2008/09/12 - 2008/09/19
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パオさん
ここ数年、影がうすげだった兄がある日のこと。
「結婚することになりました」
「へっ・・・」
「9月くらいに考えてるんだけど」
「はあ」
「結婚式出てくれる」
「い、いいですよ...」
「タイでなんだけど」
「鯛ですか?」
「相手がタイの人で」
「隊の人?」
タイに住んでるだけど」
「隊に住んでる」
(自衛隊に勤務されてる女性ですか?)
しばし思考、しばしの間、そして合点!!
「外国人、タイ王国の女性と結婚します」
「おお~!!!」
「相手は22歳」
「おおおーーー!!!!!」
というわけで、行ってきました。バンコクとタイ東北部。
ルーイ県、ナドゥワン郡の某村と、バンコク市内観光8泊9日タイ結婚式の旅。
-
9/15(月)
結婚式当日。時刻は午前5:40です。
早起きしました!
まだ薄暗さが感じられます。
そんな中、結婚式の会場となるお嫁さんの実家まで、歩いて向かいます。
時間は徒歩で7〜8分といったところ。
タイは暑い国。
その地方や職業によって違うのでしょうが、この村では早朝に起きてお仕事開始。
陽が昇り暑くなる頃には一時休憩。
そして陽が傾き涼しくなってきたころにまたお仕事を再開するそうです。
学校も朝7時くらいからは始まるそうです。
暑い時間帯は避けるんですね。
よってみなさん早起き。
学生さんたちは早朝5時半くらいにこの道を通り、早々と学校へ登校していきました。 -
はい結婚式スタート。
時刻は午前5:50。
会場に着きますとすでに村の人たちが集まってくれていて、宴はすでにスタートしておりました。
用意された席の6割がたは埋まっています。
細かい式次第などはなく、村の人があつまり楽しげにワイワイ飲んで食べています。
そして30分もすると満席になり、かなり賑やかになっていきました。 -
まずは二人の為に集まってくれた祝い客のみなさんの間を、新郎新婦があいさつ回り。
新婦の右側に立っている女の子が銀色のツボ持っています。
この銀のツボの中に、祝い客がお祝いのお金を入れてくれます。
花嫁さんがワイをし、花婿が礼を言いながらお祝い返しを手渡します。
この間新婦さんは、声を出してはいけないそうです。 -
地元の娘さんたち。
お祝いに集まってくれました。
みなさん画像で見るより実物は数段美人ですよ。
服装は男女問わず普段着です。 -
地元の若衆。
笑顔が素敵なニイサンたち。
真ん中の若者は、前日にわたしをバイクに乗せて、食事時に新婦の家まで送ってくれました。
なかなかの男前で、言葉がわからないのにもかかわらず色々気を使って話しかけてくれるナイスガイでした。
人柄が滲み出るスマイルです。 -
そして地元の由緒正しきヨッパライ。
サムリン・ミンチャー、48歳。
折からの経済不況の影響でただいま失業中。
村に友達がいないのが不満。
結婚はしているが、夫婦仲はよくない。
政治に興味は無いが、国王は大好き。
酒も好き。将来のことはよくわからない。
娘よりも若い愛人を持つのが夢。
二人の娘は就職で都会に出たまま、便りもよこさず数年が過ぎました。
ウソです...。
テキトーにキャプションを付けてしまいました。
名前もテキトーに付けました。
本名もチューレンも知りません。
このオヤジは村で一番のお調子者のようです。
パオが会場に着いた時は、ガソリン満タンアクセル全開の暴走状態。
一人でハシャイデおりました。
式の最中、パオは両親のためにビデオを回し、また同時にデジカメでスナップショットを撮影しておりました。
するとこのオヤジがヘラヘラフラフラヒックウィックと近づいてきて、自分を指差しあっちを指差し、こっちを撮れそっちを撮れ、あれを撮れそれを撮れ、どうしろこうしろああしろと勝手にディレクションを始めました。
まったく邪魔なオヤジです。
迷惑そうな顔をしていたら新婦の親族がきておっぱらってくれました。
