2009/12/04 - 2009/12/06
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アルデバランさん
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<南京市に陽が昇る>
船での長江は日没で暗くなってしまい何がなにやら良く分からなかった。
夫子廟の周りは暗くなっても賑やかで浮かれた気分でぐるぐる徘徊。
翌朝、散歩のつもりがついつい遠出してしまい再度、船で揚子江を渡る事に…
さらに、帰りに長江近くの中山大道の城門、ゆう江門からまたまた城壁に。
そこからテクテクと揚子江の船から遠望できた閲江楼にも登り、
朝の散歩にしては5時間もかかってしまった…
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渡し船は交通カードでも乗れるようだが持ってないので2元のチケットを買う…
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改札が始まっており、船着き場に…
こ、これが長江か! -
乗る船がこれだ!
中山11号丸… -
さあいよいよ乗船だ。
ドキドキ… -
対岸をみると。
うーん…
長江はでかいが、とてつもなくデカイというわけではない。 -
一階はバイクと自転車で景色も良くないので二階に…
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2階は船室と甲板があって、寒いけど甲板で景色を見る
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対岸に着いたらすっかり暗くなっており、出口ではたくさんの三輪タクシが客待ちしており
それに乗ったり、徒歩で蜘蛛の子を散らすように皆、家路についた…
対岸は何もないのですぐ引き返す。 -
中山碼頭に着いた。バスはここから数路線が出ており宿近くの夫子廟行きもある…
31番に乗ればいいのか。 -
30分で着きました。
バスを降りた建康路には市場のような商店街があったので入ってみたが時間が時間だけに店じまい。 -
市場を抜けて通りに出ると…
秦淮河沿いに宿泊候補の一つだった夫子廟ユースがあった。
秦淮河を眺めることができこちらもなかなかだ。 -
夫子廟方面に上海の豫園の繁華街のような貢院西街を歩くと江南貢院の門楼が…
科挙の試験場になったところだ。
行ってみよっと… -
参道には合格者の銅像が建っている。
おっ!これは林則徐だ!林則徐といえばアヘン戦争だよね…
太平天国の洪秀全は合格しなかったから居ないね。 -
江南貢院は南宋時代に作られた科挙の試験場で清代には2万以上の個室の試験場があったとか。
当時の様子は舞台は北京ながら浅田次郎の小説「蒼穹の昴」に詳しい。 -
個室の試験会場で問題に取り組んでるこの兄ちゃんは人気抜群で、
みんなが抱きつくんで両肩がツルぴかになっちゃってる。 -
そしてこちらが夫子廟の入り口だ。
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夫子廟のところの秦淮河はライトアップされていて橋から皆写真を撮っていたので吾輩も真似して…
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ちなみに同じ場所で翌朝の明るい景色はこんなです。
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古秦淮の繁華街で名物の状元豆を購入。
いろんなタイプの豆があり、甘いのもあるが、やはり西塘の燻青豆に似ているやつが一番うまい。 -
そして、隣から例のにおいがしてきた。勇気を出して食べてみる。
意外とうまい… -
南京2日目。
5時に目が覚めたので朝の夫子廟を散歩したがだれもいない。
建康路まで来たので、朝日を見に長江までバスで行ってみることに…
6時に中山碼頭駅についた。
中山の字をかたどった駅舎とバスロータリー -
中山先生というとなんか中学校の先生みたいだが孫文のことだ。
いろんな写真パネルがあった。
孫文は「革命未だ成らず」と言い残し北京で亡くなったのが1925年、27年にこの碼頭から
中山路を通って、遺言により南京市街を望む紫金山の中山稜に葬られたようだ。
だから中山碼頭というのか…
そして通った道は改修して中山大道に。 -
時間が早すぎたようで、改札が始まるまで30分も寒い中ふるえながら待った。
切符を買ってやっと桟橋まで行けたが、対岸から船がまだ来ない…
その間も長江はゆったりと流れる。 -
そして対岸からやってきたのは中山8号…
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昨日は暗かったのでよく分からなかったが川幅が広い長江には中州というか島がこのように…
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下流のかなたには、行ってみようとした長江大橋。
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おおっ!南京市街に陽が昇ってきた。
小高い丘の上に大きな楼閣がシルエットになってる。
さみー! -
時に7時5分。
まさかこの後、あの楼閣の上までてくてく歩くとは、このとき予想だにしませんでした。 -
対岸に着きました。昨日とうって変わって三輪オートは1台しか…
そりゃそうだよね、需要を考えれば当然。 -
へー…
対岸は浦口碼頭ってんだ。 -
暗くて昨日は全く気がつかなかったけど、道を挟んで鉄道の駅もあるんだ…
南京北駅 -
ちなみにこれが切符です。
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これだけみるとまるで海だね…
さあ、引き上げましょう。 -
おっ!あれは昨日乗った中山11号だ。
2隻が互いに行き来しているのか… -
仰々しく旗を立てて何やら漁をしてました…
長江といえば揚子江イルカが有名だけどね。 -
朝の散歩にしては少し大がかりになってしまいました。
バスに乗って帰路に着く。
と思っているうちに、城門をくぐる!
