2006/10/20 - 2006/10/20
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さすらいおじさんさん
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「自転車泥棒」は1948年製作、ヴィットリオ・デ・シーカ監督(1901−1974年)のイタリア映画を代表する名作だ。製作された1948年はイタリアも日本と同様に第2次世界大戦に敗戦し、国民全体が貧困の中で何とか生きようとしていた時代。2年間失業中のアントニオ・リッチは妻のベッドシーツを質草にするかわりに自転車を質屋から出してようやくポスター貼りの仕事を得た。だが仕事中に一瞬のスキをつかれて大切な自転車を盗まれてしまう。アントニオは必死に自転車泥棒を追いかけたがトンネルで見失ってしまう。警察も相手にしてくれない。だが生活がかかるアントニオは諦める訳にはゆかず息子のブルーノを連れて泥棒市を回り、犯人と思しき男を追及するが実らない。思い余ったアントニオはサッカー場近くで自転車を盗んでしまうがすぐに捕まりサッカー見物帰りの人達から子供の前で袋だたきに遭う。何とか許してもらったアントニオは恥ずかしさとさらなる絶望感に涙を禁じえない。息子のブルーノは父が精一杯努力したにもかかわらず報われず、大衆から蔑まされた様を一部始終見ていた。子供の前で自転車泥棒になってしまったことへの恥ずかしさと絶望感に沈みきった父の心情を悟った6歳の息子、ブルーノは優しく父の手を握ってくれた。父を決して軽蔑することなく父の生き様を息子が解っている、父にとってこれ以上の励ましは無いだろう。父と息子は2人で手をつないで重い足取りで去る。これがラストシーンの悲しいストーリーだ。この映画が不朽の名作になったのは、敗戦で国民全体が絶望の淵に立たされ、世の中が殺伐とした時代でも、変わることの無い父と息子のきずなが万人の心を打つからだと思う。この映画についてはNHKの大河ドラマなどで著名な脚本家の竹山洋(たけやま よう1946年− )氏がNHKの「世界わが心の旅=ローマ〜父の面影」で1997年に紹介された。ご自身の父との思い出と重ね合わせて「自転車泥棒」のロケ地を回り、父との思い出を回想する、という内容だったが、私の心にも深く刻み込まれていた。
そして、いつか「自転車泥棒」のロケ地を回りたいと思っていた私にとってロケ地訪問が今回のローマ滞在の目的になっていた。
10月20日はアントニオが泥棒を見失ったクイリナーレの丘のトンネル、かつて自転車などの盗品の市があって現在も自転車屋が並ぶポルタ・ポルテーゼの市、アントニオとブルーノが絶望の淵で歩いたテレヴェ河岸とパラティーノ橋、アントニオが自転車を盗み、すぐに捕らえられたフラミーニオ・サッカースタジアム周辺を映画のシーンを思い浮かべながら歩いた。イタリアで驚くことは撮影から60年近く経つというのにパラティーノ橋から見る光景などほとんど変わっていないことだ。ローマのロケ地めぐりは私にとっても「世界わが心の旅」になったことが忘れられない思い出だ。
関連旅行記−欧州・バックパッカーの旅【40】 イタリアのローマで「自転車泥棒」のロケ地を訪問−http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10115232/
(写真は自転車泥棒に逃げられたトンネル周辺の光景)
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クイリナーレの丘のトンネル近くの光景。
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アントニオが泥棒を見失ったクイリナーレの丘のトンネル周辺の光景。
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アントニオが泥棒を見失ったクイリナーレの丘のトンネル周辺の光景。
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アントニオが自動車に乗せてもらって犯人を追いかけてトンネルまで来たシーン。
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アントニオが泥棒を見失ったクイリナーレの丘のトンネル周辺の光景。
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アントニオが犯人と思って捕まえたが間違いだったトンネルの内部。
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アントニオが追いかけた男が人違いと解ったトンネルのシーン。
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アントニオが泥棒を見失ったクイリナーレの丘のトンネル周辺の光景。
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トンネルの上、クイリナーレの丘の公園の光景。
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トンネルを抜けた反対側の光景。
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トンネルにもある、イタリアらしい彫刻。
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トンネルを抜けた反対側の光景。
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トンネルにもある、イタリアらしい彫刻。
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父アントニオが息子ブルーノに絶望の中で「ピザを食うか」と言ったテヴェレ川沿いの歩道のシーン。ブルーノは嬉しそうにうなずいた。
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父アントニオが息子ブルーノに絶望の中で「ピザを食うか」と言ったテヴェレ川周辺の光景。
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父アントニオが息子ブルーノに絶望の中で「ピザを食うか」と言ったテヴェレ川周辺の光景。
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「自転車泥棒」のロケに使われたパラティーノ橋の説明板。
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パラティーノ橋の光景。
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「自転車泥棒」のロケに使われたパラティーノ橋周辺の光景。
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パラティーノ橋周辺の光景。
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「自転車泥棒」のロケに使われたパラティーノ橋周辺の光景。
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パラティーノ橋周辺の光景。
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パラティーノ橋周辺の光景。撮影された1948年から60年近くになるので街路樹が大きくなっているが、映画のシーンと比べて、橋やバックのサンタ・マリア・インコスメティン教会(真実の口の教会)の塔周辺の光景は変わっていない。
