2009/11/21 - 2009/11/21
723位(同エリア2018件中)
べるつくさん
福井晴敏「Op.ローズダスト」2006年刊。
文庫で三冊の、作者らしい長編ですが、展開に触れているので未読の方はご注意を。
お台場小説、といってよいほどにお台場の景色が存分に出てきます。アクト本社ビル以外はすべて実在の施設といっていいと思います。
それと主な登場人物が警視庁公安部の警部補ということで、警察小説としても存分に楽しめました。
なおお台場がメイン(特にクライマックス)の舞台ですが、物語のはじまりは赤坂でした。そちらは赤坂編を。
http://4travel.jp/traveler/berutsuku/album/10403815/
そして途中お台場と対比するかのように出てきたみなとみらい。むしろ主な舞台は大桟橋でしたが、そちらも別途横浜編を作りました。
http://4travel.jp/traveler/berutsuku/album/10373291/
舞台マップ
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=111273679200362025208.00046c97288c04bc1711e&z=8
-
「反射率の高いガラスで壁前面が覆われ、それ自体がガラスの塊のように見えるビル。」
「幅は150メートル、奥行も100メートルはあるだろう。なにより特徴的なのはその形状で、左右に直方体の構造物が建ち、間に空中廊下状の構造物が渡されたさまは、正面からはちょうどHが佇立した形に見える。」
アクト本社ビル、記述から追っていくと所在地はどうやらテレコムセンターが建っている場所のようです。ゆりかもめの駅に直結している描写もあるので間違いないでしょう。
形状はテレコムセンターはコの字を90度傾けた形ですが、小説内でのアクト本社ビルはH型のようです。
テレコムセンターの両側の縦軸をそのまま延長すればその形にはなりますね。 -
「本社ビルの裏手にある青海南埠頭公園に逃げ込んで5分少々。」
青海南埠頭公園です。ほとんど人がいませんでした。 -
「周囲には傾き始めた陽光を浴びて輝く植樹の緑があり、遊歩道を挟んで広がる東京港の海も、やはり太陽の反射光をちりばめてきらめいている。」
この公園はL字型の敷地になっていて、海に面している部分もあります。 -
「南埠頭公園を挟んだ向こう、約5万坪の広大な敷地に建設されつつある青海ポセイドンシティも、アクトグループの権勢を物語る所産のひとつだった。」
ポセイドンシティ建設予定地。実際にはコンテナターミナルになっている場所です。 -
「大小の海浜倉庫と事務所棟が建ち並ぶ一帯は、午後8時を回ったいまは人通りもなく、交差点を行き過ぎるのは長距離運送のトラックばかりで、1キロちょっとしか離れていないお台場とは別世界の様相を呈している。」
たしかに夜にはひっそりとしていそうな場所ですね。 -
「青海2丁目の交差点を右に曲がり、街灯の少ない通りをさらに100メートル歩いた先に、運送会社のロゴを二台に掲げた軽トラックの姿があった。」
どうやらこのあたりでのことのようです。 -
「それも斜め前に聳える総ガラス張りの巨大建築を見るまでのことだった。」
「青海1丁目の交差点で信号待ちに入った時、懐の携帯電話が鳴った。」
当時はなかったフジテレビのスタジオの建物ができているので、ここの交差点からは直接テレコムセンターは見えなくなっています。
まあアクトビルの高さなら見えるのかもしれません。 -
「青海トンネルは、運送車の渋滞を緩和するために設けられた地下道で、埠頭を縦走する4車線のうち、中央分離帯を挟む2車線が出入口に繋がっている。」
とりあえず羽田方面からの入口です。わざわざショートカットのトンネル作るほど渋滞もしない場所だと思うのですが。 -
