2010/05/04 - 2010/05/05
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しまうさぎさん
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2010年に行われた諏訪大社の御柱祭を見学してきました。
一応、私も氏子ですので、本来は全日程参加すべきところでが、諸事情により今回は御柱祭のクライマックス「建御柱」を見学するのみとなりました。
以下雑文。
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簡単に「御柱」について説明します。
長野県諏訪地方にある大小ほぼ全ての神社、その4隅には神社(ご神体)を守るような形で柱が建てられており、この柱を「御柱」と呼びます。
まず、山から御柱にする御神木的性格をもった巨木を切り出します。その巨木を氏子の力を結集して里を引曳くことで、山の神と氏子の力が結集します。その巨大な力を蓄えた柱で神社(御神体)を守る。この行為を「御柱祭(もしくは単に「御柱」)」と呼びます。
御柱祭の中で行われる「木落とし」、「川越し」など各種行事は為政者や氏子の解釈や時勢に合わせて行ったり行わなかったりと、柔軟に変化しているため、毎度毎度同じ形態ではありません。
起源については定かではありませんが、文献では1200年程前に確認できます。さらに縄文時代の遺跡にも4本の柱が建てられていた跡がありますので、諏訪大社よりも古い可能性はあるでしょう。
御柱(祭)は6年に一度、申年と寅年に行われますが、7年目ごとという意味で、一般的には7年に一度と言われます。前述したように規模の大小に関わらず諏訪地方ほとんどの神社には御柱がありますので、諏訪地方はほぼ1年中お祭り騒ぎと言っていいでしょう。
その御柱祭の中で最大規模のものが諏訪大社の御柱です。諏訪大社は上社(前宮、本宮)、下社(春宮、秋宮)に分かれており、合計16本の柱について諏訪地方のほぼ全住民(=氏子)が参加し、御柱祭が行われます。日本三大奇祭の一つとはよく言われることですが、昔から「人を見るなら諏訪の御柱」と言われるくらい参加者も観光客も非常に多く、規模的にも日本最大のお祭りと言っていいでしょう。
ちなみに、神話的創話から出雲地方では神々が集まる旧暦10月を「神有月」と言ったりしますが、諏訪地方も同じく「神有月」です。諏訪大社の祭神である建御名方神が旧暦10月でも諏訪に居るためですが、他の全ての神々に抗うことができるほど武力をもった神であり、軍神とも言われ、戦国武将がこぞって崇拝しました。日本各地に諏訪社があるのはそれ故です。ただ、信長(信忠)には焼き打ちされてますが・・・。
とまあ、簡単にと言いながら長くなってしまいましたが、あくまで自説ということで、異論反論等の類は御勘弁ください。
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親戚から法被と通行手形をかりて、本宮一の建御柱を見学。しかし、人が多すぎて通行手形があっても近くにはよれず。
しかしながら、遠くからでも実際に見ると、ものすごい熱気と迫力です。 -
ゆ〜くり御柱が垂直に建てられていきます。40人程柱にしがみついています。しがみついたまま1〜2時間、男気の見せどころですが、やれと言われてもやりたくないです。というより非力な自分では無理です。
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1枚目の写真から約40分経過。天気もいいから見ているだけでも汗だくです。
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本宮一の後は、法被を替えて本宮四の建御柱を見学。こちらは本殿の山側斜面で、雰囲気ががらりと変わりました。
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林の中で行われた建て御柱ですが、本宮四は何といっても最大規模のラッパ隊を擁していますので、賑やかなこと、賑やかなこと。
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御柱祭翌日の上社境内。奥に御柱が見えます。
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