2009/10/31 - 2009/11/02
1030位(同エリア1249件中)
シェルボーイさん
- シェルボーイさんTOP
- 旅行記2冊
- クチコミ1件
- Q&A回答0件
- 2,310アクセス
- フォロワー0人
この旅行記は手書きの旅行ノートをいいところだけ1部抜粋したものです。
前略
ブリュージュには昔の教会がそのままの形で残っていてそのうちの多くは空高く聳え立つ塔を持っている。 町の中心、マルクト広場からブリュージュを見上げてみると、そこには見事な外観をした塔をいくつも見つけることができる。
そのうちの1つ、鐘楼に4ユーロ払ってのぼってみた。 ロンドン大火塔のような階段を上り続けていくと、そこには見事な景色があった。赤い屋根に象徴されたブリュージュの町は歩いているときとはまた一味違った感動を私に与えてくれた。
私は降りしきる雨、そして襲いかかる風の中、しばらくそこにとどまってはるか昔、中世の世の中に思いをはせてみた。
現代と違って世の中が不安定で、戦争が起きることもたびたびあっただろうし、ペストのような恐ろしい病気が蔓延したこともたっただろう。その中で中世の人々はたくましく生きてきた。
しかし、そんな彼らでも時には不安になったり、心が折れそうになったりして、何かにすがりたくなることもあっただろう。
キリスト教社会だった当時のヨーロッパでは、教会がその役割をはたしていた。人々は苦しいことがあると、教会に集まり、祈った。
心から祈った・・・
この鐘楼もそんな場所だったのではないだろうか。
また、中世には今あるような高層ビルやタワーなどもなくて高いところから下を見下ろすことのできる場所なんて少なかったに違いない。
そんな中ではこの鐘楼はさぞかし特別な場所だったに違いない。
普段は決して見ることのできない、はるか彼方まで見渡すことのでる場所、神はこのように俗世を覗っているのかと人々を思わせる場所。
幸いにして、ブリュージュの町並みは中世からそれほど変わらずに原型をとどめているらしい。私はこの鐘楼に登ることによって、そんな中世の人々と経験を共有できたのだ。もちろん一旅行者にすぎない私は中世の人々が感じたような願いの重みまで共有することなんてとてもできない、でも、私の目を通して入ってくるブリュージュの町並みは我々にただ景色がきれいだと喜ぶことだけでなく、その景色が何世紀にもわたって人々に語りかけてきたものを我々現代人にも忘れてほしくない。と言っているような気がした。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- keyokoさん 2010/04/15 19:07:31
- 素敵なフレーズ☆
- こんばんは、シェルボーイさん♪
一枚の写真だけの旅行記ですが、どんな旅だったのか
いろんな想像が膨らむ、空間の行間のたくさんある
素敵な文章で綴られていてつい、あれこれと考えてしまいました。
キリスト教はやはり当時に人々の心の支えだったのでしょうか・・
『私はこの鐘楼に登ることによって、そんな中世の人々と経験を共有できたのだ。』
このフレーズが特に印象的で心に残りました。
また遊びに伺います。
失礼致します。
keyoko
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ブルージュ(ベルギー) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
1
0