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東茶屋街を見学し、和菓子をいただく。<br />やっぱりおいしい!<br /><br />私が好きな所は、どうやら和菓子の美味しい所らしいと、今更ながらに気づく。<br /><br />そしてもう一つは、どこかに文学のにおいのするところらしい。<br />金沢最後の日、雨の中を「室生犀星文学館」と犀星が育った「雨寶院」を訪ねてみた。<br /><br />最後まで、雨に祟られた北陸の旅。<br />でも北陸には、雨がよく似合う。<br />なんともいえない風情が漂う金沢の町。<br />桜紅葉の季節にも、ぜひ来てみたいと思った。

ふるさとは遠きにありて。。。

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2010/03/28 - 2010/03/28

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前日光

前日光さん

東茶屋街を見学し、和菓子をいただく。
やっぱりおいしい!

私が好きな所は、どうやら和菓子の美味しい所らしいと、今更ながらに気づく。

そしてもう一つは、どこかに文学のにおいのするところらしい。
金沢最後の日、雨の中を「室生犀星文学館」と犀星が育った「雨寶院」を訪ねてみた。

最後まで、雨に祟られた北陸の旅。
でも北陸には、雨がよく似合う。
なんともいえない風情が漂う金沢の町。
桜紅葉の季節にも、ぜひ来てみたいと思った。

  • 金沢といえば、必ず紹介される東茶屋街。<br /><br />?十年前に(実は、○○旅行(>_<) 爆)金沢を訪れた時にも、ここには来なかったので、今回が初めてなのだった。<br /><br />多くの方々がアップされる東茶屋街って、ここなんですねぇ〜!(^^)!

    金沢といえば、必ず紹介される東茶屋街。

    ?十年前に(実は、○○旅行(>_<) 爆)金沢を訪れた時にも、ここには来なかったので、今回が初めてなのだった。

    多くの方々がアップされる東茶屋街って、ここなんですねぇ〜!(^^)!

  • 1階は、「加賀格子」という繊細なものだそうな。<br /><br />

    1階は、「加賀格子」という繊細なものだそうな。

  • 数あるお茶屋さんの中でも、国指定重要文化財の「志摩」に入ってみた。<br /><br />これは二階にある「ひろま」<br />紅殻色の壁、春慶塗の違い棚が右側に少し見える。<br />天井が高くなっていて、この客間が一番整った座敷となっているとのことだ。

    数あるお茶屋さんの中でも、国指定重要文化財の「志摩」に入ってみた。

    これは二階にある「ひろま」
    紅殻色の壁、春慶塗の違い棚が右側に少し見える。
    天井が高くなっていて、この客間が一番整った座敷となっているとのことだ。

  • これがその違い棚。<br /><br />創立当初、多くの茶屋が贅を競ったので、ついに町奉行の検分に際し、差し止めを受けたこともあったとか。

    これがその違い棚。

    創立当初、多くの茶屋が贅を競ったので、ついに町奉行の検分に際し、差し止めを受けたこともあったとか。

  • 茶屋遊びの粋についての解説。<br />ただ、散財して遊べばいいというものではないらしい。<br />本当の「遊び」というのは、こういうものでは?

    茶屋遊びの粋についての解説。
    ただ、散財して遊べばいいというものではないらしい。
    本当の「遊び」というのは、こういうものでは?

  • 客をもてなす座敷は、すべて二階にある。<br />客が床の間を背にして座ると、その正面がひかえの間で、そこが演舞場となっているので、襖が開くとあでやかな芸妓の舞などを居ながらにして見ることができる。<br />この写真は、前座敷の床の間。<br />螺鈿の模様入りの琴が置かれ、何かの王朝物語の掛け軸が、紅殻の壁を背景にひときわ優雅に飾られている。

    客をもてなす座敷は、すべて二階にある。
    客が床の間を背にして座ると、その正面がひかえの間で、そこが演舞場となっているので、襖が開くとあでやかな芸妓の舞などを居ながらにして見ることができる。
    この写真は、前座敷の床の間。
    螺鈿の模様入りの琴が置かれ、何かの王朝物語の掛け軸が、紅殻の壁を背景にひときわ優雅に飾られている。

  • 典型的なお茶屋の庭を、二階から見下ろしたもの。

    典型的なお茶屋の庭を、二階から見下ろしたもの。

  • 二階に上がる階段が、あまりに急だったので、思わずパチリ!<br />長い着物の裾を翻して、この階段を何人の芸妓が行き交ったのだろうか?

    二階に上がる階段が、あまりに急だったので、思わずパチリ!
    長い着物の裾を翻して、この階段を何人の芸妓が行き交ったのだろうか?

  • 一階西奥には、「寒村庵」という名の茶室があった。<br />庭を見ながら一服できる。<br /><br />抹茶(生菓子付き)700円。

    一階西奥には、「寒村庵」という名の茶室があった。
    庭を見ながら一服できる。

    抹茶(生菓子付き)700円。

  • 壁際には、このような心にくい配慮が。。。

    壁際には、このような心にくい配慮が。。。

  • 何か、素敵な名がついていたのに忘却。<br /><br />和菓子は、その名がまたゆかしいというのに。。。

    何か、素敵な名がついていたのに忘却。

    和菓子は、その名がまたゆかしいというのに。。。

  • たぶん「菜の花」とか、そういう類の名の菓子。

    たぶん「菜の花」とか、そういう類の名の菓子。

  • 抹茶と和菓子。<br />最高ですね!<br />もう少し。。。と思うところでやめるというのが、和の心?<br />(この心を連続して味わっていると、ストレスがたまりますが(^_-))

    抹茶と和菓子。
    最高ですね!
    もう少し。。。と思うところでやめるというのが、和の心?
    (この心を連続して味わっていると、ストレスがたまりますが(^_-))

  • こんな感じの庭を眺めながら、お茶をいただく。<br />この時は寒い上に雨だったので、あまりパッとしないが、若葉の季節や紅葉の頃はまた格別なのだろう。

    こんな感じの庭を眺めながら、お茶をいただく。
    この時は寒い上に雨だったので、あまりパッとしないが、若葉の季節や紅葉の頃はまた格別なのだろう。

  • 茶室の傍には台所が、昔日の面影を伝えている。

    茶室の傍には台所が、昔日の面影を伝えている。

  • 芸妓の髪を飾った玉簪(たまかんざし)が、一階「みせの間」に陳列されている。

    芸妓の髪を飾った玉簪(たまかんざし)が、一階「みせの間」に陳列されている。

  • その他に、鼈甲の簪やひらひらした華やかなものもあった。

    その他に、鼈甲の簪やひらひらした華やかなものもあった。

  • 高価そうなお皿も何点か展示されていたが、九谷焼か?

