2003/01/05 - 2003/01/11
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福建省永定県の山中には、巨大なバウムクーヘンのような土楼群が無数にありました。
どことなく懐かしい、土楼に住む人々の暮らしぶりを覗いてみます。
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客家土楼の旅
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2003年1月初旬、福建省永定県の客家土楼群を旅しました。
上海から厦門へと入り、バスで洪坑村、高頭郷へ。
永定県に居たのは正味二日間だけでしたが、印象的な訪問となりました。
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世界の傑作建築【32カ所】ご紹介(アジア・インド・中東・ヨーロッパ)
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- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
-
1月5日(日)
上海から列車で丸一日かけて厦門に到着した。
宿は中山路近くの家家来酒店。
シングル70元(1元=15円)で、部屋にはテレビが付いている。部屋の鍵を服務員に開けてもらわなくてはいけないのが面倒だ。
昼飯は、ウイグル料理屋でラグ麺を食べた(6元)。
食後、海沿いの鷺江路を歩いた後、フェリーでコロンス島へと渡る(3元)。 -
コロンス島は、租界時代の欧風建築物が建ち並ぶ美しい島だ。
島の最高所である日光岩に登り(60元)、百鳥園で孔雀を見る。
日光岩からの眺めは素晴らしかった(写真)。
夕食は、列車内で出会った日本人留学生とその友人の中国人たちと四川料理を食べる(10元)。
彼らとビールを飲みながら色々な話をした。
1月6日(月)
バスターミナルへ行き、明日の永定行きのバスチケットを購入(53元)。
この日はコロンス島や厦門市内をぶらついたり、本を読んだりして過ごした。
夕食は宿近くの食堂で、ラーメンと焼豚串2本(5元)。
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厦門(アモイ)の都会と、ピアノの音が聴こえる「コロンス島」を散歩(中国)
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1月7日(火)
6時に起床し、タクシーでバスターミナルへと向かう(8元)。
バスは4時間ほどで永定に到着した。
客家の土楼は永定の街中にはない。山間部の農村に点在しているのだ。
それらを見るためには、バイタクはチャーターするのが手っ取り早い。
バスを降りると早速、バイタクの兄ちゃんがやってきて土楼巡りをしないかと誘ってきた。
結局、彼のバイクで宿泊予定地である振成楼のある洪坑村へと行くことにした。料金はこの時の言い値は20元だった。
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客家土楼(福建省永定県)|客家人が建てた巨大な円形集合住宅【世界遺産】
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【集慶楼】
バイタクの兄ちゃんが最初に連れて行ってくれたのが初渓村。
写真は「集慶楼」という土楼。
集慶楼は、初渓村にある土楼としては最大のものだそうで、それ以外にも「単元式土楼」(一家族ごとに1階から4階まで達する階段がありそれぞれの家族の居住区域が独立している)であるという特徴がある。
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客家の円形集合住宅「福建土楼」5ヵ所をご紹介【世界遺産】
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イチオシ
【庚慶楼】
集慶楼の隣にある「庚慶楼」という土楼。
生活感が溢れている。
バイタクの兄ちゃんは英語がカタコトさえもわからないので、会話は困難を極めた。
身振り手振り、中国語の単語の羅列、筆談などで何とかコミュニケーションした。 -
【振福楼】
次に訪問したのが、「振福楼(ジェンフーロウ)」という土楼。
1912年に建造されたといわれる、3階建ての中型の円楼だ。
南渓地区、下南渓村にある。
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客家の円形集合住宅「福建土楼」5ヵ所をご紹介【世界遺産】
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「振福楼」は、蘇という一族の建物。
建物の中心には祖堂があり、この祖堂に祖先神が祀られている。
にこにこしたおばちゃんが歓待してくれた(10元)。 -
【衍香楼】
「衍香楼(イェンシャンロウ)」。
新南村にある4階建ての中型円形土楼で、直径は40メートル。
壁の高さは14.5メートル、136の部屋がある。
衍香楼は、円楼の内部に方楼に見られる方形の祖堂のある、珍しい形の土楼だそうで、保存状態もよく1998年には県の文化財に指定されている(5元)。 -
【環極楼】
「環極楼(ホワンジイロウ)」。
南中村にある4階建ての中型円形土楼で、直径は43.20メートル。
高さは約20メートル、134の部屋がある。
土楼の大きさは小振りであるが、コンパクトにまとまった美しい姿をしている。
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客家の円形集合住宅「福建土楼」5ヵ所をご紹介【世界遺産】
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イチオシ
環極楼には、現在でも蘇氏の一族21世帯、116人が住んでいるそうだ(入場料5元)。
中に入ると、老人がお茶をご馳走してくれた。
この土楼での思い出は子供たちだ。
