2009/07/17 - 2009/07/26
1位(同エリア28件中)
Katsyさん
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カナダの内陸部に迫る広大なハドソン湾。
その周辺にはツンドラに覆われた大地が広がる…
そんなツンドラの果てにある辺境の町がチャーチル。
冬場は凍ったツンドラに閉ざされてしまうチャーチルだが、ツンドラの氷が融けて大地が緑溢れる夏は野生動物や野鳥たちが活動する季節!
短い夏にせめぎ合うように逞しく生きる野生動物たちを撮影するため、10日間ほどチャーチルに滞在した。
陸には世界最大の肉食獣・ホッキョクグマを筆頭に野生動物や野鳥たちを求めて、また、海へは夏の間だけ集団で南下してくるベルーガ(シロイルカ)などの海獣類を狙ってサファリを敢行!
僅かに息づくイヌイット文化や開拓の歴史と野生動物以外は見るものが何もない辺境の地・チャーチル…
そんなチャーチルを基点に、ツンドラの大地や流氷の去った直後の海で撮影した野生の仲間たち…
そのときの写真を、当方のホームページ「アニマル・ワールド」で公開中!
アドレス http://animalworld.starfree.jp/ からトップページを開いて、“世界の動物たち”をクリック、世界地図上の⑭または、右ウィンドウのカナダをクリックしてカナダのページを開いてお楽しみください。
この旅行記では、チャーチルの町や周辺でのサファリの様子などをお伝えします。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 航空会社
- エアカナダ
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マニトバ州の州都・ウィニペグからチャーチル空港へ到着!
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ウィニペグとチャーチルを結ぶローカル機。
運営しているカーム・エアーは、カナダの極北地方をネットワークしている。 -
空港内のロビーに飾ってあったホッキョクグマ(シロクマ)の毛皮。
はたして生きてるシロクマの写真を撮ることはできるのか…?
期待と不安でイッパイの心境。 -
空港からチャーチルの町まではこの道1本のみ!
ツンドラ大地を一直線に貫ける道の彼方に小さく見える町… -
ついにチャーチルの町にやって来た。
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チャーチルの町内。
まるで倉庫街のような殺風景な景観。
ここからは、チャーチルの街並みをざっと紹介。 -
町のメインストリート。
チャーチルは、厳しい自然から身を守るために人々が寄り添い、町としての機能を最小限で維持している基地のようなところ。
規模も小さく、町の端から端まで歩いてもせいぜい3分ほど。
本格的なホッキョクグマのシーズンにあたる秋や、オーロラのベストシーズンの冬は観光客で賑わうようだが、夏は比較的オフシーズンなのか閑散としていた。 -
冬の賑わいを感じさせるオーロラの絵…
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犬ぞり業者も夏の間は暇なのか…
奥に見えるブルーの倉庫みたいな建物は、町にただ1つしかないスーパーマーケット。
チャーチル滞在中はずいぶんとお世話になった、生活に欠かせない施設。 -
町のもうひとつの玄関、VIA鉄道のチャーチル駅。
列車はウィニペグ~チャーチル間を走る。 -
駅舎の中に常設されているパークス・カナダ・ビジターセンター。
チャーチル周辺地域に住む人々や自然について展示されている。 -
カリブー(トナカイ)の剥製。
生きてるカリブーを撮影できることを願う。 -
チャーチルはウィニペグからの路線であるハドソン・ベイ号の終着駅。
駅のプラットホームからウィニペグ方面を臨む。
ハドソン・ベイ線は1929年にツンドラの上に建設された。
およそ1600kmの道のりを2晩かけて走る。 -
さすが、シロクマで有名な町。
街外れにもシロクマの像が… -
別アングルでもう1枚。
実は、シロクマウォッチングのベストシーズンは正確には10~11月。
ハドソン湾が凍る頃、内陸からシロクマたちが一斉にこのチャーチルに集結する。
海にはった氷の上からアザラシたちを狙うために…
そんな時期には、街中でシロクマと出会うことも珍しくないので、ホテルから外出するときは充分な注意と覚悟が必要とのこと。
文字通り「シロクマの首都」といわれるチャーチルでは、晩秋になると多くのシロクマウォッチングツアーが催行されてきた。 -
シロクマの隣にはイヌイットの道しるべ、イヌクシュク。
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ビーチに繰り出してみると流氷が…
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海辺に残された船のモニュメント。
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カナダ極北でお馴染みのイヌクシュク。
先住民たちが道案内や狩りの場所や目的地などを教えるために使ったといわれる。 -
ビーチに押し寄せる流氷群。
2009年の夏は例年に比べて寒かったよう… -
チャーチル町内でこの立て札を見たら要注意!
