2015/01/18 - 2015/01/18
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タマ‐ゲラルディさん
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収穫を遅らせ、木で水分を蒸発させたぶどうを樽に詰め、ゆっくりと時間をかけて熟成させた貴腐ワイン。
ヴィチェンツァ県北部では、「絞る」という意味の動詞torcereから派生したtorcolato(トルコラート)という名の貴腐ワインが作られます。
ここブレガンツェでは、秋の収穫祭だけでなく、1月第3日曜日をトルコラート(貴腐ワイン)祭で祝います。
高速4号ミラノーヴェネツィア(ートリエステ)線のヴィチェンツァ東分岐点から高速31号線ロケッタ方面へ北上、2つ目のドェヴィッレ出口から10分ほどでブレガンツェの町中心部へ着きます。
駐車スペースが少ない町ですので、運良く空きスペースを見つけたら、すかさず『頭を突っ込んで』駐車。
日曜祝日は、市内中心部でも無料で駐車できます。
まずは広場中に甘い香りを漂わせている屋台へ。
小麦粉・卵・バターの定番材料に、特別にトルコラートを加えた生地でりんごを包んで揚げたフリテッラ(揚げドーナッツ)を売っています。
ランチセットやトルコラートの試飲には、横の屋台で食券を買います。
ランチセットは、牛肉ラグーの手打ち卵麺と赤ワイン1杯で7ユーロ。
トルコラート試飲は、1杯3.5ユーロ+1ユーロのグラス貸し料。グラスを返したときに1ユーロ戻ってきます。
パスタが出来上がるのを待つ間、赤ワインを選びます。
ヴィチェンツァ県産のマルベックやカベルネは、どれも12.5度から13度と強め。粗挽き肉と太麺のパスタに合います。
食後は少し散歩。ランチの余韻が口の中に残っていると、トルコラートの微妙な味の違いが感じにくくなるからです。
ネオゴシックのドゥオモのファサードや、広場にたくさん並んでいる屋台を見て回ります。
りんご農家の直売スタンドでは、小ぶりのゴールデンが50セント@1キロ。や…安い……。
カルネヴァレ銘菓、干しぶどうと松の実入りのフリテッラの屋台も。さっき食べたりんご入りと違い、小さなリング状の揚げ菓子は、お祭りの楽しみ。揚げたてでないと、揚げ油が生地に染み込んで次第に固くなってしまうので、今は我慢…。
かなり腰の強い生地をこねあげ、丸めて揚げている菓子職人さんたちと、祭に招待された州知事が歓談しています。
中世からセレニッシマ(ヴェネツィア共和国)で食べられてきた、ストッカフィッソ(干し鱈)の屋台も出ています。
18世紀後半からこの町の市民が年1度の楽しみにしてきた踊りや歌が、次々とステージで披露されています。
17世紀の服装の人々が広場の一方に並び始めました。
トルコラート製造業者の人々の行列が始まります。
醸造元の人々が、今年売りに出す自社製品を1本ずつ手に持ち、行進していきます。
今年の祭に出されているトルコラートはほとんどが2006年産。
この町では、子供が生まれると、子供の名をつけたその年度産のワイン瓶を保管庫にしまい、18年後成人になった時に渡す習慣があります。
18年経ったトルコラート、どんな香りがするのでしょうか…
そろそろ始めようかと、4杯分の食券を買って、試飲のテントへ。
ダンナと私、それぞれ違う醸造元の製品を選びます。
まずは香りを。
グラスの口から立ち上る、白い花、東洋の香料、かすかに梨の香り。
口に含むと、舌の上でとろける芳醇な甘さと青りんごのような酸味のバランスは、品によって全く異なります。
ぶどう果実の甘みに、木の樽、醸造菌の作り出す酸味が、長い時を過ごすうちに絡み合い、オードトワレのような香りとロイヤルゼリーのような味わいを持つこのトルコラートを作り上げます。
ヴェネツィアならどこの店でも出すデセール酒のヴィン・サントとは、どちらも甘いという点では似ていますが、決定的に違うのは、トルコラートの持つコクのある酸味と芳香。そしてアルコール度数。意外なくらいに低い、13〜13.5度です。
干しぶどうとバターをたっぷり使ったビスケットを口に含み、トルコラートと口の中で混ぜると、酒の持つ香りが突如として深みを広げるのは、うれしい驚きです。
甲乙はつけられないけれど、好き嫌いはいつもはっきりしてる私たち、お土産用の1本選定に迷いはありません。
250ml瓶でも18ユーロ。高速道路カード付きの車を貸してくれたダンナのパパとママに、お礼としてミノット社のを選びました。
1杯ずつのアルコール度は低い(=高くない)とはいえ、4杯ずつ飲んで2人ともかなりハイになってるので、車に乗る前にバルでコーヒーを2杯ずつ。
警察の飲酒取り締まりは、少なくとも高速入り口までは全くありません。
祭り帰りの車は100%飲酒運転ですが、地元住民・地場産業にとって一大事の祭に水を差すなど、ありえないのです。
冬でオフシーズンのうえに日曜なので空きまくりの高速4合線、トルコラート・ハイが続くダンナは、最左側車線を180Km/hで飛ばし続けます…
帰りも安全運転を心がけましょう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
-
りんごのフリテッラを作って売る屋台。
生のりんごを輪切りにして、次々と生地にくぐらせ、さっと揚げて出来上がり🎶 -
ブレガンツェの町の中心の広場。
ヴェネツィアのラグナ一帯からグリシニャーノまで濃い霧に覆われていたのが、うそみたい。 -
ネオゴシックのドゥオモと14世紀建造の鐘楼
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トルコラート、さぁ、どれから試飲する?
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ソムリエお勧めの1杯
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イチオシ
ファサードと鐘楼。おやつの時間まであと35分。
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デ・キリコの形而上絵画のような広場。時間感覚がちょっとずつ、後ろにずれていく錯覚に陥る。
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干しぶどうと松の実入り、ヴェネトの祭のお菓子、フリテッラ。
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醸造元の人々の行列
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広場の一角。ソットポルテゴの向こうには、小さな広場がある。
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鐘楼とテラスのある隣のパラッツォ。
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市役所。市の紋章は…3マリエ(キリストの磔刑時に御足元で仕えた3人のマリアという名の女性たち)と…ぶどう!
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