中庭で遊んでいた子供たちの可愛らしさが、この土楼への訪問を忘れられないものにさせてくれた。 -
環極楼を訪れた後、バイタクの兄ちゃんは、土楼がたくさん見える丘に連れて行ってくれた。
壮観だった。
バイクは山道を走っていく。
日が暮れ、辺りは真っ暗闇となる。雨もパラパラと降ってきた。
洪坑村についたのは、夜8時近く。
振成楼に宿泊することとした。
結局、バイタクは150元もした。
宿の姉ちゃんが、これから彼は永定に戻らなければならないため、このくらいの値段が必要なのだとのこと。
宿代も夕食・朝食付きダブルで150元もしたが、この金額が妥当なのかどうなのかはわからない(ガイドブックには30元と書かれていた)。
夕食は、客家料理が出た。
野菜炒め、肉ダイコン炒め、炒麺、ライス、肉団子のスープ。
味付けは塩辛いと聞いていたが、そうでもない。
なかなか美味しかった。
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客家の円形集合住宅「福建土楼」5ヵ所をご紹介【世界遺産】
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1月8日(水)
翌朝、洪坑村の土楼を巡った。
福建省永定県湖坑鎮洪抗村は、「永定客家土楼民族文化村」と呼ばれる土楼観光の拠点のひとつ。
特に、「振成楼」という客家土楼の代表作があるため、ツアーの観光客も多く訪れる。 -
【振成楼】
宿泊した「振成楼」
振成楼は、1912年から1916年にかけて建造された二重円の土楼。
20世紀になって建てられたということもあり、かなりモダンで、内部はどことなく欧風な雰囲気を感じさせる。
振成楼は、八卦の考え方によって構成されていることでも知られている。
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20世紀建造のモダンな土楼「振成楼」と一番リッチな「福裕楼」【世界遺産】
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【福裕楼】
福裕楼は、「振成楼」と同じ林三兄弟の建造。
1880年から建立を始め、10数万元の銀貨を費やし3年間をかけて築き上げたそうだ。
福裕楼は、永定では最もお金のかかった土楼で、振成楼の約3倍の費用がかかっているとのこと。
訪れると初老の男性がお茶を出してくれる。
そして、ここには旅行者の訪問ノートもあった。
中国人、日本人、韓国人をはじめ、欧米人のサインやコメントも書かれていた。
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20世紀建造のモダンな土楼「振成楼」と一番リッチな「福裕楼」【世界遺産】
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洪坑村では、他にもいくつかの土楼を見て回った。
そして、昼前に宿をチェックアウトし、バイタクで高頭郷へと向かう(8元)。
たった10分の距離だ。
高頭郷では、「僑福楼」という土楼に宿泊(70元)。
荷を下ろすと、さっそくこの村にある「円楼の王様」といわれる土楼「承啓楼」を見に行った。 -
イチオシ
【承啓楼】
承啓楼は、江氏により1709年から3年かけて建造された土楼。
4階建て4重円の円楼で、直径は61メートル、高さは12メートルに達し、部屋数は412にも及ぶ。
永定では最大級の円楼だ。
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福建土楼の王と呼ばれる4階建て4重円の巨大な円楼「承啓楼」【世界遺産】
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承啓楼の内部。
4階建ての外円部には、各階に72部屋あるそうだ。
1階に台所・食堂、2階に倉庫、3,4階は寝室となっている。
また、1階には井戸が2つある。 -
この承啓楼は、現在でも江氏一族60数世帯、400数人が住んでいる。
かつては、80世帯600人以上が居住していたそうだ。
訪れた時は、ちょうどお昼時で、皆さん中庭に集結しているらしく、大きなしゃべり声や笑い声が聴こえてきていた。
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福建土楼の王と呼ばれる4階建て4重円の巨大な円楼「承啓楼」【世界遺産】
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【世澤楼】
「世澤楼」は、「承啓楼」と同じ江一族の土楼。
写真は、世澤楼の内部の風景。
典型的な4階建ての方楼だ。 -
高頭郷では、他にも「五雲楼」「萬安楼」などを見て回った。
当時、客家土楼はまだ世界遺産に登録されておらず、この時期が冬だったということもあって、旅行者は皆無だった。
外は肌寒いし、土楼を見る以外には特にすることもない。
食事は宿で3食食べた。
宿の連中は一日中麻雀をやっており、牌のぶつかるピシッ、ピシッという音が楼内に鳴り響いていた。
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福建土楼の王と呼ばれる4階建て4重円の巨大な円楼「承啓楼」【世界遺産】
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1月9日(木)
朝、起きて昼食を摂り、8時過ぎに厦門行きのバスに乗り込む(30元)。
宿での飯代は合わせて18元請求された。
道中、南端県を通過した。
山をいくつも越える。山間の村にはたくさんの土楼が建っていた。
12時ごろ、厦門に到着。
先日宿泊していた家家来酒店にチェックイン(70元)。
宿の姉ちゃんは私のことを覚えていてくれた。
3日ぶりのシャワーで旅の垢を落とした後、広州行きのバスチケットを買いにバスターミナルへと行く。
チケットは、1/11 8:55分発のバス(180元)。
この日と10日、厦門をゆっくりとぶらついた後、広州へと向かった。
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