2009/07/03 - 2009/07/04
281位(同エリア558件中)
putaさん
ソレントからレンタカーでマテーラ経由でアルベロベッロへドライブしました。
これまでのリゾートから素朴なイタリアを体感する南イタリアへ。
風景は本当にのんびりしています。
イタリアの運転マナーは悪いと聞いていましたが、都市部以外は日本より快適です。
なんといっても、信号がない!街中はロータリーが多いですね。
ソレントで車を借りて、アルベロベッロまで信号は2個しかありませんでした!!
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 レンタカー
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サレルノからマテーラを経由してアルベロベッロへ向かいます。
ここから我々を運んでくれるのはこのランチア・イプシロン。
ヨーロッパ標準のディーゼル&MT車。
ヨーロッパでは燃費が良くCO2排出量の少ないディーゼルが標準なんですね。
ディーゼルはトルクが大きいので発進に強く、細かい路地や坂道の多いヨーロッパの街中には向いていると思います。
ただ、MTは日本人としては苦手な人が多いのではないでしょうか?
たぶん世界的に見てもAT車が主流なのはアメリカと日本くらいなんでしょうね。
私は元々MT乗りなので特に苦労は感じませんでしたが、
シフトレバーが右というのは初めは違和感ありましたね。
ウィンカーと間違えてワイパー作動というお約束も。 -
サレルノの街を抜けて、海沿いのSS145号線をナポリ方面へ。
サレルノ市街が一方通行だったのでちょっと回り道をしなければならず、地図と格闘していたのと、運転に慣れるまでは写真が撮れず・・・。
やっと撮れたここはポンペイ手前です。
地図は旅行出発前に、Googleの地図をソレントからアルベロベッロまで全てコピーし、交差点要所にはストリートビューの画像貼り付け済み。
お手製ながら完璧なルートマップです。
欲しい人いたらあげますよ〜。(記載事項免責でね) -
ポンペイからアウトストラーダA3号線に乗ります。
イタリア人は全員F1ドライバーになれる。という噂から、
みんな早いんだろうなーと思いきや、意外と大人しい。
大体110km巡航です。
後方からハイビームで爆走してくるのはBMWやベンツとレクサスぐらい。
日本の高速とあんまり変わらないです。
工事で所々渋滞しているのも一緒。 -
サレルノを過ぎ、アウトストラーダA3号から国道E847号線へ。
アウトストラーダと同じ快適な道が続きますが、
景色もいよいよのんびりしてきます。
だんだん山が迫ってきました。 -
さっきまで青空だったのに、突然のスコール。
ワイパーが役に立たない位のすごい雨です。 -
5分程度でスコールを抜けるとこの青空。
うーん、爽快! -
マテーラへ向けてアッピア街道SS7号線に入ります。
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アッピア街道からの眺め。
写真奥がサレルノ方面。左の山裾沿いにE847号線が走っています。 -
マテーラ着!ソレントから高速を大体130?/h位で走って約4時間。
時間の都合で街中には入らず、有名な展望台から眺めます。
古い住居跡の上に広がる新しい町。
不思議な眺めです。 -
住居群はこの深い渓谷沿いにあります。
手前側にも穴が点在しており、古くはこの谷を中心に町が広がっていたんだろうなぁ〜。と思いました。 -
マテーラの展望台入口。
帰りに撮った写真なので、展望台は後ろ側。前の道路がSS7です。
この入り口はSS7でマテーラの街を抜けた後、畑の中にあります。門のような壁が目印ですよ。 -
バジリカータの広大な大地。
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SP23という県道(州道?)みたいな道を経由してSS100号線へ。
まっすぐな道が丘陵を貫いていきます。 -
バーリ県に入りました。
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牧場が点在しています。
美味しいチーズができるんだろうな〜。 -
SP237,SP239号線と走っていくと畑の中に白くてとんがり屋根の建物がちらほら見えてきます。
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マテーラから約1時間半でアルベロベッロに到着です。
ホテルに荷物を置いたら早速散歩に出かけましょう〜。 -
いきなりこんな風景が。
トゥルッリとチンクチェント。
簾の奥からは談笑する声が・・。
そう。
ここは世界遺産である前に、人々が生活する町なんですね。
いきなりはっとさせられました。 -
花の鮮やかさが映える町です。
-
雨どいもフォトジェニックですねー。
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アルベロベッロのマンホール
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サンアントニオ教会。
トゥルッリの教会です。
思いのほか大きいです。
とんがり屋根もここまで大きいと迫力もありますね。 -
教会の中から、とんがり屋根を仰ぎ見ます。
真ん中の屋根の一番上は明かりとりになっていました。 -
土産物屋さんが並ぶ通りにて。
イタリアの犬はどの犬もノンビリしているように見えます。
実際は暑くてぐったりしているんでしょうけど・・・。
結局イタリアで犬が吠えているところは見かけなかったなぁ。 -
土産物屋をぶらついていると、お店から沢山声を掛けられます。
「ミテイッテクダサーイ」なんて。
みんな気さくでいい笑顔なんでついフラフラーっと入っちゃいます。
で、いろんなお店を覗きつつ歩いていると、赤いTシャツのおじさんが「ドコカラキマシタカ?」と。
「Japan」と答えると、次の質問は大抵「トウキョウ?」。
どうせ知らないだろうと、「Chiba」と返すと、
「チバ。」と言って頷くおじさん。
おや?知っているのか?
