2010/02/27 - 2010/03/07
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EuroNight8205さん
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Poland、この国は、隣国からの侵略を数多く受けてきた国で、とくに20世紀は、その苦しみが大きかった時期ではないかと思います。地域によっては、支配した国がコロコロ変わり、それを示す建物が数多く残っています。第2次世界大戦では、ドイツ(第3帝国)とソ連に分割統治され、戦後も東側諸国の一員となって、苦しい時期を重ねてきました。
自分は、絶滅収容所をこの目で見たいと思っていました。ただ、その事実に至たるまでの経緯を確かめるまでは、安易に訪れるべきではないとも思っていました。これまでも、強制収容所や歴史の遺産を見てきましたが、その施設の持つ意味は、時代や民族によって違うのだということ再認識させられました。
また、灰燼になるまでに破壊された街をここまで再建した人々の気持ちの強さに驚かされる毎日でした。
Polandに旅した時期がこの時期で良かったと感じさせられた旅でした。
□2/27 ITM NRT Wien Warszawa
□2/28 Warszawa
□3/01 Warszawa Poznan
□3/02 Poznan Wroclaw
■3/03 Krakow Oswiecim(Auschwitz) Brzezinka(Birkenau)
□3/04 Krakow Wieliczka
□3/05 Praha
□3/06 Praha Wien
□3/07 NRT HND ITM
Poznanから夜行でKrakowへ到着。
荷物をロッカーに預け直接
Oswiecim(Auschwitz)、Brzezinka(Birkenau)へ
そこでみたものは、
Nationarityの再確認、日常の中の恐怖、熱狂の中の狂気だった。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- オーストリア航空
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-
Krokow Glowny に到着です。
早朝6時頃です。 -
朝日がまぶしい。
バス乗り場へ向かい、強制収容所までの、
バスの時間をチェックします。 -
Oswiecim(Auschwitz)、Brzezinka(Birkenau)に到着、
二つの収容所は、数キロほど離れています。
バスは、民家の一角に到着。
Oswiecim(Auschwitz)強制収容所は、
一戸建てや公園がある普通の街の一角にありました。 -
博物館の入り口には、修学旅行生と思われる集団が、
どうやらイスラエルからのようです。
国旗を体にまとっているのが印象的でした。 -
ユダヤ人といっても、
アフリカ系のユダヤ人もいる。
この光景は、現在のイスラエルの政策をよく表している、
とかんじた。
ここは、彼らにとって、アイデンティティを再確認する場所なのだ・・・。
エルサレムでは、現在でもパレスチナ住民の問題を抱えています。
あれほどのホロコーストを受けた経験がそうさせているといえるのかもしれませんが、正しい事とは思えないですが・・・。
(正直・・・、その正しいという表現が正しいかという事は、わかりません・・・。それほど、宗教/民族問題はセンシティブです) -
この、並木は、収容者によって植えられたもの。
当時、どのような気持ちで、
木を植えたのか、
自分は、どのような気持ちで木を見つめているのか、
考えました。
当時は、恐怖と熱狂が支配していたのでしょう。 -
機械的な殺人行程を模型化したもの、
Brzezinka(Birkenau)
では、このような施設が2カ所作られました。 -
左側の棟では、「断種実験室」
人体実験が行われていた棟で、
中には入れませんでした。
右側の棟は、「刑務所」
刑といっても一方的なものだったに違いない。
まどは、様子が分からないよう、
木板で覆われ、現在では、花が絶えない。
奥は、死の壁と呼ばれ、
親衛隊員が、数千人もの囚人たちを銃殺した。 -
Oswiecim(Auschwitz)は、Brzezinka(Birkenau)よりはまだましだったと言われている。
-
電気が流されていた有刺鉄線。
あまりの強制労働に、みずから有刺鉄線に飛び込む人も、
多くいたという。
理性もなくなってしまうのだろう。 -
奥には、入り口が見える、
Arbeit macht frei
働けば自由になれる・・・ -
ここが焼却場
-
中は、薄暗く、チクロンBの流入口もあった。
シャワーを浴びさせるとだまされ、
入り口に入れられ、水が出ることのない。
シャワーが取り付けられている部屋に入る。
210m2の部屋に2000人近くが押し込まれ、
扉が閉じられる。
数分後、部屋に出てきたのは水ではなく、毒ガスだった。
15分程度で全員死んでしまったという。
このチクロンBは、デゲッシュ社が開発、約30万マルクの利益を得たという。
博物館の中では空の缶をみる事が出来る。 -
2000人殺すのに、7kgは必要だったという。
-
親子連れが多い事も印象的だった。
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焼却場の中の詳細図
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ドイツ語で気をつけろ!の意味
Oswiecim(Auschwitz) Brzezinka(Birkenau)の成りたち、1939年末に親衛隊(SS)により、収容所構想は生まれていた。その発端は、ポーランドのシレジア地方の刑務所が囚人であふれていたこと、シレジア地方そして総督管区での大量逮捕の必要性があったからだと言われている。
いくつかの特別委員会が、選定作業を始めた。そして、Oswiecim市軍撤退跡が選ばれた。その基地は、街の人工密集地からはなれた所にあって、増設そしてさらには隔離する事が十分に可能であったからだ。また、鉄道の要衝であった事も理由の一つだったと言われている。 -