シロクマの棲息エリアという表示。
チャーチルでは人とシロクマとが隣り合わせで暮らしている。
続いて、チャーチル周辺のランドサファリの模様を紹介する。 -
シロクマを探してハドソン湾に出てみる。
このように海岸にまで流氷が来ている場合は、シロクマもビーチに来ている可能性があるからだ。
シロクマたちは、流氷上に上がっているアザラシたちを狙ってくる。 -
シロクマや野鳥を探す、現地ナチュラリストガイド。
チャーチル周辺ではツンドラロードを歩くときに、ほとんどの現地の人々が銃を携帯している。
その理由は簡単、シロクマに遭遇した場合に備えてのこと。
シロクマの数が多いのはもっぱら晩秋だが、夏でも出会う可能性が大いにある。
それだけチャーチルという場所はシロクマの密度が大きいという訳だ。
もっとも、シロクマ目当ての小生にとってはありがたいことではあるが… -
下車してビーチを散策。
ハドソン湾に残る流氷… -
海鳥を初めバードウォッチングの最適なポイント、バード・コーブにも立ち寄る。
チャーチルの町から東へ16kmほど。
入江には1961年に座礁した難破船・イサカがある。
かつてはイタリアのムッソリーニが所有していた船だったらしく、ニッケル鉱石をランキン・インレットからモントリオールまで運ぶ途中に暴風のため難破したらしい。
廃墟のような風情に哀愁を感じる。 -
チャーチルの観光スポットのひとつ、ミス・ピギー。
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1979年に墜落した小型輸送機がなぜかそのままになっている。
いつのころからか、ミス・ピギーの愛称がついた。
かつては、映画のセットとしても使われたそう。
実は、この近くにも度々シロクマが出没するようで… -
夏のツンドラの景観。
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冬の時期に凍っていたツンドラの氷は春が終わると一斉に融け始め、あちこちに池や沼などの水辺ができる。
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水辺が広がり湿原状態となったツンドラでは、水鳥類などが子育てを始める。
そんな訳で夏のツンドラは、恰好のバードウォッチングポイントとなる。
以下、チャーチル周辺でのバードウォッチングの様子についてチョット触れておこう。 -
今回のサービスショット:その①
カナダガンの親子。
夏は野鳥たちにとって子育てのシーズン。
フィールドでは鳥たちのいろいろな子育ての習性などを見ることができる。
カナダガンは北米では一般的な野鳥。
カナダガンを含むガンカモ科の鳥たちの場合、雛は親鳥のそばを片時も離れずにくっついて歩き回っている。
地上ではもちろん… -
今回のサービスショット:その②
そして、水上でもいつも一緒のカナダガンの親子。
このスタイルは、ガンカモ科の鳥だけでなくキジ科やダチョウ科など、地上で子育てをする種類に同様に見られる。
というより、見通しのいいツンドラ地帯では一般的。
チャーチル周辺には高い木や断崖絶壁などがないため、猛禽類や小鳥類など高所に巣をかける仲間はあまり見かけない。 -
こちらは、ミズカキチドリの親子。
手前の青〇で囲んだほうが親鳥、奥の赤〇は雛である。
ガンカモ類やキジ類と違って、通常はこのような親子一緒のツーショットの写真などは撮れない。
むしろシギチドリ類の場合では、親鳥は雛のそばにいないのが普通である。
この写真は、チドリの親子一緒の写真を撮るために小生が仕掛けをした結果の1枚。 -
今回のサービスショット:その③
ミズカキチドリの雛。
このように雛のボディは保護色の河原模様。
動かずにジッとしていれば、一見周囲の小石や砂と同化して見えて雛の存在には気がつかない。
ところが、少しでも雛が動けば見逃さない!
雛の居場所がわかれば、少し近づいてみよう。
親鳥が心配そうに慌てて雛の近くまでやって来て、前出のような写真が撮れる。
ちなみに雛はいざとなるとよく走るが、体も小さく(5~6cmほど)もちろん飛べないのでその気になれば人が捕まえることも簡単。 -
今回のサービスショット:その④
擬傷するミズカキチドリの親鳥。
さらに小生が雛を追いかけ回してみたところ、親鳥は無様に羽をバタつかせはじめた。
これは擬傷といって、外敵が雛に気づいて接近したときに親鳥が見せるディスプレー。
自分が怪我をして弱ったフリをすることで外敵の注意をひきつけ、その間に敵を雛から遠ざけようとする本能的な行動。
擬傷も地上で営巣する種類にはよく見られ、オーバーアクションなほど敵に対する効果があるといわれる。
特に、シギチドリ類はガンカモ類などに比べると体も小さく非力な仲間なので、擬傷のテクニックが発達していると思われる。
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今回のサービスショット:その⑤
次に、地上で抱卵するキョクアジサシ。
親鳥は卵を温めながら守っているので、動きようがない。
写真を撮る場合は、なるべく鳥の目線と同じ高さで撮りたいので地面に腹ばいになるくらい低い位置でカメラを構える。
そしてひととおりの写真が撮れたら、立ち上がって抱卵しているアジサシの周りを少し歩き回ってみよう。 -
今回のサービスショット:その⑥
キョクアジサシの飛来。
♪あンあ、近すぎちゃって~、困るのォ~♪
抱卵していて動けないメスを守るため、オスのアジサシが攻撃を仕掛けてきた!