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父と息子がパラティーノ橋で老人を見つめるシーン。バックは変わっていない。
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「自転車泥棒」のロケに使われたパラティーノ橋周辺の光景。
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パラティーノ橋のシーン。撮影された1948年から60年近くになるので街路樹が大きくなっているが、橋やバックのサンタ・マリア・インコスメティン教会(真実の口の教会)の塔周辺の光景は変わっていない。
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「自転車泥棒」のロケに使われたパラティーノ橋周辺の光景。
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テヴェレ川周辺の光景。
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テヴェレ川周辺の光景。
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テヴェレ川周辺の光景。
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「自転車泥棒」のロケに使われたパラティーノ橋周辺の光景。
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「自転車泥棒」のロケに使われたパラティーノ橋周辺の光景。
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父と息子が泥棒を探しに来た、泥棒市があったポルテーゼ門周辺の光景。
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泥棒市があったポルテーゼ門周辺のシーン。
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父と息子が泥棒を探しに来た、泥棒市があったポルテーゼ門周辺の光景。
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父と息子が盗品自転車を探したポルタ・ポルテーゼの蚤の市。今も自転車店が並んでいる。
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父と息子が盗品自転車を探したポルタ・ポルテーゼの蚤の市。以前より盗品の自転車を扱っていたそうで、今も自転車店が並んでいる。
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父と息子が盗品自転車を探したポルタ・ポルテーゼの蚤の市。今も自転車店が並んでいる。
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父と息子が盗品自転車を探したポルタ・ポルテーゼの蚤の市。今も自転車店が並んでいる。
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アントニオが自転車を盗んで捕らえられたサッカー場周辺の光景。
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アントニオが自転車を盗んで捕らえられたサッカー場周辺の光景。
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アントニオが自転車を盗んで、すぐに捕まえられたサッカー場近くのシーン。
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アントニオが自転車を盗んで捕らえられたサッカー場周辺と現在のサッカー場。
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アントニオが自転車を盗んで、すぐに捕まえられたサッカー場近くのシーン。
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アントニオが自転車を盗んで捕らえられたサッカー場周辺の光景。
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アントニオが自転車を盗んで捕らえられたサッカー場周辺の光景。
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映画に登場するサッカー場。現在のサッカー場は1960年のローマオリンピックの時に建て替えられたそうだ。
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アントニオが自転車を盗んで捕らえられたサッカー場周辺の光景。
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息子ブルーノが父アントニオの手を優しく握るラストシーン。
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アントニオが自転車を盗んですぐに捕まったフラミーニオ・サッカースタジアム前にはドーム競技場ができていた。
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フラミーニオ・サッカースタジアム前ではイタリアの映画フェスティバルを開催していた。映画祭スタッフに「自転車泥棒」のロケポイントを教えてもらった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- たぽじいさん 2013/07/31 14:44:21
- ご無沙汰しております
- さすらいおじさんさん
ご無沙汰しております、「たぽじい」と申します、お忘れの事と存じますが。
旅行記に訪問させていただいて、さすらいおじさんさんの旺盛な旅行と旅行記に頭がさがりました。
さて、「自転車泥棒」のトンネルですが、実は初海外のイタリアツアーの時、ローマで自分達の観光バスを待っていたのがこのトンネルでした。その時は映画は観ていても記憶になく、「イタリア狂」になって帰国して、たまたまBSで「自転車泥棒」をみていて、「あっ、あのトンネルだ!!」と気付いた次第です。
あんな昔の街並がそく残っていることに感銘を受けました。もっとも2000年もの前の建造物が残っている街ですから、日本と比較するのが間違いですが。
また、じっくりと拝読させていただきます。そして参考にさせていただいて、また、旅に出ようと思っております。
- さすらいおじさんさん からの返信 2013/07/31 20:49:41
- RE: ご無沙汰しております
- たぽじいさん
訪問、コメント、またたくさんの投票をありがとうございます。
「自転車泥棒」のトンネル、たぽじいさんもごらんになっていたのですね。
私も映画「自転車泥棒」に感動し、父親が自転車を盗まれトンネルに逃げ込まれてしまった悲しいシーン、ぜひトンネルを歩いて通りたいものだと思っていました。
ローマでは「自転車泥棒」と「ローマの休日」のロケ場所を数箇所見ることができましたが、たぽじいさんがおっしゃるとおり2000年もの前の建造物が残っている街ですから映画が撮られた60年前くらいの建物がたくさん残っているのは当然かもしれませんね。
「イタリア狂」になられたとのこと、私も、「ローマ狂」かも知れません。
どうぞ楽しい旅をなさってください。
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