2007/04 - 2007/05
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kanai jic tokyoさん
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〜0023のつづき〜
■四駆の意味
カラコルムからツェンケル温泉までのドライブはウランバートル〜カラコルムのショートカットよりも激しい道のりだった。舗装されていない道なのはもちろんのこと、ぼこんぼこんしたモーグルなコースを車で激走した。数日前に雨が降っていて、普段より増水してしまったせいなのかもしれないが、明らかに「川」というものの中に突き進んで横断していくこと数回。普通の乗用車だったら水没エンストする深さだと思う。
この日本製4WDは、ウランバートルで車手配をお願いした旅行会社の配慮により「ロシア製普通車」と同料金で4WDにしてもらったもの。しかし、とても感謝したと同時に「こんな道ならロシア車の選択肢がなくてもいいのではないか。状況がわかっていれば、高い料金であっても日本製4WDを素直にお願いしたかった」とも思った。
相変わらず道を尋ねるために途中途中で停車した所で、犬が寄って来た。噛まれると痛いし、病気も怖いのでシートに座りドアを閉めた。犬が吠え出す。車が動き出しても吠え続け、走ってしつこく追いかけてくる。これは、、、サワキの『深夜特急』、アフガニスタンで羊追いの犬がバスを追いかけて、いつまでも吠える続けるシーンだ。サワキのように涙は流さなかったが、その情景を思い出す荒涼とした道が続いた。
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■一番風呂一番風呂
ツェンケル温泉のゲルに到着し、「これだ」と案内された。この温泉は、この旅の大きな目的のひとつ。はるばる飛行機と列車と4WD車に乗ってここまで来た。しかし、とても楽しみにしていた温泉は「チビっ子用四角プール」。唖然とする私にゲルの人は、
「形はプールだけれど水じゃない。触ってみろ」
と自信あり気に。いや、わかるわかる。だって湯気が出てるんだもん、温泉なんだろう、、、でも。「情けなくて涙が出る」という『あばれはっちゃく父』の気持ちを理解した。こんな遠い所まで来てこの温泉。プールも情けないし、これを許せない自分も情けない。おぉ、遠くにもうひとつツーリストゲルが見える。温泉国籍の人が浸かりたかった岩風呂風露天風呂があるのはあそこではないだろうか。 -
別のツーリストゲルエリアに到着。露天風呂の周りで男女7人が修繕工事をしている。お風呂に入れるかどうかを聞こうと、ゲルのボスに会ってみると日本人だった。話してみると日本語を話すモンゴル人だった。そう言われても、時々日本人と思っていた。旅行会社が手配したゲルとは別の所なので宿泊予約はされていなく、急に訪れた形になってしまっている。
「ゲルは今シーズン、まだ開いてないですか」
と聞くと、
「昨日までお休みでした。まだ工事中で迷惑をお掛けしてすみません」
と丁寧に言われた。肝心の質問。
「工事中のお風呂には入れないのですか?」
と聞くと、ボスは少し考えて
「今日、終わります。今日から入れます。大丈夫です。もう少し待って下さい」
と。そして、「もう少し」待つ間にお昼を食べ、馬に乗り、周りの山を散策し、日が暮れ始めて、夕食を食べた。少しずつ暗くなってきても作業は続いていた。
「すみません。工事は終わりますか。お風呂入れますか」
ボスはしばらく考え
「入れますよ」
と答えた。夕暮れ時、露天風呂に入る。全裸でよいようだ。周囲には、山と、ゲルと、修繕工事続行中のモンゴル人。
お風呂後、真っ暗になっても作業は続いていた。ほとんど作業場が見えないので、ペンライトで配水管を照らしたり、石を運んだりする作業を一緒にした。さっきは、とりあえず日の暮れないうちに少しでも露天風呂を体験したかっただけだったが、今度は内風呂で身体を洗おう。配水管修繕中なのでシャワーが出るはずもなく、電気の点かない暗い湯槽に2本のロウソクを灯して入浴する。今シーズン今日オープンのゲル温泉、一番目の客になった。一番風呂の一番風呂。遠くまで来た。
(つづく)
http://www.jic-web.co.jp/study/jclub/info.html
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