    高価そうなお皿も何点か展示されていたが、九谷焼か?

  • 茶屋街の粋を満喫し外に出たが、周辺の人家はおそらく歴史的風土保存地区などに指定されているのだろう。<br />落ち着いたというよりは、茶屋風の造りの家が並んでいた。

    茶屋街の粋を満喫し外に出たが、周辺の人家はおそらく歴史的風土保存地区などに指定されているのだろう。
    落ち着いたというよりは、茶屋風の造りの家が並んでいた。

  • 塀の上に鳥のオブジェを目撃!<br />これはジョーク?<br />それとも本気?

    塀の上に鳥のオブジェを目撃!
    これはジョーク?
    それとも本気?

  • 再び浅野川沿いに戻り、「徳田秋聲記念館」に行ってみた。<br />徳田といえば、自然主義作家といわれているが、私は自慢ではないが、彼の作品は一冊も読んだことがない。<br />明治維新後の混乱期の金沢に生まれた徳田は、自分の周辺の「動かない真実」をあるがままに捉え、それを「飾りなく」書いたという。(一部、パンフレットより)<br />なんと、600編にも及ぶ作品があるそうな。<br />「黴(かび)」という代表作の題名だけは、聞いたことがある。

    再び浅野川沿いに戻り、「徳田秋聲記念館」に行ってみた。
    徳田といえば、自然主義作家といわれているが、私は自慢ではないが、彼の作品は一冊も読んだことがない。
    明治維新後の混乱期の金沢に生まれた徳田は、自分の周辺の「動かない真実」をあるがままに捉え、それを「飾りなく」書いたという。(一部、パンフレットより)
    なんと、600編にも及ぶ作品があるそうな。
    「黴(かび)」という代表作の題名だけは、聞いたことがある。

  • 東京本郷にあった徳田の旧宅書斎を再現したもの。<br /><br />それにしても自分の周辺の事実を「ありのままに」書くことって、はたして文学なんだろうか?<br /><br />自然主義文学に対して私は、どうしても(徳田だけでなく田山花袋などの作品に対しても)常に抱いてしまう疑問が、これなのだ。<br />文学というからには、フィクションであってよく、尚かつ浪漫的な要素が多くあってほしいと、つい思ってしまう。<br /><br />あくまでも個人の好みの問題なのだろう。<br />死ぬまでに、「黴」くらいは読んでみるつもりだが。。。

    東京本郷にあった徳田の旧宅書斎を再現したもの。

    それにしても自分の周辺の事実を「ありのままに」書くことって、はたして文学なんだろうか?

    自然主義文学に対して私は、どうしても(徳田だけでなく田山花袋などの作品に対しても)常に抱いてしまう疑問が、これなのだ。
    文学というからには、フィクションであってよく、尚かつ浪漫的な要素が多くあってほしいと、つい思ってしまう。

    あくまでも個人の好みの問題なのだろう。
    死ぬまでに、「黴」くらいは読んでみるつもりだが。。。

  • 浅野川べりの桜の蕾は、まだこんなに固い。

    浅野川べりの桜の蕾は、まだこんなに固い。

  • バス停で、兼六園行きのバスを待っていると、着物姿の女性を見かけた。<br /><br />さすが金沢!

    バス停で、兼六園行きのバスを待っていると、着物姿の女性を見かけた。

    さすが金沢!

  • 若い娘の振り袖姿などではないところに、生活にまだ着物という日本古来の衣装が微かに残存しているようで、金沢の粋を感じた。

    若い娘の振り袖姿などではないところに、生活にまだ着物という日本古来の衣装が微かに残存しているようで、金沢の粋を感じた。

  • 金沢城を撮ってみたが、生憎の天気、青空に映えるお城を見てみたいものだ。

    金沢城を撮ってみたが、生憎の天気、青空に映えるお城を見てみたいものだ。

  • 兼六園にて。<br /><br />みなさん、傘をさして園内散策。<br /><br />さて、私も?十年前にここに来たはずなのだが。。。<br /><br />こんなに広かったという記憶がないのだった。

    兼六園にて。

    みなさん、傘をさして園内散策。

    さて、私も?十年前にここに来たはずなのだが。。。

    こんなに広かったという記憶がないのだった。

  • ああ、でもこれはさすがに覚えています!<br /><br />この辺りで、二人で写真を撮ったっけ(-_-;)

    ああ、でもこれはさすがに覚えています!

    この辺りで、二人で写真を撮ったっけ(-_-;)

  • 池の奥に、あんな東屋風があったのだろうか?<br /><br />本当に若い頃というのは、何も見えていないものである。

    池の奥に、あんな東屋風があったのだろうか?

    本当に若い頃というのは、何も見えていないものである。

  • 松の木が、こんなに立派だったことも覚えていない。<br /><br />いったい何を見ていたのだろう?

    松の木が、こんなに立派だったことも覚えていない。

    いったい何を見ていたのだろう?

  • 兼六園の桜は、けっこう開きつつあった。<br />ソメイヨシノではないようだが、この種類もかわいらしい。

    兼六園の桜は、けっこう開きつつあった。
    ソメイヨシノではないようだが、この種類もかわいらしい。

  • 桜をアップにしてみた。<br /><br />その背後にぼんやりと霞んでいるのが、金沢の人々の愛する「卯辰山」らしい。<br /><br /><br />「書を読まざること三日、面に垢を生すとか昔しの聖は言つたが、読めば読むほど垢のたまることもある。<br />體験が人間にとつて何よりの修養だと云ふことも言はれるがこれも当てにならない。<br />むしろ書物や體験を絶えず片端から切拂ひ切拂ひするところに人の真実が研(みが)かれる。」<br /><br />           卯辰山・徳田秋聲文学碑より<br />

    桜をアップにしてみた。

    その背後にぼんやりと霞んでいるのが、金沢の人々の愛する「卯辰山」らしい。


    「書を読まざること三日、面に垢を生すとか昔しの聖は言つたが、読めば読むほど垢のたまることもある。
    體験が人間にとつて何よりの修養だと云ふことも言はれるがこれも当てにならない。
    むしろ書物や體験を絶えず片端から切拂ひ切拂ひするところに人の真実が研(みが)かれる。」