擬傷しながら敵に自分を襲わせようとするチドリに対して、アジサシの防衛手段はもっと積極的である。
こちらが地面に腹ばいになっている分にはアジサシも無関心だが、立ち上がった状態では地上の鳥より大きく脅威的に見えるため上空から攻撃してくる。
アジサシの攻撃は、いったん空中で静止ホバリングしながら狙いを定めて一気に降下してくる。
嘴で何度も何度も突ける体勢で、羽ばたきながら攻撃を繰り返す。
写真はアジサシが50cmほどまでに迫ってきたときにシャッターを切ったので、“近すぎちゃって”ピントが合わずにボケボケになってしまった1枚。
ツンドラで鳥たちを追いかけ回したりしたのはチョットかわいそうな気もしたが、こちらから近づかなければ見ることができない野鳥の性格や習性というものもある。
ミズカキチドリにしてもキョクアジサシにしても、今回の実験ではそれぞれ独自の個性や素顔を小生に見せてくれた。
オーソドックスに遠くからジックリと野鳥を観察するだけでなく、ときには野鳥と触れ合ってみることで鳥のことをさらに深く知るというバードウォッチングの楽しみ方もあろうかと思う。
チャーチル周辺で撮影できたのは、他にもツンドラスワン(アメリカコハクチョウ)やコオリガモ、シギの仲間などの水鳥類、カラフトライチョウやカモメの仲間など…
ツンドラの野鳥たちの写真は「アニマル・ワールド」( http://animalworld.starfree.jp/ )にてご覧いただけます(未掲載のものも一部あり)。 -
水辺で野鳥たちの撮影をする一方で、動物を狙うことにも余念がない。
写真はアカギツネの巣穴。
この写真を撮ったときは、残念ながらキツネたちはハンティングに出ていたようで巣にはいなかった。 -
巣穴の近くに散乱している鳥の羽根。
どうやらカナダガンを食い散らかした後のようだ。
このまま、キツネたちが戻ってくるのを待つことにした。 -
巣穴は1箇所だけでなく、至るところに出入り口が存在する。
写真はアカギツネの巣穴の別の出入り口。
この出入り口の近辺で、数匹のキツネの撮影に成功した!
その写真は小生のホームページ「アニマル・ワールド」( http://animalworld.starfree.jp/ )で公開中。 -
そしてついに発見!野生のシロクマ!!
写真中央の白い物体がシロクマ(毎度小さくてゴメン)。
しかし実際、うかつに近づいては危険なため、まずは遠目から狙っておくほうが無難である。
また、焦って急に近づきすぎてもクマに逃げられるのが関の山。
そこで、とりあえず我々は車で迂回し、写真に見える丘の上に移動することにした。
背後の高い位置からクマにアプローチする作戦であった。 -
丘の上に移動後、車から降りてシロクマに接近する!
先導してくれるナチュラリストガイド。
その手には護身用のライフルが…
緊張の瞬間!
ここから先は慎重な行動が必要である。
なるべく音を立てずに風下からアプローチしていく。
この直後、小生はシロクマに20mほどまで接近し、ワイルドポートレートの撮影に成功!
そのときの写真は、「アニマル・ワールド」で公開中。
( http://animalworld.starfree.jp/ ) -
シロクマを撮影後に辺りを見て目を疑った。
ナントそこは、街外れにあるスクラップ廃棄場!
こんな環境の近くでシロクマを撮影したなんて、思いもよらなかった。
とてもちぐはぐでアンバランスな景観。 -
イヤ~!それにしても夏のチャーチルはカが凄かった!!
ツンドラの氷がとけ、あちこちに池沼ができる夏にはカが大発生する。
生き物たちの命が輝く夏は、カたちにとっても大事な季節。
短期間に子孫を残すべく、凄まじいまでの生き様!
とにかく車の窓縁には次から次へとカの軍団がまとわりつき、後から飛んできて止まった他のカの重みで落ちていくのだが、それでもなお窓めがけて飛んでくるのだからその生命力には呆れてしまう。
少しでも車の窓を開けようものなら、車中はたちまちカだらけになってしまう。
車外での撮影を終えて車に戻り、サイドミラーを見たらそこにはお化けのような別人の顔!?
日本から持参した虫除けスプレーが有効なのはほんの最初のうちだけ。
夏のチャーチルを訪れるときは、防虫対策をキッチリと! -
トナカイやカンジキウサギ、ライチョウなどを探して、ツイン・レイクスの林道へと入っていく。
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ツンドラの湿原にまばらに生える木々。
ライチョウなどはこのような地形の場所を好むそうだ。 -
木の1本1本を見てみると、枝が片方だけに伸びているのがわかる。
これは、ハドソン湾から吹き付ける強い北風の影響で、風下方向の枝のみが伸びた結果なんだそう。
これも長い時間に自然が作り出した奇観といえようか…
写真では、枝の伸びているほうが南を指していることになる。 -
チャーチル周辺の特徴というか面白いところは、ツンドラだけでなくタイガ(寒帯林)も広がっているということ。
実は、このツイン・レイクス付近ではクロクマやヘラジカも見られるという。
つまり、シロクマやトナカイといったツンドラに生きる動物相だけでなく、タイガの生態系も存在するという点で生物学上、非常に貴重な場所と考えられている。
チャーチル周辺のエリアは、北米大陸の北の森林限界地域ともいわれてきた。 -
森が開けた丘の上から、地平線まで広がるツンドラの大平原を臨む。
見通しがよく、トナカイなど大型の草食獣を探すには最適の場所のはずだったが、結局ここでは何も見つけられず… -
森の外れにあった白い残雪。
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こんな残雪を見ると、チャーチル周辺で見られる木々や花々などが高山帯の植生と共通していることにも納得できる。
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ツイン・レイクスのタイガを出てハドソン湾沿いの景勝地、チャーチル・ロックスを歩く。
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地面に落ちているトナカイの骨。
シロクマにやられたのだろうか…
生と死のドラマが見える。 -
北極圏を代表するげっ歯類・レミングの巣。
レミングは、今回のカナダ旅行における撮影ターゲットのひとつ。
写真のような球状にした草や倒木の下などに迷路のような巣を作って住んでいる。
また、チャーチル・ロックスのような岩場では他にホッキョクノウサギなどもよく見られるようだ。
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ツンドラのグリーンと水のブルー、岩のグレーが織り成す風景が延々と続く。
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しばし、チャーチル・ロックスの景観をお楽しみください。
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岩の間で小さくも鮮やかに咲く花々にも、強い命の息吹を感じる。
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チャーチル・ロックスは、景勝地として以外には化石で有名な場所。
実は、岩そのものはナント10~40億年前に形成されたもの。
それが長い年月をかけて氷河に削られ、現在のような景観へと変わった。
先カンブリア代の化石もゴロゴロしている。
写真は、貝の化石。 -
さてここで、ツンドラサファリの最中に見かけた花々をいくつか紹介しよう。
まずは、グリーンランドプリムローズ。 -
ピンクというか薄紫のきれいな花はサファリをしている間、小生の目を和ませてくれた。
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同じプリムローズの仲間、ストリクトプリムローズ。
こちらは白い花。 -
キョクチチョウノスケソウ。
チャーチル周辺で見かける花は、日本の北海道や高山地帯で見られる花に近い種類が多い。 -
ツンドラには丈の低いヤナギ類も多い。
これは、タカネヤナギ。 -
バージニアイチゴ。
ブルーベリーなどと並んで、ツンドラでは草食動物たちの貴重な食料。 -
ツンドラとタイガの境界地域に生える、キタクロスグリ。
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サファリフィールドからチャーチルの町へ帰る途中、そり犬たちが飼われているのを見かけた。
彼らについては、また後ほど触れる。 -
んん?何でこんなところにこんな立て札が??
