2009/09/04 - 2009/09/09
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五郎太石男さん
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9月に家内と大学生の長男、長女を連れて『シャングリラ・ラサリアリゾート』ホテルで、のんびりと過ごしました。その時の記録です。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- マレーシア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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写真は、『オランウータンウォッチング』の様子。
21.9.5(土)朝
AirMailハガキの郵送をホテルのコンシェルジュカウンターへ依頼、切手代金1.5RM。主な内容は次のとおり。
・コタキナバルの第一印象は、湿度が高くて驚いたこと。
・日本との時差がわずかマイナス1時間なので、ほとんどいつもどおりの目覚めで、早朝は気持ちがよいこと。
・5階のテラスから眺めると、プールサイドの緑の向こうに一面の海が広がっており、潮騒と野鳥の夜明けのアンサンブルの中、ゆったりと椅子に腰をかけて味わうインスタントコーヒーは一段と美味しく感じること。
・今日の予定は、オランウータンウォッチングの後、ホテルのテニスコートを借りて、家族4人で汗を流す予定であること。
・長男が、来春から情報数理工学を専攻することになったこと。
・今回は、かの国の団体客を見かけないので、ホテル内も静かで、とても居心地が良さそうなこと。 -
写真は、1枚目に引き続き『オランウータンウォッチング』の様子。
21.9.6(日)6:00
夜明け前の西の空、約30度の高さに満月あり。
水平線から暗雲が湧き上がり、まさに月を飲み込もうとする。突然、天空から海面へ稲妻が連射され、潮騒のかなたから轟音が追いかけてくる。おそらく向こうはスコールであろう。
満月と稲妻の共演、南国ならではの絵模様である。
やがて、何事もなかったかのように夜が白み、潮騒と野鳥のアンサンブルが開演されていた。夜明けはいい。いつも予期せぬ感動を与えてくれる。 -
写真は、ホテル5階のテラスからの風景。
21.9.7(月)4:00
下弦がほんの少しだけ欠けた待宵の月。薄雲がかかっているせいか星はほとんど見えない。
先ほどまで、南西の空に負けじと輝いていた木星も、今はもう隠れてしまった。
昨日の午後4時頃、家内と子供達がプールに飽きて海岸へ遊びに行ってしまった時のこと、私はビーチチェアーに横たわって加島祥造著『ほっとする老子のことば』を読んでいた。いつになく乾いた海風が心地よく、いつの間にかまどろんでいた。
20分ほどで目をさまして再び読み始めた。しばらくして突然ウェイトレスに笑顔で声をかけられた。両手で皿を持って、その上に串にさしたフルーツがのっかっている。『売り子さんか。』そう思って、「How Much?」と答えると代金はいらないと言う。私が「テレマカシ」と丁寧に礼を言うと、いつもの「サマサマ」が返ってきた。プールサイドのシステムでは、黄色い三角の小旗で合図をすれば、ウェイターが注文をとりに来ることになっていた。
これまで旅先では、チップを払った方がいいのか、その額をいくらにすればよいのかなどと、いつもこちら側からのベクトルでビジネスライクに思考してきたものだが、無償の頂き物をしたのだ。『「日本のお父さん、お疲れ様です。」とでも気遣ってくれたのかな。』と独り悦に入り、彼女の優しさに密かに喜べるほっとするひとときを頂いたことがとてもうれしかった。
それは、ちょうど『「老子」をつらぬく中心のメッセージは「優しさ」なんだ。』と書かれた箇所を読みかかったところであった。 -
写真は、ホテルのテニスコートからの風景。
21.9.8(火)6:00
今朝の月は、模様までよく見える。ベランダの壁にヤモリ3匹とつがいの野鳥、名残を惜しんで来てくれたのか。潮騒もいつになく優しく聞こえる。