中山路(中山大道)にかかるゆう江門だ。 -
気がついたらバスから降りて城壁めぐりが始まってました…
左右に道があり、城壁の上に登れるようだ。
物議をかもしたゆう江門事件というのはこの城門で起きたのか… -
南北どちらに行くか迷うが、北方面の城壁の上を歩く。
城壁の上は解放門あたりと違って3mぐらいしかありません。
しかも外側は高い壁で護られてるが、城内はほぼ同じ高さ。
自然の地形を利用しているんだ。 -
かなたに見えていたあの楼閣がだんだん近くなってきた。
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明、清時代、南京は13の城門があったというが才邑江門の隣の門までやってきた。
フェンスがしてありこれ以上先には進めません。
したがって門楼には入れません。
仕方なく、横の階段を降りる… -
下に降りて門を見上げると…
儀鳳門か -
先程来見えていた丘の上の楼閣は閲江楼。
明の太祖朱元璋はここ獅子山の頂上に壮大なる楼閣を計画したが、
何故か竣工を待たず中断。きっと設計後に構造計算したら持たないことが判明したんだろうね…
その後600年の時を経て2001年に建てられた。 -
折角来たので40元で上に登って、長江と市内を眺めてみることに。
儀鳳門の先の城壁も行けそうだ。 -
この辺りは修復中だ。
城墻を壊して下から部材を揚げている。
大胆な修復作業だ。 -
なかなかこのアングルは撮れません。
張り出した台から見てみると… -
磚を張り付けている。
南京城垣は戦国の越王句践、あの肝好きな越王。
肝と言ってもホルモンじゃないよ、とてつもなく苦い胆嚢だ、苦けりゃ身体に良さそうだけどね。
その越王句践が中華門の辺りに建てたのが始まりらしく、その後紆余曲折を経て朱元璋が周33キロの京城を築いた。清朝末期からの太平天国、日本軍、文化大革命でだいぶ壊されちゃった…
今それを修復・復元というわけだ。
ご苦労様です。
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閲江楼をぐるっと迂回したこの辺りはまだまだこれからだ。
モルタルの上はかろうじて乾いており歩けました。
でも、散歩する人たちは向こうの土の上を歩いているようでした…
あたりまえか… -
縦に並んだ獅子が…
そういえば閲江楼が建っている山は獅子山という。
太祖朱元璋が勝手に名付けたんだよね。
皇帝になれば好き放題…
昔は盧龍山といったんだ。 -
入場した閲江楼南門から反対側まで来てしまった。
山を利用して城壁より高い所に道路が走る…
外は護城河の蘆龍湖。 -
遂に行きどまりの東門まで来てしまった。
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南門で買ったチケットを見せて、「ちょっと外の様子を見ていいか」聞くと「いいよ」とのことで出てみる。
出るとすぐ張りぼての朱元璋…
当時元末期で世の中はしっちゃか、めっちゃか!
朱元璋は戦国状態を勝ち抜き、ここ南京を拠点としていたが、強敵の陳友諒は千艘の船を率いて南京、時の応天府を奪還しようと揚子江を下ってきた。
この獅子山に陣を構え策略でライバルの陳友諒を打ち破った。 -
い、いけませんねえ…
いくら絶好の壁でも、ここでテニスの壁打ちしては。
まっ、いっか。 -
さて、戻って今度は閲江楼に登ってみましょう。
こちらの人は鳥を飼うのが好きらしく、そこかしこで鳥かごを吊るして鳴き声自慢。
あちこちで、ビーチク・パーチク、煩いこと煩いこと…
しかして、飼い主はトランプに興ずる。 -
地図がありました。
どひゃー、獅子山を南門から東門まで城壁をぐるっと周ったんだ… -
獅子山は80mほどの小高い山なんでゆっくり歩いて15分ほどで閲江楼の下までいけます。
七層の閲江楼は明風の天守閣のような建物で聳え立つ。
自称中国4大楼閣…
3楼閣は誰しも認める黄鶴楼、岳陽楼、滕王閣だが4つ目は各地に存在… -
北を見ると長江大橋が彼方に見える…
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早速中に入ってみましょう。
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階段を何段も上り最上階へ。
見晴らしの良いこと良いこと。
先程歩いてきた才邑江門が遥かかなたに… -
こちらは長江だ。
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そして、真下に南京条約(又称江寧条約)で有名な静海寺の伽藍。
ここで両江総督の牛鑑と欽差大臣の耆英がイギリス側と談判(和平交渉)したんだ…
結局、この不平等条約が締結された8月29日は中国近代史上初めての国恥日となってしまった!
こないだ、イギリスは香港をやっとこさ返したけどね… -
下を見ると…
あんな所でかくれんぼしてる! -
明の皇帝たちの前で歴史のお勉強。
英宗の前だからきっとあの話なんだろうね。
ほらあの、本人は行きたくなかったんだけどモンゴルにまでイヤイヤ旅行させられた話…
なんせ、戦争中に捕虜になった皇帝は唯一彼だけだからね。 -
聳え立つ七層の閲江楼だけど、バランスがねェ…
わるいけど日本の平城の天守閣のほうに1票。 -
なにもこんな上まできてやらなくても良いと思いますが…
気持よさそうだけど。
もう9時30分を過ぎた。
朝の散歩が長くなりすぎた。
そろそろ宿に戻ってチェックアウトしなくては。 -
タクシーで夫子廟まで戻ることにした。
虎踞路をとばして、城壁が途絶えているところにやってきた。
この後、タクシーの運ちゃんに集慶門は登れるかと聞くと、上がれないと言うので、せめてくぐってもらうことに。 -
集慶門(三山門)をくぐって宿に帰ります…
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