2010/06/19 - 2010/06/19
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にゃんこ姫さん
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梅雨に入りました。
旅をするのに快適な季節とはいいがたいけれど、
でも、どこかへ行きた〜い!
こんな時は、フラストレーションが最高潮に
達しないうちに、とりあえず、電車に乗って、
「小(ちい)散歩」(あれ、どこかで聞いたような
・・・?)に出かけましょう。
宮代町(みやしろまち)といっても知名度は
低いと思いますが、なかなか、ユニークな街なのです。
この町の大学に保存されているSLが、月一回
整備運転されるのですが、それが第3土曜日の、
まさに本日。
天気が気になりますが、今のところ降ってはいないし、
いざ、出発!です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- その他
-
宮代町の起点は、「東武動物公園」駅。
駅の壁にも、こんな楽しい絵が描かれています。
でも、きょうの目的地は。動物公園では
ないのです。 -
西口から出て、駅正面の広い通りを
歩いて行くと、町の案内図がありました。 -
そのすぐ前に、緑に覆われた趣ある
建物が。
これぞ、“知る人ぞ知る”人気スポット
なのです。 -
観光地というわけでもないのに、
大きなキャリーバッグを引いて歩く
若者が、いやに目につきます。
さては?? -
あ、やっぱりね。
週末だから、もしかしたらと思って
いたのですが。 -
この建物は「進修館」といって、
宮代町のコミュニティー・センター
です。 -
見栄えのする外観から、
ロケや写真撮影によく使われています。
昨年ごろから、週末などに、よく
コスプレ・イベントが行われるように
なりました。 -
絵タイルが埋め込まれた階段や
・・・。 -
僧院のような回廊。
-
ガラス張りの建物に、蔦のからんだ
玄関・・・コスプレの背景にぴったりです。 -
かわいい衣装のお嬢さんに、
「写真を撮らせて。」とお願いすると、
さっとポーズをとってくれました。
う〜ん、決まってる! -
この方たちも。
皆さん、そのままグラビア・アイドルに
なれそう。 -
同好の人たちで、名刺交換を
しているようです。 -
広いお庭のあちこちで、思い思いに
撮影したり、準備したり。 -
レフ板を使ったり、ポーズを
つけたりして、本格的です。 -
アニメの登場人物に扮した
人たちも多い。
これは、『犬夜叉』ですね。 -
準備の途中で、ごめんなさい。
十代から二十代前半くらいの
人たちでしょうか。
皆さん、お若いです。
いいな〜♪
いくらコスプレ好きの私でも、
さすがに、マネできません。
羨ましい。 (笑) -
写真を撮らせていただいた
皆さん、ありがとうございました。
無断でUPしてしまいましたが、
かまいませんか?
もし差し支えがあるようでしたら、
「メールボックス」あてに、
ご連絡くださいませ。
すみやかに削除させていただきます。
(残念ですが。) -
建物内のテーブルの上に、このような
パンフがずら〜っと。
全国のコスプレ・イベントの開催予定地や、
衣装の販売店のカタログです。
アニメの登場人物の衣装に小物、
カラー・ウィッグやカラー・コンタクトまで
揃っています。
みんな、凝った装いをしていると思ったら、
こういうお店があるわけね。
ま、需要と供給がつりあえば、商売は成り立つ
わけですね。
それにしても、最低6千円台から、上は1万
8千円くらいまで、けっこうなお値段です。
その人の価値観と使用頻度の問題で、
高くはないのかも、ね。 -
こちらは、隣接の「宮代町役場」。
ごく普通の建物です。
町の人たちが自由に使えるラウンジも
あって、親しみやすい雰囲気でした。 -
町役場前に展示してあるSL。
こどもが遊べるようになって
いるのかな。 -
小さいけど・・・
-
一応、本物?・・・でしょうか。
それでは、正真正銘の“動く”SLに
乗りにまいりましょう。 -
「進修館」前の道を駅側から見て
左に折れて、10分ほど?で、
「日本工業大学」に到着。 -
でも、正門は200m先ですって。
とても広い敷地です。
晴れてきたのは嬉しいけれど、
11時を過ぎて暑くなってきました。
大学の塀に沿って歩きます。 -
道路沿いに咲く「シロバナキョウチクトウ
(白花夾竹桃)」。
本来、夏の花ですが、今年は早いのでしょうか。 -
こちらも夏の花の「ゆり(百合)」。
近くのお宅の庭に咲いていました。 -
やっと正門。
蔦に覆われて、いい風情です。 -
大学敷地内にある『工業技術博物館』。
この一角に、お目当てのSLが展示保存されて
います。 -
これです!