かなり酒臭い御仁でした。
※よく見ると鼻毛が出ています。 -
パオ兄は、若い時分に仕事での無理がたたり、体を壊してしまいました。
数年間の闘病生活。
そして仕事も付き合いも去っていきました。
数年の後に何とか快復してまた働けるようになりました。
パオたち家族は、また体を壊しはしまいかと毎日心配していました。
倒れる前は、好いて約束した間柄の相手もいたようです。
不惑の声が近くなっても、浮いた話ひとつありませんでした。
もしかしたら一生独身でいるのかな...。
一人でいる後姿は、いつも寂しそうでした。 -
しばらくして、旅行に出かけるようになりました。
そしていつの頃からかタイが好きになり、タイを旅するのが好きになりました。
それから毎年タイへ旅行に。
旅から戻ってきて土産話をする兄の表情は、少しずつ以前の元気と明るさを取り戻していきました。
3年ほど前からは年に数回はタイへ出かけるように。
もしかしたらいいひとでもいるのかねえ...。
年老いた母がポツリといいました。
そして今回の結婚式。
そうかそうだったのか!いい人がいたんだ!!
よかったなアニキ!!
ファインダーの中の風景が、少し滲んでみえました。
兄の幸せそうな顔。
勝気そうだが、兄に向ける笑顔にはとても優しさが感じられる花嫁さん。
思い思いに祝福してくれる人々。
ふるさとで待っている両親。
幼い頃からの兄弟の記憶。
体を壊した頃の精気のない顔と、今の幸せそうな顔がオーバーラップします。
一時はどうなっていくのかと、本気で心配していました。
今の兄の姿はとても輝いて見えます。
老齢の為、日本で留守番をしている年老いた両親にもこの場で見せてやりたかったなぁ...。
今までずいぶん心配してきただろうしな...。
うれしいべなぁ...。
ファインダーの中の兄夫婦がぼやけて見えます。
そっと目頭をおさえます。
肩が震えているのが自分でわかりました。
やさしく肩を叩かれて、パオはそっと振り返りました...。 -
←コイツがいました。
撮れ!撮れ!と、何度も自分の顔を指差しながら迫ってきます。
一回、二回、三回、四回、五回。
何度撮影してやっても飽き足らず、何度も人差し指を立てて、もう一枚もう一枚としつこくせがんできます。
撮影ポイントを探し、移動するたびに後ろを酒臭い息を撒き散らしながらしつこく追いかけてきます。
あまりにしつこいので、イラッとしてかるく殺意を覚えました。
回りを見渡すと、祝い客のみなさんから死角になるポイントをいくつか発見。
ハナゲを誘導するように少しずつ移動しながら死角へ向かいます。
2〜3発?気合を入れてやればおとなしくなるでしょう。
会場の真ん中で歓声が上がり、みんなとハナゲの注意がそっちに向かいました。
よし、今だ。首根っこを掴み、物陰へ引きずり込もうとしたその瞬間。
「うひゃひゃっひょ〜。ひゃらっひょ〜」
危険を察知したのか、奇声を発しながら逃げていきました。
※うわ!鼻毛が出ていますよ。 -
-
-
肩を叩かれ振り返ると。
←いました。
今度は嫁とタッグを組んで参戦です。
揃って発している匂いが同じ。強力なタッグです。
このおばさんは、空気の読めないあき竹城さんのようなキャラクターでした。
式の間、ギャハハハ、ウギャギャギャとやけに賑やかな声がしまして、その方向を向くと必ずこのおばさんがいました。
※ここでも鼻毛が出ています。 -
当然こんなシーンにもわりこんできます。
このポーズは何を意味しているのでしょうか。
テレビで見た、うろ覚えのダチョウ倶楽部さんでしょうか。
※当然鼻毛が出ています。 -
気を取り直して式の続きです。
回りに並んだ親族と新郎新婦がそれぞれの間を白い紐を通し、渡していきます。
右側に写ってらっしゃるメガネをかけた男性が、司祭のような方です。
経典のような書物を持ち、長い間読経されていました。 -
そして新郎新婦の腕に、糸を巻きつけています。
この糸は3日かな?一週間だったかな?(失礼!?失念してしまいました)の間外してはいけないそうです。
式は終了!
