てるてる坊やとともに　・チンクエテッレと碧い海　/2009イタリア田舎の旅

2009/05/26 - 2009/05/27

(前編ちょぴっとトリノ）

トリノから、憧れの地モンテフェガテーシまでは、
長い長?い道のりです。

道中１泊どこかでせねばならず、それならば・・・と、チンクエテッレに泊まることを思いつきました。初めてドロミテのソモントで仲良しになったイタリア人の家族が、ここチンクエテッレの方で、とってもいいところだから、次回来るときは必ずチンクエテッレへ！と言ってくれてたし♪

・・ということで、山好きな私たちですが久々の地中海を楽しみました。てるてるくんはここでもがんばって青い空と青い海を運んできてくれました♪


※写真・文章の無断転用は禁止します

エリア イタリア

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道

トリノからジェノヴァ経由でチンクエテッレのヴェルナッツァへ。
ジェノヴァからは、とっても美しい地中海を見ながらの旅です。

・・・・が、青い海がグレーに見えるほど、相変わらず電車の窓は真っ黒です・・・。

この、観光路線なのに全然かまわない、大らかというかなんと言うかの気質と、さすがミケランジェロの末裔たち思う緻密な美術・工芸の才能と・・・
イタリアはほんとに面白い国です。

と、青く見えない青い海をみたくて、電車の窓ティッシュでフキフキしてるうちに無事にヴェルナッツァにつきました。

駅からはエレベータ、もしくは階段を下りると、すぐ町のなかです。
海辺までは、緩やかな下り坂がつづきます。

この写真は海を正面に右手の風景です。
村のピンクの教会がかわいらしいですね。

こちらは教会の後ろに回りこんで
海を前に左側の町並みです。

おもちゃの町みたいにカラフルでかわいいですね〜。

ではちょっとチンクエテッレについて、ウィキペディアでお勉強してみましょう。

*

ちょっとwikipediaでチンクエテッレのお勉強をしてみましょう。

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チンクエ・テッレ (Cinque Terre) は、イタリア北西部、リグーリア州、ラ・スペツィア県のリグーリア海岸沿いにある5つの村を指す。イタリア語で「5つの土地」と言う意味で、観光地にもなっており、ポルトヴェーネレや小島群などと共にユネスコの世界遺産にも登録されている。

こちらは正面の海の夕暮れ風景。

ピンクの光がピンクの建物に注ぎ込み
なんともホンワカとした夕暮れです。

海を背にした広場の様子です。

背後には山々が迫っていて、通りに面した家以外にいくには、はかなりの階段を上ることになります。

この山々の斜面ではなんとワイン用のぶどうが栽培されています。

こちらはメインストリート。
私たちの宿は、この右側に見えるミドリ十字の薬屋さんから坂を上ったところにありました。

重いスーツケース、４階まで運べるか・・・
と不安でしたが、宿のお兄さんがお迎えに来てくれて荷物を運んでくれました。

こんな小さな橋もおしゃれでしょ♪

マリア様のおられる、小さな礼拝所？祠？

私たちが泊まったのは
la terazza
２部屋が１フロアになっていて貸切になります。
この広さにしてはお高かったのですが、１泊でも泊めてくれる眺めのよい宿が見つかりませんでした。

高くなければとっても親切だったし、眺めはよいし・・なんですけれどね。
宿の若いお兄さんはとても親切で、荷物を運ぶのを手伝いに駅まで来てくれたり、ブラッドオレンジジュースを出してくれたりしました。

私たちが泊まってる部屋の上がオーナー兼用の今になっていて、自由に出入りできてそこにテラスがついています。
ここで、若いお兄さんが朝食を作って出してくれました。
お兄さんお手製のあったかいスクランブルエッグつき。

このテラスから、さらに屋上に上がっていくと・・。

こーんな３６０度見渡せる屋上に出ます。

かもめのオブジェ・・・かと思ったら動きました。

ほんものだ〜。

真っ青な海がきもちいいです。

チンクエテッレは、ワインやリキュールも名産です。
とても美味しいそうなのですが、何せブドウ畑の面積も少ないので、できる本数も少なく、地元以外で買うのは難しいそうです。
もって帰りたいけれど、今回はエレベーターのない駅がほとんどのちいなさ村めぐり・・。
ついつい買いたい・・・と思っても重さを考えると躊躇します。

