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2月13日、みぞれと小雨の混じり合うバレンタインデーの前日に谷中から池之端まで歩く。<br />同行した二人のマダムからチョコレートをいただき、なんのことか一瞬わからず、「はあ、はあ、どうも」と言って、箱をかばんにねじ込んだ。マダムのひとりから「息子さんへの思いも入っています」と言われて初めてSt.Valentinのことを思い出す始末。慣れないとはいえ、情けない話だ。<br /><br />写真は「黒田清輝記念館」の花形『湖畔』

谷中銀座から池之端まで逍遥

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2010/02/13 - 2010/02/13

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スキピオ

スキピオさん

2月13日、みぞれと小雨の混じり合うバレンタインデーの前日に谷中から池之端まで歩く。
同行した二人のマダムからチョコレートをいただき、なんのことか一瞬わからず、「はあ、はあ、どうも」と言って、箱をかばんにねじ込んだ。マダムのひとりから「息子さんへの思いも入っています」と言われて初めてSt.Valentinのことを思い出す始末。慣れないとはいえ、情けない話だ。

写真は「黒田清輝記念館」の花形『湖畔』

  • 二人のマダムと日暮里駅で待ち合わせしたので,まずは谷中銀座に行く途中にある経王寺(きょうおうじ)に立ち寄る。

    二人のマダムと日暮里駅で待ち合わせしたので,まずは谷中銀座に行く途中にある経王寺(きょうおうじ)に立ち寄る。

  • 山門の扉に残る弾丸の貫通痕。上野戦争の時,この寺は彰義隊をかくまったために、いわゆる官軍に攻撃された。そのときのものだ。

    山門の扉に残る弾丸の貫通痕。上野戦争の時,この寺は彰義隊をかくまったために、いわゆる官軍に攻撃された。そのときのものだ。

  • 正午の12時の待ち合わせだったので,まずは昼食と思ったが,お二人のマダムは谷中銀座をまだご存じないと言う。そこで、100メートルほどの商店街を冷やかしながら往復する。<br /><br />写真は谷中商店街の入り口(撮影日は今年の1月2日)

    正午の12時の待ち合わせだったので,まずは昼食と思ったが,お二人のマダムは谷中銀座をまだご存じないと言う。そこで、100メートルほどの商店街を冷やかしながら往復する。

    写真は谷中商店街の入り口(撮影日は今年の1月2日)

  • 商店街の屋根にいる「猫様」<br />この猫様は雨が降ろうと槍が降ろうとびくともしない。

    商店街の屋根にいる「猫様」
    この猫様は雨が降ろうと槍が降ろうとびくともしない。

  • 猫様の拡大。

    猫様の拡大。

  • もう一匹の猫様。谷中銀座の屋根には2匹の猫様がいて、道行く人達を見守っている。

    もう一匹の猫様。谷中銀座の屋根には2匹の猫様がいて、道行く人達を見守っている。

  • 谷中銀座に行くとき降りた「夕焼けだんだん」を再び上り、いよいよレストランに。

    谷中銀座に行くとき降りた「夕焼けだんだん」を再び上り、いよいよレストランに。

  • 日暮里で待ち合わせと決めた時から、できたら入ろうと思っていたレストラン「ザクロ」。トルコ料理の店だ。<br /> 理由は,もちろん安くておいしいからだがそれだけではない。というのも、この風変わりな店の性格と外観から、おそらく初めてやって来た女性では店に入ることはできないだろうと思ったからだ。案の定,後でそのことをうかがったら,絶対に入れないとおっしゃっていた。<br /> 中ではこの横向き写真のお兄さんが張り切って給仕をする。

    日暮里で待ち合わせと決めた時から、できたら入ろうと思っていたレストラン「ザクロ」。トルコ料理の店だ。
     理由は,もちろん安くておいしいからだがそれだけではない。というのも、この風変わりな店の性格と外観から、おそらく初めてやって来た女性では店に入ることはできないだろうと思ったからだ。案の定,後でそのことをうかがったら,絶対に入れないとおっしゃっていた。
     中ではこの横向き写真のお兄さんが張り切って給仕をする。

