カスバ街道周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
サハラ砂漠を見るには、モロッコの中南部に横たわるアトラス山脈を越えなければならない。山脈の向こうにあるワルザザードの街がまずは目標になる。<br />マラケシュを出てクルマが飛ばしはじめた。7人中4人がオランダ人、必然的にオランダ語がにぎやかになる。<br />ランドクルーザーの最後列には、自分とフランス人夫婦。<br />このフランス人たち、夫婦の間ですら一言もしゃべらない。。。ある種の驚き。。。<br />しばらくすると、大地が乾きはじめ、山を登り始める。<br />アハマッド君が「標高1400m」という所で、いったん休憩。見晴らしが良い!他のツアーバス等もどんどん止まって休憩している。<br /><br /><br /><br />オランダ人のルネと会話を交わす。キャノン製の一眼レフを構えた彼はかなりの日本びいきらしい、特に大相撲が好きだとか。朝青龍のモンゴル帰国騒動はよく 知っていた。最近の麻薬騒動は知らないようだった。(※もちろん2008年の情報です) ヨーロッパで相撲を見られるのか?と聞くと、 StarSportsだったかでちゃんと相撲の放送もしてい るんだって! これにはびっくり。<br /><br />再び山脈越えを始めたクルマは、何度か見どころで停車しつつ、割とあっけなく峠をこえたようだ。<br /><br /><br /><br />ワルザザードが近いのか・・そう思った時、クルマはいきなり舗装道路を外れて左に曲がった。アイト・ベン・ハッドゥまで6km、そうか、昼食前にカスバを見せる んだな・・・それは良いが、道なき道とよぶにふさわしい、すごい岩と砂利の道を行く。笑っちゃうものすごい揺れ。ワタシにパリダカはムリです。。<br /><br />カスバは、本当にアラブ(あるいはベルベル?)の城砦らしいたたずまいだった。手前に川が流れている(てか水がないけど)、これは時に天然の壕になったのだろう。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />カスバ内に入る。<br /><br /><br /><br />カスバには人が住んでおり、ロバもいれば、やっぱり客引きっぽく声をかけられるのだが、アタマにターバンのように布を巻いた一人に日本語で話しかけられた。<br />ものすごく日本語がうまい。<br />「日本語がうまいね!?」<br />「そう、日本に6年間住んでいたから、土浦ね、霞ヶ浦の」<br />えーっ、マジかよ!?<br />「奥さんは日本人」<br />「へぇ〜!奥さんはどうしてるの?」<br />「今ラマダンだから、それが終わったら帰ってくる」<br />「ふーん・・・」<br />・・・本当に日本人の奥さんが「いま」いるんだか、ワタシはここに至っても疑い深いのだが、ハッサンというあの男の日本語の流暢さは、タダモノではない。それも土浦とか霞ヶ浦という地名が出てくる事自体、日本に6年いたということを裏付けるには十分だろう。<br />結局、彼のうますぎる日本語につられて、トゥアレグ族が砂漠で使うとかいう青い布を160ディルハム(2400円)で買うはめになった。今思えば、なんで値切らなかったんだか・・・とはいえ、マラケシュの「おっぱっぴー」な客引きより気分がよかった。<br /><br />もしモロッコで、アイト・ベン・ハッドゥに行く人がいたら、ハッサンという男がいるか、訊ねてみたら如何でしょう?<br /><br />(つづく)<br /><br /><br /><br /><br /><br />閑話休題。<br />トゥアレグ族は有名なベルベル系遊牧民。その「ベルベル人」は、ギリシャ語の「バルバロイ」、「言葉が分からない人」と言われる。<br />一時期お騒がせした(最近復帰?)沢尻エリカは、フランス人の母を持つハーフということになっておりますが、Wikiでベルベル人をひいたら、沢尻エリカの母「澤尻リラ」はベルベル人と紹介されております。<br /><br /><br />〜なるほどねぇ・・・<br />ま、個人的にはどーでもいいんですがね。

