2010/01/01 - 2010/01/01
39位(同エリア64件中)
シュンスケさん
- シュンスケさんTOP
- 旅行記43冊
- クチコミ2件
- Q&A回答1件
- 59,600アクセス
- フォロワー13人
新年明けましておめでとうございます。昨夜は興奮したのかあまり寝つけずまどろんで1:50に目が覚めた。
夜からザアザアと雨が降り始め、案の定目を覚ました後も雨は止んでおらず一気に気分が重くなる。雨の中登るのはやっぱりいやなもんだ。
雨の音を聞いてさらに重くなったまぶたを冷たい水で洗っていたら、昨日一緒に写真を撮ったスーザンが「Happy New Year!」と一言。そうか、寝ている間に年が明けたんだ。外に出てみると思ったより寒くない。というか、12,3℃くらいあってこの標高にしてはかなり暑い。
なんかあまり食欲もなくて、とりあえずお腹に詰め込めるだけ詰め込んで、シャツにゴアテックス一枚の格好で2時40分にいざ出発!
■この日の費用
キナバル山1泊2日ツアー:NCT自然と文化の旅/1,100RM
ポーリン温泉宿泊:NCT自然と文化の旅/330RM
代理店手数料:30RM
※旅行代理店:NCT自然と文化の旅
http://www.nctravel.co.jp/Kinabalu/
■持ち物(最低これだけあれば問題ない)
ザック:キナバル公園に預けられるのでサブバックでもいい
雨具:年間通じて必須、ゴアテックスがいい
ヘッドライト:夜中にアタックするので手持ちはダメ
手袋:3,000m超えると風が強いので必須
靴:岩場が多いのでスニーカーはやめたほうが無難
防寒具:頂上で待つのは寒い。インナーダウンがベスト。
・ラバンラタに泊まるなら寝袋はなくていい
・水は山小屋でも買えるけれどなくなることがあるので2リットルほどあるといい
■登山行程:6km/高低差1,400m、荷物たくさんなのでゆっくり
≪初日≫
10:00 キナバル公園ティンポン・ゲート発(1,866m)
15:30 ラバンラタ・ゲストハウス着(3,280m)
≪二日目≫
2:30 ラバンラタ・ゲストハウス発(3,280m)
5:10 Low's Peak登頂(4,096m)
6:30 下山開始
8:10 ラバンラタ・ゲストハウス着
10:00 ラバンラタ・ゲストハウス発
13:00 キナバル公園ティンポン・ゲート着
16:30 ポーリン温泉着
【全日程】
□12/28 ZH9579 南寧 20:20 → 広州 21:20
□12/29 AK6401 マカオ 20:40 → コタキナバル 23:30
□12/30 コタキナバルでダイビング
□12/31 キナバル山登山、ラバンラタ山小屋泊
■1/1 山頂で初日の出を拝んで下山、ポーリン温泉泊
□1/2 ポーリン温泉 → コタキナバル
□1/3 AK6412 コタキナバル 9:25 → シンセン 12:20
MF8359 シンセン 18:40 → 南寧 19:40
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー
PR
-
出発して一時間半くらいは昨日と同じような段差が40〜50cmくらいものある階段の道が続く。かなり荷物を山小屋に置いてきたので、身体は軽くて快調そのもの。ちょっと汗をかいたら気分の重さも一気に吹き飛んでいった。
山小屋で意気投合したJちゃん一行と合流してテンション高くなる。やっべ、雨でコンディション最悪なのに楽しくなってきた。 -
40分過ぎで7kmポイント通過。最初は人が多くて進みづらかったけれど、なかなかいいペースになってきた。
-
途中、3,700mすぎでチェックポイントを通過。係員のお兄ちゃんもニューイヤーモードでハイテンション。
-
3,700mを過ぎるとあとはずっと岩場が続く。ロープがあるので登りやすい。でもスニーカーで来て雨が降っていたらこれ滑る。ちょっと怖いなあ。
-
3800m!あと道のり1km、標高300m!