  • 店内の様子・・・水パイプは別料金と思われる。<br /> 店内に入るとまず驚かされるのが、広い一面の座敷だ。ところどころに客達があぐらをかいたり,足を崩して座ったりして食事をしている。我々も一郭に案内される。<br /> 次にビックリするのが,メニューがなく、とにかく千円コースを注文するのがこの店の常識であると説明され、それを注文するとひっきりなしに様々な料理が運ばれてくることだ。トルコはもちろん,その周辺の国々の料理が小皿にのってやって来て、エキゾチックな香りと味を、遥かアジア西方のひとたちの知恵と欲望の結晶を、我々東洋人の目の前に展開してみせてくれる。牛肉料理も,トリ料理も、ピロシキ風の揚げ物もポテトのクリームソース掛けも,こんがりと焼き上げられたナン、サフランを散りばめられたトルコ米、ヨーグルトのような甘い液体のデザートも、プルーンや杏の干し物も、ライムジュースとアールグレー風の茶も、みんな美味で、思わず舌鼓を打つ(この列挙は僕の記憶の一部にすぎない。もっとたくさんの料理があった)。

    店内の様子・・・水パイプは別料金と思われる。
     店内に入るとまず驚かされるのが、広い一面の座敷だ。ところどころに客達があぐらをかいたり,足を崩して座ったりして食事をしている。我々も一郭に案内される。
     次にビックリするのが,メニューがなく、とにかく千円コースを注文するのがこの店の常識であると説明され、それを注文するとひっきりなしに様々な料理が運ばれてくることだ。トルコはもちろん,その周辺の国々の料理が小皿にのってやって来て、エキゾチックな香りと味を、遥かアジア西方のひとたちの知恵と欲望の結晶を、我々東洋人の目の前に展開してみせてくれる。牛肉料理も,トリ料理も、ピロシキ風の揚げ物もポテトのクリームソース掛けも,こんがりと焼き上げられたナン、サフランを散りばめられたトルコ米、ヨーグルトのような甘い液体のデザートも、プルーンや杏の干し物も、ライムジュースとアールグレー風の茶も、みんな美味で、思わず舌鼓を打つ(この列挙は僕の記憶の一部にすぎない。もっとたくさんの料理があった)。

  • 注文を取るお姉さん。日本語が上手で、とてもかわいい。<br /><br /><br /> さらに驚くのが,これらの料理どれでもお代わりし放題なのだ。いや本当に驚くのは,そのお代わりが食べきれなければパックにつめて持ち帰ってもよいということだ。試みに,マダムの一人が家で待つ中学生のお土産にしようと、サフラン掛けのトルコ米・・・米は日本が世界一だという自慢を軽く崩してしまいかねないほどおいしい・・・をお代わりして,持ち帰りを頼んだ。すると、パックと袋とセロテープ(こぼれないようにパックをくっつける)を快く持って来た。

    注文を取るお姉さん。日本語が上手で、とてもかわいい。


     さらに驚くのが,これらの料理どれでもお代わりし放題なのだ。いや本当に驚くのは,そのお代わりが食べきれなければパックにつめて持ち帰ってもよいということだ。試みに,マダムの一人が家で待つ中学生のお土産にしようと、サフラン掛けのトルコ米・・・米は日本が世界一だという自慢を軽く崩してしまいかねないほどおいしい・・・をお代わりして,持ち帰りを頼んだ。すると、パックと袋とセロテープ(こぼれないようにパックをくっつける)を快く持って来た。

  • 先ほどのお兄さんは冗談好きだ。とても上手な日本語で店内の客達を笑わせている。だから、明るい冗談に付き合えない堅物の方にはあまりお勧めできない。<br />ぼくは、キンキラのベストを着せられた。

    先ほどのお兄さんは冗談好きだ。とても上手な日本語で店内の客達を笑わせている。だから、明るい冗談に付き合えない堅物の方にはあまりお勧めできない。
    ぼくは、キンキラのベストを着せられた。

