2009年オーストラリア　北帰行

2009/06/13 - 2009/06/15

エクスマウスを取り止めたので取敢えずは次の訪問予定地であるカカドゥ国立公園に向けてダーウィン方面に北上する事にしましたが、ついでに近くの国立公園、ミル・ストリームに行ってみる事にしました。

グランドサークル旅行の現地情報サイトも開いています。
http://home.att.ne.jp/grape/george

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エリア オーストラリア

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー

ミルストリームへの道には鉄道線路が並行して走っていますが走る車両は鉱物輸送用の貨車ばかりです。

流石大陸と言いますか、列車の長さがもう無限と言うほど長いです。写真の手前も途中からですし、終わりも右手前の傾斜ではなく奥の山を巻いて裏に隠れてます。踏み切りで出遭いましたがウンザリするほど待たされました。アメリカのネバダで見た貨物列車より長いかもしれません。

ミルストリームも間近に迫った所で作業員風の女性ばかりが乗った工事用車両にすれ違いざま停められて、「ミルストリームは水が出て道路がめちゃめちゃだから止めた方が良いよ」と言われました。「じゃ、パイソン・プールに行きますわ」と仕向け地変更です。

ならば、と先程道路標識が見えたパイソン・プールと云うキャンプ場へ向かう事にしました。道路も未舗装ではありますが良好です。ただ砂の深い部分もあるので２ＷＤでのアウトバックの一人旅ではこのくらいがギリギリでしょう。ところが少し進むと先程の工事用車両が停まっていて、この先も通れないと・・・どうも私の事を態々待っていてくれたらしく、私にそれだけを伝えるとさっさと帰って行きました。これにかぎらず、オーストラリアの人々は本当に親切です。仕方なく私もハイウェイに戻って、面白くも無いキャンプ場を探し出してその日はそれで御仕舞いです。丸１日無駄になってしまいましたがこれも一人旅の醍醐味です。

今日から一気にカカドゥ国立公園まで北上ですが、丸々４日後の夕方になるでしょう。その間はひたすらドライブです。

これから移動だけで丸４日かけてダーウィン郊外のカカドゥ国立公園までひたすら走ります。未だ西オーストラリアで、土壌も鉄分を含んだ真っ赤かです。アメリカ・ユタ州のグランドサークルの周りと同じような色合いです。ザイオン国立公園の近く、アーチーズ、キャニオンランズ、ブライス・キャニオンなど諸国立公園と同じ色合いですがあちらは千差万別の奇岩と数百メートルの断崖絶壁の荒々しい自然です。懐かしいナァ・・・矢張りあちらの方が好きです。

ただただ、ひたすら走り、地図を眺めて今宵はブルームのチョイ手前のポート・スミスと云う海岸沿いのキャラバン・パークで過ごすことにしました。こんな道路を延々と進んで、ま、エイティ・マイル・ビーチも同じ様なものでしたが・・・。

ただ、地図の上にキャンプ場のマークが付いていたので行ってみたのですが、ここは釣りをするためのキャンプのようです。そんな趣味も無いのですが海岸に出てみるとマングローブの林がずっと先まで繋がっていて、ウン悪くないですナァ・・・ノンビリしていて。

フト、足元を見ると小さな貝が一杯に広がっていて可愛らしいアートを描いていました。

これはナンでしょう・・・これこそマングローブを形作る植物の種です。これが潮の間に間に流れて林を広げてゆくのです。因みにマングローブと言うのは特定の植物の名前ではなく、汽水域に順応して林を形成する色々な種類の植物（木）の総称です。

こうしてマングローブの種は浅瀬に落ち着きます。

マングローブの林の先には浅瀬が広がります。

今は干潮の状態らしいです。４ＷＤでここまで船を持ってきて釣りに出てゆきます。

比較的早くキャラバン・パークに落ち着いたのでノンビリとした時間を過ごします。

マングローブの根です。この根の間に蟹だとか色々な生物がねぐらを作ります。

海岸側から浜を見たところですが、かなりの遠浅です。

キャンプのお隣さんです。とても感じの良い夫婦で、食事も一緒に摂る様になりました。ソーラーパネルで充電して冷蔵庫に電気を供給したり（四六時中ビールを飲んでいます）、小型のトレーラーに四輪のバギー（所謂ＡＴＶ）　を載せて曳いたりと完全装備と言う感じです。ネイルと云い、こちらでは車の改造や溶接ぐらい自分でやるのは珍しくないようです。

ＡＴＶと工具類を載せて走る小型トレーラーです。バギーの後ろにクーラー・ボックスを積んでいる所が流石という感じです。
このキャラバン・パークは思いの外居心地が良く、シャワー・トイレも最も清潔でしたし、少々体調も崩したので丸１日ごろ寝の日を設けて結局２日間留まる事になりました。明日は又北上を続けます。