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コルカタに向かう列車の中で、コルカタ在住の大学生2人と仲良くなった。<br />車中いろいろな話をした。  <br /><br />コルカタのハウラー駅からサダル・ストリートへバスで向かおうとするも..どのバス?!<br /><br />ウロウロウロウロ...<br /><br />運転手に聞き、乗客に聞き、やっと目的のバスに乗り込む。<br />下車地まで、乗客のおじさんが親切に教えてくれる。<br />デリーからどんどん荒んできた心に人の親切が染みる。 <br /><br />サダル・ストリートに宿を取り、一息。<br />コルカタの雰囲気はなんだか、ホッとする。 <br /><br /><br />午後はいよいよ、マザー・ハウスでのボランティアのために登録会へ。  <br />まずは、登録会の場所を探して行ったりきたり...。<br /><br />ボランティア先はいくつもあってた。<br />午前中は一番行ってみたかった“カーリー・ガート”:(死を待つ人の家)、午後は“ダヤ・ダン”(障害児の家)で働くことにした。<br /><br />登録した翌日から朝7時までにマザー・ハウスへ。<br />マザー・ハウスでは、朝食にパンとバナナ、チャイがもらえた。<br />日によっても違ったし、各施設に直接向かう人もいたけど、それでも30人前後の 国籍も年齢も職業も様々なボランティアが、毎朝集まってきてた。<br />他のボランティア達と、ボランティアの話や旅の話をしながら朝食をとるのは楽しかった。<br /><br />朝食が済むと、賛美歌を歌う。とりあえず、なんちゃってで合わせてみるしかない。<br />6時までに行けば朝の礼拝に参加出来たんだけど、それには行かなかった。(起きられなかった。)<br />それが終わると、各施設のボランティア同士集まって移動。<br /><br />“カーリー・ガート”まではバス。<br />着いたら、すぐに仕事が始まる。って言うより、始まってる。<br /><br />簡素なベッドが並んでいるだけの、大きな部屋が2つ。男女に分かれて各50人前後の人達がここで暮らす。<br />スタッフはファーザーにシスター、ブラザー、ヘルパー、そしてボランティア。時々ドクターも訪れる。<br /><br />仕事は洗濯(もちろん洗濯機などない)、シーツ交換、掃除、食事の配膳・介助・後片付け(ビニール袋に洗剤をつけて洗う。意外にキレイになる)、排泄介助(もちろんベッドの間に仕切りなんてない)、マッサージや話し相手などなど盛り沢山。<br /><br />私は、先輩ボランティアの看護師と一緒に創傷の処置をしてまわった。仕事内容は日本でのそれとあまり変わらない。<br />でも、日本でだったら考えられないような事がいっぱいだった。<br /><br />一緒になったオランダ人看護師は「私は受け入れられない。もう来ないと思うわ。」と、そう言った次の日から彼女の姿はなかった。<br />それも、わかる。<br />でも ここではこれが最善なんだ、とも思う。<br />それでも、ここは有名だから、いろいろと寄付があり 衛生材料や薬剤等も恵まれてる方だと教えてもらった。<br /><br />「死を待つ人の家」って言う通称からして、重症者ばかりかと想像してた。でも実際は自分で歩けたり、食事がとれたりする人達もたくさんいた。言葉は通じなくても、笑顔で話しをしてくれる人達もたくさんいた。<br />それにすごく、ホッとした。<br /><br />一歩施設の中に入ると、取り巻く空気が外とは全く違ってた。<br />屋上での休憩中、風に吹かれながら外の喧騒を聞いていると、なんだか穏やかな気持ちになれた。<br /><br />だけど、 彼らはここのことをどう感じているのか。<br />言葉がわかったら、聞けたかな。言葉がわかっても、聞けなかったかな。<br /><br />施設に入れる人達は限られてる。<br />いつも施設の入り口には、物乞いを生業とする人達が集まってた。<br />生まれた時から、どうやって生きてくかが定められてる。<br /><br />12時に午前中の仕事が終わると、地下鉄で 安宿が連なるサダル・ストリートへと戻る。<br />この通りにある『BLUE SKY CAFE』で昼食がお決まり。アチコチで仕事してたボランティアが集まってくる。<br />ここでまたいろいろな話しをして、また、それぞれの午後が始まる。<br /><br /><br />私は障害児の施設である“ダヤ・ダン”へと他のボランティアと一緒に地下鉄で向かった。<br /><br />ここは2Fと3Fにフロアが分かれてて、2Fはある程度自立した子ども達。英語圏のボランティアから学んだ英語を話す子や、楽器を演奏する子もいた。<br />3Fは重度の障害を持った子ども達でコミュニケーションもとれず、寝たきりや車椅子の子がほとんどだった。<br /><br />午後の仕事は 2F、3F共に子ども達の遊び相手、夕食の配膳・介助・後片付けが主だった。<br /><br />最終日に2Fも行ってみた。2Fはとにかく…体力勝負だった。<br />中には、仕事の終了時間になると「もう帰る時間なんでしょ?」って言う子がいて、何だか切なかったな。<br /><br />5時に仕事を終えて“ダヤ・ダン”から宿に帰る頃には、外はもう暗い。<br /><br /><br />ボランティアが休みの日、メイダン公園を抜けてフーグリー河を見ようと散歩に出る。<br /><br />が、予想外に広く歩きでは辿り着けず。<br /><br />同じく公園内のヴィクトリア・メモリアルへ行く。<br />ちょうど夕暮れ時に重なり、すごくキレイだった。<br />なぜか、入り口の前にはド派手な馬車が。もちろん、誰も乗らないよねぇ。 <br /><br />その後、メトロでコルカタで最大のナコーダ・モスクへ向かう。この辺りはイスラム色一色。<br />モスク内をサンダル脱いで見学させてもらう。<br />イスラム教のモスクって美しい。すごく好き。 <br /><br />帰り道、道端の屋台でフレッシュジュースを飲む。搾りたてだから美味しい!若干、お腹が心配ではあるけど...。<br /><br />その日の夜中に腹痛と共に目が醒める。下痢。<br />でも、どうやら原因はフレッシュジュースではなく夕食のようだった...。<br /><br /><br />この後、デリーへ再び...。<br /><br />                つづく...⇒

