2000/05/10 - 2000/05/10
115位(同エリア254件中)
北風さん
サバンナが広がる野生の王国の南端に拡大する巨大都市、有名なクルーガー金貨を産する世界の金市場を左右する程の産金国、地理の教科書ではおなじみの喜望峰、そして非常に豊かなイメージとともに、アパルトヘイトで虐げられた黒人が現在暴れまわる超HOTシティ!
「南アフリカ共和国」、世界を旅する長期旅行者の間では、あまりにも有名な国だった。
特にその首都「ヨハネスブルグ」は、ここの大通りを無事に歩く事は、サバンナでライオンの前を横切る事より難しいとの評判!
そのひどさは、この国の日本大使館員が空港で「宿泊するなら隣のプレトリアにして下さい!」とビラを巻くほどらしい。
今回参加したツアーはただ町に住む人々の家を訪れるだけ。
ただし、その家がこの犯罪都市の中心地のアパルトヘイトで虐げられた方々の住む「マッチ箱の家」と呼ばれる場所だった。
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- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
-
旅日記
「街を訪ねるツアー」
市内からローカルバスで40分、他の所なら当然地図を片手に自力で観光する場所だった。
が、しかし、その場所が世界一ホットな犯罪多発国の中心地ヨハネスブルグの中でも、更に危険区域に指定されているなら話は別だ。
危険区域の名前は「ソウェト地区」。ここは、アパルトヘイトの中で虐げられた黒人の居住区でもある。
ツアーバスは、朝一番に安宿の前に止まっているパトカーの横に滑り込んできた。
比較的安全と言われる場所に安宿を探したはずなのだが、朝が来るとオーナーのBMWがスクラップ同然の姿で玄関前に飾られていたのが発端だ。
警官に事情説明しているオーナーを置き去りにして、ツアーバスは発車!
あっと言う間にヨハネスブルグのメインストリートをバスは走る。高層ビルの立ち並ぶ非常に近代的な場所なのだが人影は少なかった。
コンビニの売り上げを運ぶのに、現金輸送車とマシンガンで武装したガードマンが立ち並ぶ所なんか、確かにあまりいい職場環境じゃないかもしれない。
街外れまで来ると、ドライバーがいろいろな注意を与え始める。
「あそこの2本の木からがソウェト地区です。私はあそこの出身ですから、私の周りにいる限り危険はありません。まとまって行動してください」
・・以前、ケニヤでサファリツアーに参加した時と同じ台詞だった。 -
ソゥェト地区に入ると街並が一変した。
街角の塀にはこの地区の危険性を物語るペイントが色鮮やかに道路を飾っている。
「No Knives(ナイフ持ち込み不可)」
「No Guns(銃使用不可)」
「No Neck ・・(首絞めするな?)」 -
街角のペイントでは、あちこちにつるっぱげの加藤茶みたいな人物が描かれていた。
どうやら、「無抵抗主義」で有名なインドのガンジーらしい。
ガンジーは、この国に留学して思想を固めたとの事。
「無抵抗主義」・・うーん、この場所で一人になったら、それは身包みはがされる事を意味するのでは? -
だだっ広い駐車場には、その端っこにポツンとトレーラーが放置?されていた。
が、しかし、中に人がいる気配がする。
・・散髪屋だった。 -
「ここがソウェト地区の中心です」と、ガイドが指差した所は、ゴミが散乱する3差路だった。
どう見ても、ゴミの廃棄所にしか見えないが、その奥の建物は郵便局との事。 -
ゴミで飾られた道路に並べられた檻の中では、鶏が力の限り泣き叫んでいる。
・・・どうやら、鶏肉屋らしい。 -
旅日記
「マッチ箱の家々」
ゴミの集積場の様な郵便局前から、ツアーは低い柵で囲われた入り組んだ路地に入っていった。
一歩進む毎に文化レベルが落ちていく気がする。
周りの風景は写真で見た戦後の日本のバラック小屋にそっくりだ。 -
トタン屋根に廃材を貼り付けたような、建物の前でガイドがニッコリと笑いながら話し出す。
「お腹のすいた方はいませんか?」
建物の看板には、「Fast Food」と書かれていた。 -
「お腹がいっぱいなら、飲み物はあそこのスーパーで」
と、指差された先は・・ -
旅日記
「マッチ箱の中身」
「マッチ箱の家」とは、アパルトヘイトの人種差別で虐げられてきた黒人達のマイ・ホームを指す言葉だった。
水も電気もない小さくて狭いブリキの家は、現在でも多くの人間が住んでいる。
ここから半時間も行けば、クーラーの効いたオフィス街が出現するこの街では、確かにすごいギャップがある光景だ。
が、しかし、この光景に新鮮味が湧かないのはどうしてだろう?
俺はこれ以下の生活を国全体でやっている所を、いくらでも見てきた気がするからか? -
ガイドの後ろをゾロゾロとついていく俺達の背後には、これまたワラワラと子供達がひっついて来た。
ガイドが
「このツアー代金は、この街の生活を改善される為にも使われます。とりあえず、上下水道をどうにかしなければ1」
と、独り言をつぶやいた。
・・「人が人を観るツアー」にある種の違和感を感じていた心が少し軽くなった気がした。
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