きょうは、有火運転の日なので、
係員の方が点検中です。 -
SLの格納庫。
1993年より、こちらで動態保存
が開始されました。
その年号が上部に表示されています。 -
SLの運転開始は、午後1時から。
乗車のための整理券でもいるのかと、
早めに来たのですが、それはないそうで、
まだ時間があるし、外は暑いので、
まずは博物館を見学することにしました。 -
入り口のすぐ内側に、素敵な車が。
「日本工業大学・自動車部」の設計・制作の
「ガソリン1リットルで1095キロを
走る省エネカー」だそうです。
「今年の燃費競技全国大会で見事優勝した、
世界に1台しかない手作りマシン
『スペック7』、ひとり乗り。
そういえば、この大学の「ものづくり」は有名で、
最近、新しいロボットも完成したとか。 -
もうひとつのガラスのドアを
入ったところに展示されていた
クラシック・カー。
1909(明治42)年に生産された
フランス製。
馬車にエンジンをつけた感じの初期の車
です。
今でも走行可能というから、すごい!
と、ここで気づいたのですが、
博物館内は「撮影禁止」だそうです。
ガスタービンとか旋盤とか、水銀蒸留器とか、
明治から昭和にかけての工作機械などを
動態保存・展示しています。
機械のことには疎いので、
「どれも大きなものだな〜!」
というのが展示から受けた印象でした。 -
もうひとつ、どうしても撮りたかったのが、
これ。 -
初期の飛行機の復元(レプリカ)です。
すご〜い!
禁を破って、すみません! -
博物館見学を終えて、ふたたび外へ。
格納庫内から見た、SLの
後部。 -
このSLは、正式には「2100形ー2109号
蒸気機関車」といいます。
1891(明治24)年、イギリスのダブス社で
製造され、日本に輸入されました。 -
2100形蒸気機関車の登録順位は、1号機が
2100号で、その10号機であったため
「2100形ー2109号」と呼ばれています。
つまり最初期のものですが、当時としては大馬力で、
設計・性能ともに優れていたため、急勾配用、貨物用や山岳線の客貨物両用に使用されました。
その後は、各地の幹線や駅構内での入換え用に
使用され、昭和30年代まで活躍するという
長寿ぶりでした。 -
★「2100形ー2009号」の歴史:
明治24(1891): イギリスのダブス社で
製造され、日本鉄道が輸入。
明治39(1906): 鉄道国有法により国有化
され、「2100形ー2009号」となる。
東北本線・中央本線などで活躍。
昭和3(1928): 西濃鉄道に移籍。
昭和45(1970): 廃車。 しかし、その
歴史的価値を保存する声が「鉄道友の会」
から起こり、大井川鉄道がこれに応じた。
日本の蒸気機関車の動態保存の先駆けとして
同鉄道の千頭⇔川根両国間を運転。
昭和51(1976): 静態保存に切り替え、同鉄 道の千頭駅や金谷駅構内で展示・保存。
平成4(1992): 産業考古学会より産業遺産に
認定される。 学校法人「日本工業大学」に
寄贈が決定され、大井川鉄道において、動態 保存のための修復作業を開始。
平成5(1993): 「日本工業大学・工業技術博 物館」で動態保存を開始。
平成14(2002): 定期有火運転を開始(主に
毎月第3土曜日)。
平成20(2008): 文部科学省より『登録有形 文化財』に登録される。
(「日本工業大学・工業技術博物館」の パンフレットより抜粋。)
※写真は、機関車の車体に貼られている製造元の
「ダブス」社の銘板。 -
いよいよ、発車間近です。
この頃には、大勢のアマチュア・カメラマン
(ほとんどがシルバー男性)や家族連れが
集まってきています。 -
蒸気機関車は、石炭を燃やして水を沸騰させ、
蒸気を作って、その力を車輪の回転に変えて
走ります。
この「2100形ー2109号」蒸気機関車は、
水の積載量が多く、当時としては長距離運転が
可能でした。
馬力は約400PS、時速32km。