立て札に書いてあるのは
「岩合湖 LAKE IWAGO」!?
有名な動物写真家の岩合光昭氏が過去にホッキョクグマを撮りにチャーチルを訪れていたのは知っていたが、まさかこんなところで彼の名前を見つけることになろうとは。
岩合さん自身がやったのか?はたまた彼と同行したスタッフが立てたのか?
夏の間だけ出現する名もない池にも名札をつければ立派な湖?
茶目っ気タップリな立て札に思わず笑ってしまった。 -
さて、日を改めて今度はツンドラバギーでしか行けないようなエリアへと遠征してみる。
ツンドラバギートラックはとにかくぬかるんだ悪路なので、写真を撮ってもご覧のようにブレブレ!
デコボコの道も場所によっては川状態。
当然、普通の4WDでは行くのは無理。 -
そこで、写真のような特別仕様のオフロード車が大活躍。
これは2人乗りのATV4輪バギー。
水深の深いところでは足元まで水が上がってくるのが玉に瑕だが、頑丈なタイヤは道を選ばない。
通常シロクマウォッチングツアーで使用されるツンドラバギーは、車輪の直径が2mはあろう化け物のようなトラック!
そんなヤツに比べたら目的地に行く時間もかなり長くかかるが、巨大なバギーを1台借り切るよりはずっと安上がりで済む。
このときは、たまたまガイドがトナカイを発見したのでバギーを降りてアプローチしてみた。
やはり奥地まで行った甲斐があった。 -
やがて、撮影場所となるゴードン・ポイントに到着。
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ゴードン・ポイントは、チャーチルの町から約30km。
周囲を海に囲まれた岬の先端。 -
冬でツンドラが凍り路面が安定すれば、あるいは、シロクマツアー用のモンスターバギーでならもう少し足を延ばして遠くのポイントへも行けたと思うが、8時間の日帰り撮影ツアーであることを考えるとここまでが限界であろう。
その上、ここへ来たのには撮影上の理由があった。 -
写真中央にこんもりと茂るミヤマヤナギの木々には秘密がある。
実はこの茂みの中に、ホッキョクギツネの巣穴の出入り口があるという。
小生たちがゴードン・ポイントに来たのはホッキョクギツネを撮るためであった。
例によって、辛抱強く巣穴を見張ることにした。 -
巣穴の周辺をしばし散策。
すると、ゴードン・ポイントでもレミングの巣を発見。
確かにレミングがいるところでないと、キツネも暮らしてはいけないだろう。
しかし、ガイドの話では2009年は肉食獣の餌となるレミングが例年に比べ著しく少ないそうだ。
気温の低さと関係があるのだろうか…
レミングは4~5年周期で大発生する年もあるという。
小生も当初から狙っていたターゲットのひとつであったレミングは撮影できず、結局今回は巣の写真だけとなった。
-
巣穴の近くでホッキョクギツネの子の死骸を発見!
死骸のそばには、人間の手のひらほどの大きさの動物の足跡があった。
ガイドの話では、どうやらオオカミに襲われたらしい。
それもかなり大きなヤツに…
ということは、我々はキツネだけでなく運がよければオオカミも狙えるわけだ。
オオカミとキツネは、レミングという共通の獲物をめぐって熾烈な争いを展開しているらしい。
つまり、オオカミにとってキツネはライバルなので排除したいようなのだ。
特に、例年に比べて2009年の夏は寒いせいか、レミングの数が極端に減少している餌不足状態。
殺された子ギツネは確かにかわいそうだが、これも弱肉強食の自然界の掟…
内臓を引きずり出されて絶命している子ギツネの姿は衝撃的だったが、この後、小生たちはさらにショッキングなシーンに直面することに…! -
するとそのとき、遠方の海岸にシロクマ発見!
チャーチル周辺の海岸であれば撮影するために接近するのだが、ゴードン・ポイントへ乗り付けたATVはセミオープン。
おまけに悪路には強いがスピード自体は普通の車に比べてずっと遅いため、ここは危険を避けて緊急避難することにした。
ホッキョクギツネの巣穴の見張りも、いったん中断せざるを得なかった。 -
ゴードン・ポイントに設置されたシロクマ用の監視塔。
とりあえずは、塔の上の見張り棟に避難する。
さしものシロクマも、この上までは上ってこない。 -
夏のツンドラサファリに欠かせない必需品。
ライフルと蚊取り線香。
日本から持参した蚊取り線香は、密閉した室内で焚けばかなり有効。
見張り棟の中を飛び交っていたカを瞬く間に撃退!
