カステルフランコ・ヴェネトのオステリア

2010/04/05 - 2010/04/05

夫の知り合いがカステルフランコにレストランを開業した。
その名も、『ANTICA OSTERIA AI DUE MORI』。
フランスでも修行したことがあるというアルジェリア人をコックに雇い、ヴェネト料理を出す。

季節柄、やっぱり今日はアスパラガスでしょう！

エリア イタリア

レストランは城壁のすぐ内側に位置し、二階部分はこのようなお庭になっている。
ベンチがいくつかあり、寛げる空間だ。

そのお庭にビニールハウス？が設置されていて、冬でもここで食事ができるようになっていた。
でも、やっぱりここへは、ビニールハウスなしの初夏の夜などに来てみたい。

これがその庭への階段。
この階下にも１０人程が着席できるテーブルが設置されたテラスがある。

オーナーのミスター・イーヴォ（右）と夫（左）

ANTICA OSTERIA AI DUE MORIのMoriとは、黒人のこと。
その二人の黒人の内の一人がこちら左手前に。

そしてこちらがもう一人のMoro。

まず、Mr.Ivoが出してくれたのは、野菜のフリッターと軽めのプロセッコ。

この左側のくるみ入りの黒パンはとってもおいしくて、あっという間に残すところ一切れに。
また更にオーダーして、おいしくいただいたき、持ち帰りにも欲しいと頼んだが、品切れのためできなかった。
これらもすべてこのレストランお手製。

私のオーダーしたアンティパスト（前菜）、
【ホタテとホワイトアスパラのソテー】
残りのお汁がまたおいしくて、がぶ飲みしたいところだったが、パンにつけていただいた。
（これもあまりお行儀のよいことではないそうだが…）

これってアンティパスト？という感じだが、
娘のオーダーした
【ウサギ肉、じゃがいも添え】

写真がうまく撮れなくて残念。
これが一番おいしかった。
夫のオーダーした
【飴の形に整えたモッツァレッラチーズとアスパラガスのパイ】

父にはプリモピアットに、この
【インゲン豆のスープパスタ】
を。

息子は、いの一番に
【鴨肉ソースのビゴリパスタ】
がいい！と言い、おいしくいただいた。

これは、ヴェネト料理の一つで、ビゴリという太くて細長いパスタ（ブカティーニのような太さだが、中は空洞ではない）に鴨挽き肉のソースが和えてあるものなのだ。

ヴェネト地方は、リゾットも有名で、
こちらは、ヴェネトの季節料理
【ホワイトアスパラのリゾット】

芯の残るような硬さのお米とアスパラの香りが最高。

どうも私は、この
【フィレ肉のグリーンペッパーソース】
が大好きで、いつもオーダーしてしまう。

ほうれん草・ピーマン・ジャガイモのソテーが添えてあるので、別に野菜料理をオーダーする必要がなかった。

子供たちが、私が写真を撮るたびに恥ずかしがってコメントをするので、どうもうまく撮れない。
主人がオーダーした豚肉料理だが、
「味見する？」と聞かれても、
もう自分のオーダーしたものを消費するのが精一杯で、断念した。

「もう腹いっぱい！」「もうだめ！」と言いつつも、
ドルチェは別腹だ、ということで、
私はこの
【ホワイトチョコレートのムース】
を。

パティシェがちゃんといるようだから、やっぱりドルチェは外せませんねぇ。

娘は、食事が始まる前から狙っていた
【ヨーグルトのムース、ラズベリーソース添え】

夫もレストランへ向かう前から、
「今日はこれを」と狙っていた
【】

息子はこれ。
なんだかよく分からなかったが、チョコレートバージョンのようだ。

すると、Mr.Ivoが更にこんなドルチェを持ってきてくれた。
チョコレートが四種類の調理法で調理されている。
左からプラリネ入り、ノッチョーラ入りのホワイトチョコレート、三番目がアーモンド入りのババロア風、一番右側がジェラート。
このジェラートが苦みばしっていてとってもおいしかった。

もうこれ以上食べられません…という感じで、
スカートもはちきれそう。
バーで、メロンのリキュールを最後のディジェスティヴをご馳走になり、レストランを後にした。

「Mr.Ivo、また来ます」

カステルフランコ・ヴェネトのこの正面の門ではなく、別の方から城壁を抜ける。

この教会の前にはたくさんの人だかり。

ジョルジョーネ展があるそうで、みんな押しかけてきていた。
私も見たかったのだが、時間がなくて断念。

これこれ。
もう今週いっぱいなんだ…

古めかしい教会の脇の小道を通って、城壁の外へ出る。

ちょっと高くなっている城壁からお堀に向かって坂を下る途中、さっきの人だかりのしていた教会が裏側から見えた。

お堀にかかる橋を渡り、城壁をぐるっと囲む車道へ。

「近いからまたくるね〜、カステルフランコ」