1997/05/31 - 1997/06/01
594位(同エリア1029件中)
北風さん
ロスアンジェルスを旅立ったのは1ヶ月前だった。
そして、とうとう、メキシコの首都 「メキシコ・シティ」到着!
(スペイン語デビューしたのも1ヶ月前だが、こちらは未だに小学生レベルにも到達していない。よくまぁ、ここまでたどり着いたもんだ)
情報では世界一の大都市らしい。
しかも、昔は湖だったと所をスペイン人が埋め立てさせて作った都市との事。
首都に近づくにつれ、道路が整い、人が小ぎれいになっていく。
もはやサボテンの森などどこにも見えない。
バスの行く手を阻むのは、黄色いカブトムシ(フォルクスワーゲン・ビートル)の群れによる交通渋滞。
そして今、バスはこの国の首都の巨大なバスターミナルへ滑り込んだ!
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
現在、目の前に世界一の大都市メキシコ・シティの再現画がある。
スペイン人が埋め立てさせて作った当時の都市の再現らしい。
現在のような最新工法とは程遠く、奴隷を使った力技での都市建設だと思うが、それにしてもよくこんなでかい湖を埋め立てたもんだ。
ほとほと感心していると、ナレーターのニックが
「そのおかげで、今じゃほとんどの歴史的建造物が地盤沈下によって傾いているみたいだぜ」
と、ウンチクを披露してくれた。 -
<タイルの家>
道路脇で一際目立つ青いタイルの家は、1596年に建てられた「タイルの家」と言われる建築物。 -
<ラプロフェッサ教会>
手の込んだレリーフで飾った玄関には、生活に疲れたようなおばあちゃんが花を売っていた。 -
<国立芸術院宮殿>
シティの中心にそびえる国立芸術院宮殿は、夕陽に赤く染まりながら・・・
染まりながら・・・傾いていた。
まぁ。もともと泥の上にこんな重い物を建てればこうなるわけだが、果たしていつまで転覆しないで踏ん張れるんだろう? -
<ラテンアメリカ・タワー>
うおぉぉっ!
メキシコで、この地盤沈下の街で、これ程の高層建築を見るとは!
なんと42階建てらしい。
まぁ、世界で一番の大都市なんだからこれぐらいのビルは当たり前なのだろうが、妙にドキドキするのは何故だろう?
あまり近寄りたくはないなぁ。 -
<グアダルーペ寺院>
鉄筋のつっかえ棒で支えられた寺院は、まるで現代アートのオブジェみたいだった。
つまり、ここでも寺院底部はものの見事に地面にめり込んでいる。
遠目にはイタリアのピザの斜塔とタメを張るぐらいに。
アメリカ人観光客のおやじが「まるでこの国の経済状態だ」と、しみじみつぶやいた。 -
<ソカロ>
ソカロと呼ばれる中央広場は、早朝、兵隊さんで溢れていた。
屈強な大人6人がかりで、ばかでかい布が運ばれてくる。
風にたなびくその布には、メキシコの国章が!
さすが、世界一の大都市の国旗はでかい!
そして、その背後にそそり立つ国立宮殿は・・・
・・・やはり傾いている。 -
旅日記
『アステカの夜』
世界最大の人口を抱えるメキシコ・シティ。
別名、世界で最もデンジャラスな街。
しかし、夕闇迫る広場に集う人々は、そんな汚名何処吹く風と夜風が運ぶ涼しさを楽しんでいた。
広場の中央では、気の早い街灯が黄色い光を石畳におとし始めた。
人々が自然と輪を作るように広がる。 -
黄色いスポットライトの中に浮かびあがる人影。
時代を逆行するように、古代アステカの衣装、青地や黒地にアステカ模様を縁取った金の刺繍が闇にきらめく。
ドラムがリズムを叩き出し始めると同時に、パフォーマーがステップを刻みだした。
無数の木の実をぶら下げた足が、ジャカジャカと乾いた音とともに石畳を舞う。
今、刻が遡る。 -
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<メキシコ国立人類学博物館>
サッカーのメキシコ・ナショナルチームのユニフォームにもデザインされている「アステカ・カレンダー」。
中央のマスクが、アカンベーをしている。 -
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旅日記
『メキシコの風景』
人口2000万人を抱える世界最大の都市の路上を飾るのは、色とりどりの草花でも毒々しいネオンでもない。
ニックとようやく見つけた安ホテルの3階から見下ろす路上には、もはや国民車とも言えそうな「フォルクスワーゲン・カブト虫」が群れを作っていた。
「バラ、バラ、バラ」と、独特の排気音のBGMの中、眼下は排気ガスで薄く煙っている。
そして、歩道を飾る数百とも言える乞食と露天商。 -
路上でトランシバーを手にした男が、何やらがなりたてたのが合図だったらしい。
露天商達が一斉に立ち上がる。
ある者は、手品のごとく商品を箱に詰め、ある者は商品を乗せた机ごと路地へ駆け込み始める。
大きなデパートの軒下で売られていたバーゲン品でさえその姿を消した。
その間、5分、さながらやどかりがそそくさと貝殻の中へその身を隠す様に、路上には通行人だけが置き去りにされた。
一体何事だろう?
数分後、ドイツ製カブト虫をかきわけながら、その答えが現れた。
パトカーだった。
いかつい顔をのぞかせた警官が、けげんな表情で妙に寂しくなった路上を見渡している。
どうやら、メキシコ政府は、発展途上国というイメージを与える露天商を一掃する気らしい。
俺はこのいたちごっこ、露天商たちに分があるように思えてならない。
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