               卯辰山・徳田秋聲文学碑より

  • バスで金沢市内に戻り、預けておいた車に乗って、今度は犀川のほとりに立つ「室生犀星記念館」を訪れた。<br /><br />泉鏡花・徳田秋聲記念館は、浅野川べりにあるが、犀星の記念館は犀川のほとりにあるのだ。

    バスで金沢市内に戻り、預けておいた車に乗って、今度は犀川のほとりに立つ「室生犀星記念館」を訪れた。

    泉鏡花・徳田秋聲記念館は、浅野川べりにあるが、犀星の記念館は犀川のほとりにあるのだ。

  • 記念館の駐車場に咲いていた沈丁花。<br />雨に打たれて健気に咲いており、犀星の人生を思わせるような気がした。

    記念館の駐車場に咲いていた沈丁花。
    雨に打たれて健気に咲いており、犀星の人生を思わせるような気がした。

  • 入館すると、こんな風に作品がディスプレイされていた。

    入館すると、こんな風に作品がディスプレイされていた。

  • 二階からディスプレイを眺めたもの。

    二階からディスプレイを眺めたもの。

  • 犀星は、加賀藩士小畑氏を父に持つが、実母ハルは小畑家の女中であり、生後7日で近くの真言宗寺院「雨寶院」の住職室生真乗の内妻にもらわれ、私生児として育った。<br />9歳で父に死別、実母とは生別するという薄幸の幼年期。<br /><br />裁判所の給仕をしながら、それでも薄給を工面して買い求めた、北原白秋の「思いひで」に読みふける少年だった。<br /><br />孤独な少年の目の前には、いつも犀川が流れていた。<br /><br />

    犀星は、加賀藩士小畑氏を父に持つが、実母ハルは小畑家の女中であり、生後7日で近くの真言宗寺院「雨寶院」の住職室生真乗の内妻にもらわれ、私生児として育った。
    9歳で父に死別、実母とは生別するという薄幸の幼年期。

    裁判所の給仕をしながら、それでも薄給を工面して買い求めた、北原白秋の「思いひで」に読みふける少年だった。

    孤独な少年の目の前には、いつも犀川が流れていた。

  • 犀星が幼年期を過ごした「雨寶院」は、記念館のすぐ近くにあった。

    犀星が幼年期を過ごした「雨寶院」は、記念館のすぐ近くにあった。

  • ずっと訪ねてみたいと思っていたこの寺。<br /><br />あんずよ<br />花着け<br />地ぞ早やに輝け<br />あんずよ花着け<br />あんずよ燃えよ<br />ああ あんずよ花着け<br /><br />  「小景異情」その六 より

    ずっと訪ねてみたいと思っていたこの寺。

    あんずよ
    花着け
    地ぞ早やに輝け
    あんずよ花着け
    あんずよ燃えよ
    ああ あんずよ花着け

      「小景異情」その六 より

  • ふるさとは遠きにありて思ふもの<br />そして悲しくうたふもの<br />よしや<br />うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても<br />帰るところにあるまじや<br />ひとり都のゆふぐれに<br />ふるさとおもひ涙ぐむ<br />そのこころもて<br />遠きみやこにかへらばや<br />遠きみやこにかへらばや<br /><br />           「小景異情」その二<br /><br /><br />

    ふるさとは遠きにありて思ふもの
    そして悲しくうたふもの
    よしや
    うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても
    帰るところにあるまじや
    ひとり都のゆふぐれに
    ふるさとおもひ涙ぐむ
    そのこころもて
    遠きみやこにかへらばや
    遠きみやこにかへらばや

               「小景異情」その二


  • 幼年期の孤独な魂が、犀星をして文学に向かわしめたのだろう。<br /><br />境遇は全く違うが、この詩人がやがて上京して、これまた病的なほど繊細な精神を持つ萩原朔太郎と親交を深めたことは、納得できるところである。

    幼年期の孤独な魂が、犀星をして文学に向かわしめたのだろう。

    境遇は全く違うが、この詩人がやがて上京して、これまた病的なほど繊細な精神を持つ萩原朔太郎と親交を深めたことは、納得できるところである。

  • 「雨寶院」のすぐ傍には「犀川大橋」が架かっている。<br />

    「雨寶院」のすぐ傍には「犀川大橋」が架かっている。

  • 犀川大橋方面から眺めた「雨寶院」。<br />雨寶院には二重の塔がある。

    犀川大橋方面から眺めた「雨寶院」。
    雨寶院には二重の塔がある。

  • 左、雨寶院、そのほとりを犀川が流れる。<br /><br /><br />うつくしき川は流れたり<br /><br />そのほとりに我は住みぬ。。。

    左、雨寶院、そのほとりを犀川が流れる。


    うつくしき川は流れたり

    そのほとりに我は住みぬ。。。

  • 春は春、なつはなつの<br /><br />花つける堤に座りて<br /><br />こまやけき本のなさけと愛とを知りぬ<br /><br />いまもその川ながれ<br /><br />美しき微風ととも<br /><br />蒼き波たたへたり<br /><br /><br />          「犀川」 抒情小曲集より

    春は春、なつはなつの

    花つける堤に座りて

    こまやけき本のなさけと愛とを知りぬ

    いまもその川ながれ

    美しき微風ととも

    蒼き波たたへたり


           「犀川」 抒情小曲集より

  • 犀星記念館を最後に金沢の町に別れを告げ、小松空港に向かった。<br />今回は、往路の「能登空港」、帰路の「小松空港」とどちらも初めての空港だった。<br />金沢〜小松空港間には、弁慶義経伝説の地「安宅の関」がある。

    犀星記念館を最後に金沢の町に別れを告げ、小松空港に向かった。
    今回は、往路の「能登空港」、帰路の「小松空港」とどちらも初めての空港だった。
    金沢〜小松空港間には、弁慶義経伝説の地「安宅の関」がある。

  • 小松空港では比較的時間があり、お土産の物色をするのにちょうど良かった。<br /><br />特に和菓子の老舗がたくさんあり、芸術的ともいえる和菓子が並んでいて、見ていて飽きなかった。

