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ポーランドの首都「WARSZAWA(ワルシャワ)」のメイン・ターミナルを出ると、レゴ・ブロックを積み重ねた様な無骨な高層ビルがシャキッと迎えてくれた。<br /><br />ワルシャワ市民にも人気のない「スターリン・ビル」だった。

POLAND(ポーランド)入国物語 <WARSZAWA(ワルシャワ)でシャキッと建っているスターリン・ビル>

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1995/07/18 - 1995/07/19

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北風

北風さん

ポーランドの首都「WARSZAWA(ワルシャワ)」のメイン・ターミナルを出ると、レゴ・ブロックを積み重ねた様な無骨な高層ビルがシャキッと迎えてくれた。

ワルシャワ市民にも人気のない「スターリン・ビル」だった。

同行者
一人旅
交通手段
鉄道
  • 旅日記<br />『ワルシャワへ』<br /><br />夜中の12時、列車はもうすぐドイツ〜ポーランド国境へと差し掛かる頃だった。<br />今日の午前中、ドイツのドレスデン駅で全く英語を解さない駅員相手に悪戦苦闘して入手したチケットを取り出す。<br />右手はポケットの中でナイフを握ったままだ。<br /><br />それというのも、ポーランド行きの列車は強盗列車で、日本人旅行者の流血事件まで起きたという情報からだった。<br /><br />被害者と同じコンパートメントに一人きりというシチュエーションも緊張をあおる。<br /><br />「ガララッ」とドアを開けて映画で見たナチっぽい軍服に身を包んだマチルダさんが入ってきた。<br />金髪を肩の所でバッサリと切りそろえて、ピカピカに磨いた軍靴を打ち鳴らしす。<br />なまめかしい唇が動いた!<br />「ビッテ、シェーン!」<br /><br />・・・どうやらパスポート・コントロールみたいだが、またしても英語が通じない!<br />どうなっているんだ?ヨーロッパだろ?インドでもバリバリ通じるんだぞ!<br /><br />とりあえず、ジェスチャーだけで手続きは完了!<br />マチルダさんが退場すると、今度はポーランド人の酔っ払いが乱入してきた。<br />奥さんらしき写真を見せて、クドクドとポーランド語で何やら愚痴を言っている・(・・と、思う)<br />何処の世界でも男の愚痴は似たようなもんだ。<br /><br />ひとしきり酔っ払いが愚痴を言って去ったのと、列車がワルシャワ駅の地下に滑り込んだのは同時だったかもしれない。<br /><br />俺はなんら心の準備もできないまま、ワルシャワに降り立った。

    旅日記
    『ワルシャワへ』

    夜中の12時、列車はもうすぐドイツ〜ポーランド国境へと差し掛かる頃だった。
    今日の午前中、ドイツのドレスデン駅で全く英語を解さない駅員相手に悪戦苦闘して入手したチケットを取り出す。
    右手はポケットの中でナイフを握ったままだ。

    それというのも、ポーランド行きの列車は強盗列車で、日本人旅行者の流血事件まで起きたという情報からだった。

    被害者と同じコンパートメントに一人きりというシチュエーションも緊張をあおる。

    「ガララッ」とドアを開けて映画で見たナチっぽい軍服に身を包んだマチルダさんが入ってきた。
    金髪を肩の所でバッサリと切りそろえて、ピカピカに磨いた軍靴を打ち鳴らしす。
    なまめかしい唇が動いた!
    「ビッテ、シェーン!」

    ・・・どうやらパスポート・コントロールみたいだが、またしても英語が通じない!
    どうなっているんだ?ヨーロッパだろ?インドでもバリバリ通じるんだぞ!

    とりあえず、ジェスチャーだけで手続きは完了!
    マチルダさんが退場すると、今度はポーランド人の酔っ払いが乱入してきた。
    奥さんらしき写真を見せて、クドクドとポーランド語で何やら愚痴を言っている・(・・と、思う)
    何処の世界でも男の愚痴は似たようなもんだ。

    ひとしきり酔っ払いが愚痴を言って去ったのと、列車がワルシャワ駅の地下に滑り込んだのは同時だったかもしれない。

    俺はなんら心の準備もできないまま、ワルシャワに降り立った。

  • ポーランドの首都「WARSZAWA(ワルシャワ)」のメイン・ターミナルは、なんと地下にあった。<br /><br />列車は、まるで地下鉄のようにトンネルをくぐってホームに入ってくる。<br /><br />ホームまで繋がるエスカレーターといい、かなり近代的な駅だった。<br />

    ポーランドの首都「WARSZAWA(ワルシャワ)」のメイン・ターミナルは、なんと地下にあった。

    列車は、まるで地下鉄のようにトンネルをくぐってホームに入ってくる。

    ホームまで繋がるエスカレーターといい、かなり近代的な駅だった。

  • そして、地上ではブロック積み木で作った高層ビルそっくりの不恰好な建物がシャキッとそびえていた。<br />まるで、SFの世界だ。<br /><br />これがスターリンからプレゼントされたという「スターリン・ビル」らしい。

    そして、地上ではブロック積み木で作った高層ビルそっくりの不恰好な建物がシャキッとそびえていた。
    まるで、SFの世界だ。

    これがスターリンからプレゼントされたという「スターリン・ビル」らしい。

  • 公園でポーランド兵のセレモニーが開かれていた。<br /><br />

    公園でポーランド兵のセレモニーが開かれていた。

  • さすが、元共産主義、実にキビキビしている。

    さすが、元共産主義、実にキビキビしている。

  • ポーランドは現在、資本主義社会傾向に伴う超インフレで、デノミネーション真っ最中だった。<br /><br />新しいお金の1 zl は、古い紙幣の100 zl と同価値らしい。<br />が、しかし、市場では新旧の紙幣がごっちゃになって出回っていた。<br />俺の財布は、あっという間にわけのわからない混沌とした状態になった。<br /><br />俺は一体幾ら持っているんだろう?