  • 勘定はぴたりひとり千円。ちなみに夜はジャスト二千円でどんちゃん騒ぎで食べ放題。ベリーダンスまであるそうな。ただし,いつも混んでいるので予約が必要とのこと。<br />マダム達へのお土産はトルコの名物菓子「ロクム」。これはバラの香りがするロクムだ。感触は堅めのゼリーのよう。

    勘定はぴたりひとり千円。ちなみに夜はジャスト二千円でどんちゃん騒ぎで食べ放題。ベリーダンスまであるそうな。ただし,いつも混んでいるので予約が必要とのこと。
    マダム達へのお土産はトルコの名物菓子「ロクム」。これはバラの香りがするロクムだ。感触は堅めのゼリーのよう。

  • 朝倉彫塑館の屋根。<br />残念ながら彫塑館は修復工事中で入れない。<br />

    朝倉彫塑館の屋根。
    残念ながら彫塑館は修復工事中で入れない。

  • 谷中の墓地側から撮った朝倉彫塑館の屋根。こちらからは婦人像が見える(1月2日撮影)。

    谷中の墓地側から撮った朝倉彫塑館の屋根。こちらからは婦人像が見える(1月2日撮影)。

  • 彫塑館前の道にある家。<br />どういうわけか、仏様が・・・

    彫塑館前の道にある家。
    どういうわけか、仏様が・・・

  • 仏様の拡大写真。

    仏様の拡大写真。

  • 上野方面にさらに行くとしゃれた店が現れる。

    上野方面にさらに行くとしゃれた店が現れる。

  • 中をちょっとのぞいてみると・・・思わず入りたくなる。

    中をちょっとのぞいてみると・・・思わず入りたくなる。

  • この店は何んだろう。そもそも店だろうか。<br />右のほうに文字が見える。

    この店は何んだろう。そもそも店だろうか。
    右のほうに文字が見える。

  • eau de vie と書かれている。「命の水」という意味だ。つまり、ブランデーなどの強いアルコールを指す。<br />ということは、スコッチやコニャック、アルマニャックやカルヴァドスを提供してくれるバーかもしれない。

    eau de vie と書かれている。「命の水」という意味だ。つまり、ブランデーなどの強いアルコールを指す。
    ということは、スコッチやコニャック、アルマニャックやカルヴァドスを提供してくれるバーかもしれない。

  • バーらしき店の向かいにある食堂。これぞ日本の風景だ。

    バーらしき店の向かいにある食堂。これぞ日本の風景だ。

  • 目的地に到着する。昭和3年に竣工した洋館。現在は画家の美術品が展示されている。特に表紙に使った『湖畔』は彼の代表作で,人口に膾炙している。<br /><br />ここは、彼の傑作中の傑作があるにもかかわらず,入場料が無料でなおかつ写真撮影が可能だ。なんだかフランスに行ったような気分だ。<br />こんな美術館が増えればもっと美術が身近になるのだが・・・

    目的地に到着する。昭和3年に竣工した洋館。現在は画家の美術品が展示されている。特に表紙に使った『湖畔』は彼の代表作で,人口に膾炙している。

    ここは、彼の傑作中の傑作があるにもかかわらず,入場料が無料でなおかつ写真撮影が可能だ。なんだかフランスに行ったような気分だ。
    こんな美術館が増えればもっと美術が身近になるのだが・・・

  • [展示室]

    [展示室]

  • このカメラ、戦前まで美術作品の撮影に使われていたそうだ。<br />写真のカメラですが,覗いてみてください。窓の外の風景が、逆さまに映っています。

    このカメラ、戦前まで美術作品の撮影に使われていたそうだ。
    写真のカメラですが,覗いてみてください。窓の外の風景が、逆さまに映っています。

  • 階段の手すりも美しい。<br />我が二人のマダムに似合っている。

    階段の手すりも美しい。
    我が二人のマダムに似合っている。

  • [第一展示室]<br /><br />二階に上って最初の展示室、ここには松方公の肖像画がある。

    [第一展示室]

    二階に上って最初の展示室、ここには松方公の肖像画がある。

  • [婦人像]<br /><br />第一展示室の傑作

    [婦人像]

    第一展示室の傑作

  • [黒田清輝像]<br /><br />第二展示室入り口にある。

    [黒田清輝像]

