クレオパトラゆかりの地　アレキサンドリア

2009/11/23 - 2009/11/23

第6日目　エジプト　アレキサンドリア（2日目）
出港　7:00pm

エジプト、第二の都市であるアレキサンドリアは　紀元前３３１年にアレキサンダー大王によって建設。プトレマイオス朝時代には首都として栄え、古代国際都市の中心となりました。しかし、ローマに征服され、７世紀にはアラブの侵入を受けました。また、プトレマイオス朝最後の女王であり、世界三大美女と言われるクレオパトラと　ローマ政執政官の１人、アントニーとの激しい恋の舞台でもありました。

船はアレキサンドリア（Alexandria）で１泊停泊だったので、ここエジプト滞在の２日目は　自分でウロウロ市内を動き回ろうかと計画していた。

船からターミナルまでの長い道のりを歩いていたら　たまたま日本人のお客さん二人に遭遇。（しかも、同じ姫路出身の！）お客さんたちが　「（アレキサンドリア市内を）自分たちだけでは怖くて　ターミナルの外に出れないので一緒についていってもいい？」と言うので、せっかくなので　一緒に市内観光をすることに。
ターミナルを出た瞬間、たくさんの人に　思いきり囲まれて　タクシーの勧誘を受けます。毅然とした態度で接していれば、相手も　無理に　どうこうしてきたりはしません。ターミナル内のタクシーは高いので、外に出てから　めぼしいタクシーを貸しきって　アレキサンドリアの名所を　効率よくまわってもらう。

アレキサンドリア市内の名所は　あちこちに点在しているので　短時間で色々まわるには　タクシーが大正解でした。

親切にしてもらって、エジプトの物価にしては高いけど、まぁまぁの値段で連れて行ってもらった。私が　コーディネーターで船に乗っている、というと、私の観光料金はタダにしてくれた上、さらに　町外れにある大型ショッピングセンターまで　連れて行ってくれて、そこで待機、また船まで乗せて帰ってくれた。

要は、お客さんをまわしてくれ、というお願いをされているわけ。このドライバーさんは　商売心は見えるけど、悪い人ではなかったので、もし　今度機会があれば　連絡することもあるかもしれません。（特に発展途上国の国では、いいタクシードライバーさんに当たったら　名刺をもらっておくことにしてます。そうしたら　毎回　ぼられたりせずにすむからね・・・）

ターミナル周辺のお土産物屋さんを歩いていると、お店の人に強引に引きずり込まれ、「ねぇ、一緒に写真撮ってくれたら　プレゼントをあげるよ」と言われる。まぁ、写真ぐらいはいいんだけど、そのおじさん、自分のお店じゃなくて　隣のお店（お兄さんがやっている店）からマグネットを一つとって、「これお礼ね」と言って　くれた。（思わず苦笑だったけれど・・・）

船内では、相変わらず　みんなによくしてもらって、部屋に戻ったら　副料理長からワインとストロベリーチョコレート、それに　カナペが届けられていた。なんだか　至れり尽くせりです。

夕食は　クルーの友人とスペシャリティーイタリアンレストランにて。20ドルかかるカバーチャージを払ったら　フルコースで　料理が出てくる。ちょっと奮発してワインも。そうしたら　たまたま　同じ時間に食べに来ていた　ゲストサービスマネージャー（元上司）が　私と友達の分、二人分を　全部支払ってくれました・・・。ありがとう、マリア！！！

エリア アレキサンドリア(エジプト)

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: タクシー

今日もいいお天気。

とても11月とは思えないぐらい！本当なら　キャミソールで　出かけたいところだけど、お国柄を考えて　肌が隠れるように　羽織れるものをもって　出かけます。

てっきり　ターミナルまで　すぐそこのところに　停泊すると思っていたのに、先に他の船が入港していたので　ターミナル入り口から１番遠い（徒歩２０分ぐらい）のところに　停泊しました。