ワルシャワの写真。
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奥にみえるのが、Oswiecim(Auschwitz) 強制収容場に向かう引き込み線。
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Brzezinka(Birkenau)絶滅収容所。
冬でも、Oswiecim(Auschwitz)から本数は減りますが連絡バスがあります。 -
Brzezinka(Birkenau)強制収容所、むしろ絶滅収容所と言った方がただしいいかもしれないが、約175ヘクタールの広大な広さがある。
常時、10万人の収容者がおり、常時虐殺されていたと言われている。 -
引き込み線、ここで多くの収容者がここでおろされた。
多くの人が、ここに移住するだけだと思っていたと言われている。 -
ここは、壊されずにのこったバラック
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雪が舞い始めた。
とにかく寒かった。
さびついた多くのものが、65年という歳月を感じさせる。 -
風が強く、建物を通り過ぎる際に聞こえる、
低い音が、殺された人々の悲鳴に聞こえた。 -
農家を改造した、ガス室および焼却場。
破壊されてはいるがその様子は想像できる。 -
野外焼却場
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跡をみるだけでも、地下の脱衣所、ガス室がわかる
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詳細な配置図
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そのまま歩きます。
ただただ、歩きます。
ここまで来ると、見学者もまばらです。 -
ボイラー室
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ここは、収容者からうばったものを集めた保管庫。
通称「Canada」
ここでは、あのユダヤ人の見学者の方がセレモニーをしていました。 -
ここは、人間の灰が捨てられていた場所。
灰から溶出するリン酸カルシウムが、
凝固点降下を引き起こし、
水溜まりがここだけ凍っている。
見た目以上に恐ろしい場所。 -
入り口
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もう一方側の焼却所
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ガス室
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この写真でもその広大さがわかっていただけると思います。
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いまは、さびた鉄路と廃墟がただただ心に語りかけてきます。
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ここから、Oswiecim駅までは、線路をたどっていくことにしました。
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奥は、駅側です。
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さびた線路がまだ残っています。
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左側が今も使われている本線。
ここから、Brzezinka(Birkenau)絶滅収容所に伸びます。 -
この橋から撮影しました
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こちらは、駅側の写真です。
確かに交通の要衝で、
バルト三国、旧ソ連、旧東欧諸国からのアクセスは非常に便利です。
Krakowからは、Berlin、Praha、Wien、Budapest、Warszawa、Lvivへの列車が発着しています。 -
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Oswiecim(Auschwitz)強制収容所への引き込み線。
こちらは整備がされています。
朝から見学で、既に14:30分。
昼ご飯も食べずに見学していました。
バスで、Krokowへ戻ります。
ここで起こった事は確かに過去の事、
ただ、人間は、内なるものに、
狂気的なものをもっている事を再確認させられました。
この65年のうち、同様の民族浄化があちこちで起こっていることも事実です。
そこまでに至る経緯を再度学ぶ事が出来て、
たいへん有意義でした。
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この旅行記へのコメント (1)
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- wakabunさん 2010/09/05 23:42:16
- 懐かしく拝見しました
- EuroNight8205さん、こんばんは。
私の旅行記にコメントをありがとうございました。
ポーランド、私も年末年始に行ったばかりだったので、懐かしく拝見しました。2月だともう雪もないんですね。年末は雪で、寒さがいっそう悲しい雰囲気を引き立てていました。
私もイスラエルの国旗を掲げた集団を見たのですが、すごく複雑な気持ちでした。歴史は繰り返すというけれど、なぜ人はああも残酷になれるのか。
また、他の旅行記も拝見したいので遊びに来ますね!
Wakabun
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