2010/06/25 - 2010/06/28
75位(同エリア159件中)
ちゃおさん
星海海岸を見た後、ツアーは今回旅行の目玉、203高地に向う。
旅順の手前、大連の郊外はハイテクランドとなっていて、日本の企業を始め、韓国台湾等のハイテク企業が研究所を持っている。
中に松下、Panasonicの大きな看板を見ると、日本人としては誇りに思う。しかし、4年前は、確かこの場所にサンヨーの看板が掛かっていたと思ったが、もう今は松下に吸収合併されている。
市内を走る電車、トラムはこの辺りまで延長されるのか、今、道路の際では盛んに工事が行われている。今は既に星海広場、星海海岸まで伸びているので、将来的には旅順まで延長されるかも知れない。
さてその旅順、203高地。駐車場から見晴台まで凡そ300mの坂道。以前は駕籠かきが箱根の雲助宜しく、煩く付き纏い、無理やりにも駕籠に乗せて100元むしり取っていたが、今はこれ等の雲助も浄化されたのか、全く見えない。
代わりにマイクロバスが駐車場と展望台とを往復し、一人100元取っているので、雲助から近代的な装いに変わったに過ぎないが、旅行者にしてみれば、マイクロよりは駕籠かきの方が旅行情緒が増すに違いない。
我々は元々100元など払う積りはないから、さっさと坂道を登り、砲台跡まで歩く。炎天下、汗が体中から吹き出る。しかし、日露戦争時、冬の凍てつく大地で1万6千余命の命が失われたことを思えば、汗など大したことではない。
「爾霊山」、「203」。当時の戦争で使用された砲弾を集め、鉄を溶かし、この慰霊碑が造られた。16000余命の命、その一人ひとりの死ぬまでの人生。105年前、多くの青春がこの丘で失われてしまった。日本を守るためには、止むを得ない犠牲だった。
見晴台から見える旅順港。天然の要害とは将にこの港を差して言うのか。なだらかな丘が遥か先の海岸線まで続いていて。この丘で、この平原で壮絶な闘いがあったとは全く想像も出来ない、霞棚引く中国の山村の光景だった。
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