2008/05 - 2008/05
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bienenstichさん
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多くの人にhässlich (醜い) と思われているルール地域を、
あえてこういう切り口でまとめてみました。
エッセン:中学の地理で出てきた、「ルール工業地帯」の中心。
19世紀前半に エッセンのAlfred Krupp が優れた鉄道車輪工法を発見し、
この車輪が世界中からの受注を受け、コンツェルン・クルップは大躍進。
一方、この地に膨大な石炭が眠っていることが発見され、
1847年には炭鉱 Zollverein (「関税同盟」←時代が分かる名) も生まれ、
エッセンを中心としたルール地域は
1871年に誕生したばかりのドイツの産業的な心臓部となりました。
しかし、その繁栄も永遠ではありませんでした。
武器製造を行っていたクルップは、ナチ政権にも関与。
第二次世界大戦後のニュルンベルク裁判で
頭首 Gustav Krupp は起訴されています。
またやがてエネルギーは石炭から石油へ転換し、
1986年にZollvereinも閉鎖され、
エッセン及びルール地域は工業地帯としての役目を終えました。
今日でも電車に乗っていると、
かつての工場が廃屋としての姿をさらしているのが目に付きます。
また、ホワイトカラーの需要がより高まっている今日、
エッセンの失業率は12〜13%と旧西ドイツでは高い数値になっています。
エッセンはRuhrgebiet全体と合わせて、
2010年欧州文化都市に選ばれていますが、
これは国内の他のいかにも文化的な都市(ケルン・レーゲンスブルクなど)
との競争に勝ってのことです。
あくまで私の推測ですが、行政はこのプロジェクトを通じて、
美しくない都市景観と廃工場が目立ち、
問題も多いとされるルール地域を、
文化的な地域に蘇らせたかったのではないかと思います
(レーゲンスブルクなど、その必要は全くありませんから)。
さて、観光ですが、エッセン中央駅を降りて旧市街に出ると
「・・・。これがルール工業地域か。」
というような街並みが広がっています。
そして、ここを訪れる多くの方は、
この旧市街を少しとZollvereinだけをご覧になるのではないかと思います。
が、この街の郊外には、他の面があるのです。
産業革命にかかわるものであったり、
中世からの町並みを残しているところであったり。
そこで、Zollverein 以外はあえて
「美しいエッセン」というコンセプトでまとめてみました。
便宜上、Villa Hügel → Margaretenhöhe → Werden → Kettwig
と写真を載せましたが、
実際のところは、
エッセン中央駅 →(S6)→ Essen-Hügel →(S6)
→ Essen-Kettwig(-Stausee) → (S6で来た方角に戻るか、 Kettwigの中心部からBus 190)
→ Essen-Werden → (Bus 169)
→ Margaretenhöhe → (U17)
→ Essen中央駅
か、その逆が一番無駄なく周れると思います。
S6はデュッセルドルフに向かう電車で、
平日20分毎、土日30分毎に出ています。
デュッセルドルフ中央駅からKettwig-Stausee からへは24分。
(注:実際はEssenには複数回足を運んでおり、異なる時に行った写真が混じっています)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
-
路面電車107番
Gelsenkirchen - Essen を通ります
電車に描かれた絵が示すように、様々な産業遺跡を結んでいます
これに乗って、Zollverein 駅で下車 -
昔の炭鉱 Zollverein
http://www.zollverein.de/index.php?f_categoryId=3
(見取り図はこちら)
http://www.zollverein.de/upload/Dokumente/Zollverein_Lageplan.pdf
入り口の所にSchacht12 (第12縦坑、写真) がそびえている -
見取り図14番の建物
中は Ruhrmuseum
(http://www.zollverein.de/fs.php?wrap=http://www.ruhrmuseum.de) で、
ありし日の炭鉱の姿が見られます。
ちなみに、炭鉱の坑道を見たいという方には、
隣の街Bochum の Bergbau-Museum (http://www.bergbaumuseum.de/) がお勧めです。 -
red dot design museum (見取り図7番)
今や複合文化施設に生まれかわった Zollverein
ほかにも毎年 "ExtraSchicht"
(http://www.zollverein.de/fs.php?wrap=http://www.extraschicht.de/) という文化的なイベントなどが行われています。
かつての炭鉱が使われなくなっていたのを、
このような全く性質の異なる文化センターに変えてしまうというのは、
すごい発想だと思いました。 -
道路を渡ったところには、巨大なコークスの工場が
-
場所はかわってこちらは、クルップの別荘 Villa Hügel
クルップを世界的企業にならしめたAlfredは
父親が大負債を抱えて死んだところから苦労してクルップを大企業に育てた人物で、
皇帝からの勲章すら拒んだくらい貴族的なものを嫌ったそうです。
それで彼が建てたこの別荘は、
いかにも産業革命時代的な簡素なものでした。
が、イングランド名門校に送られたその息子が、
そこで成金と馬鹿にされたことにトラウマを持ち、
やがて屋敷内を優雅にrenovationさせてしまいました。
パリのアンティーク店などから
古いゴブランのタペストリーなどを買わせたそうです。
だから内部は今日結構装飾的だとか。
(以上こちらの専属のガイドさんによる話)
ここは確か撮影禁止だったためか写真がないので、
公式ホームページ内の内装の写真のあるページのリンクを貼っておきます:
http://www.villahuegel.de/cms/projekt01/rundgang-impressionen.html -
クルップの社章
-
別荘と言っても、
1丘陵が全部敷地になっていて、
広大なものです。 -
森のような敷地を抜けて
-
ここが出入り口
入場料は大人で3ユーロか3,5ユーロでした -
別荘を下りたところに…
Baldeneysee
http://www.baldeneysee.de/
1931-33年に建設された人造湖
確か経済危機脱出のための公共事業だったと思います
ルール川の幅が広げられる形でつくられました -
遊覧船も通っています
http://www.baldeneysee.de/modules.php?name=personenschiffe -
女の子が、鳥たちに餌をあげていました
-
鳥さん拡大
白鳥の隣にいるのは、「みにくいアヒルの子」でしょうか
本当に色が全然違うのですね -
サイクリングロードの標識
Ruhrの源泉からライン川に注ぐまで、
川沿いにサイクリングロード (Ruhrradweg http://www.ruhrtalradweg.de/)
が走っています。
私も源泉 (Ruhrguelle) から20キロ程度下ったことがありますが、
渓谷の合間や山並みを周ることができ、大感動でした。 -
続いて Margaretenhöhe
http://www.essen-margarethenhoehe.de/
http://www.route-industriekultur.de/siedlungen/margarethenhoehe/
エッセン中央駅から U17(Uは地下鉄を意味するけれど、
この区間実質路面電車)で10分程度のところにあります.
