2009/09/05 - 2009/09/05
108位(同エリア280件中)
ころっつさん
とある朝、新聞を読んでいると自宅から1時間程の場所にある砥峰(とのみね)高原で明日、観月会と初秋のススキを松明で照らすイベント情報が書かれた記事を発見。そして昼、職場でふと目にした地域情報誌では、銀山で知られた生野ではハヤシライスでまちおこしをしている記事が…。
よし、これは行ってみるしかない!ということで出かけてきました。砥峰高原は、兵庫県中部、姫路市から播但道・JR播但線に沿ってまっすぐ北に行った神河町の西部にある高原です。佐用町ほどではないものの、8月上旬の豪雨でも被害を出していましが、今回のイベントは何とか実行できた模様でした。
そして生野は、神河町の北に位置する朝来市の南端に位置する開坑1200年を誇る生野銀山の歴史とともに歩んできた町で、レトロな雰囲気も残っています。
- 交通手段
- 自家用車
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砥峰高原の観月会は午後6時からの開催なので、その前段として銀山のまちとして知られる生野をちょこっと巡り、売り出し中のハヤシライスを食べることにしました。
写真は国道312号からJR播但線を跨ぎ、生野の玄関口に位置する旧家に、文化財の展示や歴史の紹介をしている「生野書院」です。開館時間が午後4時30分までなので、もう閉館していました。 -
江戸時代に代官所が置かれ、古くから銀山で栄えた生野には歴史ある民家も多く、生野地区では国の登録文化財として8軒の民家が指定されています。
朝来市生野支所に近い国道429号沿いにある江戸時代後期に建てられた「佐藤家住宅別邸」です。 -
佐藤家住宅の道を挟んだところには生野のまちなみめぐりに最適な無料駐車場が完備されています。
まちなみめぐりの中核的な建物となる生野まちづくり工房「井筒屋」もここから歩いてすぐの場所にあります。 -
生野の中心街・口銀谷(くちがなや)の宮町通りのまちなみです。江戸時代からの鉱山町の雰囲気だけでなく、明治時代の官営鉱山として開発された近代化産業遺産なども数多く残されているここ口銀谷地区は、平成10年に兵庫県の景観形成条例の景観形成地区に指定されており、まちなみ環境の整備が進められています
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生野まちづくり工房「井筒屋」は、かつて代官所から採掘権を与えられた吉川家が営んできた郷宿です。建物は江戸後期の天保年間に建築されたことが明らかとなっている歴史的な建造物です。
平成11年に土地と建物が生野町に寄贈され、史料展示や住民活動などのまちづくりの拠点施設として利用されています。 -
開館時間は午後5時までなのですが、前を通った時に、閉館準備をしていた係の方から「せっかくだからどうぞ見て行ってください。」とのありがたい言葉をかけていただき、内部を見学させてもらうことにしました。
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まちづくり工房「井筒屋」の玄関に掲げてある木の看板。
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青空が映り込む井筒屋の2階の窓。ここは郷宿の役割を果たしており、天領だった生野に江戸から訪れた役人などが宿泊していたそうです。
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井筒屋の内部、1階の土間ギャラリーから茶の間の様子。
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母屋のほかに、離れとして土蔵も建っており、中は展示ギャラリーとして活用されています。
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蔵ギャラリーでは「懐かしの昭和の暮らし〜和風ミニチュアハウス作品展」が行われていました。中に入ってみると….