-
出発から2時間が過ぎた4時半頃、雨が止みふっと月が顔を出した。雨で濡れた岩肌が満月の光に照らされる様子はなまめかしい美しさだった。写真でうまく伝わらないのが残念でしかたない。
-
僕の歩調は快調そのもの。空気の薄さも全然感じず、むしろ昨日よりも呼吸は楽なくらい。自分のペースを守っていけるのが大きいね。
-
5時30分。3,280mのラバンラタから3時間近くかけて4,095mのLow's Peakに到着。かなりゆっくりだったたけど、ちょうど明るくなり始めた頃に到着できて寒い思いをせずにすみそうだ。月明かりに照らされた青の世界、はっと息をのむような美しさだった。
-
徐々に徐々に東の空が明るくなりはじめ、青一色だった世界に赤い色がさし始めてくる。この青と赤の色のせめぎ合いの時間、この世の中で一番美しい瞬間だと思う。でもこの日は東の方面におっきな雲があったのが残念。
-
さすがに頂上は風が強くてダウンを着込んでもかなり寒い。10分もいると凍えてくる…と振り返ったらこんなツワモノも。オージーのクリフ。タンクトップってアンタ、寒くないんかい。
-
前6時、日の出の時間になっても東の方角の厚い雲はとれず、残念ながら頂上からの初日の出は拝むことはできなかった。それでも新年のご来光の瞬間をこの絶景とともに過ごすことができて幸せ。
頂上で一緒になったJちゃんがRicohのGRIIIを持っていたのだけど、同じ景色を撮ったのに色の表現がすごい。まるでフジのリバーサルフィルム、ベルビアを見ているようだ。D90、完敗だよ。 -
一緒に登ったSJ、そして途中から意気投合したメンバー6人で記念撮影。標高で2,000m分登るって大変だし、雨も降ったし、なかなか太陽でなかったし、結構条件に恵まれなかった。だけどこの瞬間でこれまでの苦労がひとっとび。やっぱり登山はこの瞬間を味わうためにあるんだよね。
-
明るくなってきたけれど、東の空から南にかけて厚く雲がかかっている。雲海がすごいぜ。この色はもちろんJちゃんのGRIII。
-
西の空は晴れているんだけどなあ。まんまるな月がきれいだ。
-
なんと!初日の出と満月が同じ日だったたとは。
-
このくらいの高さから見ると、月を見下ろしているような感覚を覚える。
-
さて、登頂を果たしたものの相変わらず東の空は厚い雲に覆われたまま。6時30分、なかなか出てこない太陽にしびれをきらし、頂上でのご来光を諦め下山を開始。
-
ごつごつした岩肌の山、そして一面に広がる雲海が有無を言わせぬ景色をつくりだしているなあ。
-
うしろにぴょこんと飛び出たLow's Peakを名残惜しそうに振り返る一行。またいつか来たいね。
-
Low's Peakを下から見上げてみる。最後のこの登りが結構きつかった。
-
ここからふもとの公園本部まで2,300mを一気に下ることになる。まるで雲の中に下りていくような感じ。
-
。「いやーそれにしてもこの岩、すごいね。キャッチボールでも何でもできそうだね」氷河期に氷河が削りだしたとのこの岩盤を見てそんなことをつぶやく我々。とは言えグローブもボールもないので、とりあえず寝転んでみた。
-
それにしても平べったいよね。ほら、扇もできちゃった。
-
綱引きもできる。※このロープは登山用なので綱引き用ではありません。
-
垂直の岩壁もよじ登ってみた(ウソ)。Jちゃん、もう少しうまくやろうぜ。それじゃ腕立て伏せにしか見えないよ…
-
元旦早々からそんなおバカなことをしている我々を祝福するかのように陽が射してきた。一気に世界が暖かく、そして明るくなる。
-
しばらく下っていくと、ようやく岩と岩との間から草が顔をのぞかているあたりにたどり着いた。明るい下りは、えー!こんな道来る時に通ったっけ?の連続。登り下りの違いはあるにせよ、暗い間に通ると道はほんとによく分からない。
-
それにしても絶景だなあ。
-
こんな道を登っていったのか。
-
帰りはみんな足取りが軽い。
-
キナバル山のガイドはみんな地元の人、老若男女いろんな人が狩り出されている。僕らのガイドモハイニンは地元で農業やっているおっちゃん。彼女も近くの村のおねーちゃん
でもみんなすごいスピードで登って降りていく。すごいなあ。 -
ラバンラタの近くまで来たら、またガスの中に入ってしまった。
-
8時過ぎにラバンラタゲストハウスに到着して、朝食をいただく。そしてすぐさま荷物をまとめふもとに向けて出発。
このラバンラタから公園本部までの6kmの道のりが遠かった。途中から雨は本降りになりこんなありさま。ガイドのみんなも疲労が隠せないね。結局4時間近くかけてヘロヘロになりながら登山道の入り口まで戻ってきた。両膝ガクガク、太ももピクピク。年ですな。 -
公園本部でお昼を食べて丸一日ガイドをしてくれたモハイニンとお別れをする。その後、ツアーの手配した車で一路ポーリン温泉へ。
シャワーを浴びて泥のように眠る。ちゃんと途中で中国産湿布を買って筋肉痛に備えるのも忘れてないよー
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
34