リストラ・リハビリ・心の旅　準備

2010/04/12 - 2010/04/12

　私は某県立学校で常勤講師をしていた。１２月に「うつ病」になり、３月まで有給休暇を取り治療に専念していたが、４月に契約は切れ完治しないまま自然解雇となった。
　完治までどうにか病院には通えないものかと思い、公務労災を申請したいと校長に相談した。すると、校長は「労災が適用されるかどうかわからない、加えて結果が出るのは２年後となる。だから、国民健康保険に切り替えて、今までの貯蓄で治療するように」と答えた。「どうなるかわからないが、申請だけでも取り寄せていただけませんか」とっても、相手にしてくれなかった。
　ならば、失業手当をもらおうと思い、手続きをしようとした。だが、給与明細を見ると雇用保険に入っていない！！ひどい！どうすりゃいいんだ？ネットで調べると、長野県では常勤でもきちんと失業手当が出ていた。いったい何なんなんだ栃木県！！
　４月からは収入がなくなる上に、約７万５千円の税金がかかってくる。職を失い、保険の効かない人間には税金が借金となる。いつ病気が治り、不景気の中、いつ再就職できるのかもわからない。もし職なしのままで１年を過ごすことになると約９０万円を失う。更に、治療費、生活費を加算すると、１年を待たずして貯金が底に着く。
　どうしよう？現在の貯金を有効に使い、借金（税金）をせずに病気を治し、生活していく方法はないのだろうか？友人や家族にいろいろと相談した。
　すると、友人が知恵を貸してくれた。３月いっぱいで住民票を抜き、転出先を海外にし、１年間放浪すれば税金がかからなくなるとのことだった。
　３月３０日、保険が切れる前に病院行った。４月からもう来れない旨を先生に伝えると、「まだ完治していませんが、きちんと薬を飲み続け、疲れたら休んでください。」と言って、１カ月分の薬を処方してくれた。その顔はまるで同情してくれているかのようになぜか寂しそうだった。

　今までは、「旅行は清涼飲料水のようなもの！つまらないマンネリ化した日常生活をリフレッシュさせるのに必要不可欠なもの！」と位置づけていた。しかし、今回は違う。


今回の旅の目的
１．「うつ病」が原因で出た様々な症状を治すこと。
２．「リストラ」で傷付いた心を癒すこと。
３．本来の”自分”を取り戻すこと。
４．”自分”の居場所はどこなのか考えること。


現在の症状（４月１２日）
・生理的本能（睡眠欲以外）が戻る
・偏頭痛とその場所によっ起こる様々な症状（背中・肩の張り、腕
　のしびれ、腸のねじれるような動きなど）
・体重減少（−９ｋｇ＋６ｋｇ＝−３ｋｇ）
・長時間頭を使ったり、体を使ったりして無理をすると、翌日から
　強い偏頭痛が走り、短くて数時間、長くて３日間ほど動けなくな
　る。

精神状態
・自殺願望・・・有ったが、現在は無し。
・喜怒哀楽・・・哀のみだったが、現在は喜怒哀。
・気分の落ち込み・・・たまに起こる。


過去の症状（１２月半ば〜１月半ば）
・生理的本能（食欲、性欲、睡眠欲）の極端な衰退
・味覚障害
・眩暈
・背筋の悪寒
・後頭部、背中、肩のこり
・低体温
・高血圧
・体重減少（発祥１か月後に−９ｋｇ）
・文字を読んだり、話を聞いたりしているうちに頭痛がしてきて気
　が狂いそうになる。
・脳と同時に身体の動きが鈍くなり、当たり前のことがまともにで
　きない。



旅立ちまでにあった出来事
http://4travel.jp/traveler/ichayaiouno/album/10444538/

エリア 台北(台湾)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 飛行機
• 航空会社: エバー航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは、療養する場所を決める。

条件
・９０万円で１年間暮らせるところ。
・ストレスがたまらないところ。
・インターネット環境が整っているところ。
・自然が豊富にあるところ。
・持ち歩く荷物が少なくて済むところ。
・日本から飛行機で８時間の以内のところ。