あ〜。でもやっぱり買ってくるんだった・・・(涙）
　↑
（お酒飲めないくせしてやっぱりほしい）

ではふたたびウィキペディアから、この地のワインについてのお勉強

*

海岸線に並ぶ色とりどりの家、チンクエ・テッレは11世紀に要塞都市として生まれた。
それから1,000年もの間、隣の村との陸路もなく船で行き来していた。
孤立したこの村々には今も旧制の面影が色濃く残っている。
平地がなく、土地が痩せているチンクエ･テッレで、人々は生きるすべを模索してきた。
急斜面の固い岩盤を砕いてできた石垣の上に畑を作った。
畑の土壌となるのは岩盤を砕いた際に出てきた砂。
数百年かけて築かれてきた石垣の総延長は、なんと 6,700 キロメートルに及び、日本列島を往復できる距離である。
努力のかいあってこの痩せた土地にも何とか根付いた作物がブドウであった。
人々はこのブドウから作るワインで生活してきた。村の人々の生きる糧となったブドウ畑。
ブドウ畑を守る為には土台となる石垣の修復は欠かせない。
古い石垣は雨と風の影響で崩れやすくなっているからである。
ここで育つブドウは、あまりたくさんの実をつけない。
しかし、そのぶん味が凝縮したコクのあるワインが産まれた。
それは古くからジェノバの商人によって、広く輸出されていた。
16世紀の古文書、ジェノバ年代記（1537年）には「チンクエ・テッレは急斜面で不毛の土地ながら、人々が知恵を絞ってブドウを栽培し、ワインを作っている。多くの貴族、王子、王たちがそのワインをテーブルに置くことを大きな誇りにしている」と記されている。

チンクエテッレで一番のお楽しみは
大好物のジェノベーゼのパスタを食べること！！

お兄さんにこの村で一番美味しいジェノベーゼのお店を聞いて出かけます。

町の路地には、猫ちゃんだらけ・・・。
みんなのんびり〜。

お兄さんお勧めのお店は
Il BARETTO

さすが海の町
お魚マークです。

私は食べられないけど
　　↑
（魚介類まったくダメなひと）

お〜よかった！

牛さんもあるようです♪

こちらは野菜のスープ
すっごく美味しかったです♪

具(野菜やお豆）もいっぱい入っていて、しかもパンがついてくるので、ほとんどこれでお腹いっぱいになってしまう量です。

でもやっぱりリグーリア州に来たらこれこれ！！

ちょっとグロテスクな形のパスタですが
このトロフィエという形のパスタ、ジェノベーゼの絡み具合が絶妙ですっごく美味しいんです。

そしてこのジェノヴェーゼ・・・
衝撃の美味しさでした。
ジェノヴェーゼってこんなに美味しかったのね・・。

この次の日に別のお店で食べたジェノベーゼのニョッキちょぴっとガックシしてしまったくらいに、このお店、美味しかったです。
教えてくれたお兄さんに感謝！

こちらは母と叔母がシェアしたスズキのグリル。
唯一の海辺の町なので母たちは魚料理を楽しみにしていたみたい。

でもメニュー見ても、魚嫌いの私はちんぷんかんぷん（←自分の嫌いなものはまったく覚えられないもんですね）。
適当に当たりをつけて頼んだので、何の魚が出てくるかわからずにいましたが、大当たりだったようです。
母たちは、さっぱりしていて美味しい♪と喜んで食べておりましたから・・。

もちろん私は食べません♪

ラベルのかわいいオリーブオイルとバルサミコ

お店の中は広くありませんが
なかなかいい雰囲気です。

次の日はお昼まで時間があるのでＭanarolaまで行って見ることにしました。

チンクエテッレは、北から、
モンテ・ロッソ・アル・マーレ
ヴェルナッツァ
コルニーリア
マナローラ
リオ・マッジョーレ
の5つの村でなっています。

ヴェルナッツァからマナローラは各駅停車でふたつめ。
切符はまるでバスのようなちいさな切符です。
帰りにバーニ・ディ・ルッカまで通しで切符を買おうと思ったら、ここでは買えずに、スペツィアで買い換えて・・・といわれました。

町の中に出るには長いトンネルを通ります。

マナローラの町は、ちょっと階段を上った広場を越して歩いていくと海岸に出ます。

とってもかわいらしい町です。
ほんとはこちらに泊まりたかったんだけど
１泊で泊めてくれる宿が見つかりませんでした。
観光客もいっぱいで、チンクエテッレは人気なんですね〜。

岸壁に張り付いた村・・・
とっても絵になりますが、
こんなところにどうやって村ができていったのでしょうね・・。

色とりどりの家は漁師さんが遠くからでも我が家だとわかるためにそうした・・・という説もありますが、本当のところはよくわかりません。
でも青い海に色とりどりの家々がとってもかわいらしいです。

