2005/05/18 - 2005/05/18
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だんぞうさん
夕暮れが近づく新宿の街を歩いている時、空の色がいつもと違うことに気付いた。
その空が、余りにも美しくて、私は、新宿でも空が広いところ……新宿中央公園方向へと、走った。
都庁のすぐ傍らで、次々と表情を変える空を、ただただ撮った。
画像の加工は(リサイズ以外)一切していません。
そんな、空の、記憶。
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夕闇に呑まれつつある新宿を歩いていたとき、空と、偶然に、目があった。
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空を大きく切り裂く巨大な塔達の隙間から、もっと、空に向き合える場所を探す。
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時間は限られている。
夜の帳が降りる前。
気がついたら、走っていた。 -
この道の向こうに、開けた場所があったはず。
そう、新宿中央公園。 -
都庁の横を駆け抜けようと、一生懸命走るが、空の変化は待ってくれない。
新宿の広さが、もどかしい。 -
もうすぐ。
もうすぐ、空のすぐ近くへ。 -
都庁を越えて、新宿中央公園のすぐ近くまで。
空は、もう、踊り始めていた。 -
都庁から、新宿中央公園へと続く陸橋。
この橋が、まるで、現世と、幽界(かくりょ)との、境のような気さえして、足がすくむ。
空は、夕暮れの光の中を、いくつも潜り抜けたかのように、光の輪を作って遊んでいる。 -
空を眺めているのか、
それとも、逆さに、
遥かなる高みより、雪に白く彩られた険しき連山を見下ろしているのか、分からなくなるくらい。
※この画像のみ、天地を逆にしています。 -
都庁がわずかにまとう「昼間」を、夕暮れが、侵食してゆく。
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パークハイアット。
どうして、空が、こんな色をしているのか、分からない。
どの画像も、色調補正など一切していない。
そのままで、この色を見たのだから。 -
刻一刻と、空は、表情を変える。
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一瞬たりとも、見逃せない空。
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逢魔が時、とは、よく言ったものだ。
私は、このとき完全に、空に魅入られていた。 -
黄昏の中に、次第に広がる、夜の気配。
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暮れてゆく新宿の空。
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空を、空だけで撮ると、なんだかもったいない気がして、大抵は、空とこの地球とが交わる世界を写すことになる。
でも、それだとやっぱり物足りなくて、地球の中にも空のかけらを飾りたい。
そうすると、海とか、湖とか、河とか、池とか、そういう小道具を、ついつい探してしまう。
新宿には、空を映す、大きな池がない。
でも、この、磨かれた大理石のような、石の鏡を、運良く見つけた。
空と空に挟まれた、この風景の中に、馴染みの街があることが、とても、とても、嬉しかった。 -
都庁のすぐ近くにて。
夜の帳のムコウガワに呑まれてゆく夕方。
新宿で、ある日、突然に出遭った空は「夜」の向こうに、静かに消えてゆくのであった。
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