India -Part3 (in Kolkata)

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2008/11/12 - 2008/11/26

7593位(同エリア9073件中)

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27

YUKIKO

YUKIKOさん

コルカタに向かう列車の中で、コルカタ在住の大学生2人と仲良くなった。
車中いろいろな話をした。

コルカタのハウラー駅からサダル・ストリートへバスで向かおうとするも..どのバス?!

ウロウロウロウロ...

運転手に聞き、乗客に聞き、やっと目的のバスに乗り込む。
下車地まで、乗客のおじさんが親切に教えてくれる。
デリーからどんどん荒んできた心に人の親切が染みる。

サダル・ストリートに宿を取り、一息。
コルカタの雰囲気はなんだか、ホッとする。


午後はいよいよ、マザー・ハウスでのボランティアのために登録会へ。
まずは、登録会の場所を探して行ったりきたり...。

ボランティア先はいくつもあってた。
午前中は一番行ってみたかった“カーリー・ガート”:(死を待つ人の家)、午後は“ダヤ・ダン”(障害児の家)で働くことにした。

登録した翌日から朝7時までにマザー・ハウスへ。
マザー・ハウスでは、朝食にパンとバナナ、チャイがもらえた。
日によっても違ったし、各施設に直接向かう人もいたけど、それでも30人前後の 国籍も年齢も職業も様々なボランティアが、毎朝集まってきてた。
他のボランティア達と、ボランティアの話や旅の話をしながら朝食をとるのは楽しかった。

朝食が済むと、賛美歌を歌う。とりあえず、なんちゃってで合わせてみるしかない。
6時までに行けば朝の礼拝に参加出来たんだけど、それには行かなかった。(起きられなかった。)
それが終わると、各施設のボランティア同士集まって移動。

“カーリー・ガート”まではバス。
着いたら、すぐに仕事が始まる。って言うより、始まってる。

簡素なベッドが並んでいるだけの、大きな部屋が2つ。男女に分かれて各50人前後の人達がここで暮らす。
スタッフはファーザーにシスター、ブラザー、ヘルパー、そしてボランティア。時々ドクターも訪れる。

仕事は洗濯(もちろん洗濯機などない)、シーツ交換、掃除、食事の配膳・介助・後片付け(ビニール袋に洗剤をつけて洗う。意外にキレイになる)、排泄介助(もちろんベッドの間に仕切りなんてない)、マッサージや話し相手などなど盛り沢山。

私は、先輩ボランティアの看護師と一緒に創傷の処置をしてまわった。仕事内容は日本でのそれとあまり変わらない。
でも、日本でだったら考えられないような事がいっぱいだった。

一緒になったオランダ人看護師は「私は受け入れられない。もう来ないと思うわ。」と、そう言った次の日から彼女の姿はなかった。
それも、わかる。
でも ここではこれが最善なんだ、とも思う。
それでも、ここは有名だから、いろいろと寄付があり 衛生材料や薬剤等も恵まれてる方だと教えてもらった。

「死を待つ人の家」って言う通称からして、重症者ばかりかと想像してた。でも実際は自分で歩けたり、食事がとれたりする人達もたくさんいた。言葉は通じなくても、笑顔で話しをしてくれる人達もたくさんいた。
それにすごく、ホッとした。

一歩施設の中に入ると、取り巻く空気が外とは全く違ってた。
屋上での休憩中、風に吹かれながら外の喧騒を聞いていると、なんだか穏やかな気持ちになれた。

だけど、 彼らはここのことをどう感じているのか。
言葉がわかったら、聞けたかな。言葉がわかっても、聞けなかったかな。

施設に入れる人達は限られてる。
いつも施設の入り口には、物乞いを生業とする人達が集まってた。
生まれた時から、どうやって生きてくかが定められてる。

12時に午前中の仕事が終わると、地下鉄で 安宿が連なるサダル・ストリートへと戻る。
この通りにある『BLUE SKY CAFE』で昼食がお決まり。アチコチで仕事してたボランティアが集まってくる。
ここでまたいろいろな話しをして、また、それぞれの午後が始まる。