【旅行記復刻版】2008・モロッコからイベリア半島へ巡る旅(4)アトラス越えの巻

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2008/09 - 2008/09

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okura

okuraさん

サハラ砂漠を見るには、モロッコの中南部に横たわるアトラス山脈を越えなければならない。山脈の向こうにあるワルザザードの街がまずは目標になる。
マラケシュを出てクルマが飛ばしはじめた。7人中4人がオランダ人、必然的にオランダ語がにぎやかになる。
ランドクルーザーの最後列には、自分とフランス人夫婦。
このフランス人たち、夫婦の間ですら一言もしゃべらない。。。ある種の驚き。。。
しばらくすると、大地が乾きはじめ、山を登り始める。
アハマッド君が「標高1400m」という所で、いったん休憩。見晴らしが良い!他のツアーバス等もどんどん止まって休憩している。



オランダ人のルネと会話を交わす。キャノン製の一眼レフを構えた彼はかなりの日本びいきらしい、特に大相撲が好きだとか。朝青龍のモンゴル帰国騒動はよく 知っていた。最近の麻薬騒動は知らないようだった。(※もちろん2008年の情報です) ヨーロッパで相撲を見られるのか?と聞くと、 StarSportsだったかでちゃんと相撲の放送もしてい るんだって! これにはびっくり。

再び山脈越えを始めたクルマは、何度か見どころで停車しつつ、割とあっけなく峠をこえたようだ。



ワルザザードが近いのか・・そう思った時、クルマはいきなり舗装道路を外れて左に曲がった。アイト・ベン・ハッドゥまで6km、そうか、昼食前にカスバを見せる んだな・・・それは良いが、道なき道とよぶにふさわしい、すごい岩と砂利の道を行く。笑っちゃうものすごい揺れ。ワタシにパリダカはムリです。。

カスバは、本当にアラブ(あるいはベルベル?)の城砦らしいたたずまいだった。手前に川が流れている(てか水がないけど)、これは時に天然の壕になったのだろう。







カスバ内に入る。



カスバには人が住んでおり、ロバもいれば、やっぱり客引きっぽく声をかけられるのだが、アタマにターバンのように布を巻いた一人に日本語で話しかけられた。
ものすごく日本語がうまい。
「日本語がうまいね!?」
「そう、日本に6年間住んでいたから、土浦ね、霞ヶ浦の」
えーっ、マジかよ!?
「奥さんは日本人」
「へぇ〜!奥さんはどうしてるの?」
「今ラマダンだから、それが終わったら帰ってくる」
「ふーん・・・」
・・・本当に日本人の奥さんが「いま」いるんだか、ワタシはここに至っても疑い深いのだが、ハッサンというあの男の日本語の流暢さは、タダモノではない。それも土浦とか霞ヶ浦という地名が出てくる事自体、日本に6年いたということを裏付けるには十分だろう。
結局、彼のうますぎる日本語につられて、トゥアレグ族が砂漠で使うとかいう青い布を160ディルハム(2400円)で買うはめになった。今思えば、なんで値切らなかったんだか・・・とはいえ、マラケシュの「おっぱっぴー」な客引きより気分がよかった。

もしモロッコで、アイト・ベン・ハッドゥに行く人がいたら、ハッサンという男がいるか、訊ねてみたら如何でしょう?

(つづく)





閑話休題。
トゥアレグ族は有名なベルベル系遊牧民。その「ベルベル人」は、ギリシャ語の「バルバロイ」、「言葉が分からない人」と言われる。
一時期お騒がせした(最近復帰?)沢尻エリカは、フランス人の母を持つハーフということになっておりますが、Wikiでベルベル人をひいたら、沢尻エリカの母「澤尻リラ」はベルベル人と紹介されております。


〜なるほどねぇ・・・
ま、個人的にはどーでもいいんですがね。

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  • カスバは、本当にアラブ(あるいはベルベル?)の城砦らしいたたずまいだった。手前に川が流れている(てか水がないけど)、これは時に天然の壕になったのだろう。

    カスバは、本当にアラブ(あるいはベルベル?)の城砦らしいたたずまいだった。手前に川が流れている(てか水がないけど)、これは時に天然の壕になったのだろう。

  • カスバ内から。

    カスバ内から。

  • 空が青いです

    空が青いです

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