    小松空港では比較的時間があり、お土産の物色をするのにちょうど良かった。

    特に和菓子の老舗がたくさんあり、芸術的ともいえる和菓子が並んでいて、見ていて飽きなかった。

  • 奈良の柿の葉寿司とよく似た、鯖の笹寿司と、

    奈良の柿の葉寿司とよく似た、鯖の笹寿司と、

  • サーモンにレモンの酸味が効いたもの、

    サーモンにレモンの酸味が効いたもの、

  • 鯖の上に昆布がのったものと、三種類あって、10個入り(三味笹寿し)1042円也。<br /><br />今でこそ、あまり珍しくなくなったかもしれないが、?十年前の金沢で、この寿しを見かけた時には、彩りの美しさとさっぱりした味に感動したものだった。<br />その後我が県でも、時々金沢物産展なるものが開催されるが、この寿しを見かけるとつい購入してしまう。<br /><br />若かった頃の印象というものは、いつまでも心に残るものらしい。<br /><br />雅な金沢、和菓子もおいしかった。<br />そして風情あふれる町並み。<br />ブラリと訪れた越中の国も素敵だった。<br />能登半島の厳しい自然、それ故に美しい風景、心に残る北陸の旅だった。<br /><br />旅の終わりにいつも思うこと、日本っていいなぁ!<br />風景も食べ物も、そしてお酒も(^_-)

    鯖の上に昆布がのったものと、三種類あって、10個入り(三味笹寿し)1042円也。

    今でこそ、あまり珍しくなくなったかもしれないが、?十年前の金沢で、この寿しを見かけた時には、彩りの美しさとさっぱりした味に感動したものだった。
    その後我が県でも、時々金沢物産展なるものが開催されるが、この寿しを見かけるとつい購入してしまう。

    若かった頃の印象というものは、いつまでも心に残るものらしい。

    雅な金沢、和菓子もおいしかった。
    そして風情あふれる町並み。
    ブラリと訪れた越中の国も素敵だった。
    能登半島の厳しい自然、それ故に美しい風景、心に残る北陸の旅だった。

    旅の終わりにいつも思うこと、日本っていいなぁ!
    風景も食べ物も、そしてお酒も(^_-)

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この旅行記へのコメント (17)

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  • ふわっくまさん 2022/10/31 12:25:55
    金沢の町並み・・
    前日光さん、こんにちは。
    12年前の3月、春休みシーズンに金沢へ行かれたご様子を拝見させていただきました。
    北陸は本当に雨が多いイメージですが、しっとりとした東茶屋街で・・
    芸妓さんが上り下りされた階段など、今はすっかりカフェ化してしまったのではーと感じました。
    愛用されていた かんざしなども、展示されていたのですね(^_-)-☆

    そして徳田記念館を訪れ、黴という代表作に興味が湧かれたそうですが・・
    もう、読まれたのでしょうか・・ちょっぴり、気になりました(^^♪

    桜がキレイな兼六園から、犀川のほとり=室生犀生記念館へ・・
    雨賽院という素敵なお寺にも行かれ、和菓子と文学の両方を満喫されたのですね。
                ふわっくま

    前日光

    前日光さん からの返信 2022/10/31 23:05:57
    RE: 金沢の町並み・・
    ふわっくまさん、こんばんは。
    昔の旅行記にコメントをいただきまして、ありがとうございます<(_ _)>

    > 北陸は本当に雨が多いイメージですが、しっとりとした東茶屋街で・・
    > 芸妓さんが上り下りされた階段など、今はすっかりカフェ化してしまったのではーと感じました。
    > 愛用されていた かんざしなども、展示されていたのですね(^_-)-☆

    →東茶屋街の「志摩」という所に行ったのですが、昔の金沢の豪勢な文化を拝見し、たいへん感心しました。
    やはりひと味違う金沢だなぁと思いました。

    > そして徳田記念館を訪れ、黴という代表作に興味が湧かれたそうですが・・
    > もう、読まれたのでしょうか・・ちょっぴり、気になりました(^^♪

    →実は、未だに未読です。
    なんというか、室生犀星は好きですが、徳田秋声には心が動きません。
    一冊でも読んでみれば突破口が開かれるのかもしれませんが、今はちょっと忙しくて手が回らないですねぇ。

    > 桜がキレイな兼六園から、犀川のほとり=室生犀生記念館へ・・
    > 雨賽院という素敵なお寺にも行かれ、和菓子と文学の両方を満喫されたのですね。

    →金沢は快晴よりも、ちょっと曇っていたり雨がしとしとと降っていたりするのが似合いますね。
    犀星記念館は行きたいと思っていたので、行けてよかったです。
    そして金沢の和菓子文化!私は和菓子が大好きなので、金沢に行ったら必ず俵屋とか諸江屋に行って、御菓子を購入します。
    きれいな押し寿司も大好きです!(^^)!
    メッセージ、ありがとうございましたm(_ _)m


    前日光

  • 旅猫さん 2010/12/24 19:22:31
    懐かしいなぁ、金沢。
    前日光さん、こんばんは。

    金沢は何度も訪れていますが、大都市の割には情緒がありますよね。
    さすがは加賀百万石の城下町って感じ。

    東茶屋街の『志摩』、私も入ったことがあります。
    お茶屋の文化が覗えて見応えがりますよね。
    2階から見る外の通りがまた情緒豊かで。
    訪れた時は雪が降っていて、とても絵になっていました。
    いつか、アップしたいものですが。。。

    旅猫

    前日光

    前日光さん からの返信 2010/12/25 00:48:45
    RE: 懐かしいなぁ、金沢。
    旅猫さん、こんばんは♪
    ご訪問&コメントありがとうございます。

    > 金沢は何度も訪れていますが、大都市の割には情緒がありますよね。
    > さすがは加賀百万石の城下町って感じ。

    金沢は、何度も行かれているのですね。
    私は、いつかいつか。。。と思いながら、なかなかでした。
    ですから?十年前と比べて、ずいぶんと変わってしまった金沢にビックリ!です。
    でも昔ながらの、その町がもっている空気とでもいうのでしょうか?
    何か言葉では説明できないのですが、この町に漂う独特の雰囲気は、やはり残っていますね。
    とても雅な感じは、今回も同じように味わいました。

    > 東茶屋街の『志摩』、私も入ったことがあります。
    > お茶屋の文化が覗えて見応えがりますよね。
    > 2階から見る外の通りがまた情緒豊かで。

    『志摩』、やはり行ったのですね。
    お茶屋文化と言う言葉はよく聞きますが、本当に奥が深いものなんですねぇ(^-^)
    往時の面影が偲ばれて、見応えがありました。

    > 訪れた時は雪が降っていて、とても絵になっていました。
    > いつか、アップしたいものですが。。。

    雪の金沢。。。ですか。
    ぜひ拝見したいものです。
    楽しみにしていますね。

    私は、明日26日から、物好きにも雪の(間違いなく!)山陰米子・松江方面に行ってきます。
    飛行機が飛ぶのかどうかということが気になります。
    夏と冬に山陰に行くなんて、やっぱりビョーキでしょうかね?