昨日11時、いつものようにテニスコートに向かう。予約時刻がきているのに、まだ人影がある。ホテルの作業員だった。片言の英語で無愛想に、今日一日テニスはできないと言う。ヘルスクラブの受付で状況を説明すると、女性係員がいっしょに来てくれた。しかし、状況は変わらなかった。コートのあちこちをモルタルで補修したので明日まで乾かないと言う。潔くあきらめて、ホテル発12時のシャトルバスでコタキナバル市内観光へ出かけた。運賃は大人4人で100RM。片道でも往復でも同じ料金だという。一時間ほど車窓の風景を楽しんで、センターポイントで降りる。警備員が気さくに話しかけてきたので、州立博物館までの道順と時間を確認する。持参したコンパスの出番である。地図はコタキナバル空港で入手している。警備員が50〜60分ほどかかると言っていたのに、それほどかからないだろうと高をくくって歩くことにしたが、すぐに後悔するはめになった。歩行者用の信号機が見当たらない。地元の人は、車に遠慮しながら小走りで横断している。片側3〜4車線の広い道路になると、さすがに歩道橋があった。私たちは少し遠回りして歩道橋を渡った。
州立博物館は、大人4人で60RM。エントランスにシロナガスクジラの骨格が展示されている。他に農具、民族衣装、陶器、昆虫標本など数十分見学して、係の女性にタクシーを呼んでもらった。センターポイントまで15RM、チップ込みで20RM渡すと初老の運転手の表情が和らいだ。
センターポイントで土産を買い揃えるつもりだったが、買ったのは1個19.9RMの石鹸3個、少し高いと思う。中国系の小太りのオーナー風の女性がレジを打つ、珍しく無愛想であった。ビル内には電器、雑貨、ファーストフード店などがあったが、特に購入したいものはない。フロアー毎にヘルスマッサージの客引きが声をかけてくる。日本のネオン街を連想させる。
ホテルへ帰って『コーヒーテラス』で最後の晩餐、いつものマレー系のウェイトレスが私たちを見つけて笑顔で近づいてくる。今回で5回目の利用、私たちも肩の力みがとれて日常会話が弾む。今日もかの国の団体客を見かけない。おかげで店内は静かである。白人の老夫婦、子供連れのカップルが目立つが、ほんとうに遠方からよく来られたと思う。 -
写真は、チェックアウト後のホテルのフロントからの風景。
21.9.8(火)19:30
コタキナバルからクアラルンプールへ向かうマレーシア航空の機内、通路を挟んで片側3席ずつ、日本の国内便に比べて窮屈に感じる。
今日はマレーシア最終日。ホテルで早めの朝食をとり、9時から1時間テニスコートで汗を流した。私が実際に硬式ラケットを握るのは、一昨年の夏のビンタン島以来、2度目である。今回は、家内のレクチャーをメモして理論武装していたおかげで、前回よりも乱打が長く続いた。ただし、へたばるのは私が一番先、年末までに5kgの減量を決意した。その後、シャワーを浴びて荷造りをして12時にチェックアウト、ベルボーイに集合時刻の16時まで荷物を預け、約15分タクシーに乗りシーフードレストラン「SALUT SEAFOOD RESTAURANT」へ向かった。ここの情報は、Webサイト「コタキナバルの歩き方」で入手していた。エビ、カニ、魚、野菜など受付の男性従業員から調理法の助言を受けながらオーダーする。テーブルに並んだ料理を目にして、多めにオーダーしすぎたことを後悔しながらも、なんとか完食した。飲み物込みで料金は、約168RM、とても安い。吹き抜けなので蝿を追いながらの食事であったが、人懐っこい老婦人の笑顔を見ると、また来たいと思った。
運転手は、食事が終わるまで待っていてくれた。待たせたことを詫びてホテルまで帰る。料金は60RM。定刻にJTBの現地係員が迎えに来るまで、売店で土産物を買ったり、写真を撮ったりしながらロビーのソフャーでくつろいだ。
関西空港へ無事に到着すれば、概ね満足のゆく旅行となる。今回も、英語、スペイン語、ロシア語そしてマレー語など多くの言語を耳にすることができた。子供たちもきっと何かよいものを感じ取ってくれただろう。来年はどこに来ようか、予定を練るのが楽しみである。
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