2009/08/07 - 2009/08/07
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エトランゼさん
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伊勢には実家があるのでよく行くのですが、その帰りに近くを観光するのを楽しみにしています。
今回はお隣の松阪市を訪れてみました。
伊勢からは車で20分ほどの距離なのですがなかなか来る機会がなかったのでした。
松阪と言えば松阪牛をすぐに思い浮かべますが、歴史ある城下町で本居宣長の家や古い街並みも残されていて、短時間の散策では十分に見ることができないくらいでした。
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高速道路で伊勢へと向かいます。
我が家の近くの高速道路は大阪近郊の道路ということでETC割引(1000円)の恩恵にはあずかれませんが伊勢自動車道の料金は半額です。心配していた渋滞もなくスイスイ、いつもと変らず到着。朝からの雲もお昼には晴れて青空になりました。 -
伊勢で予定以上に時間を費やしてしまい、出発したのが午後4時過ぎになってしまいました。松阪に立ち寄るのをどうしようかと思いましたが、せっかく下調べしてきたし、夏の日は長いので松阪市内散策を決行。松阪城の駐車場に着いたのが4時30分でした。
車を停めていると男性がやってきて「ここは4時30分で閉門です。今、カギを閉めてきたところなのでまた日を改めてきてください」とのこと。
がっかりしていると地元のボランティアガイドであるこの男性がせっかくだから外回りだけでも案内してあげましょうと言ってくださいました。 -
御城番屋敷
まず案内していただいたのが石畳の両側に槙の木の垣根が連なる御城番屋敷でした。城の警護を任された紀州藩士とその家族が住んでいた武家屋敷です。今もその末裔の方々が暮らされていて、一部公開されているそうですがただ今工事中でした。 -
江戸の干鰯問屋寄贈の常夜灯
昔からこのあたりでは綿の栽培をしており、その肥料として使う干鰯を江戸の問屋から大量に仕入れていました。そのお礼として常夜灯を寄贈されたのを機に伊勢参宮街道をここまで引き込み、その道中に常夜灯を配し町の発展に役立てました。 -
この門内には国学者、本居宣長の旧宅「鈴屋」と宣長の自筆資料などを収蔵展示する資料館がありますが、4時30分で閉館されていました。
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松阪城は1588年に蒲生氏郷により完成された穴太衆積みの石垣で作られた強固な城です。石はこのあたりの寺社から集めた物でいろいろな形をしていたり、表面に字が書かれたりしたものもあります。
蒲生氏郷はこの地を自分の好きな「松」と秀吉からもらった大坂の「坂」から「松坂(今は松阪)」と名付けました。
その後氏郷が会津の太守となったときもその地を松を使った「若松」と名付けています。 -
九曜積み
大きな石のまわりを小さな石で取り囲んだ石積みをこのように呼ぶそうです。
石工集団、穴太(あのう)衆による穴太衆積み石垣の特徴は、加工しない自然石を大小うまく組み合わせ奥行き深く積むものです。彼らは安土城をはじめ各地の城郭建築に携わっています。 -
穴太衆積み石垣の城壁
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こちらの近年改修された石垣と比べて見ると石積みの違いがよくわかります。
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当時のままの石段が残っていました。段差が大きくて上りづらいものです。ガイドのかたによると昔の日本人は同じ側の手と足を同時に出す歩き方だったのでこのような石段もたやすく登れたそうです。
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本丸跡
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本丸跡に残る井戸。ここから城外へ逃れるため遠くまで通じていたそうです。
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築城にあたり周辺の寺社や墓からいろいろな石を集めたので形も種類も様々です。天守閣へ向かう石段はこんな石が使われていました。
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天守閣跡
ここに三層の天守閣がそびえていたそうです。 -
金の間櫓跡
天守閣を囲むように金の間、敵見、月見の櫓が配されていました。 -
城内に建つ梶井基次郎の碑
梶井基次郎は姉の住む松阪に滞在した折ここから松阪市内を眺め、後に「城のある町にて」を書いたそうです。 -
ここからはよく晴れた日には海の向こうに渥美半島が見えるそうです。
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蒲生氏郷は武将としてだけでなく文化人としても優れており、千利休の高弟としても知られています。
その氏郷を敬愛する裏千家の鵬雲斎が揮毫された碑。 -
蒲生氏郷お手植えの松。樹齢400年以上とのことで幹は苔むし高々と枝を伸ばしていました。
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城跡を一巡り案内していただき外に出ました。穴太衆積みの城壁が続くこの道がガイドのかたのお気に入りだそうです。なるほど石に触れながら歩いてみると心落ち着きます。
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初めて訪れた松阪城でしたが、時間外にもかかわらずガイドのかたのご親切で興味深いお話をいろいろ聞きながら一巡することができました。秋にはドウダンツツジが見事に紅葉するそうなので、そのころに再訪しゆっくりと散策したいと思いました。