    第二展示室入り口にある。

  • [グレ・シュル・ロワンの写真]<br /><br />第一展示室と第二展示室の間の廊下に、黒田が滞在した町,グレの写真があった。<br />僕は,わざと縁を外してシャッターを押してみた。すると、まるで僕がグレにいるような錯覚を覚えた。

    [グレ・シュル・ロワンの写真]

    第一展示室と第二展示室の間の廊下に、黒田が滞在した町,グレの写真があった。
    僕は,わざと縁を外してシャッターを押してみた。すると、まるで僕がグレにいるような錯覚を覚えた。

  • 第二展示室<br /><br />中央に『湖畔』がある。右の素描は湖畔の下絵、説明書きによると、女性は黒田夫人だそうだ。確かに,見ると夫人らしい。<br />だが,完成品は・・・

    第二展示室

    中央に『湖畔』がある。右の素描は湖畔の下絵、説明書きによると、女性は黒田夫人だそうだ。確かに,見ると夫人らしい。
    だが,完成品は・・・

  • [智・感・情を表す頭部だけの連作]<br /><br />右から智・感・情の順を表しているそうだ。

    [智・感・情を表す頭部だけの連作]

    右から智・感・情の順を表しているそうだ。

  • [智・感・情を表す裸婦]

    [智・感・情を表す裸婦]

  • [編物]<br /><br />画家がフランスに滞在していた頃(1989-92)の作品。

    [編物]

    画家がフランスに滞在していた頃(1989-92)の作品。

  • [祈祷]<br /><br />フランス滞在時代

    [祈祷]

    フランス滞在時代

  • [裸体・女]<br /><br />フランス滞在時代

    [裸体・女]

    フランス滞在時代

  • [湖畔]<br /><br />フランス滞在を経て,洋と和が完全な融合を見せたとき、傑作「湖畔」が誕生する。

    [湖畔]

    フランス滞在を経て,洋と和が完全な融合を見せたとき、傑作「湖畔」が誕生する。

  • [刺青模様・・・大橋卓也作 2009年]<br /><br />上野公園内にあったオブジェ

    [刺青模様・・・大橋卓也作 2009年]

    上野公園内にあったオブジェ

  • [旧岩崎邸]<br /><br />三菱の創設者の家は、ルネッサンス風の建物だ。<br /><br /> 霧雨のような中を忍ばずの池に向かう。忍ばずの池を渡って、少し行くと今日の最終目的地、旧岩崎邸がある。岩崎弥太郎の物語はないけれども,今NHKで放送されている大河ドラマ「龍馬伝」で、香川照之が弥太郎を演じている。彼は個性的な俳優さんだから,三菱の創設者がこれまでになく身近になるかもしれない。お二人のマダムも大河ドラマを見ているらしく,その話題で花が咲く。<br /> 邸内に入るのには400円の入場料を払わねばならない。もう五時近くなっているので、外観だけで我慢した。<br /> 谷中から池之端まで、今日の散歩はランチのフルコースのような軽いけれどもそれなりの充実ぶりだった。というのは僕の勝手な感想で,お二人のマダムはどう味わわれたか。お付き合いくださり,ありがとう。

    [旧岩崎邸]

    三菱の創設者の家は、ルネッサンス風の建物だ。

     霧雨のような中を忍ばずの池に向かう。忍ばずの池を渡って、少し行くと今日の最終目的地、旧岩崎邸がある。岩崎弥太郎の物語はないけれども,今NHKで放送されている大河ドラマ「龍馬伝」で、香川照之が弥太郎を演じている。彼は個性的な俳優さんだから,三菱の創設者がこれまでになく身近になるかもしれない。お二人のマダムも大河ドラマを見ているらしく,その話題で花が咲く。
     邸内に入るのには400円の入場料を払わねばならない。もう五時近くなっているので、外観だけで我慢した。
     谷中から池之端まで、今日の散歩はランチのフルコースのような軽いけれどもそれなりの充実ぶりだった。というのは僕の勝手な感想で,お二人のマダムはどう味わわれたか。お付き合いくださり,ありがとう。

