2009/07/20 - 2009/07/22
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terukoさん
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2009年7月22日、奄美大島やトカラ列島で皆既日食!のニュースを知って、これは行かなくては、と予約したのはもう2か月前。当然ながら皆既日食エリアへ行く飛行機や宿はとれず、結局、熊本空港経由で霧島温泉泊、さらに鹿児島県の西の海上にある甑島列島で97%の部分日食を観測。
甑島列島は、上甑島と中甑島、下甑島などからなる列島で、鹿児島県の串木野港からフェリーで約2時間です。
釣りをやる人にとっては有名だとか(なんでも釣りバカ日誌9のロケ地だったとか)、Dr.コトーのモデルになったお医者さんが今でも現役で勤務中の島だということなのですが、かなり旅行好きの私も実は今回初めて知った列島です。
ところが、手付かずの自然と島じゅうに咲き乱れる野生の鹿の子百合。滝も岩も池も海岸も美しくきれいで、なかなか素晴らしいところでした。
もっと観光地になってもおかしくないなあと思わせる島々でした。
2009年7月20日(月・祝):鹿児島・霧島温泉(泊)→串木野港→(フェリー)→上甑島・里港→(レンタカー)→鍬崎展望所→貝池→長目の浜→甑大明神橋→鹿の子大橋→平良→中甑港→里町・武家屋敷跡→里港→(フェリー)→下甑島・長浜港→手打・竜宮の郷(泊)
2009年7月21日(火):竜宮の郷→釣掛埼灯台→キリシタン殉教地→孤島の野犬像→片野浦→しんきろうの丘→瀬々野浦→前の平展望所(ナポレオン岩)→長浜→鹿島港→青瀬→観音三滝公園→手打港→武家屋敷通り→竜宮の郷(泊)
2009年7月22日(水):竜宮の郷→釣掛埼灯台(日食観察)→長浜港(昼食)→(フェリー)→串木野港→(南九州自動車道・九州自動車道)→熊本空港→(ANA)→羽田空港→千葉
なおこの旅行、甑島へ来る前に霧島高原をドライブしました。詳しくはこちらで。
http://4travel.jp/traveler/teruko/album/10358563/
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- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
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さて、いよいよ今日から甑島です。
11:15串木野発のフェリーで甑島へ渡るため、1時間前には串木野に来てください、とフェリーの予約をしたときに言われていました。
串木野までは霧島から2時間弱。というわけで、8:00に霧島を出発。
鹿児島空港から高速に乗って、南へ。今日も高速一律1000円です。
桜島を越え、高速道路は鹿児島からぐるっとUターンして(というか実際は鹿児島ICで降りて、南九州自動車道へ入るわけですが。それほど難しくなく迷わず行けました)、再度北上。この南九州自動車道、将来は水俣の方から南下した道路とつながる予定なのだそうです。
串木野へは意外と早く、9:30に到着。ちょっと駅に寄ってみたり、近所のスーパーに行って買い物してみたりして、その後、串木野港へ。フェリー乗り場までは串木野駅からは2kmくらいあるので、歩いて行くには遠いです。タクシーが便利かと。 -
フェリー乗り場では、今日は私たちはレンタカーごとフェリーに乗る予定。そういうわけで、高速船ではなく、普通のフェリーで甑島へ向かうのです。
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そして、宿泊予定は下甑島なのですが、上甑島の方が栄えている(そして観光資源も上甑島の方が多い)というわけで、今回私たちは、上甑島で途中下車(下船?)することにしました。
ちょうど船の時間も、1便で上甑島まで向かい、途中で降りて上甑島内を観光して、ちょうどその後2便で下甑島へ向かうと良い時間なのです。
この写真は串木野港のフェリー乗り場の窓口・待合室の様子。 -
車を一緒にフェリーに乗せる場合には、チケット購入のとき、車検証が必要になりますので、手続き前に車検証持っていった方が良いです。
そして待合室には大きな甑島の地図!
ここの甑島の観光パンフレットや地図なども置いてありました(とても役に立ちました!)
甑島のお土産なども少しこの待合室の売店に売っています。 -
フェリーに車ごと乗るのは数回目なのですが、この甑島商船では、車の運転者以外は一般のお客様と一緒に乗船してくださいとのこと。なので、(なぜか私が運転手)私だけ車と一緒に乗船。乗船は比較的簡単で、ほかの車と一緒に並んで待っていて、前の車に従って、誘導どおり乗船します。6列の列があるのですが、左2列が上甑島の里港行き。他の列も待合所のチケット売場に書いてあります。
無事に車をフェリーの1階の駐車場に泊めて、乗客用エリアへ。1等船室と2等船室がありますが、もちろん2等です。フェリーで車を運ぶ場合は、運転者分の2等チケットも車に付いているのです。 -
串木野から甑島の里港まで約1時間。結構風があるらしく、船揺れます。
一応、無事に上甑島へ。再度、車に戻って上陸です!
