サンクラブリ後編　国境線上に立つ

2008/01/01 - 2008/01/01

サンクラブリ2日目。
町の中心から22kmの所にあるミャンマーとの国境スリーパゴダパスへ。国境は閉まってるとの情報もあるがとりあえず行ってみる事にする。

エリア サンクラブリー(タイ)

町の中心からソンテオ(小型バス)に乗ってスリーパゴダパスへ。

ソンテオの待合所に美しい女性がいて思わず旅のテンションが上がりそうになるが・・・

残念ながら彼女は美しいお母さんでした。

アジアの乗り物はいつもの事ですが、すし詰め状態で出発。後部の入り口のあたりに立ってしがみついてる人が出発前なのに既に３人くらいいます。

席は向かい合わせになっていて、私の斜め前の写真のオレンジの服の女性が、ソンテオが走り出してしばらくすると、私の方に向かって目を閉じて手を合わせた。どうしたのかと思ったが、丁度寺院の前を通過する時で、私の肩越しに寺院が見えたようだ。

スリーパゴダパス（チェディサムオン）に到着。ソンテオは数百メートルはなれた町（村？）に着くのでそこから歩いて行きます。その名の通り３（スリー）仏塔（パゴダ）があります。そのスリーパゴダを囲むようにしてお土産屋さんが軒を並べてます。写真の左奥に国境ゲートがありましたが、閉まってて人もいない。周りの人に聞いてもどうもいけないようだ。しょうがないので国境越えは諦めてまわりのみやげ物屋を見物する。

みやげ物屋のモン族の女性。
写真を撮らせてもらっただけで何も買わなかったけど、ポストカードを１枚"HAPPY NEW YEAR"と書いてプレゼントしてくれた。2008年一番最初にもらった年賀状。

店番をしてた女の子。アンコールワットの物売りの子供と比べると100倍くらいひかえめです。アンコールワットの物売りはあれはあれで個人的に大好きなんですが、彼女の少し照れた顔を見てると和んでしまいます。

物売りの姉弟。英語を一生懸命勉強していて、丁寧な英語で話しかけてくれました。日本語で弟は何ていうの？お姉さんは？お母さんは？お父さんは？などと私に日本語を聞いてきて、しきりにメモをとっていました。

これが彼らの店。タイガーバーム、干しバナナ、石鹸などを売ってます。目指せ！いつかはサンクラブリ１のビッグショップ！

ミャンマー側には入れなかったのでスリーパゴダの周りをまわったらすることも無く、ソンテオの発着する町（村？）の方へ。
この写真は駄菓子屋さん。クジ引きをやってると思われます。でも商品を見ると鍋やフライパンなんかがあったりします。店主がおばあさんだったり、陳列の仕方など日本の駄菓子屋そっくりですね。

モン族の女の子とおばあちゃん。

市場は人も少なく閑散としてます。元旦だからかな？

でもやけに広くてきれいな家具や木の置物などの店があったりします。

縫製工場もありました。コットンのハーフパンツを縫ってるようです。日本のJUKIミシンが活躍してて、なんか嬉しくなっちゃいます。
タイでも正月休暇を楽しまれる方が大勢いらっしゃるようですが、この工場は関係ないようでした。

お仕事中お邪魔してごめんなさい。

縫製工場のお昼休み。外でお弁当。

カップルでなかよくお弁当。
この写真を撮っていると、彼らの同僚からひやかしの声のようなものがあがってました。きっと”ひゅーひゅーニクイねお二人さん！”てな内容のことをタイ語かビルマ語で言ってるんでしょうね。

中にはお弁当を食べずに、写真の木の奥の方へ歩いて行く人もいた。きっとウマイ飯屋があるんだな。私もそちらの方へ後を付いて行く。

近くまで行くと塀と木の間の狭い、人一人がやっと通れる道を使って行き来してる。その横には鉄条網？

私も通ろうと木の横を抜けるとすぐに幅1.5〜2ｍくらいの溝があり木の橋がかかってた。写真の腰巻をしたおじさんが立ってるのがその橋。右から左の方へ行こうとした。

そしてその橋を渡りきる寸前、腰巻をのおじさんに「ストップ！」と言われ、それ以上通してもらえなかった。

何で？え？!もしかしてこれってもしかして・・・

国境？
国境なんですか？？
腰巻のおじさんに「そっちはミャンマーか？」と聞くとうなずいてる。溝を指差して「これボーダー（国境線）？」と聞くとそうだとこたえる。

私はあやうく密入国してしまうところだったんですね。
でもこれホントに国境？ゴミがいっぱいなんですけど。一応鉄条網とかはってるしそうなんでしょうね。
国境ゲートが閉まってても地元の人はこんなところから自由に行き来してたんですね。
ところで先ほどのこのボーダーを抜けていった縫製工場の人たちはミャンマーから国を越えて働きに来て、昼飯食いに帰国してるということなんですかね。

せっかくなので腰巻のおじさんに、記念に片足だけ入れていいかと聞くと、かまわないと言ってくれたので片足入れて写真を一枚。
一応今回もミャンマーの地を踏んだ！
土の部分がミャンマーです。

この旅行記へのコメント （4）

• kanaさん 2011/03/14 06:41:42

  サンクラブリの国境すごいです

  オークンさん　こんにちわ
  
  さっそく、お邪魔しました
  サンクラブリでの国境は、地元の人は自由に行き来できるなんてすごいですね
  ちょこっとでも、国境越え（それも手続きなしで（笑））なんて、なかなか経験できません。
  
  旅行記楽しませていただきました
  ありがとうございます
  
  でわでわ
  kana

  オークンさん からの返信 2011/03/15 21:14:10

  RE: サンクラブリの国境すごいです

  kanaさん、旅行記読んでくださりありがとうございます。
  
  
  我々日本人からすると国境を越えるということは異国、異世界へ行くというかんじですが、サンクラブリの地元の人は、なんか隣の町内にでも行くようなゆるーいかんじでしたね。
  
  国境を越えて仕事に来る人がいて、国境を越えて難民になった人いて、同じ民族なのにタイとミャンマーに別れて住んでる人がいたりして何とも不思議な所でした。
  
  ここに住んでる人にとって国境って何だろう？国って何だろう？と漠然とした疑問が頭をよぎった旅でしたね。
  
  
  ところでkanaさんの旅は短くても乗り継ぎなどを上手に利用されて、ポイントをおさえて効率よく旅されてますね。
  
  少ない休みでもかなり色々な所まで行けるんですね。今まで時間がないと諦めてしまう場所も多かったのですが、勇気もらいました！
  
  また少しずつkanaさんの旅行記読ませていただきますね。
  
  
  
  オークン

• ブルースカイさん 2010/08/22 23:27:53

  少年

  はじめまして。
  旅行記拝見させていただきました。
  
  私も2007年の夏にスリーパゴダパスを訪れたのですが，写真の少年（緑の帽子）がいろいろ売ってくれまして･･･
  それも同じ服，同じ帽子でした。タナカは塗ってなかったですけど。
  
  懐かしくみさせていただきました。いいところですよね，サンクラブリ。

  オークンさん からの返信 2010/08/23 21:44:30

  RE: 少年

  ブルースカイさん、旅行記ご覧いただきありがとうございます。
  
  明るくて賢そうな少年でしたね。
  
  今頃どうしてるのかな？今も旅行者相手にがんばってるのかな？
  
  サンクラブリはのんびりしたいい町でしたね。
  
  ぜひ ブルースカイさんのサンクラブリ旅行記も読ませてください！
  
  
  
  オークン