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この旅行記へのコメント (10)

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  • パンジーさん 2010/02/19 17:19:56
    湖畔
    スキピオさん、はじめまして。

    素敵な旅行記に巡りあったので これから少しずつ読ませていただくのが楽しみです。

    ところで、無知で恥ずかしいのですが、「湖畔」がみえる美術館はなんというところですか?建物も立派ですね。いまどき無料で見れるなんて素晴らしいですね。教えていただければ嬉しいです。   パンジー

    スキピオ

    スキピオさん からの返信 2010/02/19 20:08:31
    RE: 湖畔について
    パンジーさん

    はじめまして。
    僕の旅行記に遊びに来てくださり、ありがとうございます。
    ご質問の絵「湖畔」のことですが、これは「黒田清輝記念館(正式には記念室だそうです)」という、建物の中にあります。旅行記にも書きましたが,無料ですので簡単にご覧になれます。とここまで書いて,思い出しましたが,毎日開館しているわけではありません。木・土の午後1時から4時の間だけです。お気をつけ下さい。
    場所は、上野の国立博物館の左側です。

    スキピオ

    パンジー

    パンジーさん からの返信 2010/02/20 10:46:51
    RE: RE: 湖畔について
    スキピオさん
    丁寧なお返事をいただきありがとうございます。

    国立博物館の隣にあるのですか?
    絵を見るのが好きで 上野は時々行くのですが
    都美術館や西洋美術館から芸大の方に向けていくことが多く、
    黒田清輝記念館のことは知りませんでした。

    木曜日は私の唯一の一日まるごとフリーの日なので
    機会を見つけて寄ってみたいと思います。
    ありがとうございました☆

    なんだか宝の山のような予感のするスキピオさんの旅行記☆
    これから少しずつよませていただきます。   パンジー
  • 唐辛子婆さん 2010/02/16 10:11:35
    奥様にいつもおせわになっております。
    スキピオさんへ

    奥様のコクリコさんにいつもお世話になっております
    唐辛子婆でございます。
    先日も川越でご一緒させていただき楽しい時を過ごしました。

    谷中逍遥、充実したすばらしい一日でしたね。
    トルコ料理店ザクロも面白く、ぜひいってみたいと思いました。

    >ここは、彼の傑作中の傑作があるにもかかわらず,入場料が無料でなおかつ>写真撮影が可能だ。なんだかフランスに行ったような気分だ。
    >こんな美術館が増えればもっと美術が身近になるのだが・・・

    ほんとですね。
    川越の喜多院にもたくさんの素晴らしい屏風絵(いろいろな職人さんたちが働いている様子や、当時のお店の様子など、庶民の生活が生き生きと描かれていました)がありましたが撮影禁止でした。
    絵葉書のセットにも一枚しかなく。
    せめて画集とか特集の絵葉書とかにしてくれたらどんなにいいでしょう!

    ざわざわとした街中の様子もスキオさんの旅行記で拝見すると
    なぜか静謐さを感じます。
    美しい詩を読んでいるような気分です。

      〜唐辛子婆〜

    スキピオ

    スキピオさん からの返信 2010/02/16 23:14:40
    RE: 初めまして
    唐辛子婆さんへ

    はじめまして、お噂をうかがっております。
    拙旅行記に遊びに来てくださり、ありがとうございます。
    トルコ料理店「ザクロ」については、僕の個人的なブログ(『スキピオの夢』という名前です)で、それにまつわる物語を紹介しております。この旅行記の元になっているのでダブりがあると思いますが,よろしかったらお立ち寄りください。以下がそのURLです。

    http://scipion.blog60.fc2.com/blog-entry-372.html#more

    この「タオール王子」の物語が、唐辛子さんのお気に入れば幸いです。レストラン「ザクロ」のほうは、楽しいこと請け合いますが・・・
    これからもよろしくお願いします。

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2010/02/17 12:39:36
    RE: RE: 初めまして
    スキピオさま

    > この「タオール王子」の物語が、唐辛子さんのお気に入れば幸いです。

    さっそく拝見してとても興味深く読ませていただきました。
    西洋には、聖書をもとにした物語は山のようにあるでしょうけど、インドの王子様を主人公にしたものは珍しいかなあ、と思いました。
    甘いものに目がないということなのではじめはガネーシャの物語かと思いました。