おかげで（？）船全体の写真がとれました。

ターミナル出口のところで、部屋番号を告げてから　町に出ます。帰ってきたときも　ちゃんと　チェックが入ります。

こんなことをする寄港地は　はじめてだったので　ちょっと　ビックリ・・・

サラーフ・サーリム通り

ムハンマド・アリの像だとタクシーの運ちゃんが教えてくれた。

そもそも、ムハンマド・アリという人物を知らなかったので「ふ〜ん」って聞き流してしまったけど、後で調べてみたら、オスマン帝国のエジプト総督で、近代エジプトの基礎を築いたという大物だった。。。

街の中の道は　なんだか　ホコリっぽくて空気が悪そうな感じだったけど、海岸沿いのこの道は　ひらけていて　クリーンな感じ。

旅行者向けの　リゾート地、という印象を受けた。

カーイトゥベーイの要塞 (Fort Qaitbey)

東湾の玄関口になっている要塞。

ここは古代の世界七不思議の一つ、アレキサンドリア（ファロス）の灯台のあった場所です。

123ｍもの高さがあった灯台は、56キロ先からも　光が見えました。残念なことに　14世紀の大地震で　灯台は崩壊してしまいました。

この要塞は3層構造になっているそう。今は　内部は海軍博物館になっています。

入場料は　エジプトの通貨でしか　払えないので、運転手さんが　エジプトパウンドを貸してくれました。

海岸沿いには　お土産物やさんがずらり。

海が　本当に綺麗で、もっと真夏に来ていたら　泳ぎたいところ！

ガーマ・アブル・アッバース/アブル　アッバースのモスク　（Mosque of Abu Al-Abbas Al-Mursi）

1775年にアルジェリア人によって建てられました。船乗りの守護聖人に捧げられた、このモスクは　アレキサンドリアの漁師たちを守っています。

13世紀の聖者、アーメド･アブル･アッバースのお墓の上に建てられたそう。

ちなみに「ガーマ」というのは　イスラム教の礼拝所のことらしいです。

今までに見たことのない装飾のモスクに　思わず見とれてしまいます。

でも、タクシーを降りてから　モスクにたどり着くまでの　数十メートルだけでも、道は　ゴミだらけで汚いし、車は　勢いよく走ってくるし、油断できない感じでした・・・。

正面入り口から入ろうとしたら、「女性はあっち」と言われてしまう。　男性と女性が　混ざらないようになっているのね。

靴を脱いで、中に入ると　巨大なドーム型の天井になっていて、天井の模様もすごく綺麗。

お祈りをしたりするんだろうけど、この場所も　（フェンス越しにのぞいたら）男性のほうは　広々としているのに　女性のほうは　すごく狭いスペース。

男尊女卑？？？

宗教に抵抗はないけど、女性だからといって　色々制限されるのは　少し暮らしにくそうだ。

逆から　とってしまったけど、このアーチ型の絵が描いてある絨毯が　一面に敷き詰められていた。

もちろん、この方角がメッカ。

お祈りする時は、このアーチ一つにつき1人分で、ずらりと　一斉にお祈りをする。

ちなみに　モスクは無料なんだけど、「お金をせがまれることもあるよ、でも　あげなくていいからね！」と　タクシーの運転手さんに教えてもらっていたので　「１ドル〜」って言われたけど　無視して出てきました。

モスクのすぐ目の前にあるアパート。

海岸にも程近くて、わりと高級アパートの部類に入りそうだ。

1階は　お店になっていて　なんだか　いろんなものが　吊るされている。

カフェにもなっているようだけど、衛生上　あんまりよくなさそう・・・

車を走らせていたら　ミナレットが　見えた。

ミナレット：イスラム教のモスクに付随している塔で、礼拝時間を告げる、アザーンを行うための塔。

アレキサンドリア図書館

東京ドーム1.8個分もあるという、世界最大の図書館。

紀元前300年頃、プトレマイオス１世が開いたと言われる。

やたら　学生が　図書館のまわりにウロウロしているなぁ、と思ったら　図書館は11時にならないと開館しないらしい。入場券を買ったものの、カバンを持ったままでは　入れないと言われ、さすがに　財布や　パスポートを　手に持ったまま　ウロウロするのには抵抗があったので、結局　入館は　あきらめる。