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昭和の暮らしの様子、民家の中での普段の生活の一角を切り取ったような作品が並べられていました。説明を聞くと、この作品は80歳に近い女性の方が造られたものらしいです。
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こんな風景、子どもの頃にはあったなあ…と思える、どこか心温まる懐かしい雰囲気を持つ作品ばかりです。
ひとつひとつの細工が非常にきめ細かくてできている作品。造っていく過程だけでなく、材料集めも大変だったように思います。 -
井筒屋の近くある姫宮神社。町中を流れる市川を渡った所にあるこの神社では銀山えびす祭りなどが催されます。
写真を撮り忘れましたが、近くには生野鉱山から生野駅までの市川沿いに敷設されたトロッコの線路跡の石積みアーチも見ることができます。 -
市役所生野支所から国道429号を鉱山方面に進むと明治時代に生野鉱山に勤務する官吏のために建てられた官舎が4棟残っています。江戸時代の民家とは一味違ったモダンな造りですが、現在修復工事を行っており、来年には公開されるようです。
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口銀谷の住宅街の中にある土蔵造平屋建の桑田家住宅。この建物は江戸時代後期に造られたとみられており、生野地区で国の登録文化財となっている8軒のうちのひとつです。
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朝来市の指定文化財に指定されている擬似洋館風建築の「旧生野警察署」です。地元の大工が洋館を模して明治中期に建築されたもので、現在は地域の公民館として活用されています。
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異人館に似たモデル建築の旧生野警察署の敷地には、懐かしい公衆電話ボックスと郵便ポストも残っています。
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旧生野警察署の向かいにある「銀山まち口番所」では、鉱山でまちが賑わっていた頃に使用していた道具などが展示されており、観光情報の発信場所ともなっています。
並んで建っているのは土・日曜日にまちづくり活動グループが運営するスペース「あるじゃん」。昭和30〜40年代にタイムスリップしたような品物や看板が並んでいます。今回訪れた時にはどちらも開館時間外なので残念ながら中には入れませんでした。 -
ノスタルジックな鉱山町の雰囲気が漂う生野では最近名物として積極的に売りに出されているのが「生野ハヤシライス」。
生野町内の飲食店など9店舗で提供しており、統一した看板も用意して売出中です。日本が生んだ家庭的な洋食・ハヤシライスを名物に…とは、なかなか目の付けどころがいいのじゃないかと思いました。 -
午後6時前ということで開いている店が限られていたので、JR生野駅の北側にある喫茶「ログログ」に行きました。
店によって独自の味を楽しむことができ、地元産の日本三大ネギ・岩津ネギを使ったハヤシライスもあるようです。 -
ログログのハヤシライスはお値段700円とお手頃。家庭的な味で、おいしくいただけました。生野鉱山が最盛期を迎えていた昭和30〜40年代に都会から転勤してきた鉱山勤務の職員の社宅で食べられていたのが洋食のハヤシライス。
当時洋食を食べることが少なかった地元の子どもたちに人気となり、思い出の味としてハヤシライスの復刻を生野らしい名物づくりの中で取り組んでいるとのこと。 -
お腹も満たされ、午後6時も過ぎたので生野から砥峰高原に向かいます。
高原に向かう県道には渓流から水や土砂があふれた痕跡があり、8月上旬に兵庫県北西部を襲った災害の爪痕だと思われます箇所が所々残っていました。
砥峰高原の観月会は毎年9月の上旬の土曜日に地元のイベントとして実施されているようで、イベント開始から30分程経っていましたが、すでに駐車場から車はあふれ、道路にまで縦列駐車でとまっていました。 -
砥峰高原は、県立自然公園の一部で標高800〜900mに位置する高原で、湿地帯もあるなど多様な自然環境を形成しており、初秋にはススキが一面に広がることが知らています。
駐車場近くにはビジターセンターもあり、高原には散策道も整備されており、その道沿いに松明が篝火のように焚いてあります。 -
暗くなってきました、松明の灯りが風に揺れています。それにしても背の高いススキとは距離が近すぎて火が燃え移らないか少し心配です。
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この日はイベントということで地元グループによる和太鼓演奏や露店も出ていて結構にぎやかです。銘菓「あんまき」の正体が気になるところですが…。
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炭火で焼いてあるおししそうな団子屋も出ていました。
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この日は雲が多かったので、午後7時になると辺りはすっかり暗くなりました。松明が灯る散策道を歩いて行くと、多くの来場者があり、そして多くのカメラマンでも賑わっていました。
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高原の散策道から東側の池の水面に松明の光が映っています。観月会ですがこの時点では雲に覆われて月はまったく見えません。
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散策道も奥に登って行くと、徐々に行き交う人も少なくなってきました。
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初秋の涼しい夜に和太鼓の闇を切り裂くような強い音色が響き渡る中、ススキをほのかに照らす松明。秋の訪れを感じさせる素敵なイベントです。
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散策道からイベント会場の方を撮ります。右側の山の頂きの向こうに月の光がほのかに見えてきました。
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雲が隙間から顔を出した満月。一瞬現れてすぐに雲の向こう側に姿を隠してしまいました…。
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しばし松明の光に彩られた砥峰高原の空気が澄んだ夜を堪能しました。
以下同じです。 -
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