シチリアでもサレルノでも、ソレントでも知らないのに、観光地とは言えイタリアの田舎で知ってるなんて〜!
と驚いていると、
「ワタシノオクサン、チバノヒト」
そう。
この人がアルベロベッロで有名な日本人、ヨーコさんの
旦那さん。フランチェスコさんでした。
今はヨーコさんは日本へ帰っているとのこと。
一人で店番をしているんですね。
で、お店に案内され、2階からの眺めを勧められました。
顔の横から目の前は全部とんがり屋根。
青い空と白い壁にグレーの屋根。
鮮やかですが、柔らかい色彩の風景が広がります。
お店に戻って、試食を勧められながら幾つか買い物をすると、「晩御飯食べた後、散歩するならまたここにおいで」と言ってくれました。 -
高台のポポロ広場の教会横はガイドブックで定番の風景が見える場所です。
白い服の神父が近づいてきたので、ここの教会の神父かと思ったら「フランスから来た」とのこと。
日本にも行ったことがあるのだという。
旅好きの神父とみた。 -
アルベロベッロでの宿はピエトラ・ディモーラ。
ここ。
マジですごいです。
少なくとも2009年の段階ではネットのホテルガイドにはまず出てきません。
ここはホテルのテラス。朝食はここで頂きます。 -
ホテルのエントランス兼ロビー。
キッチンやダイニングがあります。
実際に使えますが、使ってはいけないようです。 -
部屋の真ん中にあるロフト。
でも2階に上がってはいけません。
天井はとんがっていますね・・・。 -
こちらがベッドルーム。
ベッドに寝転ぶと、とんがり屋根を中から仰ぎ見る形になります。
そう!
ここはトゥルッリをそのまま使ったホテルなんです。
民家再使用コテージといったところでしょうか。
すごく綺麗で、バスルームのお湯もしっかり出ます。 -
チェックインすると渡される鍵。
いいですね〜!
鍵を閉めると、またいい音がするんですよ。
この部屋の鍵と一緒に玄関の鍵も渡されます。
外に出るときは両方かけて出ます。
まるで本当に自分の家から出かけるみたいですよ!
実際はこの家の中に数部屋分が「同居」する形になりますが、他には誰もいないようでした。
まさに、アルベロベッロに別荘を持った気分!! -
そして、このホテルのいいところは、屋根にも上がれるところ。
手前の白いテントは前出のテラス。
目の前にはとんがり畑が広がります。 -
後ろを向いても
とんがり畑〜!