ローマの円形劇場　（Roman amphitheatre）

２世紀に建てられました。

１３の半円の座席は　ヨーロッパから輸入された白と灰色の大理石でできています。

この劇場は　約８００人収容することができます。

劇場は音楽演奏や　格闘技場として使われていたと推測されます。

当時の落書きも残ったままになっている。

入場料は　エジプト人向けと外国人向けの値段があって、外国人は　20エジプトパウンドでした。

エジプトは　アルジェリアに負けて、ワールドカップは逃してしまいました。

わりとモダンなサッカースタジウムが　市内の外れにあって、そこには　誰かの銅像がありました。（名前を教えてもらったけど、サッカーには　詳しくないので　すぐに　忘れてしまいました・・・）

コームッシュアーファのカタコンベ
(Catacombs of Kom Ash-Shuqqafa)

内部は写真撮影禁止なので写真は　ないですが、ここは　すごかった！！！

井戸の底みたいなところに向かって　どんどん　下りていくと、小さな部屋が　たくさんあって、お墓がたくさん！

薄暗くて　水が張っている場所もあったり、当然、骨もあって、、、。すごい観光客だらけだから　いいけど、ここは　1人では絶対に入りたくないです・・・。

２世紀頃は　貴族や上流階級層のお墓だったけど、３世紀以降は一般の墓地となったらしい。

すごい観光地化されている場所の目の前のアパート。

道は　汚れて　ひどい状態だし、歩道を歩こうとしたけど、ゴミ箱　周辺には　何万と言うハエがたかっていて　思わず　　よけて通りました。

発展途上国でも　けっこう平気で　露店の食べ物に　挑戦したりする私ですが、こういう場所をたくさん見たので、エジプトでは　さすがに　試せませんでした・・・

ただ　道を歩いてるだけだと、危ないとかは感じませんが　けっこうジロジロ見られたりすることはありました。

ポンペイの柱　（Pompey’s Pillar）

アスワンの赤い花崗岩によってできている　この柱は、ディオクレティアヌス帝によって建てられた　図書館の柱の１本だと言われています。

かつては　この柱が400本もあったんだとか！

なぜ１本と　スフィンクスだけ残ったのかは　色々な説があるそうですが、どれも定かではないんだそう。

この柱は27mもあり、アレキサンドリアで１番高さのあるモニュメントです。

この柱のまわりには　こんな感じで遺跡が残っています。

遺跡の中も　ちょっと　迷路チックになっていた。

うろうろしていたら、このあと行き止まりだった・・・。

一緒に観光していたお客さんをターミナルでおろして、港から20分ぐらいの距離にある　ショッピングセンターに　やってきた。

カーフールの中で見つけた、エピセリーコーナー。

どうやって　料理に使うのか分からないものばかり・・・

フードコートには　KFC

けっこう人気？

こっちは　マクドナルド

このショッピングセンターは　新しくて　綺麗で、とても　一般市民が　利用しているとは思えない感じ。

きっと　外国人とか、富裕層が利用しているに違いない。（日本と比べて　値段も　ほとんど変わらないぐらい。）

のんびり　ランチをしていたら、クルーの友達が　通りかかりました。

「あれ？こんな遠いところまできて、大丈夫?　帰りの足はある？」と心配して聞いてくれました。

クルーはターミナルから　専用シャトルがここまで出ています。（日用品の買出しとかに来ないとだからね！）

ターミナルすぐそばのモスク

教会とか見るのも好きだけど　モスクも　けっこう　おもしろい。

部屋に戻ると、副料理長のフランクから　こんなプレゼントが！

やったー。久々のカリフォルニアワインだっ！家に持って帰って飲もう、って思っていたけど、結局クルーズ中に飲んでしまった・・・。

それから、カナペも入っていました。

これも　また美味！！！

夜は　イタリアンレストラン、ポートフィーノで夕食。

大好物の　カルパッチョ（前菜）

シュリンプのリゾット（前菜パート２）

メニューを見る前から　これは　絶対食べようと思っていた。

肝心の　メインコースは　食べることに夢中で　写真を忘れてしまいましたが・・・。

シーフードパスタと、シーフードの串焼きを食べました。

そして　これが　デザート。

ミニサイズで　いろんな種類が食べれる　満足度の高い一品。

ちなみに　20ドルで　フルコース、どれだけ食べても　同じ値段です。