カのみならず、ハエにも効いていた。 -
しばし休憩をとる小生専属のナチュラリストガイド、シェルドン・オリビエール氏。
スキンヘッドとヒゲにサングラスが一見強面だが、サングラスを取れば温厚でフレンドリーな紳士。
スティーブン・スピルバーグ監督の映画「ジョーズ」に海洋学者役で出演した俳優のリチャード・ドレイファスにどことなく印象が似ている。
シェルドンの手前にある木の枝の固まりは、ワタリガラスの古巣。
町から遠く離れてほとんど人が来ることもない監視塔の上は、巣作りには恰好の場所だったのか… -
監視塔の上からホッキョクギツネの巣がある方向を眺める。
ひょっとすると、キツネを狙ってオオカミが通りかかるかもしれないという期待を胸に… -
ホッキョクギツネを専門に追い続けている地元の動物カメラマンがやって来た。
実は、ガイドのシェルドンがゴードン・ポイントのキツネの巣の情報を得たのは彼からであった。
すかさず監視塔を降りてカメラマンと情報交換をするシェルドン。
どうやらシロクマも去ったようで、安全が確認できた模様。 -
シェルドンが貸してくれた防虫ジャケットを着込んで、再びキツネの巣穴を見張る。
44番目の写真とコメントでも記したように、とにかくカの大群の攻撃は凄まじいので、フィールドでは防虫ネットを被らないと防げない!
ちなみに、風が強いときにはカの大群は飛んでこないが、ツンドラを吹く風はかなり冷たい。
風がやんで暖かくなると、今度はカがまとわりついてくる。
冷たい北風のほうがいいか、うっとうしいカの軍団のほうがいいか…
ツンドラサファリでは大きな問題である! -
今回のサービスショット:その⑦
巣穴の近くまで行ってみると、すでに1匹の子ギツネが出てきていた。
彼は何やら獲物を引きずりながら食べていた。
よく見てみると彼が食べていたのは、ナント、先ほど小生たちが目にした他の子ギツネの死骸だった!
ガイドのシェルドンの分析では、この夏のレミングの減少で餌が足りずに子ギツネたちのひもじさも限界近くまでに迫っていたようだ。
それにしても、これでは共食い状態ではないか…
しかし、一体誰がこの子ギツネを責めることができようか。
自分が生き抜くためには親兄弟の死骸でも食らう!
動物園では決して見ることのない野生の魂に触れた瞬間!
ハードな自然界とシビアな現実の中をしたたかに生きるホッキョクギツネの本能と逞しさに圧倒された!
この後さらに待つこと数時間、ついに巣穴から7匹の子ギツネたちが出てきた。
そして、白夜のツンドラに戯れるキツネたちを撮影することができた! -
ゴードン・ポイントでの撮影を終えて、悪路の夜道を走りチャーチルへと戻る。
-
ゴードン・ポイントでは結局オオカミの写真までは撮れなかったが、あと1週間も通いつめればきっと撮影できたであろう。
チャーチル周辺をサファリして撮影できた動物はホッキョクグマやホッキョクギツネの他に、トナカイやホッキョクウサギなど。
動物たちの写真は、「アニマル・ワールド」で掲載中!(http://animalworld.starfree.jp/) -
サファリのないフリータイムには、チャーチルの町の周辺をウォーキング。
まずは、町の東にあるケープ・メリー方面に歩いてみた。 -
ところが、実はこの一帯にもシロクマ注意の立て札が…
サファリでケープ・メリーを訪れたときにはハクトウワシを見かけたので、ぜひもう一度行ってみたかったのだが…
やむおえず、タテ札よりも手前の海岸へ出てみることにした。 -
赤い岩の海岸からハドソン湾を臨む。
ここの岩場にもなぜかスクラップと化した廃車の数々が…
事故機のミス・ピギーといい、難破船のイサカといい、チャーチルではこうしたスクラップを鉄屑として回収せずにわざと残しているのだろうか…?
カッコよく表現すれば、人工物と自然が織り成すコラボレーションといったところだが… -
行き先を変えて町の西方、空港方面に延びる道を歩いていくと、やがてそり犬の飼育場にさしかかった。
-
ここで飼われている犬は、カナディアン・エスキモー・ドッグ(エスキモー犬)というカナダ北部(ハドソン湾沿岸)特産の犬。
世界中でも300~400頭しかいないといわれる希少種。 -
通りがかりの人を見るとよく吠えるようだ。
エスキモー犬A
「オーイ、皆ァ~!
また一人誰か来たぞ~!!」 -
鎖につながれて退屈していたようである。
きっと遊んでほしかったのかも… -
エスキモー犬B
「写真撮るの?
カッコよく撮ってネ!」 -
エスキモー犬C
「オーイ、
こっちも撮ってくれよ~ぅ!!」 -
エスキモー犬D
「なあオイ、
俺の鋼のような筋肉と綺麗な舌を見てくれよ!」 -
他の犬種でも同じだが、エスキモー犬にもいろんな毛色が見られる。
-
そりを引く冬が待ちきれないのだろう。
エスキモー犬E
「また冬にも来てネ!