もう、アルベロベッロのとんがりを独り占め! -
ひとしきりホテルではしゃいだ後は夕食にでかけます。
アルベロベッロに来る観光客はやっぱり日帰りが多いのかな。
めっきり人が少なくなります。
ガイドブック見ながらレストランを探していると見覚えのある赤いTシャツが・・。
フランチェスコさんです。
美味しいレストランないですか?と聞くと、
「いいとこあるよ」
と近くのレストランに連れて行ってくれました。 -
名物のオレキエッテです。
確か菜の花とチーズが入っていました。
噂通り、美味しい耳たぶでしたよ。
お店の名前。失念してしまいましたが、
ヨーコさんとフランチェスコさんのお店の並びで少し下ったとこだったと思います。 -
レストランの横にもやはりとんがり。
そして、ニャンコがごあいさつ。
物欲しそうにこちらの皿をチラ見するものの、目が合うとサッと視線を外して知らぬ顔。
気取った感じがイタリアニャンコぽいですなー。 -
レストランを紹介してくれ、立ち去る際に
「食事終わったらおいでよね」と言い残していったフランチェスコさん。
昼間のお誘いは社交辞令かと思ったら、本気のようです。
これがイタリア人の人懐っこさなのかぁ〜。
と、食事が終わってからお店にお邪魔します。
店にはまだお客さんがいて「ちょっとまってね」とのこと。
店の番ニャンコ。「クロ」の相手をして待つことにします。 -
店を閉めたフランチェスコさんに招かれ、奥のキッチンへおじゃまします。
チーズを肴にワインで乾杯。
ご家族のことからアルベロベッロのこと。
ワインのことからアリタリア航空への愚痴(笑)。
それからフランチェスコさんのご両親のことなど。
いろいろな話をさせてもらいました。
アルベロベッロには雪も降るんですね。
びっくりしました。 -
クロもすっかりリラックス。
やっぱり世界遺産である前にアルベロベッロは人が生活を営む町。
苦労もあれば楽しいこともあり、泥臭いこともある。
そんな生活がベースにあってこそ、この街並みが「綺麗」だけではない魅力に包まれているんだろうなと思いました。
とってもいい思い出ができました。 -
ホテルに戻るとまた別の雰囲気・・・。
-
部屋から屋根に登るピロティーもどこかの物語に出てきそう・・・。
-
屋根に登ると綺麗な夜景が広がっています。
-
幻想的で、ため息すら出てきます。
-
どこにレンズを向けても絵になりますね〜。
と、調子に乗って屋上をうろうろしていたら、隣家の屋根に迷い込んでしまい、怒られてしまいました。
すみません。そりゃ自分ちの屋根に上がられたら怒りますよね。
でもそのくらい夢中になってしまう雰囲気なのでした。 -
とんがり屋根の上には星が瞬いていました。
(是非拡大してご覧あれ) -
日中は賑やかなお土産物屋さん街も、朝は観光客も全くいません。
朝食の前に散歩にでかけます。 -
つぶれたわけではないんでしょうけど・・・。
形に味があるのは古いからかな? -
とんがりの修理中。
日本ならさしずめ萱ぶき屋根の葺き替え中といったところでしょうか。
まだまだ現役ですね。 -
煙突に登ってると怒られないかい??(笑)
屋根のマークは正確には意味不明なんだそうですが、
なんとなくわかるものもありますね。 -
ホテルに戻って朝食。
超シンプルでしたが、でてきたパンやヨーグルト、果物
も美味しくて、今までのホテルの朝食とは一線を画していました。
皿もこちらでは珍しい和風っぽいデザイン。
オリジナルを残しつつ快適性も備え、小物のセンスやライティングも良く雰囲気が抜群です。
また来たらここに泊りたいけど、
有名になったら絶対予約取れないホテルになりそう・・。 -
惜しみつつもホテルをチェックアウトし駐車場へ。
すると、また見覚えのある赤いTシャツが・・・。
開店準備に向かう買い物袋をぶら下げたフランチェスコさんでした。
また今から寄って行けよ
と誘ってくれるんですが、今日はバーリから飛行機に乗らなきゃいけません。
ありったけのお礼を伝えて車に乗り込みました。
本当にまた来たいな〜。
アルベロベッロ。
車で畑の中の道を北へ向かいます。
空港に着くまでに一つのミッションをこなさねばなりません。
車に燃料を詰めねば・・・。
イタリアではセルフが基本。日本ならなんてことないですが、言葉のわからん土地では機械の説明文なんて読めるわけもなく。
ちょっと心配。
高速に乗る前に給油しなきゃと、畑の中に現れたスタンドへ。
降りると、店員がやってきて何事か話しかけてきます。
当然ちんぷんかんぷん。
でもレンタカーの鍵を見せたら判ってくれたみたい。
セルフのスタンドなのに、全部やってくれました。
この臨機応変な対応、田舎や小さな町ほど多い気がします。
これが本来のイタリア人なのかな〜と思ってみたり。 -
バーリ近郊から高速に乗り、バーリ空港へ。
車を返して、飛行機でこの旅行最後の訪問地。
ローマへ向かいます。
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