上甑島の里港。港のフェリー乗り場の正面に「甑島館」という市営の、しかしとても立派なホテルがあって、レンタカーもそこで借りられるし、日帰り温泉もあるらしい。レストランもあるとガイドブックその他に書いてあったので、そこでお昼を食べようと思って甑島館へ行ってみると。。なんだか静か。レストランも見あたらず。。フロントで聞いてみると、今、1種類しかメニューがないんですが、、、といいながらメニュー表を出してきてくれました。どうやら本当は営業していなかった模様。。行くならぜひ予約で!ちなみにお料理はとってもおいしかったです。 -
それからいよいよ上甑島ドライブ。この島、さりげなくいろいろあるところで、まずは上甑島北部の展望台へ。
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それからいよいよ上甑島ドライブ。この島、さりげなくいろいろあるところで、まずは上甑島北部の展望台へ。希水域の池が連続するところで、絶景です。 -
これらの池は、池ごとに特色があるのだそうです。
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たとえばこの池、「貝池」にはその名のとおり貝がいるほか、水深6mくらいのところには30臆年前のバクテリアが今も生息しているんだとか。
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の隣のナマコ池も、ナマコはもちろん、魚なんかもたくさん生息。
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これらが連続して、海とほんの少しの砂礫で区切られています。これは珍しいです。
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それから島の反対側の中甑島とつながる橋、甑大明神橋。
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さらに鹿の子大橋方向へ。
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下甑から中甑へはこの橋を渡って行くことができます。一方で、中甑島と下甑島の間には橋はかかっていないのだそうで、ここにも橋を架けようという計画があるとのことでした。
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ところでこの上甑島から中甑島へ向かう道路沿いには、自生の鹿の子百合がかなり見られます。
さらに中甑島に渡ったところには、鹿の子百合の自生地を保存しているという地区もありました。 -
実は鹿の子百合は下甑島のほうがさらに道端での遭遇率が高いです。
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いずれにしてもこのシーズンに島へ行けば、あちこちに自生の鹿の子百合が咲いてます。
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家々の庭や玄関先にも植えられていて、さながら「鹿の子百合の島」といった風情です
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このあと、里港まで戻って、近くにある武家屋敷跡を散策。
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沖縄や八丈島で見たような丸い石を積み重ねた石垣が続く風情のある街並みでした。武家屋敷跡は下甑島にもあり、こちらも結構大きいのです。
いずれにしても、この武家屋敷跡にもところどころに鹿の子百合の花が見られました。 -
そのあとフェリーの待ち時間を利用して、里港のすぐ近くにある「我夢」というお土産屋さんへ。
他の観光地のお土産屋さんを想像するとちょっと違うかなと思わせる普通の商店の風情ですが、品物はちゃんと(?)お土産でした。とにかく甑島列島、お土産屋さんを見つけるのが大変だったのですが、ここには結構お土産が置かれてました。 -
そして夕方18:10上甑島・里港発のフェリーで下甑島へ。今日の宿は、下甑島の手打にある「竜宮の郷」です。
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さて、翌日は朝ゆっくりめの朝食のあと、下甑島一周ドライブへ出発。
まずは、明日のほぼ皆既日食(!)に備えて、現地視察。
甑島列島の中でも最も南にある(つまり皆既日食エリアに近い)下甑島に泊まり、さらにその島の中でも南端に近い手打地区にある竜宮の郷に宿をとっているにもかかわらず、さらに南の端に行きたいという同行人。。というわけで、下甑島の最南端にある釣掛埼灯台付近で日食時刻を待つことに決定。
※ちなみにこの灯台、道路から下ること300mくらいの場所にあるのですが、行った先に駐車場があるかどうかわからなかったので、とりあえず徒歩で下りてみました。結果、十分車がUターンできる程度のスペースにたどり着き、、そこで日食を見ることにしたわけです。しかしそんな空き地があるとわかっていたら最初から車で下まで行ったのに〜。だって、かなりの坂でしたので。 -
さて、そのすぐ近くにはキリシタン殉教地もあります。
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そのまま細い道を抜けていくと、その先には牧場!