「トラックが青海トンネルの入口を潜ったのだった。まずい、と思う間もなくランサーもトンネルに突入し、強力なヘリのライトに慣らされていた視界が急に暗くなる。」
トンネル内を運転しながら写真は撮れないので、上にある管理所で。
カーチェイスのシーンは場所を知ってるとなお臨場感があります。 -
「トラックはなんの返答も寄越さず、あけみ橋の手前の交差点でブレーキランプを瞬かせると、急ハンドルを切って左に転回した。」
この交差点を左へ。さっきのトンネルの出口からそれほど距離もありません。 -
「湾岸アンダーの手前、夢の大橋に差しかかる直前で、左に分岐する一方通行に入る。」
こっちに行く道、いつもお台場に車で来たときに止める一日1500円の駐車場がある場所なのでなじみがあります。 -
「目前の大通りも、湾岸線の上に掛けられた立体橋の歩道も、依然として車が往来し、勤め帰りの人が行き来する、平素と変わらぬ空気に包まれている。」
「トラックは追跡のパトカーを銃撃で牽制しつつ、立体橋を渡った先の交差点に入ろうとしている。」
ファミレスやコンビニのあるここの角を右折。フジテレビの手前ですね。 -
「トラックは、デックス東京ビーチと、アクアシティお台場の二大ショッピングモールが並ぶ482号線に入り、よろけるように左折した。」
ゆりかもめの高架下の道です。都道482号線なのでしょうが、あまり聞かない呼び方です。でも通り名も特にないか。 -
「わらわらと階段を降りる人垣ごしに、アクアシティの玄関に飛び込む一功の横顔が見え隠れし、朋希は射撃をあきらめて階段口へ走った。」
青海から台場にかけてのカーチェイスのあとはアクアシティを舞台にしての銃撃戦となります。アクアシティの中をうろうろしたことがあればなお臨場感が増す展開です。 -
「シネマメディアージュも合わせると、アクアシティお台場の全長は約200メートル。奥行も60メートルに及び、五層に分かれた各フロアにはファッション、雑貨、レストランから映画館に至るまで、150を超える店舗が入居する。」
さらっとアクアシティの説明。まあそんなところでしょう。 -
「メディアージュまで来たところでエスカレーターを降り、チケット売り場の周囲をぐるりと見て回る。」
ここで映画を見たことはないですが、エスカレーターを降りてみたことはあります。以前はここにスヌーピータウンショップがあったのでちょくちょく来ていたのですが閉店してからは足が遠のきました。 -
「並河もあとを追い、ディズニーストアの前でいったん立ち止まった。」
ディズニーストアが実名で出てきたのにはちょっとびっくり。ダイス短編集でTMネットワークの名前が出てきたのにも軽く衝撃を受けましたが。 -
「エスカレーターを降りた先は、アクアプラザと呼ばれるホール区画だった。吹き抜けを中心に服飾店や雑貨店が並び、マクドナルドなどのファーストフード店が集まるフードコートがある。」
Dストア前のエスカレーターを降ります。確かにここは吹き抜けだったのですが、ちょうど改装工事かなにかでふさがっていたのが残念。 -
「猛然と噴き出した水がフードコートに降りかかり、本能的にうずくまった人々の背中を濡らして、複数の悲鳴を吹き抜けに響かせた。」
フードコートです。なぜかいつもこの近くのダイソーに行ってそこそこ買い物をしてしまう。ダイソーなんぞ地元にもあるのに。
そういえばみなとみらいは100均ってないかなぁ。 -
「銃弾の雨が柱を擦過し、背後のフードコートに突き刺さる。悲鳴の合唱に、「うっ」「ぎゃっ」と低い呻き声が混ざり、朋希は背筋がひやりと冷たくなるのを感じた。」
修羅場になったフードコート。昔ミスドで買ったくらいであまりここには立ち寄らないです。むしろ向かいのみやげ物屋の東京土産を冷やかすほうが多いかも。 -
「ブローニングの残弾数を確認し、残りの階段を一気に駆け上がった朋希は、屋上へと続く鉄扉を蹴り開けた。」