      前日光

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2010/12/25 01:25:02
    RE: RE: 懐かしいなぁ、金沢。
    > 雪の金沢。。。ですか。
    > ぜひ拝見したいものです。
    5年前の3月に訪れたのですが、メインのサイトにはアップしてあります。
    ブログじゃないので、写真が少ないのですが。

    > 夏と冬に山陰に行くなんて、やっぱりビョーキでしょうかね?
    いえいえ、旅は同じ場所に季節を変えて訪れるのが楽しいと思います。
    とっても健全な発想だと思いますよ(^^)
    ただ、25日から山陰地方は吹雪だそうですよ!
    気を付けて行ってきてくださいね。

    旅猫

    前日光

    前日光さん からの返信 2010/12/25 21:22:47
    RE: RE: RE: 懐かしいなぁ、金沢。
    旅猫さん、こんばんは。

    > > 夏と冬に山陰に行くなんて、やっぱりビョーキでしょうかね?
    > いえいえ、旅は同じ場所に季節を変えて訪れるのが楽しいと思います。
    > とっても健全な発想だと思いますよ(^^)

    おお!力強いお言葉、ありがとうございま〜す(^o^)
    我ながら、今回の旅の行き先に関しては呆れかえって居たところでしたので、旅猫さんに「健全な発想」と言っていただけますと、本当にうれしいです。

    > ただ、25日から山陰地方は吹雪だそうですよ!
    > 気を付けて行ってきてくださいね。

    そうなんですよ〜
    それだけが気がかりで、気象情報のチェックは怠りなくしているのですが、天候だけは人知の及ばざるところですからね。
    気をつけて行って参ります。
    では〜(^_^)/~

      前日光
  • Maiさん 2010/11/17 09:07:35
    金沢素敵ですね
    前日光さん、こんにちは!

    金沢の旅行記にお邪魔しています〜。

    和服の女性素敵ですね。
    生活の中に着物が溶け込んでいるところが
    確かに金沢の域を感じますね。

    ふるさとは遠きにありて。。。の詩
    耳にすることはありますが、全文を文字で目にする機会はまれ、
    いいものですね。
    懐かしく、少し物悲しく、でもやはり故郷はいいなぁ〜と。。

    ところで、前日光さんに取られまして、
    金沢は思い出の地でらっしゃるのですね。
    再び訪れられて感慨深かったのではないでしょうか?

    私も高校の修学旅行で訪れたことがありますが、
    京都からの移動のバスが迷って、
    せっかく訪れた兼六園でしたが、ダッシュで見て回りました。
    でも、前日光さんと同じ、池の灯篭には見覚えがありました。

    金沢は亡くなった母が行きたいと言ってた場所、
    もう一度、ゆっくりのんびり訪れたいです〜。

    Mai

    前日光

    前日光さん からの返信 2010/11/17 23:28:15
    RE: 金沢素敵ですね
    Maiさん、こんばんは!
    ご訪問&コメント、ありがとうございます(*^_^*)
    すっかりご無沙汰していて申し訳ありません。
    ソフトバンクが、ロッテに負けてしまってガッカリしたのですが、その後のロッテ対中日の試合、見応えがありましたねぇ〜
    あれだけの試合をされると、ソフトバンクがロッテに負けたのも仕方がないかなと思ってしまいました。
    でも、和田君は頑張ってましたよね(^-^)

    > 和服の女性素敵ですね。
    > 生活の中に着物が溶け込んでいるところが
    > 確かに金沢の域を感じますね。

    金沢だから、和服姿の女性がしっくりくるのではないかと思いました。
    自分自身着物体型だし、着物は好きなのですが、自分で着付けができません(T_T)
    伝統文化の着物を日常に着てみたいのですがね。

    > ふるさとは遠きにありて。。。の詩
    > 耳にすることはありますが、全文を文字で目にする機会はまれ、
    > いいものですね。
    > 懐かしく、少し物悲しく、でもやはり故郷はいいなぁ〜と。。

    そうでしたか。
    私の時代は、犀星のこの詩は教科書に載っていました。
    授業で犀星について説明を聞いていたので、行ってみたかったのです。
    それから私にとってのお隣県の出身である萩原朔太郎と仲がよかったと聞いていたので、親近感を感じてもいました。

    > ところで、前日光さんに取られまして、
    > 金沢は思い出の地でらっしゃるのですね。
    > 再び訪れられて感慨深かったのではないでしょうか?

    いやぁ〜、恥ずかしいことを書いてしまいました(爆)
    でもあれ以来、なぜか機会がなくて行けてなかったので、懐かしい気分はしましたねぇ。
    ただ金沢の町は(というより、全国的にだとは思いますが)より観光地化されて洗練されてしまったなぁと、複雑な気分になりました。
    近江町市場なんて、もっとローカルで素朴だったような気がするのですが。。。

    > 私も高校の修学旅行で訪れたことがありますが、
    > 京都からの移動のバスが迷って、
    > せっかく訪れた兼六園でしたが、ダッシュで見て回りました。
    > でも、前日光さんと同じ、池の灯篭には見覚えがありました。

    そう、初めての印象とだいぶ違ったりするんだなぁと、今回痛感いたしました。またゆっくりと行ってみたいと思っています。

    > 金沢は亡くなった母が行きたいと言ってた場所、
    > もう一度、ゆっくりのんびり訪れたいです〜。

    そうなんですか。お母様が。。。
    お母様のお写真と一緒に金沢巡りをなさると、お母様も喜ばれると思います。
    訪ねられることになりましたら、また素敵な旅行記をアップしてくださいませ。
    今日は、本当忍ありがとうございました!

