友達が遊びに来てくれたので、根来寺に続き、九度山の慈尊院と真田庵へ行きました。<br /><br />九度山は、関ヶ原の戦いで西軍に与して敗れた真田昌幸・幸村親子が、蟄居させられた地であります。<br />この日は「真田まつり」の前日（＾＾；）。<br />どうせなら祭当日に行って、武者行列見たかったんですがね〜。<br /><br />近い所なのでいつでも行けるわ、と思ってしまって、かなりご無沙汰の九度山。いろいろ忘れてて、初心に帰って楽しめましたｗ

◇[和歌山]　真田幸村所縁の地　九度山

6いいね！

2010/05/04 - 2010/05/04

737位(同エリア1140件中)

#歴史・芸術

蚕さん

友達が遊びに来てくれたので、根来寺に続き、九度山の慈尊院と真田庵へ行きました。

九度山は、関ヶ原の戦いで西軍に与して敗れた真田昌幸・幸村親子が、蟄居させられた地であります。
この日は「真田まつり」の前日（＾＾；）。
どうせなら祭当日に行って、武者行列見たかったんですがね〜。

近い所なのでいつでも行けるわ、と思ってしまって、かなりご無沙汰の九度山。いろいろ忘れてて、初心に帰って楽しめましたｗ

エリア

高野山周辺(和歌山)

「鯉のぼりの丹生川渡し」。
この時期の風物詩となっております。
九度山の名所地図。
高野山真言宗の寺院、慈尊院（じそんいん）。

空海（弘法大師）が嵯峨天皇から高野山の地を賜った際、高野山参詣の要所にあたるこの地に表玄関として伽藍を草創し、一山の庶務を司る政所、高野山への宿所、冬期の避寒修行の場としたらしいです。

世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部です。
慈尊院は「女人高野」とも呼ばれます。

承和元年（834年）に讃岐国（香川県）から高野山を訪れた弘法大師の母が、当時高野山は女人禁制だったため入山を許されずこの地に留まったことから、女人の高野山参りはここということで「女人高野」と呼ばれるようになったらしいです。
（撮影はし忘れましたが）有吉佐和の『紀ノ川』にも書かれていますが、慈尊院は布製の乳型が有名です。
安産、子授かり、子供の健やかな成長を願う乳房の民間信仰らしいです。うちの両親も昔お参りしたそうですよ。

慈尊院の中にある丹生官省符神社へ続く階段。
弘法大師（空海）が慈尊院を開創した時、その守り神として地主神の丹生都比売とその子・高野御子の二神を祀るため創建された社。

ちなみに、丹生都比売関連で付け加えますと、隣のかつらぎ町に「丹生都比売神社」「丹生酒殿神社」があります。
有名なのは、天野にある「丹生都比売神社」ですが、もし九度山から車で天野へ行くのであれば、和歌山橋本線（地元民は河南［かなん］道路と呼んでいます）を笠田方面へ行くでしょうから、途中の三谷という場所に「丹生酒殿神社」がありますので、寄ってみてはどうでしょうか。
丹生官省符神社。

ここまででなんとなくお気づきかと思いますが『丹』。丹生川やら神社やら、頻出しているこの漢字。
『丹』とは「硫化水銀」のことで神社や鳥居の『朱』の原料（そのため朱砂とも）。『丹生』という漢字が指す通り、この辺りは朱砂の産出地だったらしいのですよ。
朱砂は精錬すると水銀となります。水銀は金銀鉱石から金や銀を精錬するのに必要なものだったので、大変貴重だったそうです。また、水銀は不老不死の丹薬ともされていたそうです。
神社にいた猫。不思議な眼に釘づけ・・・。

5月5日の「真田まつり」の前日だったため、その準備中でした。
これは沿道の石碑なのですが、真田の家紋「六文銭」をモチーフにしています。
ニコちゃんマークの「六文銭」など、変わった「六文銭
」もありました。

この石碑の裏には・・・・・（次参照）
真田十勇士の絵が！（笑）。

霧隠才蔵以外の勇士の石碑ももちろんあります。
こんな所にも「六文銭」。

こんな所にも幸村と十勇士がｗ
慈尊院方面から、橋本方面に向かって道路沿いに進み、紀ノ川の支流・丹生川に架かる橋「入郷橋（丹生橋）」を越えたあたりに真田庵（真田屋敷跡）はあります。

写真の入り口付近に駐車場もあります。

いざ、真田庵へ！
真田の家紋、六文銭と結び雁金がこんな所にも。
南門。六文銭と一緒に菊の紋が。

真田庵、西門。
西門前から壁越しに望む真田庵。

ここからは入れなかったので北門へまわります。
※時間帯のせいかもしれない；
もう閉まってるのでは？と言われた17時半過ぎでしたから・・・（＾＾；）
真田庵の周りは民家。
うわぁ〜、なつかしい感じだわぁ。
私の生家の周りも昔はこんな感じでしたが、最近は建て直しなどしてすっかり様変わりしてしまいました；

だから、すごくなつかしい！！！！！
北門。真田庵（正式には高野山真言宗の尼寺・善名称院）の敷地内へ、いざ参ります！
真田庵敷地内にある真田地主大権現。
毘沙門天と真田三代の御霊を合祀しているらしい。
昌幸と幸村の間に本当は大助の旗があります。（＾＾；）
周りを真田十勇士の旗が取り囲んでいるところが、ファンの心をくすぐります（笑）。
真田昌幸のお墓。

他にも「雷封じの井」という名所があったのですが、私は十勇士の旗に大興奮でそれどころではなく（笑）、撮影できませんでした（爆）。

また、敷地内に真田宝物郷土資料館もあり、真田氏関連の資料が展示されていますので、皆様はぜひチェックをｗ

ちなみに真田庵から少し離れた場所（北門を出て東へ少し歩いた民家の下）に、「真田のぬけ穴」と伝えられる穴もあります。

真田庵は牡丹も有名だそうですよ。

根来寺（http://4travel.jp/traveler/kaiko/album/10456539/）もそうですが、この地域にはけっこういい史跡名所があるのですが、それほど有名でないというか、最近は増えているようですが、それほど観光客は多くない・・・・・。

変に賑々しくなるのは望みませんが、地元民としては、この旅行記を見て少しでも興味も持ってもらえて、そして来てみていただけると嬉しいなぁと、願っております。（＾＾）