ということで、いろいろ考えた結果、どっぷりと療養に専念する場所を東南アジアに決めた。

　東南アジア諸国のうち、タイとラオスには訪問したことがある。どちらもリラックスできる国だった。どちらが好きかと聞かれれば、治安を考えるとラオスだろう。現在、タイでは「タクシン派」と「反タクシン派」の間で、暴動？が起きている。なので、タイは避け、マレーシア、カンボジア、ベトナム、最終的にラオスにたどり着こうと考えている。ラオスは２週間置きにビザを切り替えねばならないという問題があるが、６カ国に囲まれているので２週間に１度隣町に行くつもりで隣国を訪問すれば良いだろう。そうやっているうちに病気が完治したらよいなと思っている。
　病院の先生は、「病気が完治するまでに最低３ヶ月、平均６ヶ月かかる！」と言った。親友は、彼の職場にも「うつ病」患者がいて、復帰までには８ヶ月かかったにかかったそうな。俺は、１２月半ばに発症し４ヶ月経った。とはいえ、１月半ばに再発したので、実質は３ヶ月だ。まだ完治までは程遠い状態だ。
　自分としてはできる限り早く治したい。しかしながら、親友は「焦らず、ゆっくりと治してください」とアドバイスをくれた。そのとき、今までの自分を振り返った。そこには、頑張れば頑張るほどどツボにハマり、行き詰まって行く男がいた。「急がば回れ」ということわざもあるし、今回は、優雅に流れる時間の中で、ゆっくり、焦らず、心を無にしてリハビリの旅に埋没してみようと思う。そして、旅の終りには「喜怒哀楽」の「楽」が戻ってくれば良いなと思う。

　次に薬の準備。「ジェイゾロフト錠２５ｍｇ」と「ロヒプノール錠２」。
　保険が切れる３月３０日、向こう１ヶ月分の薬を貰いに病院に行った。事情を話すと、先生は、「もう会えないかもしれないですね。私は英語があまり得意ではないのですが…」と言ってメモ用紙に何やらスラスラと書いてくれた。そして、「もし、海外で具合が悪くなったら、薬屋に行き、これを見せてください」と言って渡してくれた。
　「薬が切れるまでに不眠を克服しないと…」という焦りがこの日消えた。先生に感謝！
　

　旅の荷物はこれだけ。身軽にぶらつくには必要最低限のものしか入れない。ウェストポーチには、よく使うものを入れ、バックには宿についてから使うものを入れる。ウエストポーチを選ぶ際には注意した点が３つかあった。一つは生地。フィリピンでは、シャープなナイフでバックをカットされ、中身を取られると現地の友人が言ったので、何度かナイフを入れないとカットできない物を選んだ。一つは開閉部分。自分は、よくバック閉め忘れてしまう。中を開けたまま歩くのは取ってくださいと言っているようなもの。なので、チャックを閉めない状態でも中身が見えないもの。開いててもバックの中に手を入れくいものにした。一つは、自分はデジカメ収容場所。よく写真を撮るので、デジカメを出し入れしやすい場所が付いているもの。

忘れ物はないだろうか？確認する。

エエっと…重要なものから…

・パスポート
・新生銀行カード
・クレジットカード３枚
・E-ticket
・薬
・お守り
・デジカメ
・充電可能単三電池２本
・単三電池充電器
・ノートパソコン
・各国対応プラグ付き変圧器
・ビザ取得用写真
・国際運転免許証
・地球の歩き方　東南アジア
・下着３枚
・Tシャツ３枚
・靴下２足
・長ズボン１本
・水着
・歯ブラシ
・歯磨き粉
・髭剃り
・櫛
・傘
・シャンプー・リンス
・ハンカチ
・ティッシュペーパー
・ボールペン

行く時の格好。下着、ジーンズ、長袖シャツ、ヤッケ、靴下。きっと、長袖とヤッケはクーラーの効きすぎる室内とか、バスとかで役に立つだろう。

これで大丈夫だろう。もし足りないものがあったら現地で調達しよう！

カード

　新生銀行（PLUS）カードは現地通貨を引き出す時に使う。今までの経験では、海外の全てのATMで利用できた。…中国では飲み込まれたが…。引き出し金額の４％という手数料はかかるが、不安な気持ちで現金を持ち歩くよりはましだ。ましてや、どこの国でも、田舎町にはATMはあっても両替所はないだろう。

　Master Card（Cedina ROOT2000)はオンラインで航空券を購入したり、宿の予約をしたり、大きなデパートで買い物をするときに使う。予め、会社に連絡して引き落とし回数を「1回」のみにしておけば手数料はかからない。さらに、海外でのリボルビングもできる。手数料15%というのは痛いがいざという時には役に立つだろう。

　JTB(TUTAYA)、VISA(SAISON)カードはMaster Cardが使えないときのために持参する。前回の旅行まではVISAカードを使っていた。使う度にポイントが加算され、貯ったポイントは消滅することがなかったからだ。しかしながら、銀行からの口座引落手数料が1.6%かかり、出来る限り出費を押さえるという理由から今回は予備カードにした。


現金

　カンボジア、ベトナム、ラオスはUSドルで直接取引ができるので、円ではなくドルを持って行くことにした。

デジカメ電池充電器

　デジカメは単三電池が使えるモノを選んだ。この種の電池は世界中のどこでも手に入る。電池が亡くなったら買えば良い。

パソコン

　機動力が勝負の旅なので、出来る限り小型で軽量のものが欲しかった。文字が打ちやすいキーボードというのも条件に加えた。機種はaserのもの。世界で一番台数を売っいる会社なので、一度使いたかったたからだ。「価格.com」で満足度、使い勝手、価格、問題点などを調べ、「Aspire1410-KK22」を買うことに決めた。価格が４万円を切ったら買おうと思っていた。だが、３月に入り売り切れる店が続出し、値が下がるどころか逆に上がっていった。なので新品を諦めて、「じゃんぱら仙台店」にて中古を買うことにした。売値40,800円、送料1,500円。この文章はそのパソコンで打った。小さいわりには使い勝手が良い。工夫がしてあるのか、11.6インチの画面であるにも関わらず小さいとは感じられない。キーも思っていたより大きく、とても打ちやすかった。得な買い物をしたと思う。