      前日光
  • naniwa ladyさん 2010/08/05 10:20:11
    暑中お見舞い申し上げます。8(*^o^*)8naniwa
    文学と和菓子が好き、いいですねぇ。。前日光さんは文学少女ですね。
    私も大好きです。勉強が嫌いだったから、あまり詳しいことはわかりませんが。。。
    能登半島を一周したとき、前にも書いたかもしれませんが、松本清張の世界にひたりました。日本海の荒々しさと哀しさが胸をつきました。もういちど行きたいですね。
    金沢も兼六園も懐かしい、もう一度金沢のしっとりした町並みを歩きたいです。
    食事もお酒もおいしそう。。お酒は弱いのですが、どういうわけか、日本酒、それも冷酒が大好きなんです。

    前日光

    前日光さん からの返信 2010/08/07 00:16:48
    RE: 暑中お見舞い申し上げます。8(*^o^*)8naniwa
    こんばんは〜!

    お久しぶりです♪
    さきほどnaniwa ladyさんの旅行記にお邪魔して、投票後、コメントを書き込んでいる最中に画面がかき消えてしまいました。
    とっても悲しいです。
    最近、我が家のパソコンが再びおかしくなりはじめていまして、これはこの異常な暑さのせいでもあるのではないかと思っています。
    昨日今日と、ホントに暑い!ですよね。
    いかがお過ごしですか?

    私の旅行記への投票やコメントなど、ありがとうございます!

    > 文学と和菓子が好き、いいですねぇ。。前日光さんは文学少女ですね。
    > 私も大好きです。勉強が嫌いだったから、あまり詳しいことはわかりませんが。。。

    ハイ!両方とも大好きです。このどちらかでもなくなったとしたら、生きる意欲も消失することと思います。
    両方とも空気と同じで、私にとっては必要欠くべからざるものですね。

    > 能登半島を一周したとき、前にも書いたかもしれませんが、松本清張の世界にひたりました。日本海の荒々しさと哀しさが胸をつきました。もういちど行きたいですね。

    能登半島は、今回雪が降ったりして殊に寂しい風景の中を巡りましたので、いっそう清張的世界を味わうことができました。
    荒々しい日本海というイメージがそのままの風情でしたよ。
    あまりにイメージ通りで、できすぎの感もありましたが。

    > 金沢も兼六園も懐かしい、もう一度金沢のしっとりした町並みを歩きたいです。

    私も懐かしかったです。だって?十年前の◯◯旅行以来でしたから。
    やはり雰囲気のある町ですよね?
    ぜひまたおたずねになってみてください。

    > 食事もお酒もおいしそう。。お酒は弱いのですが、どういうわけか、日本酒、それも冷酒が大好きなんです。

    私も日本酒の冷酒が好きです!辛口がいいですね。
    若い頃と違って、もうそんなに強くはなくなってしまったのですが、それでも造り酒屋さんや、食事処では、ついついお酒の銘柄に目がいってしまいます。
    和菓子が好きなくせに、お酒も好きなんですよ。
    たまにそういう人っていますよね?

    さて、また画面が消えるのが怖いので、この辺にいたしますね。
    それではまた、そちらにも参りたいと思います。

      前日光
  • waterlilyさん 2010/08/01 00:33:14
    胸が一杯です!
    前日光さん、こんにちは♪

    ふるさとは遠きにありておもふもの…
    「小景異情」の一節のこのタイトルを目にして既に感動です〜!
    だって、室生犀星と言えば、(私にとって)立原道造。
    立原道造が師と仰いだ犀星、久し振りにその名を見、先程書棚から犀星の古い詩集を取り出して読み入ってしまいました。
    どの詩にも深い味わいがありますね。あの頃から遥かに年齢を重ねた今、一層心に沁みるものがあります。
    ほんと、誰しも若い頃って何も見えていないものですね。
    犀星の生い立ちを考えますと、「小景異情」ってステレオタイプな単なる望郷の詩ではないのですよね。

    犀星、立原道造、中也、朔太郎、賢治……みな忘れ得ぬ青春の想い出の詩人です。
    そんな懐かしい詩人たちに前日光さんの旅行記にお邪魔する度出逢うことが出来、その言葉の奥深い美しさに再び触れいつも胸が一杯になります。


    さて金沢、
    床の間に琴、というのも良い風情ですね。
    ひらひらした簪もとっても綺麗〜。こういう簪が頭に揺れるって憧れます。
    そして、若い人の振り袖姿も勿論可愛いですが、こうした年配の方の渋いお着物姿って素敵ですよね。
    和服って着るの大変だから自分でも冠婚葬祭以外では殆ど着る事がなくなってしまいましたが、こうしてお着物姿の方を見かけますと、あぁ、日本人で良かった〜と思います。
    犀星は殆ど帰省しなかったようですが、金沢、いつか行ってみたいです。


    もっと早い時間に前日光さんのこの旅行記を読み始めたのですが、前日光さんの旅行記を何度も読み返し、また、○十年前に買った詩集を取り出して感慨に耽っているうちにいつの間にかこんな時間になってしまいました。
    文学の薫り、美しい日本の風情……幸せなひとときを過ごさせて頂きました。
    4トラベルで前日光さんに出逢うことが出来、こうして思いを共有(勝手にすみません)させて頂くことが出来る幸せを感じています。
    この感動、伝わるでしょうか。
    前日光さん、いつも本当にありがとうございます。

    前日光

    前日光さん からの返信 2010/08/03 22:40:03
    RE: 胸が一杯です!
    waterlilyさん、ご無沙汰していました。
    いつも丁寧なコメントをいただきまして、ありがとうございます!

    > ふるさとは遠きにありておもふもの…
    > 「小景異情」の一節のこのタイトルを目にして既に感動です〜!

    このフレーズは、一度聞いただけでも印象に残りますよね!
    高校3年の時の現代文の教科書に載っていました。
      したたりやまぬ日のひかり
      うつうつまわる水ぐるま
      あおぞらに
      越後の山も見ゆるぞ
      さびしいぞ。。。
              
                『寂しき春』

    という詩も、その時の現代文の先生が教えてくださいました。

    > だって、室生犀星と言えば、(私にとって)立原道造。
    > 立原道造が師と仰いだ犀星、久し振りにその名を見、先程書棚から犀星の古い詩集を取り出して読み入ってしまいました。

    そうでしたか!
    waterlilyさんにとって、犀星はそういった存在だったんですね。
    私も金沢の文学者の中では、やはり一番心惹かれるのは犀星です。
    白秋のように洗練された…という感じはしないのですが、何か心からの思いが伝わってくる作品群ですよね。

    > どの詩にも深い味わいがありますね。あの頃から遥かに年齢を重ねた今、一層心に沁みるものがあります。

    その通りですよね!