(パンフレットより) -
機関士さん。
-
小さく見えても、動き出すと、やはり
迫力があります。 -
ちゃんと信号もあります。
-
緑の中を走る機関車。
といっても、実際は120メートルの軌道上を
ほんの数分で往復するだけなのですが
・・・。 -
走っている機関車部分に乗れるというのは、
すごいことですよね。
こんな経験、めったにできないのでは。
順番に乗せるので、並んでいます。
もちろん、私も並びます。 -
機関車の中は狭くて、機関士さんを除いて、
おとなで4人くらいで満員です。
前部の計器類。 -
前部の丸窓。
小さいので、窓のすぐ前の人しか
外の景色は見えません。 -
天井も少しだけ開いていますが、
機関車の中は、すごく暑いです。
なにしろ、人がすし詰めの上、石炭を
炊いているのですから。 -
たくさんのパイプやネジ。
-
機関士さんは、大変そう。
-
乗車する時は、こうして、よじ登ります。
-
この暑い中、石炭をくべたり運転したり、
整備に携わったりした皆さん、ご苦労様でした。
貴重な体験をさせていただき、感謝です♪
ありがとうございました。
※静態保存されているSLは、全国に
数多くありますが、2100形の現存車両は
わずかで、しかも動態保存は、ここだけなの
だそうです。 -
おまけ:
「東武動物公園」駅の前にあった
案内板と、
「宮代町」のイメージ・キャラクター
(でしょうね)。 -
アンテナ・ショップもありました。
どこも、町おこしに熱心ですね。
−完ー
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 横浜臨海公園さん 2010/06/20 03:02:31
- 5500型蒸気機関車
- にゃんこ姫さま、こんばんは。
今回の旅行記は登場人物の衣装とSLの渋さとのギャップが大きい印象でした!
ところで最後に登場するSLは東武鉄道で使用された後、昭和鉄道学校に起草されたものの、学校が経営上行き詰まり、件の大学に引き取られたもので、英国ベイヤー・ピーコック製の物で勿論、製造は明治期です。
同時期に、逓信省鉄道作業局でも同型機を導入しており、此方は5500型と命名され、戦後まで桜木町から横浜港付近で使用されてました。
横浜臨海公園
- にゃんこ姫さん からの返信 2010/06/22 20:57:14
- RE: 5500型蒸気機関車
- 横浜臨海公園さま、今晩は。
ご訪問、ありがとうございました。
> 今回の旅行記は登場人物の衣装とSLの渋さとのギャップが大きい印象でした!
すみません。
この旅行記は、まだ未完なのです。
当日は、気温32℃の炎天下で、
撮影のために長時間立ちっぱなしで、
体調をくずしてしまいました。
しかも翌日、別の旅行に出かけたら、
帰宅後、熱が出てダウン!
きょうは、少しは気分がよくなりましたが、
まだ本調子ではなくて、寝たり起きたりの
情けない状態で、続きを書く気力がなくて・・・。
コスプレのド派手な衣装のほうがインパクトが
あるのは当然ですが、断りなく公開した
都合上、表紙に使うのは「肖像権」の問題で
差し障りがあるかと、一応、遠慮した次第です。
> ところで最後に登場するSLは東武鉄道で使用された後、昭和鉄道学校に起草されたものの、学校が経営上行き詰まり、件の大学に引き取られたもので、英国ベイヤー・ピーコック製の物で勿論、製造は明治期です。
> 同時期に、逓信省鉄道作業局でも同型機を導入しており、此方は5500型と命名され、戦後まで桜木町から横浜港付近で使用されてました。
さすがにお詳しいですね。
私は、近くに住んでいながら、つい最近まで、
大学内にSLが保存されていたのも知りませんでした。(^^;)
気が向かれましたら、完成品?も見てやって
くださいませ。
ありがとうございました。
にゃんこ姫
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