鶏声が三国に響く　国境の町ハサン紀行

2002/04/30 - 2002/04/30

ロシアのハサンという町は、豆満江を超えれば、もう北朝鮮。また中国領が豆満江沿いに、細長く伸びていて、ロシアのハサン駅のあたりで、ぷっつりと切れます。このあたりで、朝、鶏が鳴けば、三国に聞こえると言われています。
１９３８年、この地では、張鼓峰を巡って、日本軍とソ連軍が、激戦を行いました。
ウラジオストクから、７時間かかって、ハサンまで来ました。

後から分かったのですが、２００２年の時には、ハサン湖は立ち入りできなかったようです。留学生の話では、現在は、ハサン湖に行くことができるようです。細長い湖の向こうに、鼓を張ったような美しい張鼓峰（日本語で、ちょうこほう。中国語で、チャン　クー　フェン）と、沙草峰が見えるとのことです。

エリア ウラジオストック(ロシア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 航空会社: ウラジオストク航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

北朝鮮の平壌と、モスクワを結ぶ鉄道です。

ウラジオストクから、ハサンまでの道は、ほぼ舗装されています。

ハサン地区です。

ポシェット港です。

ポシェット港です。

ハサンの英雄たち。
日本の高校教科書には、欄外に小さく、張鼓事件とあるだけですが、ロシア人は、モスクワっ子でも、知っています。
ロシアでは、ハサン湖事件です。

ポシェット港です。

中国資本のホテル兼レストランです。

暉春から、バスで中国人が、このクラスキノ村までやってきます。
清潔で綺麗なホテル兼レストランです。
鶏の水煮を注文しました。
お皿の中に、鶏のトサカや、足が入っていました。
周りの中国の方は、トサカや足を、美味しそうに食べていましたが、私もロシア人のドライバー、ガイドとも、食べませんでした。

向こうに見える山は、北朝鮮です。
木に隠れて、豆満江が見えません。

私は、あの山を張鼓峰と思い、またこの沼を、ハサン湖と思っていました。
この沼を、ハサン湖だと、中国の暉春（フンチュン）の旅行社ですらホームページに載せています。
ハサン湖は、もう少し北で、細長い池です。
ハサン湖は、かつて日本軍は、長池と呼んでいました。

北朝鮮と、ロシアを結ぶ、親善橋が見えます。

沼の向こう、ここはロシア領です。

沼の向こうの赤い建物は、中国・防川（ファンチュアン）村の、展望台です。
白い高い建物は、中国軍の監視所です。

北朝鮮の山です。

ウラジオストクに、引き返します。
この湖は、ドルツェニ湖です。今は、ロータス（蓮）湖と、呼ばれています。
この湖と山を挟んで、左右対称に、ハサン湖があります。

ザルビノ港です。
ポシェット港の少し北にあります。
中国の暉春（フンチュン）と、鉄道で結ばれ、中国吉林省の海の出口です。

ザルビノ港です。

スラブヤンカ港です。ザルビノの北にあります。
ウラジオストクのガイドさんは、極東に、港は４つも要らないと言っていました。
ウラジオストクの人は、スラブヤンカ、ザルビノ、ポシェットの港を、よく思っていません。

寂しい町みたいです。

このあと、ウラジオストク・ホテルに着いたのは、夜１１時でした。

この旅行記へのコメント （1）

• enyasuさん 2010/08/21 11:40:28

  三国国境地帯

  浦潮斯徳さん
  
  こんにちは！
  
  先日はいろいろと教えて頂きありがとうございました。
  ロシアのあちこちに行かれているのですね。厚木は私が幼稚園の時に通園した懐かしの地です。
  
  浦潮斯徳さんの旅行記を私の旅行記に紹介させて頂きましたので宜しくお願い致します。http://4travel.jp/traveler/enyasu/album/10016168/
  
  歴史に触れる旅、多くの人々が極東に足を運び地元の人と交流し相互理解を深める、そのような機会が増えることを願っております。
  
  今後とも宜しくお願い致します。