これで一安心です。
ほっとしましたー。
あとは帰って両親に見せてやりましょう。
安心したその時、ふと後方に違和感を感じました。
賑やかさとは異質な、下卑た笑いと嬌声。
うなじがチリチリと軽く逆立つような異質なオーラを感じました。 -
←イマシタ。
「えへっへ〜、かああちゃ〜ん。なかよくしようよ〜」
「新婚さんはいいねぇ〜」
「どうだいひとつ、今夜あたりよ〜」
「よしなよアンタ〜。人が見てるじゃないか〜」
「うひっひひぃ」
「うふっふ〜ん」
てな、とこでしょうか。
一応祝ってくれているのでしょうが、何か腹が立ってきまして、湧き上がる衝動を抑えきれなくなりました。
パオはコブシをぎゅっと握り締めまして...。
※そして鼻毛が出ています。 -
割って入ってツーショットしてやりました。
邪魔されてテンションが下がったのか、無表情になりました。
この後ハナゲは近くによってこなくなりました。
まあ、日本男児の大和魂を見せつけてやりましたよ。
※強烈に鼻毛が出ています。 -
お目汚しをしてしまいました。
申し訳ない。
よって口直しにあらず、お目直しを。
とってもカワイイ地元のちびくんとちびちゃんもお祝いに来てくれました。
このちびちゃんたちは、兄妹です。
とってもかわいいですね!!
おにいちゃんは、少しシャイなハンサムくん。
妹はハニカミやさんの、カワイコちゃんです。
妹の名前はファーちゃん。
ファーちゃんは、ポンちゃんをいたく気に入ったらしく。
ポンちゃんが動くとその後ろをチョコチョコ、ちょこちょこと付いて歩いていました。 -
儀式は終了。
後はゆっくり飲んで食べてが夜まで続きます。
パオも、ゆっくり飲んで食べて。
言葉が通じないながらも、地元の人々と身振り手振りでコミュニケーション。
緊張から開放されたのでしょうか、パオも笑い、ポンちゃんも笑い、楽しく過ごしていきました。
たまに気が向くとシャッターを押してみます。
何気に写した祝い客の中に、見覚えのあるおばさんが...。
そして、当然のようにハナゲオヤジ。
見なかったことにしました。
ハナゲオヤジの隣の女性は、並んで立っているのがわからなかったらしく。
ハナゲに気がついて、飛び上がっておりました。
「どこから沸いて出たのよ!!!(怒)」
ビックリしたんでしょうねぇ。
ハナゲ妻は、夫が怒られているのを指差して笑い転げておりました。
やっぱりそういったキャラクターだったのですねぇ。
※遠目にも鼻毛が出て見えます。 -
途中何度も邪魔が入って、イライラしたり、キレそうになりながらも無事結婚式が終了。
披露宴は遅くまで続きますが、疲れたので夕方前に宿に戻りました。
夜になり、疲れてるだろうからと兄嫁が気を使ってくれ、宿まで食事を運んでくれました。
メニューは
豚肉と青菜と赤ピーマンの炒め物、
鶏肉の辛味スープ、
卵焼き、
そして牛肉の佃煮のようなもの。
どれもオイシイのですが、画面奥に写っている牛肉の佃煮のようなものが一番気に入りました。
ごはんのオカズにもってこいです。
食べている最中昼間の変なオジサンを思い出して胸焼けしそうでしたが、タイ四日目の夜はなんとか静かに無事に過ぎていきました。
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