変圧器

　変圧器は世界中のどこの国でも使えるモノ、そして評判の良いモノを選んだ。

☆　これら２つを購入する際にいろいろとアドバイスしてくれた”やっさん”！ホントーに助かりました！アリガトー！

　病気になったらどうしよう？ケガをしたらどうしよう？そう心配して悩んでいると、カードにも保険がついているということをやっさんとベーコンさんが教えてくれた。持っているカードを片っ端からネットで調べた。すると、幸運なことに、Master(Cedina Root2000) Cardについていた！期間は旅行開始日から３ヶ月。
　そして、パソコンが壊れたらどうしよう？と思っていたが…なんとacerはどこの国でも３ヶ月以内なら保証が効くらしい。壊れたらその国で無料で修理をしてくれるなんてスゴイ！

アプリケーションと通信手段

　パソコン購入の際、Microsoft Office がついてなくて、別に買ってインストールしようかどうか迷っていた。すると、この本に出会った。「え？アプリケーションが要らない？マジ？」と言う事で早速購入し、体調のいい時に読み進めた。すると、今後いろいろ役に立ちそうなことが書いてあった。カレンダーを共有したり、文書を共有して編集したり、映像チャットが、映像は悪いが、他の社のモノよりも軽かったりと。
　今までは、通信手段に MSN messanger と Skype を使っていたが、これからはこちらにシフトしようかと考えている。ちなみに、この本は会津若松で湯治中、ぶらりと立ち寄った本屋で見つた。やはり会津若松は自分にとっては聖地だった。
　文書他アプリケーションにお金を払いたくないと思っている人は、Googleクラウドを勉強して使ってみては？

この旅行記へのコメント （5）

• 6travelさん 2012/05/27 18:01:08

  税金の時効は、5年だと思いますけど・・・。

  あと、海外出国期間については、時効は中断だった筈。
  「時効の中断」終了後から、再度新たに5年のカウントが始まる筈。
  
  よく調べたほうがいいですよ。

  Toshさん からの返信 2012/05/28 10:50:47

  RE: 税金の時効は、5年だと思いますけど・・・。

  べーこんさん
  
  もうあなたのペットから開放してください。
  
  文面と内容を見ればわかります。そして、異様な執着心を考えれば。
  
  勘弁してくださいよ。
  
  よろしくお願いします。

• べ〜こんさん 2010/04/18 17:46:03

  Rp　トウナンアジアンタビノブジ

  Toshさん、生きていたか＾＾！おめでとうございま〜す
  
  
  
  
  
  　　　　　　　****酷税調査官Master べ〜こんより*****
  
  
  ＊このドラマはフィクションです！実在の人物とは関係がございません！
  
  
  
  楽しんできてちょ〜だい！　LCCコミュニティーの方へも、搭乗記を
  書いておくんなせぇ＾＾！
  
  
  　　　　　　　　　　　　そんじゃ〜また＾＾！　

  Toshさん からの返信 2010/04/20 19:23:03

  RE: Rp　トウナンアジアンタビノブジ

  ベーコンさん
  
  こんばんわ、只今台湾のTaiwanMexからです。
  
  ホステル・ワールドで予約しました。
  
  http://www.japanese.hostelworld.com/
  
  オーナーがとても親切です。
  
  安いし快適です。
  
  あ、まもなくブログをアップします。
  
  というか、家族に向けた日記になるでしょうけど。
  
  では
  
  Tosh

  べ〜こんさん からの返信 2010/04/20 19:27:32

  RE: Rp　トウナンアジアンタビノブジ→Oh!無事だったかぁ！

  Toshさん、こんばんは＾＾
  
  生きておったかぁ！心配しておったぞ！
  
  まぁ、いろいろ旅立つ事情は人ぞれぞれなれど、自分だっていつ何時、病気になるかわからないですからネェ〜＾＾；
  
  また、喜怒哀楽の感情があるのが人間ですから・・・
  
  大好きな旅に出られて、リフレッシュ良いじゃないですか！
  誰も責めたりしませんよ！
  
  人生は楽しむためにあるもの・・・アンダマンのクラビーで欧米人から教わりましたもの・・・
  
  
  楽しんで下さい！そして、元気な姿を４T旅行記で綴って欲しいですね！
  
  
  
  
  
  > Toshさん、生きていたか＾＾！おめでとうございま〜す
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  > 書いておくんなせぇ＾＾！
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