アクアシティの屋上は実際行ってみると思ったほど広くはない場所でした。もっと一面が広い駐車場になっているのかと思いましたが、高さが何段階かあるためこま切れな印象。 -
「レインボーブリッジが描く灯火の放列に航空灯の瞬きが混ざり、自衛隊機と分かる羽音が別方向から追随する。複数の航空灯が夜空を乱舞し、首都圏と臨海副都心の間に横たわる暗い海面を騒がせたが、行く手に広がる東京の夜景を前にすれば小さな瞬きでしかなかった。」
もちろんレインボーブリッジはよく見えます。でもここへ上がらなくても十分見えますね。 -
「屋上を吹き渡る風が、スプリンクラーの水を吸った服を冷やし、胸を冷やした。暗い海から吹き寄せる、潮を含んだ冷たい風だった。」
向かいはフジテレビ。フジテレビ側からここを見下ろすシーンもありました。 -
「捕捉位置は台場地区の西端、ホテル日航東京内。」
「幅200メートル、奥行80メートルは下らない広大な敷地に、地上14階の高層を聳えさせる巨大なホテルだが、TPexセンサーの捕捉画面と照合すれば、ピンポイントで位置を割り出すことができる。」
日航東京、泊まったことはおろか中に入ったこともないのですが、知っている人にはきっと情景が目に浮かびそうなシーンが続きます。 -
「TPex反応の光は上層階にはかかっておらず、直径15メートル程度の不定形な靄を3階以下に発生させている。推定される中心点の位置は客室棟と西棟の境界付近、それも1階以下である可能性が高い。」
ここで捕捉されたTPexってのは福井作品で過去に出てきたテルミットプラスの桁違いの威力を持つ進化版みたいなもののようです。つまりテルミットプラス・エクストラ。TPの頭文字をとってタンゴ・パパとの符丁で呼ばれます。 -
「西棟と客室棟の間、Cエレベーターホール付近。ホテルの内部図面に照合された観測結果は、確かにそのポイントを指し示している。」
あるはずの場所に見つからず、タイムリミットが刻々と近づく中で焦りが増していくシーン。 -
「緊急車両が乗り入れる都合上、車止めも設置していなかったホテル脇の道路をひと息に駆け抜け、漆黒のバイクは都道482号線の道路に躍り出た。」
都道482号といわれても全然ぴんと来ませんが、フジテレビとアクアシティやデックスの間の、ゆりかもめの高架が通っている道りことです。カーチェイスのシーンでも出ていましたね。 -
「中央分離帯沿いを直進するバイクの姿は、ゆりかもめの高架に遮られて見えなくなっている。」
探知装置を備えたコブラが上空から追跡しますが、地上を走るバイクがゆりかもめの高架に遮られて見えません。日航東京から高架下をひたすら東へ進んでいます。 -
「テレポートブリッジの下をくぐり抜け、のぞみ橋の交差点を目前にしたバイクが、このままレインボーブリッジを目指すか、のぞみ橋を渡って有明に入るか。どちらに進んでも行く手には厳重な検問。すでにバリケードの敷設が開始されてもいる。」
左折すればレインボーブリッジで芝浦方面へ。直進すれば橋を渡って有明方面へ。いずれにしろ迎え撃つ態勢は万全。 -
「(あ、いま交差点を右に折れました。この・・・トンネルに入るようです。湾岸アンダーの入口には、まだバリケードは展開され・・・ません。)」
この小説の最大の疑問のシーンがここ。
この交差点を無理やり右折しても、湾岸アンダーへは降りられません。357号の東行きに突き当たるだけです。
湾岸アンダーに入るには右折した後で、右側の下のほうを並行して走っているところへ飛び降りないといけません。まあ一功ならやれる技量はあるでしょうが、そんな描写はないですし。 -
「むしろスロットルを開き、さらに加速の気配をみせる。前方に布陣する機動隊員らが身構えた刹那、Z750Dは昇りに転じたスロープをステップに使い、跳ね上がった車体の前輪をぐいと持ち上げた。」
で、普通に湾岸線や357号を潜り抜けて青海のほうに抜けてきます。 -
