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4トラ旅行記を作成しはじめた当初の目的は過去の旅行の写真を整理しながら、思い出を旅行記とすることでしたが、これが慣れていないせいかなかなか時間がかかり大変。<br />少しずつですが、再びアップするようにしていきます。<br />ということで、今回は愛媛県・宇和島から南予の石垣集落をめぐる旅行記です。<br /><br />

愛媛県・水荷浦→外泊★宇和海に面した石垣が特徴のまち

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2008/05/04 - 2008/05/04

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ころっつ

ころっつさん

4トラ旅行記を作成しはじめた当初の目的は過去の旅行の写真を整理しながら、思い出を旅行記とすることでしたが、これが慣れていないせいかなかなか時間がかかり大変。
少しずつですが、再びアップするようにしていきます。
ということで、今回は愛媛県・宇和島から南予の石垣集落をめぐる旅行記です。

交通手段
自家用車

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  • 宇和島に着いたのは、昼を大幅に過ぎた午後2時頃。宇和島駅前の郷土料理「かどや本店」に向かいます。<br />ここで宇和島の郷土料理「鯛めし」を食します。鯛めしは卵のだし汁の中に鯛の刺身や海藻などを混ぜ、温かいご飯の上にのせていただきます。<br />味は抜群においしいですが、後から注文した人の方が早く出てきたので少し不満…。<br />

    宇和島に着いたのは、昼を大幅に過ぎた午後2時頃。宇和島駅前の郷土料理「かどや本店」に向かいます。
    ここで宇和島の郷土料理「鯛めし」を食します。鯛めしは卵のだし汁の中に鯛の刺身や海藻などを混ぜ、温かいご飯の上にのせていただきます。
    味は抜群においしいですが、後から注文した人の方が早く出てきたので少し不満…。

  • 鯛めしで空腹を満たした後、宇和島市街地の南にある宇和海に面した三浦半島の集落・遊子の水荷浦(みずがうら)に向かいます。<br />海を挟んで見える水荷浦の景観は、集落の裏山の斜面全体に築かれた石垣積の段々畑が特徴です。ここは「美しい日本のむら景観百選」に選ばれており、さらに文化庁から重要文化的景観にも指定されています。

    鯛めしで空腹を満たした後、宇和島市街地の南にある宇和海に面した三浦半島の集落・遊子の水荷浦(みずがうら)に向かいます。
    海を挟んで見える水荷浦の景観は、集落の裏山の斜面全体に築かれた石垣積の段々畑が特徴です。ここは「美しい日本のむら景観百選」に選ばれており、さらに文化庁から重要文化的景観にも指定されています。

  • 集落の中心に駐車場があり、ここに車を停めて段々畑の麓に向かいます。<br />山の斜面は想像以上に急傾斜で、一面ごとの耕地面積はかなり狭くなっています。<br />

    集落の中心に駐車場があり、ここに車を停めて段々畑の麓に向かいます。
    山の斜面は想像以上に急傾斜で、一面ごとの耕地面積はかなり狭くなっています。

  • 農作業用の道路を少し登って行きます。しかし見事な石積みです。そう思いませんか?<br />築いた先人達に感心するばかりです。<br />

    農作業用の道路を少し登って行きます。しかし見事な石積みです。そう思いませんか?
    築いた先人達に感心するばかりです。

  • このような急斜面の段々畑は、江戸時代の中頃から、いわし漁に従事する漁民たちによって、不漁の際の備えとして開墾し始められたものです。<br />そしてここで栽培されている作物はじゃがいもです。かつては麦も栽培されていたようですが、霜の少ない当地の気候がじゃがいもの栽培に向いているそうです。<br />

    このような急斜面の段々畑は、江戸時代の中頃から、いわし漁に従事する漁民たちによって、不漁の際の備えとして開墾し始められたものです。
    そしてここで栽培されている作物はじゃがいもです。かつては麦も栽培されていたようですが、霜の少ない当地の気候がじゃがいもの栽培に向いているそうです。

  • 山の上まで続く石垣を見上げるとまるで芸術作品のようです。<br />しかし、実際に耕作するとなると平地の何倍もの重労働を強いられることは想像できます。<br />

    山の上まで続く石垣を見上げるとまるで芸術作品のようです。
    しかし、実際に耕作するとなると平地の何倍もの重労働を強いられることは想像できます。

  • 平地がなく漁業が主産業であった南予地方では、かつては各地でこうした景観が良く見られたそうですが、現在まで残っているのはここ水荷浦だけです。<br />まさに「耕して天に至る」と言われた段々畑の風景です。<br />

    平地がなく漁業が主産業であった南予地方では、かつては各地でこうした景観が良く見られたそうですが、現在まで残っているのはここ水荷浦だけです。
    まさに「耕して天に至る」と言われた段々畑の風景です。

