北へ・・・　新潟で過ごす休日　２日目前編

2010/04/30 - 2010/04/30

高速道路休日１０００円が廃止されると聞いて、車を使った最後の長距離ドライブ先として僕が選んだのは新潟

特に理由があったわけではない。
被写体としての近代建築が沢山残されている場所、食べ物がおいしいところ。
ということで、とりあえずホテルは予約したものの、仕事が忙しくて旅行の計画を立てている余裕がまったくなかった。
仕方ない、ぶっつけ本番で行こう

２日目は画像が多いため前編と後編に分けました。

エリア 新潟市(新潟)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車

朝食はビュッフェ形式です。

ガッツリ食べて、さあ出かけよう！

｢みなとぴあ｣は信濃川河畔

もとは市街中心にあった近代建築をいくつか集中して移築した複合施設です。

この建物は旧第四銀行住吉町支店

内部を自由に見学できる。

銀行時代は通用口だったであろう入口から入ってこの写真を撮影していると・・・

突然右のドアが開いて、館内のレストランの店員さんが出てくる

｢撮影の邪魔をしてしまって、スミマセン｣

いいえ、こちらこそこんな朝早くに・・・

２階の会議室

お偉いさんたちが顔をそろえた、当時の光景がしのばれる

吹き抜けのホールを見下ろす。

周囲をぐるっと囲む通路は安全のため使用禁止になっている。

応接室、ビロード張りの椅子にテーブルカバー

OM-4にマルチスポット測光がついていてよかった(笑)

和室

この和室は贅沢だ
単に部屋を和風に改装しているのではなく
広い空間の中に日本家屋がすっぽり入っているのだ。家の中に家がある。

アールデコのモダンなステンドグラス

さて、１階に下ります。

ホールの吹き抜けを、今度は下から見上げる。

さっきのきれいな女性の店員さんが、まだ開店前なのに気をきかせて音楽をかけてくれる。

静かなボサが館内に流れる

ありがとう

ボックス式の玄関が素敵

外観を、今度は別の角度から

信濃川沿いの遊歩道

対岸のビルは新潟のコンベンションセンター｢朱鷺メッセ｣

こちらは旧銀行の建物と並んでいる、「新潟市歴史博物館本館｣

一見ネオ・バロック風だが、実はまったくの新しい建物だ

旧市庁舎の外観を模して作られたそうだが、近くによるとやはり現代の建築で、装飾等の細部は大雑把で往時の建築と比べるべくもない。

当時とは工期も建築費用もまるで違うのだ

でも、こういったクラシックな外観を持つ建物を作ってみようという試みはいいと思う。現代的な四角いビルばかりではつまらない

みなとぴあは水上バスの始発場所にもなっています。

午後からはこれに乗って信濃川クルーズを体験する予定

もうひとつの偽西洋建築「旧新潟税関庁舎」

こうなるともう西洋建築どころか、日本建築でもない。正体不明の無国籍建築

僕は和洋折衷が嫌いで、洋風なら洋風、和風なら和風とどっちかに決めてほしいと思う。

だから偽西洋建築はもっとも苦手なジャンルのひとつだ


ここで時間切れ

実は今日から新潟市内では音楽祭が開かれることになっている。市内各所で沢山のコンサートが企画されている。

当日券を手に入れるため、10時からチケット売り場に並ばなくてはならないのだ

夕方6時からのコンサートのチケットも、無事手に入れました。

チケット売り場のある市民ホールに隣接する白山公園

昨日入るのをあきらめた｢燕喜館」にお邪魔します。

ここでもコンサートが予定されています。

運営の人たちが馬鹿でかい声で事前の打ち合わせをしている。
ボランティアなのだろうが、ほかのお客も沢山いるのだから、もう少し気を使ったほうがいいですよ

少なくとも幻滅した旅行者がここに1人

裕福な人たちは金の使い方を心得ていて、趣味の良いものを選ぶことができた時代と
裕福であるほど悪趣味になってしまう現代

この逆転はいつごろ起きたのだろう。


まあどのみち共感はできませんが

キモかわいい五月人形が多数、展示されていました。

抹茶を一服所望する。

蕨の形をした練り菓子は粘土のような食感。
落雁はもともと好きじゃない

地元の名店のものだと、これを出してくれた中年の女性が言っていたけど


スミマセン、駄目でした

昨夕、閉館で見学できなかった旧県会議事堂にも入りました。

議事堂

｢タビ君、質疑を始め給え｣


代議制のだの字も知らない旧士族のボンボンたちが青い理想を語る、のどかな光景が目に浮かぶ

でも、議会とはもともとそういうものだから。

西欧、絶対王政下で圧倒的な力を持っていた官僚たちが、あたかも権力が別の場所にあるかのようにカモフラージュするための・・・