そして僕の引くそりに乗ってちょうだい!
絶対だよ!!」 -
中には僅かに鎖につながれていない犬もいた。
これはオオカミのような外敵に襲われたときの用心に配置された番犬であろうか…
しかし番犬にしては、他の犬たちと違って落ち着いている。
通行人に向かっても、むやみやたらに吠えない。
エスキモー犬F
「私の歩くポーズ、決まってるかしらン…」 -
この犬は、他の犬たちに比べてやけに痩せている。
年をとって、もうそりを引けなくなったのだろうか? -
こちらに気がついたようだ(カメラ目線)。
-
どんどん近づいてくるので、カメラを向けようにもフレームが決めきれない。
エスキモー犬G
「お前さんのカメラ、ワシにもよく見せとくれ…」 -
エスキモー犬G
「ホレ、ワシのアップショットなんてどうじゃ?」 -
実は、ガイドのシェルドンからは、たまにオオカミがここのエスキモー犬たちを狙って現れることがあると聞いていた。
運がよければオオカミの写真が撮れるかも、と思って来てみたのだが…
シェルドンの話では、オオカミが出ると犬たちは一斉に同じ方向(オオカミの居場所)を見るので一目でわかるそうだ。
ただし、シーズンというか頻繁に飼育場に現れるのは、フィールドに餌が少なくなる冬~春先にかけてらしい。
-
犬たちと同じようにそりも冬まではお休み…?
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夕日に映えるツンドラとツンドラロード、そしてチャーチルの町。
チャーチルは日本に比べて緯度が高い場所にあるため、夏は日が暮れる時間も遅い。
この写真を撮ったときも、すでに夜の9時近くだった。
シェルドンによれば、チャーチル周辺では夏の時期に動物たちはほぼ24時間フル活動するそうだ。
つまり、アフリカやインドなど熱帯の地域と違い、チャーチル以北ではサファリも時間を選ばないということ。
日中も気温はそれほど高くないので、サファリをするには問題ない。
天気さえよければ、夜中の10時近くまで撮影に出ていられるわけだ。
サファリの時間もふんだんにあり、充実した毎日を過ごすことができた。
また、チャーチル周辺は特別な動物保護区というわけではないので、ツンドラへも自由に降りて入っていける。
つまり、町の周辺には限りなく撮影ポイントが広がっていることになる(シロクマには要注意だが)。
そんな意味では、動物好きの小生にとっては天国のような場所だった。
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そしてチャーチル滞在の最終日、いよいよチャーチルともお別れ…
最後に滞在中の宿、ツンドラ・インの前でガイドのシェルドンと記念撮影。
シェルドン・オリビエール氏はナチュラリストガイド歴16年。
これまでにも、アメリカの3大ネットワークやナショナル・ジオグラフィック、イギリスのBBCなどで制作された自然ドキュメンタリー番組の現地ガイドを務めて番組スタッフを案内したり、スミソニアン博物館の研究者や調査員などを案内した実績を持つ。
彼のカンと経験が2009年の撮影旅行では、大いに役立った。
ぜひ他のシーズンにも来てみて、また彼とアチコチ見て回りたいものである。
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さらば、チャーチル…
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眼下に夏のツンドラの大湿原が広がる。
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野生のホッキョクグマやトナカイ、ホッキョクギツネや野鳥たちとの出会いに胸躍る10日間だった。
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上空から見えたチャーチル川。
夏にはベルーガ(シロイルカ)の群れがハドソン湾北部からやって来る。
ベルーガの撮影については、また別冊で紹介。
(http://4travel.jp/traveler/katsy/album/10401079/) -
この後、ウィニペグを経由して帰国の途に…
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ここからは、本旅行記・オマケのショット。
ウィニペグの街中で止まっている列車を発見! -
カナダ各地を結ぶVIA鉄道の車体。
この列車がチャーチルまで運行している。
もし時間さえあれば、列車の旅もいいかなとは思うが… -
VIAのウィニペグ駅の駅舎。
10番目と13番目の写真のチャーチル駅とは約1600kmも離れているが、たった1本の線路で繋がっている。 -
ウィニペグ駅舎の駐車場の植え込みに巣を作っていた、リチャードソンジリス。
よく見張っていると、巣穴からたくさんのジリスたちが顔を出していた。
チャーチルでは期待していたレミングの写真が撮れなかったので、ウィニペグで最後にかわいい動物の写真が撮れたことには満足した。
チャーチル周辺で撮影した野生動物や野鳥の写真は、小生のホームページ「アニマル・ワールド」( http://animalworld.starfree.jp/ )のカナダ編で公開中!
ぜひ、見にきて下さい!!
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この旅行記へのコメント (11)
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- aikoさん 2010/10/08 22:49:28
- ツンドラ地帯
- Katsyさん
こんばんわ。はじめまして。
旅行記・HP拝見しました★
ツンドラってあんなとこなんだ〜!!!と
感動しました♪
私の辞書には教科書以来、初登場の「ツンドラ地帯」に
とても興味を持ちました。
素晴らしい景色ですね。
あんな景色、いつか見てみたいです。
いろんなところに行かれていて
羨ましいです。
またほかの旅行記もゆっくり拝見させて
頂きます。
aiko
- Katsyさん からの返信 2010/10/09 01:16:20
- RE: ツンドラ地帯
- aikoさん、こちらこそはじめまして!
そして、小生の掲示板へようこそ!
カナダ・チャーチルのサファリ旅行記、お楽しみいただき何よりでした!!