  • この荘厳な景観に溶け込んで記念写真を一枚。<br />この素晴らしい景観を守るために、地元の人々によるさまざまなまちづくり活動が取り組まれているようです。

    この荘厳な景観に溶け込んで記念写真を一枚。
    この素晴らしい景観を守るために、地元の人々によるさまざまなまちづくり活動が取り組まれているようです。

  • 石垣の段々畑の水荷浦を後にして、さらに宇和海に沿って南に下っていき、愛南町に入り、石垣集落として知られる外泊に向かいます。<br />外泊は、愛南町中心部から宇和海に突き出た西海半島の西部の入り江に位置しています。<br />

    石垣の段々畑の水荷浦を後にして、さらに宇和海に沿って南に下っていき、愛南町に入り、石垣集落として知られる外泊に向かいます。
    外泊は、愛南町中心部から宇和海に突き出た西海半島の西部の入り江に位置しています。

  • ここ外泊は、江戸時代末期に東側に隣接する中泊という集落の人口が増加したため、分家移住が進められたことから生まれた集落です。<br />海岸から急斜面の山の中腹まで民家があり、一軒一軒の家屋は台風や冬の強い季節風から守るために石垣で囲まれており、これがこのまちの特徴的な景観を形成しています。<br />

    ここ外泊は、江戸時代末期に東側に隣接する中泊という集落の人口が増加したため、分家移住が進められたことから生まれた集落です。
    海岸から急斜面の山の中腹まで民家があり、一軒一軒の家屋は台風や冬の強い季節風から守るために石垣で囲まれており、これがこのまちの特徴的な景観を形成しています。

  • 石垣に囲まれた民家は密集しており、車が通れる道はほとんどなく、人が歩けるくらいの石段の道が民家を縫うように通っています。<br />

    石垣に囲まれた民家は密集しており、車が通れる道はほとんどなく、人が歩けるくらいの石段の道が民家を縫うように通っています。

  • 周囲に石垣を高々と巡らした民家は約40〜50軒あり、山の中腹まで続いて独特の家並みを形成しています。現在は過疎化が進み、空き家や空き地も多くなってきています。

    周囲に石垣を高々と巡らした民家は約40〜50軒あり、山の中腹まで続いて独特の家並みを形成しています。現在は過疎化が進み、空き家や空き地も多くなってきています。

  • 軒に達するほどの石垣。<br />強風や塩害から家を守るために造られたものです。<br />

    軒に達するほどの石垣。
    強風や塩害から家を守るために造られたものです。

  • 坂を上って来た道を振り返り、石垣の集落から海を眺めます。

    坂を上って来た道を振り返り、石垣の集落から海を眺めます。

  • このような石畳の細い道が続くため、ほとんどの人が自家用車は海沿いの県道近くに設けられた駐車場に置いており、自分の家までは歩いて移動するようです。<br />でも夜になれば石段の道は真っ暗で何も見えないでしょうね。

    このような石畳の細い道が続くため、ほとんどの人が自家用車は海沿いの県道近くに設けられた駐車場に置いており、自分の家までは歩いて移動するようです。
    でも夜になれば石段の道は真っ暗で何も見えないでしょうね。

  • 民家は石垣で囲まれ、狭い平坦地に密集して建て込んでいるのがわかります。<br />この独特な景観で、外泊は「石垣の里」とも呼ばれています。

    民家は石垣で囲まれ、狭い平坦地に密集して建て込んでいるのがわかります。
    この独特な景観で、外泊は「石垣の里」とも呼ばれています。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ゆういちろうさん 2010/01/09 16:57:25
    壮観ですね!
    ころっつさん、こんにちは〜。
    そして遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
    お正月は楽しく過ごされましたでしょうか?

    ところでこの石垣の集落は凄いですねー!!!
    西日本は石垣が優れているとは思っていましたが
    このような寒村でさえもこれだけ立派な石垣があるのですね〜。
    私が住む茨城県は、かの水戸城でさえも石垣が無いのですよ。
    だからこれだけ高くそびえ立つ石垣を見て、本当に驚きました!
    日本にもまだまだ素晴らしい場所があるのですねぇ。
    本当に良い場所を教えて頂きまして、ありがとうございます。


    ゆういちろう

    ころっつ

    ころっつさん からの返信 2010/01/13 08:27:46
    RE: 壮観ですね!
    ゆういちろうさん、返事遅くなり申し訳ありません。
    ゆういちろうさんにとって、今年もよい年になることを願っております。

    私は正月休みは短かったので、どこにも行けず、車で5分ほどの相手方の実家に行ったのと、帰省してくる妹夫婦の接待ぐらいで、過ぎてしまいました。

    水荷浦は、何かの雑誌で見て知ったのですが、まさに「天を耕す」という表現がぴったりの場所でした。愛媛県の宇和海沿岸はリアス式海岸で、入り組んだ海外線に山がちの地形のため、風がきつい場所が多いのか、こうした石垣集落が点在しています。
    確かに九州にも石垣集落がありますので、こうした特徴あるまちなみは西日本に多いのかも知れませんね。

    私はゆういちろうさんとは逆に東日本に詳しくない場所が多いので、またゆういちろうさんの旅行記で、今年もナイススポットをたくさん教えてくださいね!
    それではまた。

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