私は障害児の施設である“ダヤ・ダン”へと他のボランティアと一緒に地下鉄で向かった。

ここは2Fと3Fにフロアが分かれてて、2Fはある程度自立した子ども達。英語圏のボランティアから学んだ英語を話す子や、楽器を演奏する子もいた。
3Fは重度の障害を持った子ども達でコミュニケーションもとれず、寝たきりや車椅子の子がほとんどだった。

午後の仕事は 2F、3F共に子ども達の遊び相手、夕食の配膳・介助・後片付けが主だった。

最終日に2Fも行ってみた。2Fはとにかく…体力勝負だった。
中には、仕事の終了時間になると「もう帰る時間なんでしょ?」って言う子がいて、何だか切なかったな。

5時に仕事を終えて“ダヤ・ダン”から宿に帰る頃には、外はもう暗い。


ボランティアが休みの日、メイダン公園を抜けてフーグリー河を見ようと散歩に出る。

が、予想外に広く歩きでは辿り着けず。

同じく公園内のヴィクトリア・メモリアルへ行く。
ちょうど夕暮れ時に重なり、すごくキレイだった。
なぜか、入り口の前にはド派手な馬車が。もちろん、誰も乗らないよねぇ。

その後、メトロでコルカタで最大のナコーダ・モスクへ向かう。この辺りはイスラム色一色。
モスク内をサンダル脱いで見学させてもらう。
イスラム教のモスクって美しい。すごく好き。

帰り道、道端の屋台でフレッシュジュースを飲む。搾りたてだから美味しい!若干、お腹が心配ではあるけど...。

その日の夜中に腹痛と共に目が醒める。下痢。
でも、どうやら原因はフレッシュジュースではなく夕食のようだった...。


この後、デリーへ再び...。

                つづく...⇒

同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
鉄道
航空会社

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  • コルカタ行きの列車で一緒になった大学生。

    コルカタ行きの列車で一緒になった大学生。

  • コルカタ行きの列車で向かいの席だった親子。

    コルカタ行きの列車で向かいの席だった親子。

  • コルカタ、ハウラー駅到着。

    コルカタ、ハウラー駅到着。

  • サダル・ストリートでの宿。<br />かなり快適だった。けど、門限は23時!それ以降に帰ってきたら...開けて〜!とお願いあるのみ!!

    サダル・ストリートでの宿。
    かなり快適だった。けど、門限は23時!それ以降に帰ってきたら...開けて〜!とお願いあるのみ!!

  • 牛串焼きのお店。いい匂いがあたりに立ち込めてます。

    牛串焼きのお店。いい匂いがあたりに立ち込めてます。

  • 牛串焼き、チキンロールにキングフィッシャー・ビール!このビール買うのも大変だったんだよなぁ...。

    牛串焼き、チキンロールにキングフィッシャー・ビール!このビール買うのも大変だったんだよなぁ...。

  • マザー・ハウス。

    マザー・ハウス。

  • 毎朝、この道を通ってマザー・ハウスへ通った。

    毎朝、この道を通ってマザー・ハウスへ通った。

  • 結構、リアル。

    結構、リアル。

  • “カーリー・ガート”へはバスで通った。

    “カーリー・ガート”へはバスで通った。

  • “カーリー・ガート”<br />この隣は、カーリー寺院。

    “カーリー・ガート”
    この隣は、カーリー寺院。

  • “ダヤ・ダン”へはメトロで。メトロのホームにはなぜか、有料体重計。

    “ダヤ・ダン”へはメトロで。メトロのホームにはなぜか、有料体重計。

  • コルカタ・KFC<br />ライス!何か独特の香辛料が使ってあって...食べ切れなかった(泣)

    コルカタ・KFC
    ライス!何か独特の香辛料が使ってあって...食べ切れなかった(泣)

  • 需要あるのかなぁ。

    需要あるのかなぁ。

  • ヴィクトリア・メモリアルの夕暮れ。

    ヴィクトリア・メモリアルの夕暮れ。

  • なぜにこの表情?天使も悪魔のような顔してるし...。

    なぜにこの表情?天使も悪魔のような顔してるし...。

  • う〜ん...なぜに生首...?

    う〜ん...なぜに生首...?

  • ナコーダ・モスク。<br />イスラム独特の雰囲気が好き。

    ナコーダ・モスク。
    イスラム独特の雰囲気が好き。

  • 絞りたてのフレッシュ・ジュース。

    絞りたてのフレッシュ・ジュース。

  • サダル・ストリートにある、旅人の溜り場的な屋台。毛っこう美味しかったよ!

    サダル・ストリートにある、旅人の溜り場的な屋台。毛っこう美味しかったよ!

  • マザー・ハウスで一緒に働いた。ボランティア仲間。

    マザー・ハウスで一緒に働いた。ボランティア仲間。

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