この日の海はとっても穏やかでした。

地中海は、コートダジュールに行って以来だから
もう１４年ぶりぐらいです。

ピッカーン晴れだったので、海の色が取ってもきれいです。

マナローラがとっても素敵に眺められるビューポイントまでお散歩に行きましょう♪
岩の中腹にお散歩道が見えますでしょうか？
あそこまで行こう〜っと♪

道はよく整備されているのでとっても快適です。

マナローラの背後にもたくさんのブドウ畑が・・。

でも、こんな断崖のブドウ畑、
どうやって農作業するのでしょうね〜。

青い青い
バスクリン・クールよりきれいな色〜。

マナローラの町全景がやっと写真に収められるポイントにきました。

ほんとに絵のような眺めです。
絵が描けたらいいのになあ・・・。

こんなかわいいタイルが。
きっと手作りだよね・・。

気温は温暖なのかな・・。
ブーゲンビリアがこんなに大きく育っています。

サボテンもニョキニョキ♪

お昼はヴェルナッツァに戻って、宿のそばの気取らない食堂で。

ジェノベーゼのニョッキです。
リグーリアのジェノベーゼ食べ収めでしたが
昨日の夕食のお店の美味しさが記憶に新しく、
これも美味しかったんだけど、もうひとつ感動が薄いです・・。

こっちもごく普通のポモドーロ。

今ひとつ盛り上がりにかけるランチでしたが、電車の時間も迫ってきて、そそくさとヴェルナッツァの町にもお別れです。

チンクエテッレの猫ちゃんたちは、きょうものんびりお昼ね・・・。

短い滞在だったけれど、
きれいな海が見れて
美味しいジェノヴェーゼが食べられて幸せでした。

こうして旅行記を書いてると、いろんなこと思い出します。

思い出の引き出しをあけながら、
ヴェルナッツァで買った陶器の町の飾り物をひっぱりだして、南極土産の石の前においてみました♪

いつかまた、ジェノヴェーゼを食べに行きたいです。

　

この旅行記へのコメント （6）

• YUMEさん 2015/08/20 00:48:51

  素晴らしい景色の街です。

  フルリーナさん
  
  海も景色も素晴らしい街です。
  斜面を見てるとアマルフィーの海岸を思い浮かべます。
  また、ぶどう畑も凄いですね。
  
  バスタ、やまやで入手して食べてみます(^^)
  
  

  フルリーナさん からの返信 2015/09/12 21:56:31

  RE: 素晴らしい景色の街です。

  ＹＵＭＥさん
  
  お返事がすっかり遅くなりごめんなさい。
  トロフィエ、入手できましたか？
  ジェノヴェーゼも美味しいけれど、トマトソースにもばっちりです♪
  
  我が家は山好き船嫌いの母連れなので、海に行くことは少ないのですが、ここは母もとっても感動してくれました（＾＾）。

• Michyさん 2011/11/07 18:38:51

  行ってみたいなぁ〜！

  フルリーナさん、こんにちは！
  
  お家に蔦がからまったり、色鮮やかなお花に包まれていたりする光景を見ると、たまらなく旅への意欲が湧く(笑）私です。
  
  青い海にブドウ畑、岸壁の家々、さり気なく絵になるお昼寝の猫、そして何と言っても美味しい料理…。
  全てが完璧のイタリア！
  
  泊まられたお宅も素敵だし、路地裏の散歩も楽しそう。
  
  できることならイタリアの田舎をのんびり旅したい…そんな気持ちになる旅行記ですね。
  
  また来年の強力な旅の候補が浮上してきた！って感じで困ってます（＾。＾）
  
  
  Michy

  フルリーナさん からの返信 2011/11/07 20:52:09

  RE: 行ってみたいなぁ〜！

  Mickyさん
  
  気にいっていただけてうれしいです。
  初めてドロミテに行ったときに、チンクエテッレにお住いのご家族に会って、いろいろお話して「チンクエテッレはとてもいいところだから次回はチンクエテッレに！！」と言われていたのが気になって（笑）。
  
  ほんとに素敵なところでした。
  私は移動途中に寄っただけなので、さっと二つの町を見るだけだったのですが、ハイキングしたりクルージングしたりと、ゆっくり滞在しても楽しめそうなところでした。
  
  ジェノヴェーゼを食べるときにはぜひこのお店で！
  他のお店と全然違う味でした〜。
  

• カヌ太郎さん 2009/11/28 10:08:02

  フルさん

  なんとも眺めのいい
  ベランダですねぇ。
  
  熟女軍団、お元気そうでなによりです。
  フルさんも
  
  
  カヌ

  フルリーナさん からの返信 2009/11/28 16:11:45

  RE: フルさん

  高かったんですけどね〜。
  チンクエテッレは人気の割りに部屋が少ないらしく、１泊では断られ続けで・・・。
  １泊でとめてくれる、眺めのいい部屋はここしか見つかりませんでした。
  アッシジのスバジオよりも高かったのよん。
  ３６０度見渡せる屋上もあり、とっても親切だったので、もうちょっとお安ければおすすめだったんですけれどね〜・・。