「機動隊員らの怒号が飛び交う中、漆黒の暴れ馬は一気に加速し、あけみ橋の交差点まで連なる車列を楯に移動を再開した。」
青海トンネルからフジテレビへのカーチェイスで左折してきた交差点を今度は逆から右折します。正面を横切っているのはゆりかもめの軌道。 -
「タイムリミットまであと3分20秒。Z750Dは減速することなく、一定の速度を保ったまま青海1丁目の交差点に入った。」
ヴィーナスフォートのある角を東から西へ。
そういえばこの春にも閉店となるはずだったヴィーナスフォートですが、借りてる土地を今の事業者である森ビルとトヨタが買い取ることになって、でも跡に作る施設の建設スケジュールが延びて、しばらくこのまま生きながらえるようです。だからか昨年終盤には23区内初というアウトレットもオープンしました。 -
「東京国際交流会館前の車道を直進したあと、予定通りウエストプロムナードに誘導されたバイクは、車止めをすり抜けて歩道に乗り入れようとしている。」
「ウエストプロムナードは、台場地区から青海地区を縦走する緑地化地域で、車道はなく、植樹で覆われた歩道がアクトグループ本社ビル前まで続く。」
ウエストプロムナードというのはアクアシティやフジテレビのあたりから南北に走ってテレコムセンター前まで至る歩行者用道路です。作品内ではテレコムセンターではなくてアクトビルですね。 -
「煉瓦を模した歩道をひた走り、漆黒のバイクがまっすぐこちらに向かってくる。」
南下してくるのを見ているわけですから視線は北向き、ということでフジテレビをバックに、レンガ敷きっぽい通路です。 -
「ウエストプロムナードの途上、日本科学未来館の脇で急制動をかけたライダーは、斜めに傾けたバイクのエンジンを切り、おもむろに車体から降りた。」
でっかい球体パネルに気象衛星から見た地球の映像を映し出してるので知られている科学未来館。いまだに入ったことはありません。 -
「「ショータイム」
嗤う唇がその一声を紡ぎ出し----1秒。
直後、ずんと足元を突き上げる震動が発し、植樹が一斉にざわめいた。」
印象に残るシーンでした。警察と自衛隊の混成部隊を翻弄した後でのこのセリフ。グランパシフィックを起点とした一回りは完全にお遊びだったわけです。 -
「舗装された歩道と植樹からなる青海南埠頭公園は、その地下からのエネルギーにひと突きされ、表層の土をまずは噴き上げた。太鼓に載ったミニチュアの公園が、反対面を叩かれた衝撃で浮き上がったかのようだった。」
この旅行記冒頭の青海南埠頭公園に再び。太鼓に載ったミニチュアってなかなかうまい喩えかも。なんか絵が浮かびます。ついでに、ぽんっ、なんて擬音まで。 -
「噴き上がる煙を壁面に映したアクトグループ本社ビルは、1秒後にはそのガラス張りの反射面をことごとく失い、ガラス片の瀑布を地上へと押し流した。」
あくまで写真はアクトビルでなくてテレコムセンターです。
でも全面ガラス張りってのも同じだし、形は違うけどやっぱりこれだよなぁ。 -
「爆心地からのびた亀裂はますます成長し、300メートル近く離れた青海フロンティアビルの足もとにも及んだ。」
こちらの青海フロンティアビルはテレコムセンターの斜め向かいに実在します。爆心地の南埠頭公園からは、テレコムセンターとゆりかもめの線路をはさんで北側に位置しています。 -
「高架下に張り出した駅が重みに耐えかねたように傾ぎ、アクト本社に直結する空中廊下が悲鳴をあげ、壁面のガラスが一斉に砕け散ったあと、駅との接合部分が音を立てて引き裂かれてゆく。」
ゆりかもめ越しに見たテレコムセンター(仮想アクトビル)。ここで駅に直結という描写があるので、やっぱりテレコムセンターの場所なのだろうと見当がつきます。 -
「東京消防庁豊洲訓練所の敷地からは、先刻よりサイレンの音が漏れ出ており、ヘリのローター音と不穏なハーモニーを奏でていた。」
