1995/11/30 - 1995/11/30
688位(同エリア1014件中)
北風さん
太陽の沈むナイル川西岸の砂漠は、古代エジブト人にとってあの世がある場所であり死者の国であったらしい。
確か、インドのヒンドゥー教徒の聖地ベナレスでも、ガンジス川の西側河畔は不浄の地だった記憶がある。
つまり日が沈む西という方角は、世界共通で死のイメージがあるのだろうか?
ルクソールで観光づくしの毎日も、明日に控える世界遺産「王家の谷」で一応の幕を閉じる。
あの有名なツタンカーメンの墓が、あのナイル川の対岸に!
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- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
-
旅日記
『王家の谷へ行く為の、はじめの一歩』
早朝、レンタチャリに跨りナイル川に向かう。
行き先は当然、ナイル川対岸の「王家の谷」!
目的地はナイルの向こうに霞んで見えるのだが、肝心のフェリー乗り場が何処?
うろうろしている俺に、漁船から子供が声をかけてきた
「今日はフェリーは故障だよ!対岸に行くなら、この船しかないよ」
・・・聞けば、船賃3倍高!
意外と親切な人が多いエジプトで、やっと巡り合えた噂にたがわぬボッタクリ商売!
何だろう?この旧知の友に出会った様な懐かしさは?
しかし、いくら懐かしくても、こんなガキの世迷い言に心を動かす程純粋な思考回路はインド洋に捨ててしまっている。
10分後、漁船から50m下流にフェリーを発見した! -
「えっ?これが世界遺産に向かう船?」
日雇いの港湾労働者用の移動船と何ら変わらない甲板を見た時、最初に心に浮かんだ言葉だった。
背後から走ってきた白人バックパッカー達も、皆が皆、面白いように一瞬固まっている。
真っ黒に日焼けしたおっちゃんが、流れ作業の様にチャリンコを積み込まなければ、なかなか乗船する踏ん切りがつかなかったが、船上に立てば気持ちは既にナイルの向こうに飛んでいた。
いざ、王家の谷へ! -
<メムノンの巨像>
キコキコとペダルを漕いで、川岸から続く一本道を進んで行くと、田んぼの真ん中に巨像がポツンと座っていた。 -
巨像はナイル川を望む姿勢でボロボロに崩れかけながらも、今も過去の繁栄をしのばせていた。
-
錆びついたチェーンがキコキコと泣き叫ぶ以外は、風の音しか聞こえない。
本当にここは世界遺産に指定されているのだろうか?
・・・もしかして、観光客は俺1人?
どこまでも続く、田舎道にも飽き飽きしてきた。
おまけに、暑さと疲れで喉もカラカラ。
・・・帰るか?
陽炎の向こうに1軒のサイケな建物が見えてきた。
見事なほどに周囲から浮いている。
近づくにつれ、それが土産物屋とレストランをかねている建物だと判明した。
ここら辺は、チャリでの観光客が音をあげる場所なのだろうか?
絶好のロケーションだ。
さすが、エジプト商人、抜け目が無い! -
<ラムセウム遺跡>
パキスタンで見た「モヘンジョダロ」の遺跡もどきが、砂利道の彼方に出現してきた。
「ラムセウム」という古代都市らしい。
以前知り合った建築家が、「丸い、アーチ状の屋根を持つ遺跡はそれ自体、高度な設計技術を持っている」と教えてくれたが、これだけかまぼこ状に建てると言う事は、多分すごい技術なんだろうなぁ。 -
<ラムセス3世葬祭殿>
この神殿は巨大な城壁で囲まれていた。
しかも、その城壁一面に巨大なレリーフが彫りこまれている見事な建物だった。 -
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エジプトで観た壁画の中では、一番巨大で見事な物だった。
人間が蟻のようだ。 -
<デレールバハリ>
何だろう?
まるで隠れ里の様な所へやって来た。
周りをぐるりと囲む岩山を背景に、砂色のパルテノン神殿もどきの建物が・・・
ここが、デレールバハリ(北の修道院)と言う所らしい。
では、あの神殿は「ハトシェプト女王葬祭殿」? -
この獅子舞を踊リ出しそうなおばさんは、正式名「ハトホル女神」
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<ハトシェプスト女王葬祭殿>
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ハトシェプト葬祭殿を後にして30分、長いだらだらとした坂道が現れた。
この先がクライマックス、「王家の谷」なのだが・・・
一体、入場口から何時間ペダルを漕いでいるんだろう?
さすがに、ヨルダンのぺトラみたいに10時間コース程ではないがかなりバテバテだ。
汗も出でなくなった俺の前で、観光客を乗せたバスのブレーキ音が鳴る。
・・・着いたのか? -
さすがに盗掘から逃れる為に選ばれた場所だけあって、非常にわかりにくい!
言われなけりゃ、本当にただの岩山だ。
歴代の王の墓が蟻の巣のようにあちこちに・・・
なんと、崖の中腹に掘られたトトメス3世の墓は、盗人様に深くて暗い落とし穴まで掘られていた。 -
<ツタンカーメンの墓>
世界的に有名なツタンカーメンの墓は、意外に小さい物だった。
この時代には既に、王の権力は衰退していたとの事だが、それで黄金のマスクだったら絶頂期にはどれほどの財宝が埋められたんだろう? -
カイロミュージアムに展示してあった黄金マスクは、想像以上に美しい物だった。
どのような技術で作られたのだろう?
マスクには見事なペイントが施され、細部にいたるまで流れるような曲線で構成されている。 -
<ツタンカーメン王(在位BC1361〜1352)>
古代工ジプト新王国時代18王朝の王で、古代エジブトでも有名な王だが、歴史上は9才より即位し18才で死んだ無名の王らしい。
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