    > 犀星の生い立ちを考えますと、「小景異情」ってステレオタイプな単なる望郷の詩ではないのですよね。

    全くです!
    初め犀星の生い立ちを知らなかった頃は、いわゆる望郷の詩と受け止めていたのですが、やはりその身に背負った哀しみがあったからこその、魂の叫びだったのですね。

    > 犀星、立原道造、中也、朔太郎、賢治……みな忘れ得ぬ青春の想い出の詩人です。
    > そんな懐かしい詩人たちに前日光さんの旅行記にお邪魔する度出逢うことが出来、その言葉の奥深い美しさに再び触れいつも胸が一杯になります。

    過分なお言葉、ありがとうございます。
    言葉が好きで、とりわけ日本語の微妙なニュアンスをも表現できるデリケートな部分を味わえるのは、やはり詩ではないかと思うのです。
    waterlilyさんの挙げられた詩人たち、日本文学史に燦然と輝く人たちですよね。私も、彼らが大好きです。

    > そして、若い人の振り袖姿も勿論可愛いですが、こうした年配の方の渋いお着物姿って素敵ですよね。

    偶然に見かけたご婦人ですが、金沢の風景の中にとけ込んでいましたよ。

    > 和服って着るの大変だから自分でも冠婚葬祭以外では殆ど着る事がなくなってしまいましたが、こうしてお着物姿の方を見かけますと、あぁ、日本人で良かった〜と思います。

    自分で着物を着ることができたなら、どんなにうれしいことかと私も思います。(それに自分でも着物体型だと思うし(^_-))
    日本の文化って、素敵ですよね。

    > 文学の薫り、美しい日本の風情……幸せなひとときを過ごさせて頂きました。

    言葉の力って、ホントに不思議。
    その一言が、幸せな気分を与えてくれるのですから。
    北原白秋、三好達治なども、好きな詩人たちです。

    > 4トラベルで前日光さんに出逢うことが出来、こうして思いを共有(勝手にすみません)させて頂くことが出来る幸せを感じています。
    > この感動、伝わるでしょうか。
    > 前日光さん、いつも本当にありがとうございます。

    このように言っていただきまして、こちらこそありがとうございます。
    私もwaterlilyさんと、言葉のピンポンをし合うのがとても楽しみです。
    これからもよろしくお付き合いくださいませ。

    ところで、もうひとつ、お話があります。
    実は「リメンバーしまね写真コンテスト心に残る島根の風景」というのがありまして、応募したところ、なんと入選してしまいました!
    今月の11日〜30日まで、「島根県立美術館」にて展示されることになりました。ちょうど9日から12日まで、またしても島根に行こうと思っていましたので、直に展示を見ることができそうです。
    また、ご報告いたしますね!

    長くなりました。それでは〜(*^_^*)

      前日光

    waterlily

    waterlilyさん からの返信 2010/08/04 16:16:40
    おめでとうございます〜!!
    お帰りなさいませ〜。そして猛暑の中お疲れさまでした。
    今度は前日光さんがゆっくり休暇をお楽しみになってくださいね。

    で!写真コンテスト入選おめでとうございます!!!
    前日光さんの島根の写真が入選って、前日光さんの島根への深い愛からしてもう最高の入選者でいらっしゃいますね。
    何て素晴らしい〜☆.。.:*・゜
    いつも前日光さんならではの一味も二味も違った愛情溢れる視点からのお写真を拝見させて頂いていて、御入選は当然の結果と私も嬉しくてなりません。
    どのお写真が入選されたのでしょう?
    あのお写真かな?それともこちら?などと想像を巡らして楽しんでいます。
    しかも島根県立美術館で展示って! 更に何と素晴らしいのでしょう!
    その上、丁度その時島根へいらっしゃる予定って!
    もう全てが偶然ではなくて必然だったのですね。
    次回の島根旅行記でそのレポートを拝見出来るのが今から楽しみ〜♪
    前日光さんの島根への愛と貢献は島根名誉県民になられる価値がありますね。

    ところで、先日前日光さんの旅行記を拝見した時、確か犀星の「寂しき春」が書かれてあったような気がしたのですが、もしかして他の詩に差し替えられました? 私、「寂しき春」ってとても好きな詩なんです。

    したたり止まぬ日のひかり
    うつうつまはる水ぐるま
    あをぞらに
    越後の山も見ゆるぞ
    さびしいぞ

    さびしいぞ、と言う言葉遣いが、あの時代の詩の世界でとても斬新に感じ、越後の山ぞいとしき、という感じの言葉ではないのが心に響いて好きでした。
    朔太郎との親交、そしてまた同時代の多くの詩人たちに愛されつつも尚消えることのない犀星の深い寂しさ・孤独感が伝わって来て、哀しくも心に残る詩ですよね。

    あ、また長々と書いてしまってごめんなさい。
    あの時代の詩人たちって格別の想いがあるものですから、つい嬉しくなってしまって……
    止まらなくなりそうなので、この辺で自粛しますね。


    では、最後にもう一度、
    御入選本当におめでとうございます!☆☆☆彡

    前日光

    前日光さん からの返信 2010/08/04 23:40:03
    RE: ありがとうございます〜!!
    こんばんは〜!
    今日の暑さも相当なものでしたね。
    我が家は例年、あまりエアコンを使用しないのですが、今年はがんばれる限界を超えていますよね(@_@)

    > で!写真コンテスト入選おめでとうございます!!!