今は移転してこの場所には訓練所はないのですが、ゆりかもめの中から該当位置を。築地から市場がこのへんに移転してくるみたいです。 -
「爆心地となった青海埠頭から、ほぼ対角線上に位置するシーリアお台場一番街。台場地区の北端、半島のごとく突き出た13号地埠頭に建設されたそこは、レインボーブリッジとの接続口に当たり、公営住宅を含む3棟の団地と小学校が連なっている。」
レインボーブリッジのお台場側の足もとがこのあたり。マンションが連なる場所です。お、パトカー。湾岸署? -
「建築面積1万1600平方メートル、高さは6階分に相当するバカでかい建物に、輸送管で吸い上げたごみを貯留するごみバンカ、ブロワや排出コンベアからなる収集プラント、焼却炉や灰バンカからなる処理プラントを内包する有明清掃工場。」
そしてこちらがこの小説でのある意味肝ともいうべき有明清掃工場。ここを出すのはネタバレになってしまうかもしれませんが、やっぱり外せません。 -
「見学者用のものも含めて、事務棟に通じる玄関は三つ。」
ここは「見学バス入口」のようですね。 -
「湾岸線と台場線が錯綜する有明ジャンクションの高架を前景に、全高140メートルに達する煙突を聳えさせ、その脇に常識外れに大きい体育館といった外観を横たえる清掃工場。」
作品での記述どおり、首都高越しに見てみました。 -
「「《T・P》は青海サブステーションに向けて移動中。」」
こちらはヴィーナスフォートの北側にあります。
ヴィーナスフォート、今年で閉店という話もありましたが、都区内初のアウトレットもできて、どうやら当分生き延びそうです。 -
「青海サブステーション直近にひとつ、接続する東西の管路にひとつずつ。」
こちらがサブステーションの建物。有明の清掃工場もそうですが、あまりそれっぽい施設には見えないですね。大阪のはまた極端ですけど。 -
「"二つ目"は有明埠頭橋を渡って100メートルほど進んだ先、有明サブステーションの手前で起爆臨界を迎えた。」
有明埠頭橋。ゆりかもめの車内から見た図です。 -
「フェリー埠頭とも呼ばれる有明埠頭は、海運会社や製紙会社の倉庫が並ぶ他、貨物船と沖縄航路のターミナルがあるだけの場所で、住宅はなく、ほぼ長方形の孤島を橋一本で有明地区に繋げている。」
フェリーもずいぶん減りましたね。むかーし、バイクに乗ってた頃はここから乗ったっけなぁ。
ちなみにここが舞台として出てくる小説には垣根涼介の「サウダージ」もあります。 -
「東側の対岸に位置する東京国際展示場も衝撃波を浴び、爆心地に面する窓ガラスのすべてが粉微塵に砕け散ってゆく。ピラミッドを逆さにしたといった形状の会議棟は、壁の全面がガラス張りであったために被害が大きく、砕けた大量のガラス片は爆風とともに廊下を吹き抜け、散弾さながら壁や柱にめり込んでいった。」
東京ビッグサイトです。こちらは今野敏の安積班シリーズ「夕暴雨」で舞台になってましたので、別旅行記にしています。ドラマのハンチョウの原作のシリーズです。
http://4travel.jp/traveler/berutsuku/album/10447759/ -
「台場地区からセンタープロムナードに至る陸上橋、テレポートブリッジの巨大な柱も震え、ひと抱えもある鋼鉄製のケーブルは糸のようにたわみ、不快な弦の音を四方に鳴り響かせた。」
お台場に来て青海地区の1日いくらの駐車場に停めると、ここを渡って台場地区へ行きます。このへんの映像的な描写は作者の面目躍如。 -
「幾重にも耐震構造を施されたレインボーブリッジは、震度6クラスの揺れでも倒壊することはない。事実、海底に突き立つ橋脚土台は、震動を伝播させながらも揺らぐことはなかったが、お台場への接続口を支える橋脚はその限りではなかった。」
橋そのものがぐらついていては封鎖できないどころじゃないですね。って3を今年やるってときに2のネタは古いか。 -
「「台場地区、グランパシフィックホテルのミニ共同溝と推定。移動・・・開始した!」
