
2009/08/14 - 2009/08/21
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Kaninchenさん
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Skogskyrkogarden(森の墓地)
市庁舎の塔に登った後は、20世紀の建築で初の世界遺産となったアスプルンド設計の森の墓地を訪れました。
森の墓地の事を詳しく書いたガイドブックが無かったので雑誌「Casa BRUTUS」の特集を参考に行ってきました。
墓地はとても広く、地図が置いてあるビジターセンターまで少し遠いので日本から予め地図を持って行った方が良いかもしれません。
http://www.skogskyrkogarden.se/en/visiting/visitors-guide.php
森の墓地はスウェーデンにある埋葬地の中でも最大規模を誇る埋葬地の一つで、約10万のお墓があります。墓地には火葬場1ヶ所、葬儀用礼拝堂5ヶ所および屋外斎場1ヶ所があり、毎年2,000近くの葬儀が営まれています。(パンフレットより)
- 交通手段
- 鉄道
-
ストックホルム中央駅T-Centralenから15分程地下鉄グリーンラインFarsta行きに乗ってSkogskyrkogardenで下車。出口から右に5分程歩くと到着。
入場は無料で、車でも自転車でも見学OK。
中に路線バスのバス停もありましたがバスは一度も見ませんでした。本数が少ないのかな??
私は時間がたっぷりあるので徒歩でぐるぐる -
石垣で覆われた道を抜けると一気に視野が広がって先ずはその広さと開放感に驚きます。
第一印象は全く墓地とは思えない。。 -
入口からまっすぐ伸びる石畳の道沿いにある大きな花崗岩の十字架。
キリスト教の墓地かと思いきやどの宗教でも葬儀が行える実用的な墓地で、十字架は信仰のシンボルというよりはむしろ「生死一生」という生命循環のシンボルとして考えられているそうです。 -
怖くないお墓
墓地でハイキングする人たちやウォーキングやサイクリングをする人たち。日本ではありえない光景を見ました。大体観光客がカメラを持ってお墓をうろうろ観光している所がありえない!
同じ墓地でも京都の化野念仏では怖すぎて写真が1枚も取れなかったのに。。 -
ビジターセンターを目指して森の中を進みます。
ずーーっと森とお墓しか無いので雑誌の特集に載っていた地図を持っていなければ確実に迷子になっていたでしょう。。 -
墓石の一つ一つにミニ花壇がついていてどこも手入れが行き届いています。
木には巣箱が取り付けられていて鳥がたくさんいました。
とてもさわやかで日本とのお墓の考え方の違いを感じます。 -
ビジターセンター
カフェ兼案内所と小さな展示場があります。
もともとは「松林のパビリオン」という墓地管理職員用の建物だったそうです。
案内所とはいえ、各国の言語のA4両面一枚(HPで見れるものと同じ)のパンフレットがあるぐらいでとても控え目。
THE世界遺産!!!っと言ったような主張は一切ありません。 -
カフェで一休み
シナモンロールと紅茶☆
他のお客さんはみんなアイスクリームを食べていました。食器がArabia!!
Arabia好きなので嬉しかったです☆ -
七井戸の小道
復活の礼拝堂での別れの儀式へ向かう弔問客の方の道として考案され、葬儀の無い日は格好のウォーキングロードとなっていました。
道沿いに7つの井戸を掘る計画が実現せず、名前だけ残されたそうです。 -
復活の礼拝堂
レーヴェレンツ設計の礼拝堂。
もともと森の墓地はアスプルンドとレーヴェレンツとの共同作業だったそうです。
礼拝堂はガイド無しでは入れないので外観だけ。
日曜の朝にはガイドツアーもあるようですが一人でのんびりぶらぶらするのも良いと思います。 -
森へ還る
墓地は主に森林地区の中に設けられ、墓石は低く簡素です。
土に還るではなく森へ還る。森が身近にある北欧スウェーデンの人たちの素敵な考えだと思います。 -
森の礼拝堂 門
門は死の世界へのトンネルになっているそうです。
抜けると松に囲まれ少し薄暗い空間に出ます。 -
森の礼拝堂
アスプルンド設計。森の墓地で最初に完成し、最小の礼拝堂。
近くにグレタ・ガルボのお墓もあるのですが、礼拝堂の側のお墓でお祈りをする家族がいたので引き返しました。 -
瞑想の丘
レーヴェレンツ設計。楡の木が植えられていることと復活の礼拝堂を見下ろせることから楡の高台とも言われているそうです。
長い階段を上るのですが階段の踏み段が高く上がるほど長くなっていて昇段を楽にする配慮がされています。さすが福祉国家!! -
森の火葬場、信仰の礼拝堂、希望の礼拝堂、聖十字架の礼拝堂
森の墓地の中で最後に出来た火葬場と3つの礼拝堂。完成から3ヵ月後設計者であるアスプルンドが亡くなります。 -
聖十字架の礼拝堂前のオブジェ
礼拝堂での儀式へと向かう道のりには弔問客が別れの儀式への心の準備ができるように、別れの儀式の後自然へと目を向ける事で弔問客は悲しみを和らげる事ができるようにといった配慮がなされ、心の動きを配慮した設計をしたアスプルンドの偉大さを感じます。 -
自然と建築が共存した美しい森の墓地。
アスプルンドがこの墓地のコンペ案に取り掛かったのは28歳の時で、今の私と殆ど変わりません。
死と言う避けては通れないけれど受け入れる事の難しい問題に森の墓地という別れの空間は癒しを与えてくれると思います。
「森へ還る」を感じる事のできる素晴らしい世界遺産でした。
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