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お城を出てからガイドの方に教えていただいた市役所の駐車場に車を停め、市内を少し散策することにしました。
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江戸木綿問屋 長谷川邸
中には入れませんでしたが、外から見ても広い敷地内に格子窓、蔵、うだつの上がった屋根などが見られ、当時の松阪商人の繁栄振りがうかがえます。 -
本居宣長旧宅跡
宣長が12歳から72歳まで暮らした家の跡です。現在旧宅は松阪城内の本居宣長記念館の横に移されているので、再訪の折にはぜひ行ってみたいところです。 -
見庵
本居宣長旧宅跡の前にある医師見庵の家です。宣長の親友だったそうで彼の影響で宣長も医師になったのかも知れません。
ちょうどこのとき町内の集会がここで始まるようで、準備のために家が開けられました。そしてとなりの店から仕出し料理が運ばれてくるようでした。 -
見庵の隣は牛銀本店です。ここの料理で集会とは羨ましいかぎりです。
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長谷川邸、宣長旧宅跡のある道を通り抜けると川にでました。ちょうど七夕まつりのようで川には飾りつけがなびいてました。
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松阪商人の館
松阪木綿を扱う豪商は江戸時代前期にいち早く江戸に出て店を持ち、売り上げを伸ばし、大成功をおさめたのでした。そして江戸の店は手代にまかせ「あるじはくににのみおりてあそびおり」といわれたように故郷で人生を楽しむ風流な人が多かったようです。
ここは豪商、小津清左衛邸を公開したものですが、4時30分閉館で戸がすでに閉められていました。
万両箱まであるという江戸店持ち商人の暮らしぶりを次回はぜひ見てみたいものです。 -
三井家発祥の地
三井グループの創始者、三井高利ゆかりの地。高利は52歳(1673年)のとき江戸に後の三越である越後屋を開店し大いに成功した松阪商人です。 -
松阪木綿手織りセンター
昔の越後屋跡にあり松阪木綿のルーツをたどることができるようですが、この日は閉館していました。 -
松阪と言えばまず思い浮かべるのがこの店です。
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マンホールの蓋は鈴家の鈴です。
松阪は初めて来ましたが、見所の多い城下町でした。今回は閉館のところが多く、あわただしく回りましたので、再度ゆっくり時間をかけて散策してみたいと思いました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 酒飲む旅人さん 2009/09/07 01:14:56
- はじめまして〜
- 松阪もろ地元です。
地元の感覚だと、松阪にあまり観光名所ってない感じなんですが、こうして見ると見応えのある街並みがたくさんありますね。松阪城は今年の春に10数年ぶり位に行ってみましたが、改めて見ると石垣が立派だな思いました。
時間が遅くて資料館等に入れなかったのは残念でしたね。また機会があればいらしてくださいね。
- エトランゼさん からの返信 2009/09/07 11:15:06
- RE: はじめまして〜
はじめまして。
酒飲む旅人さんは松阪にお住まいなのですね。
近くにいるとかえって観光名所なんてでかけないですね。
松阪城は初めて行ったのですが、親切なボランティアガイドの方のおかげで興味津々の場所となりました。
秋の紅葉のころはひときわ美しいと聞いたのでぜひまた行ってみるつもりです。
鈴屋と松阪商人館もリベンジします。
エトランゼ
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- 前日光さん 2009/08/19 22:42:03
- 素敵な町並みですね!
- 松坂、といえば松阪牛!というのが一般的なキャッチフレーズでしょうが、私は文学ミーハーなので、本居宣長の出身地であるこの町には、大変興味があります。
時間外だったのにボランティアの人に案内していただいたとのことですが、私も鳥取県倉吉市で尋ねた古い民家で、今日はお休みなんですよ、とおっしゃられたのに、栃木から、と言ったら結局屋敷の案内をしていただいちゃいました。
山陰で、栃木から来ました!と言うと、みなさん驚かれて態度が変わるんですよ。今回の旅は、この反応を生かした所が何カ所かありましたよ。
おそ〜くなると思いますが、ボチボチとアップしますので、気が向いたらお出で下さいませ。
前日光
- エトランゼさん からの返信 2009/08/20 14:30:34
- RE: 素敵な町並みですね!
- > 松坂、といえば松阪牛!というのが一般的なキャッチフレーズでしょうが、私は文学ミーハーなので、本居宣長の出身地であるこの町には、大変興味があります。
そうでしたね。前日光さんは文学女子学生でした!
本居宣長に関しては残念ながら記念館が閉まっていたので見ることができませんでしたが、次回はもっと時間に余裕をもって行き「鈴屋」も見学してきます。
> 時間外だったのにボランティアの人に案内していただいたとのことですが、私も鳥取県倉吉市で尋ねた古い民家で、今日はお休みなんですよ、とおっしゃられたのに、栃木から、と言ったら結局屋敷の案内をしていただいちゃいました。
松阪城でも遠くから来たのだからと帰宅時間を遅らせて案内していただきました。このガイドの方のご親切と豊富な知識で松阪城についての興味が深まり、もう一度ゆっくり訪れようと思っています。
夏休みはいかがでしたか?
山陰の旅行記、もちろん楽しみに待っていましたよ。
時々お邪魔して前日光さんワールドに浸りたいと思います。
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