    ポーランドは現在、資本主義社会傾向に伴う超インフレで、デノミネーション真っ最中だった。

    新しいお金の1 zl は、古い紙幣の100 zl と同価値らしい。
    が、しかし、市場では新旧の紙幣がごっちゃになって出回っていた。
    俺の財布は、あっという間にわけのわからない混沌とした状態になった。

    俺は一体幾ら持っているんだろう?

  • 旅日記<br />『ポーランドの列車』<br /><br />俺は鉄製の窓枠の向こうで、<br />夕陽が山の向こうに落ちていくのを、<br />板張りの内装にもたれかかりながら、<br />眺めていた。<br /><br />が、しかし、それほどノスタルジックな雰囲気に浸れてはいなかった。<br />何故なら、俺は立っていたからだ。<br /><br />アウシュビッツからの帰りの列車は超満員状態だった。<br />寝台車のように部屋を区切られた客室に空席は無く、既にこの連絡通路も鈴なりに人が座り込んでいる。<br />ワルシャワまで4時間と考えると、アウシュビッツ観光で歩き回った足がズキズキうずいてきた。<br /><br />おまけに、腹がグルグルいっている。<br />やはり、昼間にかじった黒パンとの相性が悪かったらしい。<br />

    旅日記
    『ポーランドの列車』

    俺は鉄製の窓枠の向こうで、
    夕陽が山の向こうに落ちていくのを、
    板張りの内装にもたれかかりながら、
    眺めていた。

    が、しかし、それほどノスタルジックな雰囲気に浸れてはいなかった。
    何故なら、俺は立っていたからだ。

    アウシュビッツからの帰りの列車は超満員状態だった。
    寝台車のように部屋を区切られた客室に空席は無く、既にこの連絡通路も鈴なりに人が座り込んでいる。
    ワルシャワまで4時間と考えると、アウシュビッツ観光で歩き回った足がズキズキうずいてきた。

    おまけに、腹がグルグルいっている。
    やはり、昼間にかじった黒パンとの相性が悪かったらしい。

  • トイレまでの道のりは、かなり長かった。<br />何故なら、俺同様、席にありつけなかった人々が、鈴なりに座り込んでいたからだ。<br /><br />それでも、自然の欲求に逆らう理由にはならず、とにかく車両後部のゴールを目指す。<br />やっと、トイレの近くまで来た時、目の前にアンドレ・ザ・ジャイアント並のでかい身体が立ち塞がった。<br />(正確には、奴は座っていた)<br />ただでさえ狭い通路なので、どうやっても通り抜ける事ができない。<br />おまけに、でかい頭のおかげで、その先がどうなっているかもわからなかった。<br /><br />アンドレの肩に恐る恐る手をかけようとした瞬間、このゴリラがいきなり吼えた!<br />いや、シャウトしているらしい。<br />アンドレは、仲間とトイレの前でギターを弾きながら、ロックコンサートを開いていた。<br /><br />アンドレが振り返る。<br />ゴリラ並の身体の上には、まだ幼い高校生ぐらいの笑顔が乗っていた。<br />人懐っこい笑い顔で、俺に皆でラッパのみしていた、酒を突き出す。<br />どうやら、この状況で、ゴールに近づく為には、この酒を飲む必要があるようだ。<br /><br />受け取ったボトルを見ると、ウォッカと書いてあった。<br />アルコール度40度!<br /><br />・・さすが、アル中のメッカ、東欧。高校生が水のように飲んでいた酒がウォッカとは!

    トイレまでの道のりは、かなり長かった。
    何故なら、俺同様、席にありつけなかった人々が、鈴なりに座り込んでいたからだ。

    それでも、自然の欲求に逆らう理由にはならず、とにかく車両後部のゴールを目指す。
    やっと、トイレの近くまで来た時、目の前にアンドレ・ザ・ジャイアント並のでかい身体が立ち塞がった。
    (正確には、奴は座っていた)
    ただでさえ狭い通路なので、どうやっても通り抜ける事ができない。
    おまけに、でかい頭のおかげで、その先がどうなっているかもわからなかった。

    アンドレの肩に恐る恐る手をかけようとした瞬間、このゴリラがいきなり吼えた!
    いや、シャウトしているらしい。
    アンドレは、仲間とトイレの前でギターを弾きながら、ロックコンサートを開いていた。

    アンドレが振り返る。
    ゴリラ並の身体の上には、まだ幼い高校生ぐらいの笑顔が乗っていた。
    人懐っこい笑い顔で、俺に皆でラッパのみしていた、酒を突き出す。
    どうやら、この状況で、ゴールに近づく為には、この酒を飲む必要があるようだ。

    受け取ったボトルを見ると、ウォッカと書いてあった。
    アルコール度40度!

    ・・さすが、アル中のメッカ、東欧。高校生が水のように飲んでいた酒がウォッカとは!

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