ひとつ目が発見されたホテル日航東京の向かいに位置する建物。それだけ理解した体が勝手に動き、古森はグラフィック・パネル上に"三つ目"の所在を重ね合わせた。」
メリディアンではなくなってル・ダイバになりましたが、小説の記述はグランパシフィックなのでセーフ。 -
「車を捨てたドライバーの列に、マンションから避難してきた住民の列が加わり、のぞみ橋前の交差点は車道にまで人が溢れている。」
橋を渡ると清掃工場がすぐ近く、という位置です。一功がバイクで右折したのと同じ場所。 -
「警察の現地警備本部が移設された台場フロンティアビルは、テレポートブリッジの高架をくぐった先にある。」
手前に写っているのがテレポートブリッジです。最近はこのあたりもビルが建ち並んでいるのでフロンティアビルもそれほど目立たなくなりました。 -
「200メートルはある橋を渡りきり、有明清掃工場に向かう交差点までさらに300メートル。」
「ようやく交差点にたどり着くと、そのローター音に相乗して別の轟音が鼓膜を震わせた。」
ここの交差点を右折すれば清掃工場です。右奥の緑地はテニスの森。 -
「フジテレビ社屋に沿って右に機体を傾け、球体展望台の前を横切ったコブラが、ゆりかもめの高架すれすれの高度を取って482号線上を飛翔する。」
お台場上空でコブラ同士の空中戦が繰り広げられます。 -
「"四つ目"の反応はパレットタウンの地下、大観覧車の足もと付近に光の靄となって現れた。あけみ橋通りを西に進んだあと、青海1丁目の交差点で北上に転じ、センタープロムナードを伝って今度は東に進む。」
お台場ならではのTPの移送手段に、仕掛けが割れてなおローズダストらに翻弄されます。 -
「頭を抱えて逃げまどう避難民、目まぐるしく流れる高層ビルの壁の向こうに、一大緑地化地帯である潮風公園の景観が広がり、咄嗟に反転した機体がグランパシフィックホテルの高層沿いに急旋回する。無人の潮風公園に追い込まれれば、『コウガ2』の2機は撃墜を躊躇しなくなる。」
潮風公園です。去年の夏にガンダムが立っていたという場所ですね。残念ながら自分は見ることができませんでした。すでにこのとおりきれいに更地に戻ってしまっていたのでした。湾岸線で至近距離走ったりしてたんだけどなぁ。
ちなみにこの夏から東静岡駅前に復活するそうです。今度はビームサーベルを持っているのだとか。
作者はターンAのノベライズや、ユニコーンの原作を書いている超のつくガンダムファンなので、もし物語が2009年だったら絶対ここでコブラはガンダムかすめていたことでしょう。 -
「地上25階のオフィス棟が2つと、それを繋ぐ空中廊下に球体展望台を載せた特異な建築物が、キャノピー正面に大写しになる。12階の高さに渡された空中廊下がぐんと近づき、朋希は反射的に頭を傾けたが、神経の隅々まで機体とシンクロしている羽住は冷静だった。」
フジテレビの建物はお台場の象徴ともいうべき有名な形なのでいいですが、知らない人がこの描写を読んでこの形を思い浮かべられるかは微妙かもしれません。 -
「2つのオフィス棟は合計6本の空中廊下で結ばれており、それぞれの間隔は5階分相当。展望エレベーターなど、縦軸を支える柱の間隔も同じくらいあり、コブラのローター直径ならぎりぎり通り抜けることができる。」
ここの隙間にヘリをはめこむなんてよく思いつくもんだ、と感心してしまいます。 -
「(センタープロムナードから夢の大橋を渡って、有明方面に避難!)」
こちらが夢の大橋。幅が広いのであまり橋というイメージではありませんが。右奥の門型の建物はこの話の時点ではまだ存在していなかったはずです。 -
「距離にして50メートルと離れていないA棟の建物は、最上階の7階がドーム式の体育館になっていて、巨大なUFOかなにかがビルの上に乗っかっているように見える。UFOの側壁はガラス張りで、工場の屋上を直に見下ろせるから、そこに狙撃手が配置されていることは考えるまでもない。」