エッセン市に合併された翌年である1906年、
Friedrich Alfred Kruppの未亡人マルガレーテによって計画され、
1909年〜1920年に建設されたた住宅地。
ルール地方には他にも各地に様々な労働者向け住宅が建てられましたが、
ここがユニークなのは、
クルップ勤務でない人々にも門戸が開かれていたこと、
住人は労働者だけでなくホワイトカラー層もいたこと、らしいです。
この門が路面電車から見えたら、… -
次の停留所 "Laubenweg"で下車。
-
住宅街の中へ
-
中心には、人々が集えるスクエア
これは http://www.margarethenhoehe.com/ -
噴水の周りで集う人々
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ホテルの反対側にある建物
立派ですが、中に入っているのは普通のスーパーEdeka -
スクエアにあるアパート
-
スクエアを離れる
これは普通の民家 -
別の民家に咲く花
-
路面電車から見た門に到着
Margarethenhöhe の外に出ました -
続いてWerden地区へ
Werden は、799年頃ベネディクト派の修道院が開かれたことに始まり、
1317年に都市となったという古い場所。
まだ当時の市壁が残っているそうです(今知った)。
1929年エッセン市に合併。
※ガイド(ドイツ語。以下同様)
http://www.essen-werden.de/
※Werden の地図つきガイド
http://www.perlentaucher-werden.de/cms/upload/pdfs/historischerRundweg.pdf
※Essen-Werden
http://www.essen-werden.de/ -
Brückstraße
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Abteilirche St. Ludgerus (Basilica minor)
Werdenの歴史はこの教会・修道院と共に始まりました
聖Liudgerというのが、ミッションを受けてこの修道院を建てた聖人です。 -
旧市役所
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Heckstraße
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Grafenstraße
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Grafenstraße
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Grafenstraße
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Hufergasse
Kaasって、ここはオランダ?
Cheese(英) = Kaas(蘭) = Käse(独) -
Hufergasse のとてもかわいいケーキ屋さん
ただちょっと色が怖いかな…
なんて思ってしまったり(アレルギー体質なので)
基本的にドイツは食品添加物は日本並みに少ないです -
最後は Kettwig 地区へ
本来ならバス190番で、Werdenから直接街中に入るか、
SバーンでもKettwigの駅で降りたほうが便利なのだけれど、
あえてKettwig-Stauseeまで乗って下車
Kettwig を過ぎると、電車は川(湖?)を渡って対岸へ -
次の駅 Kettwig-Stausee で降りて、湖沿いの道を橋まで歩く
この景色が見たかったので、遠回りしたのでした -
-
橋の所に着いたら、一旦そのの下をくぐって、
そこで橋の上に出て、対岸へ渡る
やっとKettwig に到着 -
旧市街に入ってちょっとすると、来た道が終わるので、
左右に走っている Ruhrstraßeを左へ少し歩くと、
印象的な教会、階段、木組みの家のcomplexがあります。 -
Ruhrstraße
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Ruhrstraße
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Ruhrstraße
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ここに Zum Froschkönig という素敵なカフェを発見
建物自体がとても古くて貴重なものらしく、
外壁に解説が掛かっていました -
先ほどの教会+階段の所まで戻って、
階段を登ります -
階段を真ん中まで登って、下を見下ろす
-
そこに、民家の装飾の美しい扉が
-
階段の途中に入り口のあるカフェ
テラス席からは、湖が見渡せる -
階段を登りきって、Hauptstraßeを左へ
人々が静かにゆったり太陽のある午後を味わっている -
更に同じ道を歩いて、ここまで来たら、右の路地に入る
-
Kaiserstraße へ
ここも綺麗 -
同じくKaiserstraße
-
Kaiserstraße
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