また、小生のH.P.「アニマル・ワールド」へもご訪問いただき、嬉しい限りです♪
さて、aikoさんが感動されたツンドラ地帯は冬季になると大地が凍ってしまうため、夏がきてもコケのような地衣類や寒さに強く丈の低い高山性の植物しか生えない地域です。
景観としては見通しがよく、熱帯エリアで挙げれば東アフリカのサバンナや南米のカンポに似ています。
ただし、サバンナやカンポが見通しのいい理由が標高の高さによる乾燥なのに対して、ツンドラの場合は高緯度による平均気温の低さにあります。
そんな見通しのよさから、ツンドラもサファリやバードウォッチングには最適な環境なんですね。
おまけに、チャーチル周辺は旅行記にも記したように生物相が多様で、動物好きの小生にはたまらない場所でした!
aikoさんも動物好きであれば、ぜひ行かれてみてはいかがでしょう。
ちなみに、チャーチル周辺は夏と冬では大きく景観が異なります(見通しがいいことには違いありませんが)。
景色だけでも楽しめれば、最高だと思いますが…
まあ、今後ともどうぞよろしくお願いします〜!
そして、お互いにいい旅を…
http://www.h7.dion.ne.jp/~katsumi
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- Tedさん 2010/04/25 00:36:20
- 良いですね
- Katsyさん、こんにちは
お久しぶりです。訪問ありがとうございます。
ハドソン湾に広がるツンドラ地帯のサファリ、良いですね
今まであまり知りませんでしたが、行ってみたくなりました。
やはりナチュラリストを雇わないと、見て歩くのは難しそうですね。
はやり蚊がすごいのですね!
Ted
- Katsyさん からの返信 2010/05/02 00:43:00
- RE: 良いですね
- Tedさん、こちらこそご無沙汰です!
また、掲示板への書き込みどうもありがとうございました!!
カナダ・チャーチルのサファリ旅行記もお楽しみいただけて何よりです♪
旅行記にも記したように、夏のチャーチルはとにかくカがすごい!
周辺がツンドラなので、夏は地表の氷が融けてアチコチに沼沢ができるからです。
シロクマだけを見るなら、10月に訪れれば特にナチュラリストガイドを雇う必要もないでしょう(チャーチル周辺にシロクマがたくさんやって来るシーズンのため)。
カもいないし、シロクマウォッチングツアーに参加すれば楽に野生のシロクマを観察することができますよ。
しかし、シロクマ以外の動物(特に野鳥類)も見たければ、やはり夏に行くのがベストですね。
7月なら海(チャーチル川河口)でベルーガも見られますし…
また、10月はタイヤの直径が2mはあろうツンドラバギーに乗って大勢でシロクマウォッチングをするツアーに参加することになるので、特別な個人ガイドは必要ありませんが、7月はシロクマウォッチングもシーズンオフなのでやはりガイドを付けるべきです。
特に、旅行者だけでツンドラを歩き回るのは大変危険なので(シロクマとの遭遇)、護身用の銃を携帯したガイドに同行してもらう必要がありますね。
夏は日照時間も長いので、天候がよければ快適に過ごせますよ(カは凄まじいけど)。
チャーチルへはアクセスもいいので、Tedさんも行かれてみてはいかが?
まあ、今後ともお互いにいい旅を…
http://www.h7.dion.ne.jp/~katsumi
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- ちゅんちゅんさん 2010/04/09 22:13:37
- はじめましてです。
- Katsyさん、初めましてデス。
訪問履歴の方にお名前があったので、おじゃましてしまいました♪
ちゅんちゅんの旅行記の方に遊びに来ていただいて、ありがとうございました!
いや〜動物の写真を見たりするのが好きなので、真っ先にサファリ編を拝見させていただきました。もちろん、アニマル・ワールドのほうも♪
すごい迫力ある写真にドキドキでした♪
動物の写真って、ほんとうに辛抱強く待って、さらにタイミングを逃さないようにシャッターをきらなければならないので、とっても難しいですよね。
私もいつか、こんな雄大な大地のもとでカメラを構え、野生の動物を撮ることがちょっとした夢です!
その夢がいつきてもいいように、たまに動物園の動物で撮影の練習をしたりしています(笑)
素敵な写真を拝見させていただき、ありがとうございました!
また、ちょこちょこおじゃましてしまうかもしれませんが、お許しください。
ではでは、Katsyさんもお時間のあるときにでも、またちゅんちゅんの旅行記の方に遊びに来てくださいね♪
- Katsyさん からの返信 2010/04/14 01:29:26
- こちらこそです!
- ちゅんちゅんさん、はじめまして!
書生の掲示板への書き込み、どうもありがとうございます。
また、小生のH.P.「アニマル・ワールド」へもご訪問いただき、感激です♪
チャーチルの旅行記だけでなく、小生の撮ったワイルドポートレートまでお楽しみいただけたようで何よりでした!
> 動物の写真って、ほんとうに辛抱強く待って、さらにタイミングを逃さないようにシャッターをきらなければならないので、とっても難しいですよね。
おっしゃるように、野生動物を撮影する上で根気強さとタイミングはとても重要な要素です。
あと他に大事なのは、充分な事前のリサーチと情報やノウハウを持った優れたナチュラリストガイドに同行してもらうことでしょうか。
なにしろ相手は野生の生き物ですから、必ずしもこちらの思うようにならないのが難しい点ですね。
まあ、毎回のことですが期待と不安がイッパイで撮影には臨んでいますよ。
ちゅんちゅんさんもいつか野生動物を撮ることを目指して、動物園で動物撮影の練習をされているとか…
がんばってください(というか、楽しんでください)。
そしていつか、グッとくるような野生動物の写真撮影にチャレンジしてみてください。
もしかすると、どこかのフィールドでお会いすることもあるかもしれませんね。
そんなわけで、今後ともよろしくお願いします。
また、「アニマル・ワールド」のほうへもどうぞお越しください。
小生、大歓迎です!!