再び清掃工場。こちらは描写から想像するしかない人がほとんどかと思いますが、こんな建物です。 -
「湾岸線の高架を挟んで300メートル向こうにあるNTTビルも、屋上や上層階に狙撃手がいると見て間違いなかった。」
今はNTTビルよりも北側にTOC有明ができたので、そっちから狙うべきでしょうね。 -
「先客が2機いるが、4時の方向に十数面のテニスコートを擁する有明テニスの森がある。」
清掃工場と道ひとつ隔てたところにあるのがこの有明テニスの森です。 -
「道路上を横断する陸上橋、つどい橋の高架下に差しかかった時だった。咄嗟に足を止めてしまったあと、「回線、回せるか」と無線に吹き込んだ古森は、支援班員を促してひと息に橋の高架をくぐり抜けた。」
この写真で左右に延びているのがつどい橋。この下でいったん立ち止まったということです。 -
「青海埠頭を縦貫する大通りの一角、青海トンネルの入口脇に機体を降下させて以後、羽住はひと言も発することなくシートに沈み込んでいる。」
羽田空港のほうへと抜けられるトンネルの手前、中盤でカーチェイスのシーンが描かれた青海トンネル脇です。 -
「とにかくその構造上、正面からはHの字に見える巨大建築物は、こうして間近から見上げると巨大建築物以外のなにものでもない。」
テレコムセンターはコの字型なわけですが、作中でのアクトビルはH型。 -
「「恵理、おまえはどこにいるんだ?母さんは?」
(いま、深川第五中学にいる。救援対策本部になってるとこ)
ちょっとお台場から離れますが、ゆりかもめの終点でもある豊洲から近い中学校です。 -
「深川五中は豊洲にあり、東雲橋を挟んで有明の目と鼻の先に位置する学校だ。」
そういや作品の時点ではゆりかもめもまだ有明止まりなんだっけ。どうだったかな。
ともかくまあ確かにほんのちょっと先です。 -
「ゆりかもめの高架に連なる青海駅を過ぎ、青海1丁目の交差点へ。台場から青海埠頭を縦貫する大通りに立てば、ようやく細部を窺える大きさになったアクト本社ビルは目の前だった。」
バイクで疾走した一功がショータイムの直前に通過した交差点でもあります。 -
「「ここにいては危険だ。あなたもヴィーナスフォートの中へ」
正面に回り込み、こちらの目を覗き込んだ古森が言う。
この交差点に面しているのがヴィーナスフォート。確かに避難するならそこしかありません。 -
「着弾は15階前後に集中しており、アクト本社ビルはその中腹から一斉に爆発の炎を噴出させた。」
映画化もされた「亡国のイージス」も作者の作品ですが、ここではなんと地上のビルを砲撃というミッションが。 -
「ビルの質量を引き移した粉塵の波濤が、亀裂溝を埋め尽くし、道路上に残った車を跳ね飛ばしながら、ウエストプロムナードになだれ込んでゆく。」
アクトビルがとうとう・・・ -
「産業技術総合研究所も、日本科学未来館も等しく波濤に呑み込まれ、風に乗って飛ぶ粉塵は、1キロ離れた船の科学館にも及んだ。」
こちらは科学未来館。テレコムセンターからはすぐなので、そりゃまともに食らうでしょうね。 -
「「フジテレビ社屋にある屋上庭園の一角、南側に面したベランダからは、臨海副都心の光景を一望にすることができる。」
さて、この作品ではお台場はえらいことになってしまったわけですが、福井ワールドの中でその後どうなったのか気になるところです。今話題の辺野古も別の作品内でぶっとばされている世界です。その後の作品がガンダムUCだったのでしばらく現代日本が描かれていません。 -
「青海埠頭の南端、暁埠頭公園の植樹帯に不時着したコブラは機種とスキッドを半ば土くれにめり込ませ、樹木をなぎ倒したローラーブレードを力なく宙に泳がせている。」
暁埠頭、行ってみたらヘリが着陸できそうな広場は意外になさそうでした。駐車場くらいでしょうか。むしろ周辺の道路の方が不時着向きの広さのような。 -