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牛がのんびりと草を食んでいました。
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ところで、こちらの下甑島は、上甑島以上に鹿の子百合が道端に咲いています。
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途中で出会った、道路脇の草刈りをしている業者さんも、鹿の子百合だけは残して草を刈ってました。
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さて、「孤島の野犬」像、片野浦の集落を経由していよいよ山越え。
ちなみに片野浦から瀬々野浦に向かう道は少しわかりづらくて、地元のおばあさんに伺ったら、親切に教えてくれました。
おかげで迷わず、しんきろうの丘の歌碑方面へ。 -
「しんきろうの丘」の歌碑は、Dr.コトーのモデルになった下甑島の青瀬の診療所のお医者さんのさらに前任者のお医者さんが、往診の途中の山道で蜃気楼を見たときのことを「往診の道すがら見し しんきろう」と詠んだのだそうで、それが歌碑となっているのだそうです。
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その先にあるのは瀬々の浦という集落で、ここからは下甑島随一の観光名所、「ナポレオン岩」が見えます。
たしかになんとなくナポレオン? -
そしてそのまま目指すは島の北部、鹿島町方面。
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その前に長浜で昼食。あまり見るからにレストラン!というお店は島のどこへ行っても見当たらず(きっと島の方に伺えば、おいしい食堂を紹介してくれるのでしょうけれども)、とりあえず長浜港のフェリー乗り場の建物にある喫茶店?レストラン?に行きました。
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「甑島定食」というのを頼んだところ、案に相違してチキンカツのセットが出てきたのですが(てっきり刺身定食だと思いこんでいた私たち。)、結構美味しかったです。ついつい、翌日もお昼は再度のこの喫茶店で。
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北まで行って、また戻ってきて次には青瀬の診療所を一応写真撮影。これまた場所がよくわからなかったので、そのへんを歩いている地元のおじさんに伺い。皆さん本当に親切に教えてくれます。郵便局の先だったのでした。
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さらに瀬尾の観音三滝。一の滝、二の滝、三の滝と、滝が三段になっているのだそうです。
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とりあえず一の滝だけだったら、観音三滝公園のキャンプ場から歩いて3分で滝壺までたどり着けます。アップダウンもほとんどありません。
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ただし、二の滝、三の滝を見ようと思うと、それなりの高さを上ることに。ただし滝はなかなか素晴らしいです。
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そして最後は手打に戻ってきて、武家屋敷通り。
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先ほども書いたとおり、上甑島にも武家屋敷跡はありますが、こちら下甑島の手打ちの武家屋敷通りの方が規模は大きいです。
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とりあえず北まで行って、また戻ってきて、と島内一周はなんとなく目的を果たした気分です。
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夜は島南端の手打にある「竜宮の郷」という公共の宿。というか、「下甑島離島体験宿泊施設」ということで、薩摩川内市営の宿です(指定管理者制度が導入されています)。大浴場はこしき海洋深層水を使用。施設全体はたしかに「う〜ん、公共の宿」という感じですが、お風呂のお湯は確かにいい感じです。塩分があってちょっと温泉の風情。
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食事はこれまた微妙。ただし2泊目は地元の魚介類中心のメニューで、なかなかおいしかったです。きびなごの網焼きとか。
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さて、いよいよ今回のメインイベント、日食観測です。
2009年7月22日、朝からテレビのニュースは日食の話で満載。特に鹿児島の地方版になると、どこも、皆既日食のためにこの日だけ島の人口が3倍に増えてしまったトカラ列島の悪石島や、奄美方面の島の話題。 -
私たちは宿からすぐのところにある釣掛埼灯台のところで日食を見ることにして、9:00過ぎにホテルを出発。
問題は天気です。なにぶん曇りときどき雨という悪天候。灯台横のわりには風は弱いですが、なかなか太陽にお目にかかれるような天気とは思えません。 -
ともあれ、現地でスタンバイ。甑島の最も南のエリアだというのに、他に全然人はいません。。。
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としばらく待っていると、車がもう一台やってきました。
地元の小学生らしい男の子3人とお父さんらしいおじさん1人。しばらく一緒に太陽が出るのを待ちました。
※この前の写真まではカメラにフィルタを付けて撮影した写真ですが、とりあえずここからはデジカメに日食レンズをかぶせて撮ってみたものです。。 -
厚い雲の間からときどき薄く顔を出す太陽。。。その瞬間をとらえて日食グラスで太陽観察。一応、たしかに太陽は欠けてました。。一応、見えたけど、コンディションは万全というにはほど遠い状態。。ま、見えたからいいってことで。
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途中、地元のカップルらしい2人が別途やってきました。というわけで私たち入れて都合3組。世紀の日食だというのに、ちょっと寂しい。(まあ地元の方々は昨晩の町内放送によると手打海岸で日食を見るイベントをやるそうなので、きっとそちらへ行っているのだと思いますが)
ともあれ、無事に日食を観察できて良かったです。
ゆっくりめに帰りのフェリーに乗る長浜港へ向かい、ゆっくりお昼をいただき、無事にフェリーに乗り込みました。 -
帰りは時間が結構タイトで、14:50のフェリーに乗り、串木野着が16:30(実際は10分ほど遅れて16:40頃に到着)。そのまま一路、高速道路で熊本空港へ向かい、空港脇のレンタカーの支店でレンタカーを返したのが20:00。(途中2か所ほどSAで休憩、お土産購入。)
飛行機は20:40のANAの羽田行きだったので、結構ギリギリでした。もう少し早く到着できるなら空港で夕飯を食べたかったのですが、時間なく。
羽田到着も23:00前で、空港からの高速バスも最終、そのあと乗り継ぐ電車も最終。千葉に到着したのは0:30過ぎと。まあ15:00近くまで島にいたのですから、今日到着できるだけすごいのですが。
手付かずの自然、ゆったりした時間が流れる九州鹿児島の甑島列島。離島で暮らすのは決して楽ではないと思うのですが、出会う人たちが皆さん、私たち観光客にも親切にしてくださることに感動しました。
もう少し有名になってもいいところかも、と思いながら島を後にしたのでした。
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