もし、動物のことで何かご不明なことや知りたいことがあれば、掲示板もありますので遠慮なく書きこんでみてください。
小生は学者ではありませんが、動物談議は大好きなので…
小生もまた、ちゅんちゅんさんの旅行記のほうに遊びに行きますね。
ではまた…
そして、お互いにいい旅を…
http://www.h7.dion.ne.jp/~katsumi
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- 潮来メジロさん 2010/03/29 02:24:36
- 迷鳥ミズカキチドリ。ヾ(^o^)
- Katsyさん、こんばんは! ヾ(^o^)
毎度、訪問ありがとうございました。
> こちらは、ミズカキチドリの親子。
> 手前の青〇で囲んだほうが親鳥、奥の赤〇は雛である。
> ガンカモ類やキジ類と違って、通常はこのような親子一緒のツーショット
> の写真などは撮れない。
> むしろシギチドリ類の場合では、親鳥は雛のそばにいないのが普通である。
> この写真は、チドリの親子一緒の写真を撮るために小生が仕掛けをした結果の1枚。
ミズカキチドリは、日本では迷鳥ですね。
2006年12月に愛知県立田村に出たのですが、用事があって見に行けませんでした。
それ以来、日本ではミズカキチドリの情報はありません。
仕事をサボってでも、見に行けばよかったと後悔しています。(^_^;
でも、一人で見たら、ハジロコチドリと勘違いしてしまいそうですね。
ではまた・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
- Katsyさん からの返信 2010/04/04 01:47:58
- RE: 迷鳥ミズカキチドリ。
- 潮来メジロさん、書き込みどうもありがとうございました!
ミズカキチドリは、日本では珍しい鳥なんですね。
そうとは知りませんでしたが、何枚か撮っておいてよかったです。
チャーチルでは比較的頻繁にあちこちで見かけたもので…
ミズカキチドリについては、旅行記にも書きましたように雛を守るために親鳥が擬傷する様子が強烈に印象に残りましたネ。
以前からテレビの自然番組などで見て知ってはいましたが、実際に目の前で見ることができたのは、貴重な体験でした。
今後も、大自然のフィールドでさらに興味深いシーンに直面できることを夢見て旅行に出かけたいと思います。
潮来メジロさんもバードウォッチングに励んでくださいね。
新たな野鳥たちとの出会いに期待しています。
そして、これからもお互いにいい旅を…
http://www.h7.dion.ne.jp/~katsumi
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- zzr-cさん 2010/02/22 11:50:41
- はじめまして
- Katsyさん こんにちは
白クマに会えましたね!
白クマに会うこと自体が危険なことというのが
良くわかります。
キツネの衝撃的なことですが、自然界では縄張りとか
関係で、ただ殺すだけってことがあるんですね。
びっくりしました。
zzr-c
- Katsyさん からの返信 2010/02/28 01:22:17
- こちらこそ!
- zzr-cさん、小生の旅行記へのご訪問と掲示板への書き込みありがとうございました。
野生のフィールドでは、全く予期せぬ出来事が起こるため、良くも悪くも気が抜けません。
野生のホッキョクグマは、地球温暖化の影響で絶滅が心配されてるのでなんとしても写真に撮りたくて、昨年の旅先をカナダに決めました。
実際対面してみて、緊張しましたが感激もひとしおでしたョ。
ホッキョクギツネやシロイルカなどその他の動物についても、動物園や水族館で見るものとは違う野生の素顔を見ることができて最高でした。
ちなみに、zzr-cさんは、どんな動物が好きですか?
お聞かせいただければ嬉しいですが…
まあ、今後ともよろしくお願いします〜!
そして、お互いにいい旅を…
http://www.h7.dion.ne.jp/~katsumi
- zzr-cさん からの返信 2010/02/28 09:15:54
- 好きな動物
- Katsyさん おはようございます。
返信ありがとうございます。
> 野生のフィールドでは、全く予期せぬ出来事が起こるため、良くも悪くも気が抜けません。
旅行記でも避難するくらいですから緊張感がうかがえます。
> 野生のホッキョクグマは、地球温暖化の影響で絶滅が心配されてるのでなんとしても写真に撮りたくて、昨年の旅先をカナダに決めました。
> 実際対面してみて、緊張しましたが感激もひとしおでしたョ。
> ホッキョクギツネやシロイルカなどその他の動物についても、動物園や水族館で見るものとは違う野生の素顔を見ることができて最高でした。
> ちなみに、zzr-cさんは、どんな動物が好きですか?
> お聞かせいただければ嬉しいですが…
zzr-cは小さな時動物園で虎とヒョウにすごく吠えられて怖いと感じたことがあり猛獣はちょっと苦手です。
その点サイやキリンといった月並みですが(野生で出会えば危険らしいですが)メジャーどころは好きです。
動物と言えるか解りませんが、熱帯魚を眺めるのは好きです。
回答になっているのか解りませんがこんな感じです。
>
> まあ、今後ともよろしくお願いします〜!
こちらこそお願いします。
Katsyさん良い旅を☆
zzr-c
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