「5階建てのビルに相当する大きさの換気所は、第二航路海底トンネルの管理所も兼ねており、敷地を縦断した先に埠頭最南端の岸壁があった。」
こちらが換気所です。ちなみに公園ではバーベキューをしている集団がたくさんいました。外国人も多かったけどそれこそ赤坂とかの人たち? -
「300メートルほど先に廃物処理場の施設が建ち並ぶ埠頭が横たわっているので、見渡す限りの海というわけにはいかない。」
埠頭の南端ですが、その先にこのとおり、埋立地が広がっています。ちなみにそちらもサウダージで出てきていた場所ですね。
ローズダストのラストは妙にファンタジーじみた終わり方でした。ただ再読してみるとまた印象が変わって、それほどファンタジー色を感じなくなっていたのがまた不思議。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- たらよろさん 2010/01/11 22:26:16
- 実におもしろい!
- こんばんわ〜〜
「Op.ローズダスト」は読まないといけないですね〜
表紙のものを見ると3巻で完結でしょうか。
明日、今から図書館の在庫情報をチェックしてみます。
みなとみらいと赤坂とお台場が舞台ってことは結構臨場感もって楽しめそう。
警察小説も好きだし・・・
べるつくさんのように道路の細かい状況まではわからないけれど
何となく建物のイメージはつかめそうだから。
日航東京内で捕捉されたんですね〜
読んでみると日航東京内部のことも触れられているのかしら?
また読んで感想を書き込みたいと思います〜〜
続き、頑張って作成してくださいね(笑)
たらよろ
- べるつくさん からの返信 2010/01/11 23:51:44
- RE: 実におもしろい!
- たらよろさん、こんばんは〜
コメントのリクエストに早速こたえていただいてありがとうございます(笑)
日航東京に泊まられたたらよろさんならきっとリアルに読めると思いますよ〜。内部にも触れられてます。メリディアンも出てきますが、断然日航のほうが詳しく書かれています。あとアクアシティの中に入られたことがあれば完璧。
でもなんせこの作者の作品て長くって。分量のおかげでなかなか人に薦められないです。好きな人には好きだと思うんですが。今月末東京にいらっしゃるみたいですが、お台場は今回はいらっしゃらないのかな。ちなみに潮風公園の写真1枚入れていますが、ガンダムは影も形もないですね〜。この作者ガンダムものも書いてます。
ちなみに単行本だと2巻です。装丁は個人的には単行本のほうが好きだったりします。
続き、ぎくっ(笑) ぼちぼちやります。
-
- ホーミンさん 2009/11/29 12:47:24
- 小説の舞台シリーズ
- べるつくさま
こんにちは!
進んでいますね、「小説の舞台」シリーズ。
ワクワクです。
でも、この本も知らないのです。 (^o^;)
不思議なもので、内容を知らなくても写真があると、何となくわかったような気になってしまいます。
こういう旅行記があると、本離れにブレーキがかかるかもしれません。
赤いマフラーで防寒をしっかりしたスヌちゃんが解説してくれているようで、楽しい仕上がりですね。
- べるつくさん からの返信 2009/11/29 21:53:43
- RE: 小説の舞台シリーズ
- ホーミンさん、こんにちは。
このシリーズでは自分では一番力が入ってるのがこのシリーズですねぇ。
まあご存じない方はまず知らないであろう本ではありますが。映像化もされてないし。(深夜アニメでやるような話は聞きましたが)
スヌくんもチェックしていただいてありがとうございます。
実はUSJから来た子なんですよ。なので関西出身のマフラースヌくんです。
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