    これから少しづつお邪魔させてくださいませ。
    どうぞよろしくお願いいたします。

      〜唐辛子婆〜
      

    スキピオ

    スキピオさん からの返信 2010/02/17 20:37:01
    RE: 三賢王について
    唐辛子婆さま

    プログのほうに、早速遊びに来てくださりありがとうございます。
    この「タオール王子」の物語は,『奇跡への旅・・・三賢王礼拝物語』の最終章(三章)で語られているものです。
    ちなみに,第一章は、エジプトの南にあるメロエ王国の黒人王「ガスパール」が、生まれて初めて白人の女を見て恋をし,その苦しみを抱えたまま空にこつ然と現れた彗星に導かれてベツレヘムへ行くまで。第二章は、今のシリアにある小さな王国の王バルタザールが、芸術作品の形象化について思い悩み,やはり彗星に導かれてベツレヘムへ行きます。途中,権力闘争に敗れた小王国のメルキオール王子を伴います。こうして,三人の王(東方三博士とも言われます)は、それぞれの悩みを抱えて、幼子イエスに礼拝し、苦しみから脱します。
    第三章(この本の半分を占めます)は、いつも遅れてやって来た「砂糖の王子・塩の聖者」であるタオール王子の物語です。
    五頭の象は全て、それぞれの運命によって一頭を除き不可思議な死を迎えて、王子から離れて行きます。
    マタイの福音書のたった数行から膨らませた、このミッシェル・トゥルニエの作品は、僕が言うのもなんですが,傑作中の傑作です。

    長々と失礼しました。
    これからもよろしくお願いします。

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2010/02/19 22:54:06
    RE: RE: 三賢王について
    スキピオさま

    ひきつづき興味深いお話をありがとうございます。

    > この「タオール王子」の物語は,『奇跡への旅・・・三賢王礼拝物語』の最終章(三章)で語られているものです。

    この本が読んでみたくて近くの図書館にリクエストしに行って
    訳されたのがスキピオさんだと知りました。
    これからはスキピオ先生と呼ばせてくださいませ。

    > マタイの福音書のたった数行から膨らませた、このミッシェル・トゥルニエの作品は、僕が言うのもなんですが,傑作中の傑作です。

    ひさしぶりにマタイの福音書を読んでみたら
    東方三博士については本当にたった数行ですね。

    私は聖書にもキリスト教にもほとんど知識がないもんですから
    まったくの素人考えですが(お笑いくださいまし)
    たった数行からこのように膨らませられるなんてすごく大胆なことですね。
    三博士についてはいろいろ研究が進んで、どんな人たちだったのかだいたいの予想がついていたのでしょうか?

    スキピオ

    スキピオさん からの返信 2010/02/20 23:32:41
    RE: 三賢王について
    唐辛子婆さま

    ご質問の件ですが,不勉強のせいで,訳本のあとがきで書いている以上のことは、今もってわかりません。
    ですが、作者トゥルニエはもちろんですが、いろいろ調べていた筈です。たぶん、四番目の遅れた王についても,彼以前からあった話だと思います。
    もし、唐辛子様に『奇跡への旅』を読んでいただけるなら、訳者冥利に尽きます。本当は本を進呈したいのですが、今はもう手元にありません。とても残念です。

    では失礼します。
    スキピオ

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2010/02/22 00:29:41
    RE: RE: 三賢王について
    スキピオ先生

    > もし、唐辛子様に『奇跡への旅』を読んでいただけるなら、訳者冥利に尽きます。本当は本を進呈したいのですが、今はもう手元にありません。とても残念です。

    とんでもございません、そんな。

    先生の翻訳だと始めからわかっていたらアマゾンで探したと思いますけど
    図書館でリクエストしてしまいました。
    近所の図書館にはなかったのですが、よそにあるそうなので手配をしてくれました。手元に届くのはしばらくかかりそうです。

    拝見するのを楽しみにしております。

      〜唐辛子婆〜

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