1995/11/03 - 1995/11/03
436位(同エリア606件中)
北風さん
昔、シルクロードをたどった商隊が中東の観光名所3Pと言われる、イランの「ペルセポリス」、シリアの「パルミラ」と南下してここ「ペトラ」にたどり着いたとの事。
しかもこの遺跡、1200年間も発見されずに眠っていたらしい。
つまり、岩山の中にカモフラージュされた様な隠れ里であり、余所者の侵入を防ぐ要塞でもあったとの事。
(余所者の侵入が困難な造りである事は、昨日立証された)
さぁ、映画「インディ・ジョーンズ」の舞台にもなった岩の裂け目が見えて来た!
必需品の帽子と水と日焼け止めも用意済み!
昨日はイノシシにも変化したオーストラリア産のセイレーンも、今日はおとなしくついて来ている。
体力勝負といわれるぺトラ観光が始まった。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
「水は持ちましたか?」
「帽子は用意しましたか?」
「最低2人で行きましょう!(日射病で倒れた事を考えて)
ガイドブックに記載されている注意事項は、無言で「この観光、半端な体力じゃやれないぜ!」と訴えていた。
エジプトからシナイ半島を通り、ダマスカスへ北上する商隊の中継地点として栄えたこの商業都市は、シルクロードを通って南下する商隊にとっても重要な都市だったらしい。
その為か、地図で見ても等高線が渦巻く岩山の裂け目が都市の入り口になっていた。
(大軍で攻め込まれないように?)
肝心の都市はこの地図の2ページ目に記載されていた。
確かに地図を見る限り広大な面積だ。
一日で観光できるものなのか? -
俺は遺跡の入り口で何のためらいも無く、US$30を支払った。
もうやるべき事は全てやり尽くしたので、何ら後悔はない!
後ろのオーストラリアンは挙動不審だが・・・ -
遺跡の入り口には、レンタルらくだのコーナーまであった。
噂どうり体力勝負の観光になりそうだ。
さすが、映画「インディジョーンズ」の舞台にまでなった「ペトラ」!
外人の観光客もわんさか!
レンタルらくだが巻き上げる砂塵の向こうに、どんな遺跡が眠っているんだろう? -
15分ほど歩いただろうか?
眼前に断崖絶壁の裂け目が現れた。
「シク」と呼ばれるペトラへの入り口らしい。
人が豆粒に見えるほどの巨大な裂け目だ。 -
岩に刻まれた地層の模様が美しい!
-
グネグネと曲がりながら、シクはどこまでも続いていた。
-
日本の武家屋敷もヤクザ屋さんのビルも、廊下は狭く曲がりくねっていたと言う。
理由は、一度に多くの敵の侵入を防ぐ為らしい。
このぺトラのシクも要塞としては、基本を押さえた造りかもしれない。
これじゃ軍隊が一度に攻め込めこめない。 -
半時間ほど歩いただろうか?
もはや自分がどの方向に歩いているのかもわからない。もしかしてこのままぐるっと周って、最初の入り口に出るのでは?
そんな事を思いながら歩いていると、足元の砂利が細かい砂に変わっているのに気づいた。
正面のシクの裂け目から、エル・カズネ宝殿が浮かび上がってきた。 -
シクをエルカズネから眺める
よくこんな地形を見つけたもんだ! -
<エル・カズネ宝殿>
見事な宝殿だった!
昔はこの建物が商人達の受付を管理していたとの事。
驚くべき事に岩山をくり貫いて作られていた。 -
砂漠の岩山に刻まれた美しいマーブル模様。
-
-
<岩窟墳墓>
岩山を削り取って作られた「リッチマンズ・プアマンズハウス」 -
地層の模様がそのまま建築物を彩っていた。
こんなデザインの建築物なんて今までどの先進国でも見た事が無い。 -
地図を見ると、まだ1/4ぐらいしか観光していない。
嘘だろ?
もう2時間は歩き廻っているんだが・・・ -
目の前には険しい山道がUP・DOWNを繰り返し、延々と続いている。
これはほとんど山登りと変わらない。
じいちゃん、ばあちゃんがレンタルらくだを借りるはずだ。 -
朝飯の時間になった。
とにかく体力勝負のペトラ観光!
食べて飲んで力をつけなければ! -
砂漠の生物はすごい。
弁当を広げると、どこからともなくトカゲが集まってきた。
しかも、デカイ! -
トカゲの次は、ツーリスト・ポリス登場!
重厚な歴史を物語るこの遺跡にアラブの民族衣装がよく似合う。
胸に十字に巻いた弾装帯とアラブ風のナイフが妙に重装備には見えるが・・・
背後でガサガサとニックが弁当をしまっている音が聞こえてきた。
奴の心理状況は痛いほどよくわかる。
心に浮かぶ言葉は
「昨日、逃げ切ったあのツーリスト・ポリスでは?」 -
足元の岩山の麓には幾つもの遺跡が点在している。
うーん、まだまだあるなぁ。 -
どうやら今まで通ってきた道は、昔、岩山の間を流れる川の後だったらしい。
とうとう、広い場所へ出てきた。
しかも平地だ!
右手のエルクプタの岩山の中腹には、巨大な石窟群が広がっていた! -
<EL KURTHA(エル・クプタ)>
ナバテヤ人の宮殿墳墓 -
-
インドの石窟寺院も見事だったけど、この遺跡はスケールが違う!
周囲の岩山の山肌はほとんどくり貫かれて建築物に変わっていた。
すごいぞ!ぺトラ!
これ程のスケールの遺跡は、今までの旅の中で一番かも? -
近づくと、その巨大さにびっくり!
一つ一つの建築物が巨大で手の込んだデザインだ。 -
墓の内部は、地層の見事な模様が広がっていた。
どんな室内装飾よりきれいだ。 -
最後の観光名所「エド・ディル修道院」を目指す事にする。
しかし、この場所はかなり遠い!
しかもずっと上りだ。
行けるのか?
既に午後3時を越えているぞ。
ペトラの入場券に2日間パスというのがあった意味がわかった。
これは確かに1日でまわるのはハードだ。
しかし、俺の相棒はためらう事を知らないオーストラリアンだった。
忙しく手元でカメラに新しいフィルムを詰めている。
・・・つまり、あと36枚撮れる所に行くつもりらしい。 -
かなりの高さに登ってきた。
-
ティムがガイドブック片手に指差す。
「あの山の先に見える街はイスラエルの町らしい」
確かに遠くかすんで街が見える。
この山々が、イスラエルとヨルダンに国境を引いているらしい。 -
入場してから、かれこれ7時間は歩いている。
しかも、急勾配の坂と足場の悪い岩山というコンディションの中!
いいかげん、最後の建物「エドディル修道院」が見えてきてもいい頃だが?
もしかして、あの谷間の先にあるものが・・・? -
夕陽が照らす岩山にエド・ディル修道院が浮かびあがってきた。
とうとうたどり着いたらしい。 -
-
<エド・ディル修道院>
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