    ありがとうございます♪
    実は私もかなりうれしいです。
    今回の島根行きは、当初本日4日〜7日まで福井に行く予定でした。
    ところが、同行者が4.5日と出張になってしまいキャンセル。
    今年の夏は旅行は無理かと思っていたところ、9日〜12日でいっそのこと「ゲゲゲの女房」の安来市大塚町に行こうかということに決まり、反ってうれしいことになったというわけです。
    フォトコンテストの結果は、7月30日夜にメールで連絡が入り、願ってもない島根行きになったのです。

    > どのお写真が入選されたのでしょう?
    > あのお写真かな?それともこちら?などと想像を巡らして楽しんでいます。

    私の「隠岐2 中ノ島・知夫里島 天空の牛たち」という旅行記の中にある「牛の親子」を写したものです。
    島根の写真コンクールに、出雲大社でトライしても絶対にかなわないと思いましたので、隠岐の島で勝負してみました。
    タイミングよく出会えた牛の親子、ちょうど一年ほど前に彼らに会ったのですが、今頃はどうしていることかと考えると複雑です。

    > 次回の島根旅行記でそのレポートを拝見出来るのが今から楽しみ〜♪
    > 前日光さんの島根への愛と貢献は島根名誉県民になられる価値がありますね。

    島根への貢献度に関しては、確かに知事さんにも認識してほしい(冗談!)と時々思いますよ。

    > ところで、先日前日光さんの旅行記を拝見した時、確か犀星の「寂しき春」が書かれてあったような気がしたのですが、

    「寂しき春」は、waterlilyさんへの返信コメントに書いたのです。
    出だしの部分のリズムとイメージが好きでして。。。

    > さびしいぞ、と言う言葉遣いが、あの時代の詩の世界でとても斬新に感じ、越後の山ぞいとしき、という感じの言葉ではないのが心に響いて好きでした。
    > 朔太郎との親交、そしてまた同時代の多くの詩人たちに愛されつつも尚消えることのない犀星の深い寂しさ・孤独感が伝わって来て、哀しくも心に残る詩ですよね。

    犀星独特の世界が、確かにありますよね。
    どうしても消えがたい寂しさのようなものは、やはり生い立ちに起因しているのでしょうか?
    生母の顔を知らず、ついに会うこともなく。。。言わば己のルーツを知らないわけですから、これは哀しいですよね。
    どのような愛をもってしても埋め得ない種類の哀しさだったのでしょうね。

    犀星が、大変に猫を愛したということも、何か母恋いと繋がっているような気がしてなりません。
    火鉢にあたる猫を優しく見つめる犀星の絵葉書を、思わず購入してしまいました!

    おっと、私もまた長くなりそうですので、この辺にて。。。

      前日光

    waterlily

    waterlilyさん からの返信 2010/08/05 01:14:15
    RE: RE: ありがとうございます〜!!
    > 私の「隠岐2 中ノ島・知夫里島 天空の牛たち」という旅行記の中にある「牛の親子」を写したものです。

    やはりそうでしたか。
    前日光さんのどの旅行記も素敵なのですが、隠岐2は格別素晴らしかったです。
    天空の牛たちのお写真に感動したのを覚えています。
    今もう一度拝見して来て、あぁ、何と美しく素晴らしいお写真かと、御入選は当然と改めて思いました。
    「天空の牛」という前日光さんの言葉もとても素敵でした。

    > 「寂しき春」は、waterlilyさんへの返信コメントに書いたのです。

    わー、そそっかしくてお恥ずかしい限りです〜(>_<)
    確か拝見した記憶があったのですが、返信コメントの方だったのですね。
    この詩が好きだったものですから、偶然にも前日光さんがこの詩の一節を書いてくださったのが嬉しくて、どこだったかをすっかり忘れ、本文の方を何度も読み返しておりました。
    いつものうっかりですので、見逃してやってくださいね(~_~;)
    それ位、前日光さんの旅行記や犀星の古い詩集を何度も読み返しては感慨に耽り時間が経っていたのですが、、、
    いえいえ、何年も前のことと言う訳でもないのですから、これはもしかしてうっかりを超えて例の天然○○或いは……(大汗)
    何でもすぐ忘れるwaterlilyでございます(恥)
    本当に失礼致しました。

    > 出だしの部分のリズムとイメージが好きでして。。。

    ほんと、言葉のリズムも良いですよね。
    短い言葉の中にこれだけの世界を広げることの出来る詩人の才能に感嘆します。

    あ、またこんな時間になってしまいました。
    では、お休みなさいませ〜。
  • たらよろさん 2010/07/27 20:58:05
    あまりにもおいしそうで!!
    こんばんは〜〜

    余りにも美味しそうな生菓子に釣られて思わず書き込みしないで居られなかった・・・・
    先走り失礼します。

    本当に美味しそう!!!っていうか、ぜったい美味しいよね〜
    見た目の美しさももちろんやっぱり味がいいのよ!
    お茶をいただくと尚更美味しい〜〜
    これは絶対化以外の方にも味わっていただきたい日本の自慢の一品だと思います。

    九谷焼のかんざしも素敵☆
    欲しいなぁ〜〜〜って画面をじぃ〜〜と見つめてしまいました。

    またコメント後にも遊びに来ますね。

      たらよろ

    前日光

    前日光さん からの返信 2010/07/28 09:03:54
    RE: あまりにもおいしそうで!!
    おはようございま〜〜す!
    ご訪問やコメント、ありがとうございます。

    > 余りにも美味しそうな生菓子に釣られて思わず書き込みしないで居られなかった・・・・

    このお菓子、本当においしかったです(~o~)
    さすが金沢!伝統ある生菓子にたくさん出会えて、うれしかったです。

    > 本当に美味しそう!!!っていうか、ぜったい美味しいよね〜
    > 見た目の美しさももちろんやっぱり味がいいのよ!
    > お茶をいただくと尚更美味しい〜〜

    ホント!抹茶と和菓子って、絶妙の組み合わせですよね!
    私たちの祖先ってセンス抜群!だといつも思います。
    もちろん洋菓子もおいしいですが、トシのせいか、最近は和菓子を食べる方が多いです。それに何と言っても、和菓子には脂肪分が少ないですよね。
    な〜んて、自分に言い訳しつつ、つい食べてしまうのが和菓子なんです。
    たらよろさまも和菓子の本場京都にお住まいですから、誘惑が常にあるわけですね(^_-)

    > 九谷焼のかんざしも素敵☆
    > 欲しいなぁ〜〜〜って画面をじぃ〜〜と見つめてしまいました。

    かんざしって、魅惑的ですよね!
    実際に使用しなくても集めたい!と思ってしまいます。
    祇園の舞妓さんなどは、季節によってかんざしが決まっているようですね。すばらしい日本の文化だと思います。

    金沢は、そういう日本的な文化がやさしく根付いている所なんだなぁと今回しみじみ思いました。
    寒くてたまらなかった3月末の金沢が信じられないくらい、暑い暑い毎日が続いていますね。

    たらよろさまも、熱中症にはくれぐれもご用心くださいませ。
    では、これからお仕事に行ってきま〜す(^_^)/~

      前日光

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