木を植えていくのである。それはそれは気の遠くなるような時間のかかる大事業であり、人間の弛まざる営為の産物なのである。沙漠の中にある山という山にこの鉢巻き状の線条が刻まれているのである。内モンゴルで聞いた話ではこの植林のための作業のために税として農民の労力が駆り出されるということであった。残念ながらガイドは西安育ちだからこのことについては何も知らなかった。<br /><br /> この禿げ山の線条に緑の小さな苗木の植えられているのが目につくようになつた頃、漸く蘭州近郊に到着していた。蘭州市内に入るとこの緑化運動は蘭州から始まっていることが歴然としてきた。緑化センターという看板も見えたし、かなり成長したポプラ等の植樹が帯状に生い茂っているのを目撃したのは蘭州市内に入ってからであったからである。<br />                        <br /> 更にもう一つの発見は蘭州市内に入ってくると緑の増えてきた山の断崖に穴が掘られているのが沢山目につくようになった。これは黄土地帯に古くからあったヨートンという住居跡ではないかと見当をつけた。この推定が正しいかどうか執拗にこの横穴に注目していた。今は廃墟と化して打ち捨てられているものもあれば、ごみ捨て場や物置に転用されているようものもあることに気がついた。更にこれがヨートンに違いないと確信したのはこの穴に窓と扉がつけられて人間が住んでいる穴を幾つか目撃したからである。高速で動いているバスからなので写真が鮮明に撮れなかったのが残念である。<br />                         <br /><br /> 夕暮れに到着した蘭州の中心地でも普請は続いており、夕方遅くまでクレーンが作動して新しいビルの建設作業中であった。<br />   

“【中国土石流】1300人の行方不明者の捜索に全力 数千人動員、徹夜態勢も捜索は難航”を読み河西回廊の旅を回顧した。

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2004/07/02 - 2004/07/11

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早島 潮

早島 潮さん

http://sankei.jp.msn.com/world/china/100809/chn1008090710000-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/world/china/100809/chn1008092302004-n1.htm

河西回廊は西安を起点として甘粛省内を西行し敦煌へいたる街道である。シルクロードとも重なっている。

筆者は2004年07月02日〜07月11日に河西回廊を旅している。
この時の旅は西安から敦煌まで飛行機で飛び敦煌から順次、安西、嘉峪関、酒泉、帳掖、武威、蘭州とバスで移動した。概ね砂漠の中を疾駆した。立ち寄った都市はオアシスに形成された集落が発展したものといえる。

旅日記を紐解いて洪水防止対策と思われる箇所を抜粋すると下記の如くである。この旅日記には敦煌で見た作品の画像を欲張って多数アップしたものだからサイトが重くなり閲覧に時間がかかるのが難点である。今後のサイト管理における反省材料である。


http://4travel.jp/traveler/u-hayashima/album/10059244/

以下上記日記からの抜粋である。
 鳥鞘嶺での絶景を堪能してからバスは山間の沙漠を蘭州へ向けてひた走った。大概の乗客は沙漠の景色には見飽きて居眠りを始めていたが、筆者は飽きることなく窓外に移りゆく景色に何か発見はないかと眺め続けた。

 そのうち周囲の禿げ山に鉢巻き状の筋が一定の間隔で刻まれているのに気がついた。これが植林のための土壌作りだと気がつくまでに時間はかからなかった。かつて内モンゴルへ遊んだ時、これと大同小異の光景を見たことを思い出した。バスがこの鉢巻きに接近した時、この考えに間違いのないことを確信した。それは鉢巻き状の線は近くで見ると幅をもった溝になっており、ビニール袋に穴の空けたものが置かれている。これは肥料と土壌改良剤の混合したものが入っているのだろう。灼熱の太陽に焼き付けられて肥料と土壌改良剤が地山と緩やかに反応して土壌が形成されるのである。ある程度土壌が出来上がったところで今度は苗木を植えていくのである。それはそれは気の遠くなるような時間のかかる大事業であり、人間の弛まざる営為の産物なのである。沙漠の中にある山という山にこの鉢巻き状の線条が刻まれているのである。内モンゴルで聞いた話ではこの植林のための作業のために税として農民の労力が駆り出されるということであった。残念ながらガイドは西安育ちだからこのことについては何も知らなかった。

 この禿げ山の線条に緑の小さな苗木の植えられているのが目につくようになつた頃、漸く蘭州近郊に到着していた。蘭州市内に入るとこの緑化運動は蘭州から始まっていることが歴然としてきた。緑化センターという看板も見えたし、かなり成長したポプラ等の植樹が帯状に生い茂っているのを目撃したのは蘭州市内に入ってからであったからである。
                       
 更にもう一つの発見は蘭州市内に入ってくると緑の増えてきた山の断崖に穴が掘られているのが沢山目につくようになった。これは黄土地帯に古くからあったヨートンという住居跡ではないかと見当をつけた。この推定が正しいかどうか執拗にこの横穴に注目していた。今は廃墟と化して打ち捨てられているものもあれば、ごみ捨て場や物置に転用されているようものもあることに気がついた。更にこれがヨートンに違いないと確信したのはこの穴に窓と扉がつけられて人間が住んでいる穴を幾つか目撃したからである。高速で動いているバスからなので写真が鮮明に撮れなかったのが残念である。
                        

 夕暮れに到着した蘭州の中心地でも普請は続いており、夕方遅くまでクレーンが作動して新しいビルの建設作業中であった。
   

同行者
友人
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • 烏鞘嶺

    烏鞘嶺

  • 楡林窟。砂漠の中の洪水跡の河床に出来た集落であることが判る。

    楡林窟。砂漠の中の洪水跡の河床に出来た集落であることが判る。

  • 禿山に帯状の植林がされている。黒い穴はヨートン

    禿山に帯状の植林がされている。黒い穴はヨートン

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